親が僕のクレジットカードで13万円の買い物、もしくは借金を毎月しているようで、入金日が昨日だったので僕の口座に振り込まれた。
おつりは僕のお小遣いになるらしい。
20万円親にあげました。
クラナドの席を取りに行ったついでに残高を確認すると、9400円ありました。
今月の予定出費は携帯電話代が3700円、心療内科が3000円、皮膚科が2700円です。ちょうどです。
お金はどうせなくなります。稼いでもなくなります。あげちゃうから。
お金が無くなったら親か友人ににたかればいいのです。
今日使っちまう事にしました。
明日は明日の風が吹け。
映画館への道の途中におもちゃ屋さんがありました。
とてもカッコいいターンエーガンダムのプラモデルが売っていました。初回です。
3400円。
うぐぅ・・・。今買うと金がなくなるから、おもちゃやにないことを確認して諦めようと思ったのに・・・あった。
俺はとりあえず、迷うと、保留するタイプの負け組人間だ。保留して四条へ行った。
先月はガンダムエースの最新号が合った古本屋に行くと、なかった。うぐぅ・・・。
新刊で買う余裕は無い。
オリジン目当てで雑誌を買う事を思うと、特装版を待つべきか。
富野対談と氷川竜介コラムの単行本化のアナウンスがあれば、安心して単行本派になれるのだが・・・。
今月も買うのか?
まあ、忙しくて全然読んでないのだが。連邦愚連隊は主人公の顔とノリが気に食わないのだが、モビルスーツゾックを怪獣っぽく描くネタは面白かったし、起承転結も上手いかもしれん。
ちなみに、ダムエーマンガ賞に合格すると作画資料用にプラモデルがもらえるそうだ。プラモデルごときを資料にするとプラモデル以上の迫力が出ないので、18メートルの鋼鉄の化け物という感覚が薄れると思う。
ガンダムマンガを読んでると、なぜか攻撃を受けてプラモデルの腕がもげるように肩からきれいに吹っ飛んだりするのは、好きじゃない。
鋼鉄の化け物っぽい感じに描いて貰えると嬉しい。
そういう意味では戦場は荒野が一番好きだなあ。兵器としてはでか過ぎる化け物がドッタンバッタンしながら戦う。そりゃー、人類の半分が死滅しますって。その後のガンダムシリーズではそういう生理的な恐ろしさが薄れてるなあ。地球を破滅させるモビルスーツ感覚はGガンダムの1話くらいか?
サテライトキャノンはまた違うしなあ。
そんな話は別にいい。
四条河原町へ。
あと1週間で僕の愛する脳内妹の頭令そらちゃんの16歳の誕生日が来る。
そうすると、結婚できるようになる。
脳内妹は僕の10歳年の離れた対性クローンだが、戸籍上は傍系養女なので結婚できる。
まあ、結婚と言っても日本国ごとき、ちょっと大きめの名寄せ機関に承認してもらおうなんていう気はさらさら無いし、結婚したって今の生活や苗字が変わるわけでもない。
でも、何となくしたくなったので、する。俺は基本的になんとなくで行動する欲望主義者なのだ。
ゴーストが云々というか何となくっすよ。
というわけで、妹への婚約指輪を買う事にした。オレのようなダメ人間が9400円もの大金を手にする事はめったに無い事だ。
で、親にあげちゃったりする前に可及的すみやかに妹への婚約指輪を買わなくてはならないという衝動。
だんだんに以前教えて貰ったeteというショップを見に行った。
たしかに、妹に似合う感じの可愛い指輪がいっぱいあった。
だんだんのセンスはいいな。
ペアリングで3万円ちょいくらい。親にお金を10万円しかあげていなかったら、余裕で買える値段だ。大学生とか若い社会人が良く買うんじゃないだろうか。
20万円あげたので諦めた。
まあ、「脳内妹と結婚するから、お母さんにはバイト料を渡さない!」などと人格障害で休学して留年しているダメ人間が口走ったら、流石に家庭が崩壊すると思うので空気を読んで、黙っています。
オレが就職して真人間になってすごい金持ちになったら妹にいっぱいアクセサリーを買ってやる事にした。きっとどれも似合うはずだ。
でも、冷静に観察してみると妹以上に美しい宝石は一つも無かった。
