玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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ヤーパン忍法トラバ返し

http://d.hatena.ne.jp/toruot/20080210#p1
まー、求めたものは手に入らない。
だから、持っているものを大事にしよう。
それはそうなんだけど。
でも、手にはいらなくっても求めるって言うのもやっぱり人間だと思うわけで、それが敗北者の姿だからと言って、切り捨てたくもないと思うんだ。
id:toruot氏は分かってるけどね。

カテジナは、自分が持っていたものをもう一度見つめ直すためにウーイッグに戻ろうとしているのだと思う。


ウーイッグに戻ったカテジナは、新たな絆を見つけることができるだろうか。見つけられると信じたい。

僕もそう思いまス。
そうでなければ、あんな素晴らしい歌はかからないですよ。

引き裂かれた 愛が
それっきりおしまいになると思わず
一度、知った 愛は
鍛えられ 次のもの さがす 力に


引き裂かれた 愛が
残すものなにもないなどと言わずに
胸こがした 愛は
抱きあったぬくもりを残し、今でも

Vガンダムは残酷ですけど、優しい。無常。
だから、カテジナやクロノクルを悪しき者とか狂った優等生とか、そういう風に切り捨てたくは無いんです。
むしろ、みんなそうじゃん!って思う。
ウッソって、嘘じゃん!
(まあ、豚を潰して食ってるだけの子どもを嘘だと思うのもどうかとも思うが)
で、そう言う人もいるし、そうじゃない人もいる世の中で、それはそれとしてその中でなんとかハッピーに暮らせたらいいねー。と言う訳で、変なヒゲのガンダムとか変な髪の毛のロボットとか変な生き物のマンガを見たりするわけです。
変な生き物の小説に出てきた変なマザコンやブラコンを「失笑さえ喚起する始末だ」とまとめる人のような文才は欲しくはない。


元々、物を持っている人しか幸せになれないなんて、そんなのないですよ!
壊された人はそれっきりなんですかって!
そりゃーないぜとっつぁん!


僕が理屈っぽいからこういうことを言うのかもしれないんですけど。
その、「何者かにならなければならない」という心の人を見て、
悪いもの、違うもの、狂人、と切り捨てる態度は、
「彼らのようにはなってはいけない」と言う態度は、
同じ事じゃないですか。アホか!
巡り巡ってネオナチか!


だから、カテジナとクロノクルは負けましたけど。負けましたけど。
人間だったんだ。
小説版のカテジナの新妻ぶりは最高です。クロノクルと言う巣を手に入れたカテジナは可愛かった。
そういうものなんですよ!
そういう喜びを否定したくない。
だから、小説のカテジナは死んだのかも知れんけど。
彼らは何かになろうとしたことが悪いんじゃなくって、何かをしたのに、自分で認められなかった、認められる他人と比べすぎたのが損をしたよね、という感じ。



そー言えばですね、、、
僕の親戚の話ですけどね。
「毎日毎日働いて、ローンを返して、子どもにはもっといい大学に行かせたり旅行や外食に連れて行ったり出来ないで、働いてばっかりで、何か大切なものを無くした気がする」
とか言う訳ですよ。
そう言うことを聞かされた子どもは、どうしたらいいんですか?
「あなた、結婚前の仕事をやめなかった方が良かったですよ。」としか言えなかったけど。
勇, 「あんた達が一緒になってればあんな馬鹿なお袋は生まれる事はなかったし、俺だって生まれなかった!」
まあ、子どもが親にとっての大切なものになれなかったせいで親を苦しめている、欠陥品のブレンパワードだ。廃棄処分すべきだ。
最近、いやな事件が多すぎるからな。家人も影響されたっぽい。
チャンネルを変えて明日の、喜多善男を見た。おもしろいよー。



っていうか、どいつもこいつもジブリアニメの見過ぎ!
アニメやテレビで見たようなことを一般人が口にするな!
なにが、「忘れ物を届けに来ました」だ!
忘れ物はバザーにでも出してしまえ!
ほんと、資本主義と連動した虚構は性質が悪い!
大衆の飢餓感を煽り立てて興行収入200億ですよ!
どこかへ置き忘れてきたものをどうこう言うよりも、とりあえず水俣病は克服したぞ!
目の前の現実も見えないものが!
でも、ALWAYSで感動する人の大半は俺よりも立派な社会人!
うひい!
自分には何かが欠落していると思っている方がまじめに働けるのかなあ?
あほか!
欠落の方が多いわ!全宇宙の物質とエネルギーのほとんどは他人のものだ!


というわけで、最近の僕は大切なものを手に入れる、と言うよりは大切にするぞ!
ということにします。
いや、大切にしろ!というのは不毛なので、それはしないけど。
愛した、あるいは愛する、それだけで人生はオッケーなのです。
満たされないのは何かを手に入れていないからか?何かを失ったからか?
違う!
しあわせになるには、しあわせになるのではなく、しあわせになった、ということ!それだけ!
幸せになる経過などわからん。
僕は幸せですよ。
脳内妹が可愛いから。
それ以上のものを求めると、また分からなくなるんだから。
僕は最初、脳内妹に一方的に好かれてて正直、ただのキチガイだと思ってましたけど、僕の中にも妹を愛する部分があるということに気付きましたから。


