玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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機動戦士ガンダムTHE ORIGIN TV 第9話コロニー落とし

 OPが逆襲のシャアの歌の流用なのは、そういうガンダムだったらなんでもいいというおじさんとライト層をターゲットということで、細かい演出意図とかドラマ性はどうでもいいというビジネスなんだなって感じで吐き気でしたね。でもアニメとしてはエフェクトにこってるなーという印象。まあ、エフェクトに凝っていれば芝居のオープニングとしてふさわしいかというと難しい。ロゴが変形するところとかは企業ムービーっぽくも会って、やっぱりビジネスって感じ。


 案の定、分割したことでコロニー落としに使われたコロニーの中で死んでいく人のドラマが薄くなってしまった・・・。


 コロニー落としの被害もナレーション先行で人類が半分死んだ痛みがあんまり伝わってこなかった。本編の「戦場は荒野」は上手かったなあ・・・。


 安彦良和先生がお気に入りなのか、ランバ・ラル隊の面々が出てきたのだが、肝心のランバ・ラルは予備役になってしまいました。本編では「正規軍ではないが、ドズル・ザビ直轄の部隊で、ガルマ・ザビの仇討ちの任務に抜擢される」というランバ・ラル隊でしたが。
 あれ?なんでそんなにザビ家憎んじゃってるの?というか、人道的すぎる・・・。MSではなくガチンコでゲリラぶちころすのが好きな集団だったのに・・・。
 ちなみに、富野監督によればランバ・ラル隊が正規軍ではないのは、クラウレ・ハモンという女兵士ではない、指揮官の内縁の妻が軍艦に乗っているというシチュエーションを作るためだそうです。アムロニュータイプになる前にオールドタイプの夫婦の生き様を知るためにランバ・ラル隊が重要だったという構成上の役割がある。なのでORIGINのハモンさんも割りと解釈違いなんですが。

ガンダムの現場から―富野由悠季発言集 (キネ旬ムック)


 タチ中尉はORIGINのWB戦でもキャラが掘り下げられていて、ランバ・ラル隊関係者の中でも安彦良和先生のお気に入りっぽさがあったけど、結局セイラさんに何をさせたかったのか謎。シャア・アズナブルに気をつけろって言われても、具体的にどう気をつけたらいいのか?セイラさんはルウムで医者の玉子をやっていて、シャア・アズナブルパイロットなので、特に関係ないし気をつけようがないのでは?あと、ホワイトベースに乗ってからもセイラさんはタチ中尉のことは思い出してないし。何だったんだ。
 テキサスコロニーに戻るきっかけは普通に育ての親のテアボロ・マスが倒れたという電話だし・・・。というか、一年戦争開戦後も携帯電話、通じるんだ?






 ドズル・ザビコロニー落としの非人道的な有様に悩んでいて泣いたりしていて、プロの軍人としてはどうかと思ったけど、「愛するものがいるから戦える!弱い者の愛するものは殺してもいい!」といきなり自己完結してしまった。っていうか、その理論もちょっと思春期っぽくない?あんた、プロの政治家の一族で軍のトップ層なんだから、開戦してからそういうふうに悩まれても・・・。これの前に見た進撃の巨人のほうがやっぱりドラマとして色んな人の思惑が絡んでいて面白かった・・・。若手に負けてどうする・・・。


 デギン・ソド・ザビ公王とギレン・ザビ総帥の不仲は開戦直後から会議の場でも隠そうとはしない感じで、ちょっと大人になれよ・・・。て思った。
 安彦良和先生の中でデギンとギレンは不仲で、最終的にギレンが殺すということだけがデータとして頭に有って、一年戦争の膠着機関とかガルマ・ザビの死によってデギンの気持ちが変化した、という人間ドラマは苦手なのかなあ。「このキャラはこういう性格だからこういうことしかしない!」みたいな。


 ギレンはブリティッシュ作戦ジャブローを破壊できなかったことには言及しなかったけど部下を処罰するとか言ってて、それはちょっと開戦直後から厳罰主義だと士気が下がるのではという懸念もあった。


 一年戦争開戦後なのに、黒い三連星赤い彗星の専用ザクはテスト中だった。いや、開戦に間に合わせろよ。ふざけてんのか。まあ、旧ザクキャスバルは前回、一定の戦果を上げて出世したけど。黒い三連星高機動型ザクII(MS-06R)に乗ってたのはいつごろだっけ?
MG 1/100 MS-06R-1A 高機動型ザクII 黒い三連星仕様 Ver.2.0 (機動戦士ガンダム)


 シャーザクの角は小隊長の識別のための突起なのに「目立ちたがり屋だからつけた」って事になっていて、アホか。キャスバルがリミッターを外せっていうのはシャアザクの設定にも合ってるから、それはいい。
 しかし、キャスバル黒い三連星と一緒にテストやミノフスキー博士暗殺をした仲だからか、ORIGINのアニメでは仲がいいね。というか、キャスバル黒い三連星のことも「諸君」って言ってて若手にしては偉そうすぎる。ルウム戦役ではどちらも戦果を上げているのでどちらが偉いかはいいにくいのだが。TV版ではシャア・アズナブルガンダムに出会ってしまう9月前には専用ムサイを持つ艦隊司令に成っていて、黒い三連星モビルスーツ小隊だけで師団並みの戦力を出すパイロット集団という立場。司令官としての出世で考えると、シャアのほうが凄い。


 ティアンム中将とレビル将軍による地球連邦軍艦隊とジオン軍の艦隊戦のシミュレーションと言うか、ドズル・ザビによる軍議はガンダムというよりむしろ銀河英雄伝説というかんじで、やっぱり安彦良和先生は歴史小説が好きなんだろうなーという感じ。富野監督はむしろチャンバラか忍術が好きなので、軍艦の隊列とかシミュレーションパネルの上での艦隊の模造図よりはMSの格闘戦とか殺陣の面白さなんだろうなあ。


 で、やっと来週にはルゥム戦役が開始されてMSの動きの面白さが見れるといいんだけどCGだしなあ・・。今西さんも抜けちゃってるし。うーん。
 大友克洋監督の企画映画のショート・ピースでメカ戦闘の演出をしたカトキハジメさんが演出家として動いてくれているけど、どうなんだろうなあ。ルウム戦役が面白いといいなあ。

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