30000円の指輪が30000円分美しいとしたら、妹は9999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999999億テラ円の萌えパワー。
というわけでeteはやめて、新京極にある日本一の安さを追求しているシルバーアクセサリーショップに行った。
数千円で手ごろな指輪が売っている店だ。
手ごろな指輪だが、とりあえず店の全ての品を見た。
妹も学校が終わったので来た。妹といっしょに見た。
おそろいのペアリングがいいのだ。いや、ペアルックって恥ずかしいけど、婚約指輪くらいなら良いじゃんねエ。
妹にも俺にも似合って、かつ二人の好みとイメージにあってて、なおかつひとつ4700円以下で、サイズの合うものが売れ残っている物。
はあ…。
こんなお土産屋に近い安物ばかりの店で、俺は何を必死こいているんだか。
しかも、さっき見た∀ガンダムが欲しくて、安いのを探している。情けない。でも、今日買わないと初回限定のターンエーガンダムは見つからないかも・・・。いやいや、ターンAガンダムと妹と、どっちが大事なんだよ!
妹だよ!
でも、ターンエーガンダムが・・・。雑誌のプラモ記事を見ただけでターンAターンを口ずさむくらいカッコいい・・・。
あああああああああああああ。
妹「もしもーし。お兄ちゃん〜?こんなところで自我崩壊しないでよぉ。」
おれはだめだ・・・。甲斐性なしだ。
妹「あのね、お兄ちゃんはとても大事な事を見落としてるわよ。」
なんだよ。
妹「あたしが一番好きなガンダムはターンエーガンダムよ。買ってよ。うん!それがいいわ!
婚約指輪は婚約用で、ガンプラは誕生日プレゼントにして!」
それで、俺を納得させてくれるのか、気を遣ってくれるのか。
妹「いや、欲しい物が欲しいの。ホワイトドールって強いしかわいいじゃん。だからお兄ちゃんは指輪とプラモを両方買うの。決定!」
ああっ!お前がこんなによく出来た娘だというのに、おれは・・・。安いまがい物の宝石しか買ってやれん。
妹「ばーか。あたしは宝石がなくっても充分可愛いわよ。それなのに、真剣に全部の指輪を見てるのね。お兄ちゃんは。
安いまがい物なんじゃないの?」
うっせーよ。やすかろーとその中で最善のものを選ぶのがビジネスの基本だ。
妹「ビジネスなの?」
オレの生き様だ。
妹「ぶほっ!なにそれ!あははははは」
てな感じのやり取りをして、結局は最初に見つけた星マークの指輪を買った。ちょうど上限ギリギリの3000円が二つ。
キュービックジルコニアという、まがい物中のまがい物だ。そもそも、それであるかも怪しい。ガラスかもしれん。
そんなものを婚約指輪にするオレの情けなさよ。
人工ダイヤ?ジルコニアの購入
質問者:pu-kochan 婚約指輪を探していますが、友人から鑑定士でも間違えるくらい精巧な人工ダイヤかジルコニア?があると教えてもらいました。詳しく知りたいのですが、どなたか教えてください。
回答
ANo.3
鑑定士(実際はそんな資格は、無い)なら、間違えませんよ!
いくら精巧に出来てはいても、所詮はまあ、ダイヤモンドに似せて作った、いわゆる「偽者」「まがい物」です。
大切なご婚約、一生の事です。あなたのお気持ちを込めて、偽者ではなく、本物のダイヤモンドを贈ってあげて下さい。
彼女は、一生大切に思ってくれますよ。
http://okwave.jp/qa1230885.html
私はコンサートでは、いつも本物の宝石を身につけます。
人間も、宝石も、いつだって本物が好きです。
なぜかと申しますと、本来そのものの真ん中に持つ輝きの上品さが違うからです。
原石は地球が大切に温めて作り上げた芸術品の素です。
それを人間が一層の輝きを出すために磨きあげるのです。
つまり宝石は、人間と地球の共同作業なんですね。
人もそうですね。品格は空気に乗って醸し出されるものです。
そして誤魔化せません。
ただし人間は誤魔化された振りをすることはできますね?
