玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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重戦機エルガイム46〜48話最終侵攻作戦開始

第46話 クワサン・ウェイブ 脚本:河原よしえ ストーリーボード:滝沢敏文 演出:川手浩次 作画監督:亥間我子
第47話 ボーイズ・ボーイズ 脚本:大野木寛 ストーリーボード:寺山昭夫 演出:川瀬敏文 作画監督:小林利充
第48話 ファースト・アタック 脚本:渡辺麻実 ストーリーボード:川手浩次 演出:関田修 作画監督:亥間我子


体調がすこぶる悪いが、最終回の54話まで残り6話で、あと2日で見終わりたい。

  • 第46話 クワサン・ウェイブ

地味にポセイダルへの反乱を始めつつあるギワザ・ロワウと、ポセイダルの近衛隊のクワサン・オリビーが会見するところでクワサンがギワザに捕まる。ギワザにとって、ポセイダルのセンサーであるクワサンを潰しておけばポセイダルの観測機を奪えて攻撃しやすいと思っているのだ。それにしても、毎回のように縛られるなあ。
それで、クワサンに一目ぼれしたギャブレット・ギャブレーは反乱軍のふりをして反乱軍カラーに塗り替えたHMを部下に使わせてギワザの艦に偽装攻撃をかける。で、その反乱軍のふりをした部下のハッシャ・モッシャたちを討伐している振りをしてギャブレット・ギャブレーがギワザの宇宙戦艦部隊に肉薄するのだった。
敵味方の勢力範囲が入り混じっているうえに機体のカラーを塗り替えるという奇策を主人公のライバルがやって主人公の婚約者を助けようとするので、わかりにくい!
そして、主人公のダバ・マイロードはまたなんとなーく出撃してポセイダル軍のHMをいくつか撃墜するけど、一生懸命クワサンを助けようとするのはギャブレーの方が目立つって言う。速水奨だからなあ。
で、ギワザ・ロワウの船からクワサン・オリビーをギャブレット・ギャブレーのグルーンが取り戻すのだが、アントンのアシュラテンプルと格闘戦になってクワサンを奪われるという。
うーん。アントンまでアシュラテンプルに乗るのか。勢力図も入り組んでいるけど、メカの乗り換えも無節操に特に理由もなく行われるので非常に分かりにくい。ギャブレーは最近はグルーンだったり、今回の戦いで片腕を斬られたら次回はアトールに乗るし。グルーンはリィリィ専用機って言う風にした方が分かりやすくないか?同じ機種を特に意味もなく色んな指揮官が乗り回していて混乱する。FSSではMHは専用機って言う意味合いが強まっているけどね。
ダバ・マイロードは完全に主役っぽい活躍をギャブレーに食われている感じがするんだが、クワサンを助けれらなかったけど、助けようとした時にアムが協力してくれたからありがとうってアムに言って、キスしたりするんだが。でも、ダバの本当の気持ちはクワサンにあるし、アムのことも微妙に都合よく利用してる感じで、エルガイムの男たちって本当に女を利用するような奴ばっかりなので…。
富野監督はそういう風に女の好意を利用して出世するのが男の本懐だと思っているようなところがある気がする。しかし、女の心理も描きたがるので利用される女の怒りも描くし、そのせいで女を利用している男がストレートに恰好よく見えずにドロドロしていく印象なんだなあ。
レッシィはネイがギワザに裏切られるところを見たりして、ダバと言うか男全般から距離を置いている感じなんだが。アムもこんなに目の前でダバが妹妹って言うと愛想をつかすんじゃないのか?
いや、僕は妹萌えだから良いんですけどね。

