玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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シャア・アズナブルは光源氏である

源氏物語千年紀 Genjiは、僕の見立てによると「いつも一緒にいることが自然すぎる妹的存在の紫の君を、自分をないがしろにするのと同じようにないがしろにして、好意に気付かなかった源氏の君が、その愛に気づく」
という妹アニメでした。
で、機動戦士ガンダム逆襲のシャアの小説版のラストで、
(ネタばれ)

































シャアは赤熱するコックピットの中で、「地球に住むアルテイシアには、これでよかったのだな・・・」と独り言を言いながら、セイラの写真入りのペンダントを握りしめます。
すごいシスコン。
アニメで言っていた、ララァとか母の話は出ません。
で、何がすごいシスコンなのかと言うと、シャアはアルテイシアが地球にいると知りつつ隕石を落とそうとするくらい、妹をないがしろにしているわけです。
なぜかと言うと、この時のシャアはアムロと刺し違えるためだけと言うような、かなり自暴自棄で自分をないがしろにしているからです。
で、兄は妹のことを自分の分身だと思うので、自分をないがしろにしている兄は妹のこともないがしろにします。
でも、シャアは最後の最期にアイルテイシアのことを思いやる境地に達する。
超妹萌。
ただ、Genjiだと紫の君から迫ってきてくれたから妹の愛に気づけたけど、実の妹のアルテイシアはシャアをほっといて自分の人生に忙しいので、シャアは死ぬ直前まで、気付かない。
そういう切なさも、まあ、ありです。
私は妹萌ですけど、自分の妹ではなく、他のお兄ちゃんについての物語は、結構悲劇も好きと言うか、感動します。