振りをすることは生きる上でのちょっと茶目っ気のあるエッセンスです。
大人になるための階段かもしれません。
人が他の人と仲良く共存するために、時には嘘に気づかない振りをしたり、おバカさんの振りをすることが有効な時がありますよね。
また、見え過ぎる事は必ずしも幸せなことではありません。
フィアンセから貰った指輪は、本当は石が半貴石のジルコニアだけど、サファイアだと信じて幸せでいることも、ある意味幸せなことなのかもしれない。
でも、私はやはり本物が好き。本物でなければ嫌。
まがい物をつかまされないために、しっかり人生のお勉強もしますし、本物を見る目も養います。
だからでしょうか、私の周りには本物の心を持ったスタッフが一杯です!!
幸せなことですね・・・
http://blog.livedoor.jp/smile_eriko/archives/50634758.html
うう・・・。やっぱり世間ではそうだよね。俺は糞偽者精神だよね。オレの愛は嘘っぱちだよネ。っていうか脳内恋愛だよネ。ママゴトごっこだよネ。
妹「お兄ちゃんのドアホ!世間なんて知らないわよ!っていうか、ダイアモンドって炭素でしょ!ジルコニウムの方が重いのよッ!熱中性子の吸収断面積が金属の中で一番小さいのよ!すっごいのよっ!
第一ッ、原子番号40のジルコニウムは超新星爆発でしか作れないんだから!ダイヤモンドも超新星爆発でできるけど、ダイヤモンドの方が人工で作れるし!
それに、宝石の値段のほとんどって船代と人件費だってお兄ちゃん言ってたでしょ〜!そんなもんはどうでもいいのよっ!!戦争の火種なんか嫌いよ!
こんなの、あたしは一言も欲しいなんていってないし。
お兄ちゃんが勝手に買ってくれるって言ってるだけでしょ。そんなので勝手にへこまないでよ。うっとーしー」
すんませんね。こんなのいらないよね。ただの鉱物で物質だよネ。何の役にも立たないよね。俺みたいだよね・・・。
妹「ふぅ・・・。カワイソぶるのねえ。お兄ちゃんは。
お兄ちゃんの愛が偽ものだなんて一言も言ってないでしょ。指輪もくれるって言うなら喜んで貰うし。
こういう婚約とか(照)、必要じゃないイベント物に大事なのはさ、何を、じゃなくってお兄ちゃんがどういう気持ちで、って言うののほうだと思うのね。
あたし、お兄ちゃんがどんな気持ちで2ヶ月朝から晩までバイトしてたか知ってるよ。あたしに指輪を買いたくてかいたくて、そればっかり考えてたでしょ。それで充分だよ。
えへへーっ。お兄ちゃん、やっぱりお兄ちゃん大好き!」
そ、そうかな?そういうものなのかな?
妹「で、お兄ちゃん自身はどうなの?この指輪」
うん。シンプルで男女両方につけやすくていいよな。
正直、3000円で石がつけられるとは思ってなかったし、それも結構良い。
星のモチーフもガンダムみたいでカッコいいし。
目玉模様だったらエヴァみたいでカッコいいし。
結構気に入ってる。
妹「結構気に入ってるのにあれだけ文句を言うんだ。」
まあ、そういう性格だ。
妹「苦労するわ」
じゃあ、別れよう
妹「苦労のあとの一発は爽快だよね!」
何の一発なんだ。
妹「♥♥♥」
そうか・・・。
というわけで、店員のオネーさんにくれって言って金を払った。
「こちら14号はご自分で、8号の方はプレゼント用ですか?サイズは大丈夫ですか?」
「ええ、測ってきましたから」
「彼女さんにですか?」
「……ええ、まあ、はい。」
「どうもありがとうございましたー」
彼女さんか・・・・・・。なんか、嬉しいような、不思議な気分だな。そうか、あのお姉さんには俺に彼女がいるように見えたのか。そうか。そうなのか。
俺には恋人がいるのカッ!