  • 第47話 ボーイズ・ボーイズ

どうも、キャオはリリス放射線障害が気になるようで、キャオはリリスとカップルになるようなラストへの伏線が出来つつある。ダバがなんだかんだ言ってクワサン・オリビーばかり気にして、アムとレッシィの気持ちも徐々に離れつつあるって言うのも地味―に匂わされている。
しかし、全54話って4クールアニメでも長い方だな。ガンダムZZは第47話(実質46話)で終るのだが。そろそろ終わってもいいと思うし、ダバは38話で思いついた隕石落としのスターダスト作戦を9話くらいずっとやっているし、ギワザの反逆もばれているのにポセイダルはあんまり動いてないし、クワサン・オリビーもここ4回くらいは行ったり来たりしていて、ストーリーの進行がちょっとだるい感じがする。引き延ばしている気が…。
だが、今回にギャブレーがクワサン・オリビーに惚れて「ギワザの手からクワサンを取り戻すには、ダバ・マイロード、貴様の首を持って行かねばならんのだ!」と熱弁を振るって、ダバも「兄として許すわけにはいかない!」「一目ぼれなどは愛じゃない!」「愛とは口に出せるような軽いものじゃないんだ!」と言い返して、ギャブレーは「愛にしてみせる!」と叫んで戦いながら恋愛論で口論するところは富野らしい。割って入るアムに対してダバとギャブレーの二人が2回も「女は男同士の間に入るな!」とギャグっぽく言うのは面白い。逆襲のシャアのラストもギャグなのか???
「男同士の話に入るな!」ってアムに言いながら、話題は他の女の子の取り合いなのだから若い男だなーって感じだ。
兄であり婚約者であるダバと、一目惚れしたギャブレーのラブレースは80年代ラブコメっぽい。戦争なんだけども、中身はラブコメあだち充っぽい。
で、反乱軍を指揮するダバとポセイダル軍独立遊撃隊の作戦参謀のギャブレット・ギャブレーが戦いながら恋バナで口論していると、そのあおりで反乱軍の戦艦、ギャブレーの率いる戦艦のスレンダー・スカラ、ギワザ・ロワウの艦隊、クワサン・オリビーの近衛隊の艦隊が入り混じってバカみたいにビームの撃ち合いをして、口論を盛り上げる感じで砲撃戦が展開されるのは、失われる人命に比べるとバカバカしいのだが、見た目の迫力はある。
で、同じ女をギワザから救い出したい、という共通の目標をダバとギャブレーは持つんだけど、だからと言ってギャブレーの艦が反乱軍艦隊に合流するということはなく、ギャブレーはギャブレー自身のやり方でポセイダル軍の内部からクワサン・オリビーを助けようとして、ダバは反乱軍の象徴と言う立場があるのでギャブレーみたいに女のために直情的な行動はできないで指揮官の仕事に戻る。と言う。
ブコメ的に考えるとダバにはもっと妹のために頑張ってほしいが、ダバは微妙に責任感があるので妹を助けたいというだけでなく、反乱軍の指揮官もしなくてはいけない。と。
しかし、やっぱりギャブレット・ギャブレーの方が熱血漢だし見ていてわかりやすいし、立身出世しているし、感情豊かなので、優等生的に感情を見せないダバ君よりも印象的だったりして。


前回に引き続き、作画の影がすごくワカメ影って感じなんだが、そういう流行のようだ。原画マンの名前はあんまり知らない人なので、だれそれがワカメ影を最初にやったのか云々って言うことは僕の知識ではわからないですね。

  • 第48話 ファースト・アタック

第一次スターダスト作戦、ダバの反乱軍による、ポセイダルの首都のあるガストガル星への隕石落としが始まった。主人公が隕石落としをするんだ…。
ギワザは正規軍の立場を保ちながらポセイダルに反逆するので、ダバたち反乱軍のこの作戦を隠れ蓑にして利用しようとする。
とかなんとかやっていると、ギワザ・ロワウの戦艦の中でクワサン・オリビーが拷問を受けかけると、クワサンの中にインストールされたポセイダルの人格が目覚めてスーパー格闘術を発揮してアントンを殴り倒して船を脱走しようとする。
女の子がカンフー強いのはカッコいい。でも、結局脱走は失敗する。


スターダスト作戦でいくつも隕石落としをしているんだが、何故かリィリィ・ハッシーのグルーンを中心にしたギワザの戦隊とダバたちの部隊がHM戦闘になる。隕石落とし合戦だけど、その過程で何でヘビーメタル同士の集団格闘戦になっているのか、どういう風に戦線が構築されているのかが分かりにくい。まあ、見た目は派手ですけどね。序盤のミズン星の田舎のジャングルで地味にリトル・セイ基地の取り合いとかつまらないことをやっているのに比べると、ビームを撃ちまくる宇宙艦隊戦とヘビーメタルの集団戦は見ていて面白い。意図はちょっとわかりにくいが。Zガンダムもちょっと戦い方がよくわからない所がありましたね。意外とVガンダムのメカ戦闘が地味にしっかりしていたり。


無人戦艦の中からクワサン・オリビーの歌が聞こえてくるんで、ダバ・マイロードはギャブレーのアローンの追撃を振り切って内部に突入する。で、ダバはクワサンを助けようと歌のする方に突入するのだが、それはギワザの罠で立体映像だった。ギャブレーは「罠と分かっていてみすみす突入するのか!」とダバを罵りながら追う。で、ダバをおびき寄せた無人戦艦は自爆する。ギワザはダバに「反乱軍のスターダスト作戦は利用させてもらうが、君自身はここで死ね」と通信する。
だが、ギャブレット・ギャブレーが炎の中からダバを抱きかかえて現れて、ダバの部下の反乱軍の少年兵たちに「貴様たちの指揮官だろうが!早く助けないか!」と一喝する。ダバが「なぜ助けた」って言っても「私にもわからん!」とツンデレ。そして、ダバに対して「貴様との決着は私自身が付ける」と言って去る。くっそかっこいいな!
ダバはアムとキャオとレッシィに「クワサンと聞くと見境がなくなっちゃって」と言い訳するんだが、中途半端に優等生ぶって格好つけるダバより、ギャブレーの方が一貫している。最初から最後まで二枚目半で間抜けな所も見せつつ、はしゃぎながら出世と騎士道に邁進するギャブレー君の方が主人公っぽいんだが…。ダブル主人公?


で、ダバたちの隕石はほとんどが撃ち落されたらしいが、首都スヴェートから、海に一つだけ堕ちる隕石が津波を起こすのをポセイダルが見る。ポセイダルはあんまり怒ったり慌てたりしてないで超然としているが。


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