玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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重戦機エルガイム28〜30ダバがリーダーとして立った

第28話 ネイ・クライシス 脚本:渡辺麻実 ストーリーボード、演出:川瀬敏文 作画監督:金山明博
第29話 クロス・ポイント 脚本:富田祐弘 ストーリーボード、演出:今川泰宏 作画監督大森英敏
第30話 アワー・マスター 脚本:渡邊由自 ストーリーボード、演出:杉島邦久 作画監督北爪宏幸

  • 第28話 ネイ・クライシス

・トライデトアル星の郊外には玄田哲章声のセムージュ・シャトの反乱軍が集まっており、ギャブレット・ギャブレーはその部隊をアシュラ・テンプルで襲う。それはダバたちをおびき寄せるためなのだ
・ダバのエルガイムアシュラ・テンプルの自爆攻撃に巻き込まれて半壊する。ギャブレーは脱出した後、ダバのターナに潜入。
・ギャブレーがアムを羽交い絞めにして人質にする。人質ノルマ。毎回毎回…。一応リリスの活躍でアムが解放される。
・そこに、ギワザのためにオージェとバッシュの部隊が攻めてくる。その混乱で、捕虜になったギャブレーはあっさりターナを脱出する。
エルガイムが使えないので、ディザートで出撃するダバ。
・ダバのディザートとレッシィのスピリッツだけでは、オージェには圧倒させる。
・しかし、セムージュの反乱軍の部隊が再び現れ、オージェを牽制してくれる。
・その間に、リモコンの飛行形態で発進したエルガイムMk-IIにダバがディザートで飛び移る。
・ディザートとオージェとエルガイムMk-IIのパワーの差を見せることで、割とスタンダードに2号メカの凄さをアピールしている、ロボットアニメらしい展開だと言える。
・ダバが乗り移って雄々しく人型に変形するエルガイムMk-II、360度モニター、バスターランチャーでオージェの装甲を軽々しく焼くパワー。エルガイムMk-IIの凄さをアピールしている。でも、ネイは「ギワザ様のために生き延びる」「この借り、必ず返すぞ」と言って、帰っていく。ダバもとどめを刺さない。
・11話から、ネイのオージェはず―――――っと「強力な敵」の位置で登場し続けていて、物語が進んでいる感じが全くない。一応味方にディザートやエルガイムMk-IIが増えたり、って言うのはあるけど。13人衆と言うからには1年シリーズでライバルを1カ月ごとに撃破していくって言う魔神英雄伝ワタルみたいな舞台の昇格感覚が欲しい。やっつけた敵はチャイ・チャーくらいだもんなあ。
・でも、まあ、エルガイムマークツーがかっこいい、って言うメカのおもちゃ(というかバンダイのプラモデル)のアピールはあるので、それでいいんですかねえ。

  • 第29話 クロス・ポイント

・ダバ一行はセムージュの反乱軍と合流して、水辺の隠れ家に案内される。
・ダバとレッシィとエルガイムMk-II専属メカマンのメッシュ以外は水浴びではしゃぐ。怒るレッシィ。アムとキャオの乳首のサービスシーン。
・レッシィは偶然、セムージュがアマンダラから武器の補給を受けていると立ち聞きして知ってしまう。それをダバに伝えると、ダバは「あり得ることだ」と言い、そんなに怒るわけでも行動するわけでもない。
・ダバは「いつの間にか祭り上げられそうで嫌だ」みたいに優柔不断に言うんだが、レッシィは「本心ではヤーマン族の再興を願っているのに、それを気取られないようにバカをやってきたんじゃないの」と、それとなくダバを責める。
・ギャブレット・ギャブレーの戦艦の女士官のパメラがギャブレーを艦内の自分の私室に招いて、セクシーなドレスで誘惑するサービスシーン。パメラはギャブレーの動向をネイやギワザに知らせるスパイなのだ。ギワザとポセイダルとギャブレーと、ポセイダル軍の中でも不協和音がある。しかし、一人一人が出世したがっているだけで、ジオン軍のザビ家の兄妹のように大きな派閥と言う感じはないので、煮え切らない。
・反乱軍にも不協和音がある。レッシィが反乱軍のアマチュアのスタッフにいらだって、「子どもの戦争ごっこみたいな戦いはもう嫌!」とか「こんなことじゃステラ・コバンと同じになる!」と言って、一人で出ていく。ダバは戦いに本気になっているが、レッシィはアムとダバが一緒にいることにも不満なのだ。ラブコメと戦争が同じ次元でやっているので、なんか不安定だし不真面目に見えるんだが80年代アニメとしてはこんな感じか。Zガンダムではさらにそれが先鋭化する。
・ギワザはトライデトアル星に来て「ポセイダル様の考えが分からなくなった」と言う。それで、ネイが「状況によっては我々がトライデトアル星を占拠しましょうか」と言うと、ギワザはネイをビンタする。その後だきよせて「艦内にはどこに盗聴器があるのかわからんのだ」と言うんだが、だったら「ポセイダル様の考えが分からなくなった」って言う方がヤバいんじゃないのかって思うんだが。まあ、ビンタとかアダルティーな雰囲気を出したいんだろうなーとは思う。
・で、まあ、割となんとなくネイがまたオージェで攻めてくる。ネイは毎回ちょこちょこ攻めてきてはちょっとした損傷ですぐに逃げ帰るというスパロボ脳なので、どういう長期的戦略を持っているのかわからん。
エルガイムMk-IIはオージェのランサー乱れ投げで動けなくなる。レッシィのディザートはエルガイムMk-IIの窮地を救うが、そのまま去っていく。オージェもアムが砲座についている戦艦ターナの砲撃であっさりと帰る。
・レッシィはヒステリーからダバと離れてしまうが、ディザート1機でこれからどうやっていくのか。全く分からんな。
・そこを、ギャブレーのアシュラ・テンプルに見つかって遭遇戦になるが、直々にお出ましのアマンダラ・カマンダラのホエールの砲撃でアシュラテンプルは逃げる。
・ちなみに、前回アシュラ・テンプルはエルガイムに対して自爆攻撃をしたのに、フツーに再登場している。A級HMだけど、割と量産されているんだろうか?
・レッシィはアマンダラに「あの船ではまともに戦えない」と訴えて、アマンダラに了承される。が、レッシィが乗っていたディザートは無人のままダバたちの元に帰される。さて。
・今回はラストのNEXT〜〜〜はナシ。