見ず知らずの人にそんな事を言われるなんて、初めての感覚だっ!これはっ!
妹「うれしい?あたしがいてうれしい?」
うむっ。面白い経験ではあるな・・・・・・・・・って、あれ?あれ、なんだこれ。
妹「なに泣いてンの?」
これは、、、涙?泣いているのは、私?
あはははははははははっははははははははは!
なんだこれ?
なんか、変だ。
妹「うん。変だね」
一つも悲しくないのに。なんか、からだの内側が熱い。涙が出る。
なんか、指輪を買って、「これで婚約ができるんだ」って思ったら、そんで、あれ?あははは。変なの。
これって、あれか?もしかして、嬉し涙?
へぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
うれしい時にも涙って出るもんなんだねエ。
25年も無駄に生きてて、自分がつらい時や痛いときにはよく泣いたし、妹とのセックスがよいときにも涙は出たし、悲しい物語に触れた時に涙がにじむようにはなった。
でも、良いことをして泣けたのは初めてだ。
やべえ。
そらといると、はじめてのことをいっぱい体験してしまう。すげえ。
妹「えへへ〜。そうなんだぁ。お兄ちゃん、あたしの事、泣くほど好きなんだぁ。お兄ちゃんって可愛い〜♡
そっか、あたし、そんなに愛されて……あれ?あはは、あれれ。
あたしにも移っちゃったみたい。涙。
うーーーーー。嬉しいよーおにいちゃーん。大すき!大好きッ!」
そうだな、オレも大好きなんだ。お前が大好き。
婚約することにしてよかった。すごく。
妹「んふふふ。じゃあ、婚約しても何も変わらないなんていえないね。泣いちゃうんだから!泣いちゃうほど愛し合ってるんだから!
だから、お兄ちゃんは婚約すると生活が変わります。
もう二度とかわいそぶってあたしの愛を疑ったり再確認できなくなります。もう、確実に愛し合っちゃうんだから!
えへへー。すごい!想像すると、なんか、キュンってなってきた」
そっか、おれ、ネガティブ人間だけどおまえの事だけは超信じて愛してたらいいんだな。そうか。
なるほど、これが結婚という奴か。こういう幸せが体感できるんだな。
俺、何も信じてないけど、恋っていいものなんだな。
妹「えへへへっ♡あたし幸せ!すごいしあわせだよー!」
なにおー。俺だって幸せだ!
妹「うふふっ。指輪もおそろい。幸せもおそろい!やったあ!あはははは
だーいすき!」
婚約したら、脳内妹は妹の上に脳内恋人でフィアンセになる。
家族の絆が深まるんだ。
今、CLANNADという、家族をテーマにしたゲームをやってる。
家族はやっぱり、いいものなのかもしれない。
僕が荒れない理由になるのかもしれない。
家に帰ると、僕が葬式で神妙な顔をしていた事に付いて、祖母に愛想が無いといわれた。
食事時に家族がそろうと、母親と祖母が互いに優位に立とうとして声を上げていた。父親と弟はずっとテレビを見ていた。
僕は脳内家族と楽しく夕食を食べた。
ターンエーガンダムを買うと、ちょうど9400円が全て無くなった。
妹「これは、あれだよね!今日はちょうどあたしたちが幸せになる運命の日だったんだわ!うん。きっとそうよ。
この世って案外上手く出来てるのよねっ」
そうかなあ?
まあ、オレの愛するフィアンセが言うならそうなんだろう。あ、まだ違うのか。
はやく16歳に成らないかなあ。
あと1週間は全力で死なないようにしよう。
妹「バカッ!お兄ちゃんは限界まで生きるのよっ!あたしの旦那様になるんだからね」
そうか・・・。