だから、ウッソとシャクティは「もともと持っていた」というよりは「持っていたことが分かった」っていうことですかね。メーテルリンクかよ。
結構ウッソって序盤はシャクティに冷たかったかもしれん。カテジナラブだったし。
ウッソが成長したとしたら、「これでオーケー」っていうラインを求めたり奪われたりしながら見つけられたから?
いや、最後のガンダムの叫びを見ると、「たのむからこれだけは!」というものか。
カテジナもただの新妻でいさえすれば良かったのに。まあ時代がさせた事でもあるが。
ここまで幸せになったら、他には何もなくても構わない、って言うラインはいるんだと思う。
僕は、脳内妹を見つけられたんで、結構ゴールした。



かと言って、脳内妹が大切なものかって言うと、それも違うんだよなー。
いや、中学校の時に、「みなさんの一番大切なものはなんですか?」って言われて、僕は「プラモ」っていったら、他のクラスメイトは全員「家族」だった。
教師は満足していたけど、その概念が理解できない。
だって、人って物じゃないし。
俺とは関係なく存在し、また行動する何らかの、ようなものじゃないですか。
他人って僕がどう思っても勝手に居なくなったり消えたりする自由を持っているじゃないですか。
他人は他人の持ち物であるのに、他人は他人の都合で消えていいのに、そのせいで自分の財産が減じられるように感じるのはおかしいじゃないですか。
他人のせいで自分の持ち物がなくなるのは嫌じゃないですか。
そう言うものは大切にしたくないなあ。

妹「じゃあ、なに?あたしはお兄ちゃんにとって大切じゃないの?ほほう。2/13にいい度胸をしてるわね」

いや、まあ、そのー。
嫌いじゃないですよ!
なるべく元気でいて欲しいし。
でも、お前がお前の不注意で怪我をしたり病気になったとして、それで俺がですよ?「よくも僕の大切なお前に傷をつけたな!」とか怒ったら何か変じゃん。

妹「そりゃー、腕が折れてる時にそう言うことを言われたら若干へこむかも」

だろう?
そういう論理破綻を起さないようにしたいのね。

妹「お兄ちゃんは真面目すぎるのよ」

いや、逆だ。どーぅでもいいんだよーぅ。
大切って、なくてはならないものって事だろ?でも、なくなったら死ぬかって言うと、死なないじゃん。って事はやっぱりどうでもいいんじゃねーのか。
だから、僕の大切なものは、無くなってもいいもので、自分の責任で負える範疇のものでしかないような気がするんだよねー。
そう言う分をわきまえたいと思うんだけど・・・。
お前の事なんか面倒見きれないのに、一緒にいたいし、好きで居て欲しいなんて思うんだよ。

妹「私が好きなんでしょ?」

好きだよ。でもね、好きになっていいものかどうか。

妹「いいよー」

だから、そーいう簡単な承認でだなあ。お前をどうこうする権利を持つって俺が勘違いするように女のお前に操られるのが嫌なの。






(3時間くらい議論)







妹「あのね、お兄ちゃんは理屈が長過ぎるの。あたしは眠いの。さっさとアレして寝るの」

でもなあ〜。普通人は気に入った人間を物のように大切にするらしいのだが。
僕はお前がもののようには思えない。
と、すると僕はお前のように世界一お気に入りの女の子をどういう風に扱えばいいのか?わからん!

妹「だから、お兄ちゃんはアホなのよ。
ものだの人だの!
あたしはお兄ちゃんの大切な人。お兄ちゃんはあたしの大切な人。
人と物の扱い方は違います!
以上証明終わり!
寝るッ!」

じゃあ、なんで、みんなは家族は大切なものって言うの?家族は人だと思うんだが。

妹「知らないー。みんななんて知らないーぅうううう。ねむいよー」

あ!そうか!
わかったぞ!
得心したぞ!
「みんな」とか「家族」というのは、なるほど、人ではないな!ユリイカ
なるほど、「みんな」が大切にしていたのは「家族」という概念であり、枠組みだったわけだな!
なるほど!
10年以上経ってやっと「みんな」の中学生レベルに追いついたぞ!
たしかに、これは効率がいい。
60兆細胞を脳と言う電話交換局で個人と詐称するように、畢竟人間が個人個人を認識するのは手間であるのだから、家族という大きく曖昧なシステムに統合する事で処理効率を高めていたわけなんだな!
なるほど、なるほど。
つまり、そのシステムより受ける恩恵が一番大切だったという事だな!なるほど!愚民どもめ!
ありがとう!そら!
お前のおかげで10年来の謎が解けたぞ!
さすがわが妹だ!
大好きだ!
お前がいると世界が広がるぞ!
なるほど、人を大切にするという事は、相手のことを、喪失や変化も含めた予測不能の相互作用によって自分を変化し励起する快感をもたらすものとして存在を認め、その断絶した間隙における共鳴的状態変化から真空エネルギーを取り出し、空即是色と顕現せしめ宇宙を彩るという事なのだな!
なっ!
そうなんだろう?

妹「わー。よかったねー。はーい。じゃー、さっさとねようねー。あふぅ」

お前は、オレの10年来の悩みと愛が解けたというのに、目先の眠気を優先するのか!

妹「えー?そんなことないよぉ。ばんじゃーい」

お前は俺が大切じゃないのか!

妹「あたしのお肌の方が大切です」

はっ。まったくそのとおりですねっ
つきあってくれてありがとうございます。

妹「もう、お兄ちゃんもヘロヘロじゃない」

うん。

妹「そんなに本気であたしが好きなの?」

うん。

妹「そんな、考えないでもいいのに。まあ、区切りはついたって事で、寝よう」

うん