『劇場版アイカツ! ねらわれた魔法のアイカツ!カード』
と
『劇場版アイカツスターズ!』
を
見てきた!
月曜日だけどな。ほら、初日に見たいけど土日は陰キャラキモヲタとしては幼女先輩や幸せな家族に遠慮して平日に行くべきだろ。
上映順番にまず、大空あかり主演、星宮いちごの『アイカツ! ねらわれた魔法のアイカツ!カード』の感想を書きます。ネタバレです!!
とりあえず感想は広告の後で。
『劇場版アイカツスターズ!』予告編
【劇場アニメレビュー】大きなお友だちは鑑賞に苦労しそう!? ドタバタと熱いライブと友情ストーリーが楽しい『アイカツ!』 [T-SITE]
『アイカツ! ねらわれた魔法のアイカツ!カード』は、TVアニメシリーズ第3~4期のヒロイン大空あかり主演、第1~2期ヒロインの星宮いちごが監督で、「何でも願いが叶うという魔法のアイカツ!カードを探し求めていくというストーリーの映画を撮影していく」ものだが、そのうち台本と現実がごちゃ混ぜになり始めるとともに、ドラキュラに恐竜、時代劇などなど映画のジャンルを網羅した、いわば“ふしぎの国のアイカツ!”ドタバタ・コメディ版と化していき、ついにはもう何が何だかわからなくなっていくという、短篇映画ならではの暴走ぶりが楽しい逸品。そしてラストはファン垂涎のアイカツ!メンバー25人によるアイドルステージのお楽しみつき。
↑ここが超詳しい
だいたい30分くらい。
アイスタの方が1時間くらい。合計90分(予告編コミ)。
泣けた。
いや、短編コメディだから泣くところないだろって思うじゃん?
ばかやろーてめー!
俺はDIO(誰でも大好きアイカツおじさん)様だぞ!
もちろんゲームでマイキャラをスターライトクイーンに任じたくらいやりこんでいる。
アイドル大好きなんだよ!!!!
最高にかわいいアイドルちゃんが出てくるだけで涙腺とか唾液腺とか前立腺とかゆるゆるになって涙とか出ちゃうでしょ!!
まずさあ……。
星宮いちご監督、霧矢あおいプロデューサー、紫吹蘭カメラマンのソレイユが、大空あかり、氷上スミレ、新条ひなきのルミナスを中心にアイドル総進撃映画を撮るって時点で2014年の劇場版アイカツ!(大スター宮いちごまつり)の「撮影順調!」の予告キービジュアルが叶った感じがあって、まずそこから泣くだろ!
劇場版アイカツ!第1作は実際名作だったし最高に尊いので3回くらい映画館に行った。
まあ、そこは基本だ。
うん。最高に尊い…。輝きのエチュードのCD積みました。
大スター宮いちごまつりで最高のアイドルライブをセルフプロデュースした星宮いちごは尊い。
ただ、いちごちゃんがアイドルとしてではなくアイドルの映画を撮る北野武ばりの剛腕映画監督をしてる姿も見たいなーって思ってたじゃん?
それが、今、叶った…。最高に尊い×∞
いや、実際映画マンスタイルのソレイユはアイドル衣装やガーリー私服とはまた違ったかわいさがあるよな。うんうん。それもまたアイカツだよね。
というか、マジで事前情報を全くチェックしてなくて、いちごちゃんがあかりちゃんの映画を撮るっていう基本情報すら知らなかったので、「ふーん、アイカツスターズ!の前座でアイカツカードが狙われるんだー」「プリパラとかアイスタはオンデマンド印刷になったのに旧世代はいまだにカードなのかよ」「どうせ短編ギャグでしょ」とか、全然期待してなかったのですが、最高に尊かったので本当に申し訳ない。
最近のアニメのアイドルって天候操作とかバーチャルシステムや精神に干渉とか基本じゃないですか。まあ、基本的に80年代以降のアイドルアニメは魔女っ子ものの派生なので魔法くらい基本的に使えるわけですが。(さすらいの太陽を脇に置きながら)
星宮いちご監督、その場のノリで映画をテキトーに撮ったり、最新鋭のアイカツシステムでふざけて恐竜とか魔法とか宇宙とか出してるように初見では見えるでしょ?
まあ、そういう見方をしてもいちご監督の剛腕ぶりに振り回されるジェットコースターアクション映画としても楽しめる…。
自由自在なイマジネーションがそのまま具現化したかのようなワイワイ楽しいドリームムービーだ。
しかも作画がいい!