  • 第30話 アワ・マスター

・脇役のアロンは脇役だしギャブレーに殴られたり、良い所が無い醜男なのだが、レッシィが出て行った事で泣いたりする。この後、活躍の場があるのだろうか…?
・セムージュの元に反乱軍の同志が次々と戦艦を持って集結し始める。
・ギワザが自らトライデトアル星攻略の指揮を執る振りをするとネイに言う。ポセイダルとギワザの関係はどうなんだろうね。
・セムージュの反乱軍も数が増えることで急進的に侵攻しようという若者と、慎重策のキャオが喧嘩になる。その中で、ダバのライトセイバーにカモン家の紋章があるとセムージュに見られる。
・ダバは「ステラ・コバンの反乱軍のように空しく死ぬような戦い方は繰り返してはいけないから、慎重になろう」と言う。
・ダバはそのように慎重策を取りたいのだが、玄田哲章のセムージュさんは「敵が来る前に盛り上がった士気が下がる前に、こちらから仕掛ける!」と戦艦数隻とヘビーメタル軍団で正規軍に侵攻する。が、トライデトアル星の戦線の状況がいまいち分からんので、どこに向けて進行しているのかって言うのがすごく漠然としている。漠然としているのだが、セムージュ隊は囮に惑わされているのだった。
・リトル・セイの二の舞を避けたいダバはそれを警告するのだが、セムージュの部下はダバたちを臆病者扱いして侵攻する。ここら辺、非常に反乱軍のアホぶりが…。
・まあ、脇役たちがアホでも、主人公のダバはエルガイムMk-IIで格好良く出撃するし、ダバに思いを寄せるアムはいつの間にか修理が終わっていたエルガイムに乗ってダバのマークツーのランドブースターと一緒に出撃する。
・で、アホな脇役たちがやられそうになっている尻拭いをダバがやって格好良く助けて、セムージュもダバの戦いぶりから彼に王子の器量がある知って「あの方(アマンダラ)が言っていたように、我々は良いリーダーを手に入れた」と言うし、反乱軍の兵士たちもダバを認めるようになって、ダバの元で一丸となってネイのオージェを攻める。ギャブレーは何をやってるのかと言うと、なんかレッシィの事を考えてたりしてダラダラしていて合流が遅れた。
・そして、ネイのオージェを適当に損傷させただけで、ネイは帰る。ダバたちは深追いを避けて見逃す。深追いをしていたらギワザの本隊と戦う羽目になってやられたかもしれないんだが…。しかし、毎回オージェを適当に損傷させただけで帰すので、リアルロボットアニメと言うよりヤッターマンのドロンジョみたいな扱いになっているような…。まあ、毎回適当にやられて帰っていく敵と言うのは、サンライズの子供向けロボットアニメの勇者シリーズの幹部で(スーパー戦隊を参考に)描き直されるんだが。
・で、ダバはスターウォーズエピソード4のラストみたいにセムージュからよくわからん金メダルを首にかけてもらって「打倒、ポセイダル!」と叫ぶ。
・でも、本心から言うと祭り上げられるのは嫌だけど、周りに望まれて仕方なくやるという感じだ。クワトロ・バジーナが演説した時のような嫌々感がある。それが、先鋭化して逆シャアではキレて隕石を落とすんだが。
どうも、反乱軍もポセイダル正規軍も大体のキャラクターがアホな愚民どもにしか見えないので、わざわざ貴族がノブレスオブリージュで守ってやったり統治してやったりする価値を見いだせないのだ…。やっぱり隕石っすよ。

ROBOT魂 <SIDE HM> バッシュ

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