「ママは赤ちゃん泥棒!」
脚本:影山由美 ストーリィボード:高橋資祐 演出:元永慶太郎 作画監督:山田きさらか
というわけでなかなかスタッフも豪華な本作。山田きさらか氏が湖川友謙氏のペンネームということは有名。
月曜日はママは小学4年生と機動戦士Vガンダムの日!こおろぎさとみおさんどんアワー!
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— アダムとハヤト (@NbfxlDSeAYEMCZX) 2022年6月17日
第4部は7月22日、第5部は8月5日、劇場公開!
ここまで、宣伝でした。
- 今週のママ4
脚本の影山由美さんは元幼稚園教諭とのことで、おジャ魔女どれみシリーズの脚本もなさっていて、子育て描写に定評がある。らしい。
しかし、なんというか、ママ4、今回も主人公のなつみといづみおばさんはちゃんとしてなかった。
なんか、子育ての大変さとか、子どもの大事さとか、そういう要素がない。よく言えばお説教臭い部分があんまりない。
今回のあらすじは、家の中で転んだみらいちゃんを医者に見せになつみが「鞄に赤ちゃんを入れて」、持って行って、そのクリニックの赤ちゃん遊戯室に放置していた間に、徹夜明けでフラフラの漫画家アシスタントのいづみおばさんが朦朧としながらみらいちゃんと間違ってほかの子を家に持って帰ってきてしまい、誘拐事件ではないかと報道されるドタバタ。
鞄に赤ちゃんを入れるとか、わりとこう、雑。いいのか?あと今回みらいちゃんの体重は8キロあると言及されたけど、小学生女児、8キロ持てるかな?1.5リットルペットボトル6本くらい。結構、成人男性のぼくでも買い物でそれくらいコーラを買うと重いのだが。
間違って持ってきちゃった他の子の親はすごい心配していたのだが、そういう他人の気持ちとか、あんまり考えたり反省する描写がない。
いづみおばさんは犯罪者として逮捕されたら漫画家デビューできなくなるとビビり、なつみもクラスメイトのかっこいい男子と結婚できなくなるとビビる。自分のことしか考えてないぞ。このメインキャラ二人。
そういうわけで、間違えて持ってきちゃった赤ちゃんに対して申し訳ないということは全くなく、「いかにバレないように元の場所に置きに行くか」というミッションの話で、割と倫理観が希薄。病院や警察の人にも割と平気でうそをついてミッションが成功するかな?というハラハラドキドキに重点を置いてる。輪るピングドラムかな?
まあ、子育て、重く描こうとしたら果てしなく重くなるし、子供向けアニメで序盤からそういう要素を入れてきたらキツいのは分かるんだが、うん。全体的に不安感がある。本人が自覚してないところで赤ちゃんを雑に扱って、特に気にする風ではないのが視聴者としての不安。
でも、毎回ラストでこおろぎさとみさんが「赤ちゃんってかぁわいい!」と言うので、「いいのかなあ?」ってなる。うーん。1年あるシリーズゆえの余裕のある構成なのか。
そういうわけで、赤ちゃんを雑に扱ったり、登場人物が利己的だったり、人のことをあんまり考えないで人が分かり合えない感じなので、意外と機動戦士Vガンダムと近いものがある。というか富野由悠季監督、オープニングのストーリィボード(絵コンテ)を描いただけでなく、サンライズのママ4制作現場を横目で見ながらVガンダムの構想を練っていたのだろうか。Vガンダムはガンダム屈指の異常作品とよく言われるのだが。なぜママ4と差がついてしまったのか。(まあ、ガンダムは普通に殺人するし)
でもVガンダムは確かにヤバいんだけど、別にVガンダムだけが突出してヤバいわけではなく、ママ4も結構不穏だし、あの時代はナディアとかセーラームーンとか、クレヨンしんちゃんの放送開始とか、そういう宮崎勤事件以降エヴァ以前の微妙なアニメ界だったり。
まあ、最近はSNS社会でみんながみんな人の目を気にしたり、人や作品のあらを探すような時勢で。ポリティカルコレクトネスとか、風紀委員みたいなところがある。30年前はもうちょっとおおらかだったのかなあ。景気も良かったし。一応平成ですが。
でも、ママ4も、どこかでしっぺ返しが来そうで、割と不穏ではある。
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↑グダちん用
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