本当に作画がいい。絵柄がきれいとかそういうわけではなく、細かい所でも本当に動画枚数が多かったり動きが丁寧だったり画面の細かい所できちんと行われる小芝居とか、芝居が本当に細やかなので富野アニメのモブとかが好きなガンダムおじさんにはたまらない。
25人のアイドルがそれぞれいろんな場面で活躍するし、キャラクターの細かいエピソードや特徴やメモリアルを、30分なので一人1分くらいしか担当カットがないのに、きちんと入れてくるサービス精神!それを美しく仕上げるアニメーター!
ただ美しいだけではない。
ダヴィンチ・コード!
ジュマンジ!
金八先生!
野球狂の詩!
グラン・プリ!
白衣の天使(バブみ感じてオギャる)
暴れん坊将軍!
ニンジャ!!
卒業!
ウェストサイドストーリー!(大阪)
ハリーポッターというかリトル ウィッチ アカデミア!
怪盗キッド!
湖の女神、(それに仕える地下の太陽っていう序列がゲームの展開の序盤を考えるとさあ…)
スター・ウォーズ!
戦隊!!
プリキュア!
などの圧倒的サンライズの本気のパロディの連続!!
30分のショートコントかと思ったら銀魂とかケロロ軍曹やクレヨンしんちゃんの劇場版並みのパロディが怒涛のように押し寄せてきて、サービス精神がすごすぎる。
いや、制作会社的にプリキュアを出すのはマズいでしょ、って思うんだけど、まあ、バンダイだし…。きわどいライン攻めぬいてるな…。
しかし、ジョニー別府先生と光石織姫学園長が面白いことをすると面白いな…。レジェンド級スターなのにな。
アニメーションとしても、
庵野秀明のメタモルフォーゼアニメみたいな手描きアニメの自由度の高い変化が面白かったし、金田伊功っぽいオバケの動きの付け方がかっこいいし、
火炎龍!!!!
ティラノサウルスにはスピノザウルスっていうゾイド感
分身魔球!
納豆ミサイル!
ニュータイプのひらめき
とかサンライズのアニメが好きな人が作ってるアニメの演出の引き出しがガンガン開けられてアニメの面白さがのび太の机からのドラえもんのようにわんさか出てる感じで楽しかった。
やっぱりサンライズとしては火炎龍をやったらニュータイプのエフェクトも出さんといかんよね、っと思ったらちゃんと終盤にニュータイプでユニコーンで大気圏突入だったからなあ…。これはガノタのおじさんにも見やすいしエンジョイできる。
いや、30分の短編だからライブシーンだけ出来が良ければ、もっと作画の予算が少なくてもいいと思っていたんだけど、ガチで動画に気合が入って枚数があったり、割と面白い動きを描いてきてたので、びっくりした。サンライズとバンダイ、金かけてんなー。
なので、アイドルがたくさん出てくるだけでかわいい!!アイカツ!1~4期までのメモリアルが呼び覚まされて感動!アイドルがCGできれいに踊って最高!ギャグもエンターテインメントもパロディもアニメーションもサービス旺盛で楽しい!!!!
アイカツ!はガチでかわいい!!!!
と、単純なお楽しみ映画としてもかなりハイ・クオリティです。
うむ。面白い映画でしたね。
- 批評性、メタ性
と、ここで筆をおいてもいい。
だが、思い出してほしい。
アイカツ!の本編やフォトカツのイベントシナリオで何度も繰り返されたアレを。
「お仕事が被った」
です。
まあ、あれはあれでライブやイベントに参加するアイドルを整理したりCGや動画の素材をケチるための言い訳だったり、まあ、いろんな理由があるアレなんですけど。
だいたい、アイカツ!のアイドル達はみんな自分たちのアイドル活動に全力なので、みんなで一丸となって物事に取り組むのは少ないし難しい。
実際の芸能界の事情には僕はあまり詳しくないのだが、アイカツ!においては「1日3人で同じ日にオフを予定するだけで結構大変」と言うことを何回か描いていた。
アイカツ!はアイカツシステムのイリュージョンで魅了するアニメだけど、それを作るアイドルの基礎トレーニングとかサインをするときの作法とか芸能活動の妙にリアルな舞台裏描写もアイカツ!の特徴だ。
それを踏まえて本作を見ると、
「アイカツシステムと星宮いちご監督ノリでいろんなアクションが描かれるけど」
「スターライト学園の森に作られたオープンセットとライブステージは事前に建設されていて」
「25人のアイドル達が一堂に会するように調整してある」
という圧倒的事実!!!!!
