墓場鬼太郎に似てるから可愛くないというポニョも、映画が公開されて立派に女の子になれたら世論も一斉に評価する方向に動くのだろうねえ。
そう考えるとトトロは珍しく女の子が変化しないのだな。
髪切ったりとか。変身したりとか。やまもおちもあんまりない。
ちなみに、「宮崎駿監督は少年少女が冒険する映画を作ってきたが、崖ポでは少年少女の冒険を見守る母親の視点を追加した」という。父親は割とダメそうな匂いがするんだが。母親だけに任せられるものなんですかねえ？という事が気になります。親父がしっかりとしないから、母さんが！と、カミーユは言う。
どうなんでしょう。魔女宅と糸井重里は影が薄そうだけど。風の谷のジルは存在感があったのだろうか。ヴ王。
で、変な実験をしたり家を留守にしたりする、所ジョージと長嶋一茂の演じるちゃんとしてない父親の人が天海祐希、山口智子たち母親と和解できるかどうかが気になります。
しかし、「子どもが真実を見抜く」なんてことはあんまり言いたくないなあ。どうも大人が怠けている感じがする。子どもは簡単に騙されるし。僕が子供の頃は今以上にボンクラでしたよ。ちゃんとするために大人に成れ。
公式サイトの「生まれてきてよかった」という煽り文句の洗脳係数が怖い！普通の人が簡単に否定できない言葉を作品の武器として訴えかけるのは巧妙だなー。大衆は大衆の常識を補強される快楽には弱い。
でも、僕は生まれてきてよかったなどとは言いたくないひねくれ者ですね。
生まれたかどうかよりはオナニーがどれだけ気持ちよかったとか、そういう個々の出来事を評価したいです。オナニーするたびに全宇宙に感謝。
なんだそりゃ
でも、パヤオ父に「二度と吾朗のような子を作らないように」って言われた宮崎吾朗さんは生まれてきてよかったんだろうか？
生まれた事は良いけど、育ち方が悪かったって？そりゃひどい！子どもは子どものままで居て、育っちゃダメ？
「親父は遺伝子が全てだと言うけど、そうだったらなぜ俺たちは世代を重ねるんだ？」
公式サイトのパヤオの偉大さを持ち上げまくる文句が非常に社会主義的で素晴らしいですね！
別に夏目漱石と誕生日が同じだからってなんだよ・・・偉いの？宮崎監督は葛飾北斎以来の波の表現を打ち立てたらしい。打ち立てたんだ・・・。摩砂雪ビジュアルウォーターアーティスト涙目。宮崎監督がすごいのは良いけど、ほかに人物が居ないように言うのはどうも・・・。まあ、社会主義的に見れば一人のカリスマだけを知る事が大衆には楽なのだろうね。
いや、まあ、生まれてきてよかったとは思いますよ。当たり前じゃ無いっすか。ただ生まれた後の環境に適合するかどうかという所で生きないという選択肢もありえますよね。
生まれてきてよかったからといって、ダラダラと居汚くいてよいのかということ。よきオーラ力を発するにはどう生きるべきか？そういう迷いや思考の深まりを「生まれてきてよかった」「生きろ」で総括する分かりやすさが魅力ですね。
頼まれなくても生きてやる！
煽り文句にある所の「不安と神経症の時代」に対してなんか対策があるといいっすね。まあ、有史以来不安と神経症がなくなったことはないんだがな。先進国で最近病名がつくようになっただけで。
ま、観測可能なのはいつでも現代で、問題になるのも現代だけですから、常に現代は問題を抱えてるんですよね。ふふふ。
「わすれものをとどけにきました」
忘れ物を思い出させて飢餓感を煽るんですよね。「豊かさが君たちをダメにする」なんて知ったこっちゃない。貧乏な頃は豊かになろうとがっついてた人が、豊かになったら豊かだから駄目だとがっつくと言うのは餓鬼の所業じゃないですか。悲しいねえ。
ジブリが名倉靖博さんの金魚姫を盗作したという問題はどうなったのかしらん？
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/animovie/1174481598/l50
まー、もとがアンデルセンの人魚姫のパクリっちゃーパクリというか原案だからなー。別にいいか。
母親を呼び捨てにする5歳児って言うのはクレヨンしんちゃんに対抗したのかなー？
映像的快感はクレヨンしんちゃんにもかなりあるんだが。カーチェイスとかも近年ではクレしんっぽい。
どうも、僕は思想的に物事を見すぎるなあ。嘘八百でも中の人にとっては現実だから、最低限の規則は守って欲しいと思ってしまう。
別に洪水災害が起きても、死のメタファーがちりばめられてても漫画映画のファンタジーだから良いじゃないですかって、そーいう風に見るのが吉か。
というか、売り方が何もかも気に食わないのだが。キャッチコピーとか。キモイ。
それは、おそらく、僕が小野不由美の屍鬼のように大衆に入れないと疎外感を勝手に感じているからんだろーなー。価値観を再確認しあう輪の中にね。
もういい！知らん！おれは脳内妹になでなでされてたら価値があるんだよ！