流れで作ってるように見えるけど、マップは序盤に映ってるので。最後にステージに行くとか最初からセットを組んである。パねえ。
パッと見はアニメキャラがはしゃいでるだけのアニメに見えるんだけど3年半のアイカツ!を見てると「アイドルが揃う」というそれだけで奇跡的で膨大なお仕事を感じられて、本当に最高に尊い。
星宮いちご監督、ノリで映画を撮っているだけに見えてもセットとか素材とか衣装とかスケジュールとか意外と完璧かもしれないし、どれだけ超人なんだ…。
もちろん、そこにはスタッフワークとの信頼関係もあるので尊い。(そこら辺の実務は前作の大スター宮いちごまつりで描かれたので)
アイドルとして、スターとして女優としてモデルとして活躍して、お弁当屋さんやアイドル博士や健康の才能もあって、その上映画も作れるとか…。ソレイユはたけし軍団を超えた!
いちごちゃんの無茶ぶりにも、どんなアクシデントにも完全に対応する大空あかりちゃんもすごい・・・。早着替えかわいい…。スターライト学園制服のブーツだけ残ってるのもコスプレ感あっていいよな・・・。
そして、カメラマンの紫吹蘭がラストのステージパフォーマンスをしているのを涼川直人ティーチャーが撮影してて瀬名翼やジョニー先生が「うむ。名作だ」「大ヒット間違いなしだ」と言うワンカットが挟まることで、押井守作品(ビューティフルドリーマー)や高橋良輔(FLAG)などの楽屋落ち系のスパイスも利いていて批評性あるね。
アイカツシステムで虚構と現実が曖昧になっている楽しいアニメ映画だけど、それを撮影したり段取りを組んでいるのは監督やカメラマンだけど、その監督やカメラマンもアイドルとして被写体になっているし、それを描いたアニメーションなのだ…。
というエヴァンゲリオンとか好きそうな批評系アニメファンも興奮できる要素があります。
- 尊さ
しかし、そんな小難しさすら吹き飛ばすアイドルのパフォーマンスがさあ!
これぞアイカツ!
空前絶後!
25人ライブ!
昨年のような3D上映だったら即死していた。
nuryouguda.hatenablog.com
nuryouguda.hatenablog.com
イリュージョンすぎるだろ…。
3Dだったら、もう、こんな25人ものアイドルが天空で歌い踊る神ステージを見せられたら、「神の国は今来たれり!」ってアルマゲドンを起こすところだった…。無神論者で助かったぜ…。イスラム教徒は死後たくさんの処女に奉仕されるために聖戦ったりするけど、ジャップランドのアニメおたくは数千円払うだけで非実在アイドルのイリュージョンに溶け込めるわけなので、もう、これは、ああ、いけません。極楽往生してしまいます。
ホント良くて…。
25人のアイドルが並んで歌って踊るだけで、もう、宝塚のレビューのラインダンスに匹敵するくらいの迫力はあるんですけど。(いや、宝塚は3回くらいしか見に行ってないのでガチのヅカファンに怒られると負けるんですけど)
天空のライブステージで3DCGの25人がポジションを歌詞に合わせて変えるんですよ!
THE IDOLM@STER劇場版輝きの向こう側へ!のM@STERPIECEのライブシーンもかなり「妖精さんの視点」だったけど、アイカツ!システムは時空も重力も超えていく!これはドラッグムービーだ!
うわーーーーーっ!!!!
しかも、それがアイカツ!の3年半に築いてきたカップリングやユニットやキャラ性やイメージカラーを絶妙にきれいに見せるように構築されていて、本当に…。
アイカツ!フォトonステージっていうアイカツ!の無料アプリゲーム(一部課金あり)で関係性があるキャラを編成するとスマイルっていう効果が発揮されるんですが。
スマイル一覧 -フォトカツ攻略wikiまとめ【アイカツ!フォトonステージ!!】 - Gamerch
これくらいアイカツ!のアイドル達には込み入った関係性があるんですよ。
その3年半と、それを思い出させる25分間の映画撮影ごっこの茶番、そうやってアイカツ!アイドル達のことを感じる態勢になったところにぶち込まれる全員ライブ!
最高じゃないか…。
ママーーーーーーーーッ!!!
25人もママがいるよーっ!
いちごちゃんもきりあおもあかりちゃんもスミレママも風沢そらも、みんな僕のママ候補!
グダちん、どの子宮に着床ちたい?
選べない!
絶対赤ちゃん!ING!!!
僕は最近、うつ病が本格的に悪化して、シン・ゴジラのようなよくできた傑作を見ても
「ヒトは投擲と疾走に特化した骨格を手に入れることで、他のサルに比べて優位に進化繁殖することができた」
「そのせいで、現代人もオリンピックや野球やパチンコやソシャゲのガチャなど、狩猟や投擲に近似したイメージに快感を感じる本能の報酬系を持つ脳に支配されているだけだ」
「バラエティー番組やワイドショー、萬画のページめくり、漫才やドラマ、映画やアニメも、所詮は狩猟やセクシーコマンドーと同じように“前振り”と“結果開示”のリズム感に反応しているだけだ」
「人間の本質は、石器時代から一歩も前に進んじゃいない!」
とか伊藤計劃や衛宮切嗣みたいなことを考えて、「じゃあ、本当に価値のある事は何なのだ?」「セックスするつもりもない、子どもも残さない、科学の発展にも関わらない、事業を起こすわけでもない世捨て人のオタクになった僕にとって快感を感じるべき事柄は果たしてあるのか?生きている意味などあるのか?」
などと思って、傑作アニメを見ても「人間の快感を刺激するようによくできているね」とだけ思って全く面白くないと思う、批評家をこじらせたクズの感情障害者になってしまった。
(実際、睡眠薬と毎晩80mlのアルコールを飲まないと眠れないし、自律神経失調と適応障害と人格障害の役満で精神障碍者手帳を取得している(年金を貰うほど重症ではない))
シン・ゴジラは本当に名作なんだけど、
「ゴジラをやっつける」という「狩猟」や「勝てるかどうか」という「投擲確率」のハラハラする本能「こうあってほしい」「計算通りに行ってくれ」という反射神経を刺激するだけのために設計されたシステムにしか見えなくて、
「よくできてるけど好きではない」
という、すごく嫌な見方をするオタクになってしまった…。
nuryouguda.hatenablog.com
スクフェスとかデレステとかフォトカツとかスマホで遊べるリズムゲームをやっているものの、
「動く的をタイミングよく叩くのは所詮、狩猟本能のエミュレートに過ぎない…」「ガチャも狩猟や強姦や採集や生殖の変奏に過ぎない…」とか思って太宰治のようになって何もかも楽しめない冷めたダメなメンヘラおじさんになってしまった。
そんな僕だけど、今日は劇場版アイカツ!のアイドル達のパフォーマンスを見たら30分間ずっと笑顔になれました。映画館の暗闇の中の匿名空間では、僕のような気持ち悪いおじさんも気持ち悪い満面の笑みを浮かべ泣きながら涎を垂らしてもいいんだ…。
僕のハンドルネームは仮面ライダークウガのグロンギ族と同じヌ・リョウグ・ダ(電気羊種怪人)なんですが、アイドルを見ると僕が笑顔になる!
やっぱり、映画やアニメや芸能は構造とか技巧とか巧拙とかあるし、それを見せる演出は石器時代からのヒトの本能の延長線上なのだけど、笑顔になるかどうかは
「好き」
っていう気持ちなんだよな…。
それで、僕はかわいい女の子やかわいいアイドルが誰でも大好きアイカツおじさん(DIO)なんだ…。
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それで、いいじゃあないか…。なあ、俺が社会に何の意味もない、子供も財産も残さない、何の意味もないおじさんだとしても、アイドルを見て笑顔には成れる…それで、、、いいじゃあないか…。
しかし、それも虚構なのか。それではダメなのか…。
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と、押井守っぽくなることもできるけど、アイカツ!のデータはガチでかわいい!
「天国はここにあるんですよ…」
劇場版アイカツスターズ!の前振りの劇場版アイカツ!の感想だけで今日はいっぱいいっぱいになったので、この記事は終わりです。
劇場版アイカツスターズ!の記事を書くかどうかは、この記事のアクセス数が伸びるとか広告とか欲しいものリスト収入に応じて考えます。と言うか、アイカツスターズ!も60分しかない映画のくせにかなり濃厚なドラマだったので、この記事で収入が伸びたらもう1回くらい見に行けると思うんですけど、どうでしょう。
いや、多幸感あるので何度も見たいんですけど。でも僕みたいなキモヲタ廃人が周回して幼女先輩が先着特典のアイカツカードを貰えないと可哀想だと思うんですけど。(孤独おじさんなのでアイカツカードをトレードする幼女が身近にいない)
うーん。
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