Finally, our day has come!
脚本:土屋理敬 絵コンテ、演出、作画監督:長町英樹
前回は作画監督が10人もいたのに、今回は4話以来の一人絵コンテ演出作画監督…。極端だなあ…。
感想を書くのが遅れましたけど、デレマス6話は鬱回って言う評判は聞いてました。でも、見て見るとそんなに鬱じゃなかった気が。少なくともGレコ6話の恩師を殺すよりは全然マシ。
アニメ『アイドルマスターシンデレラガールズ』とシンデレラ曲線 - しんでれ論
ここら辺がくわしいんですが、私が気付いたところをちらほら書きます。
まあ、今回は本田未央ちゃんが落ち込む回でしたけど。
そんなにひどくストレスが溜まるような作り方にはしてないと思った。割とうまくストレスを散らしてある。
同じライブイベントで登場順が前後している新田美波とアナスタシアのユニットとニュージェネレーションズのパフォーマンスをアニメ編集でシャッフルして、ニュージェネレーションズの残念ステージの辛さを上手く散らしてある。
同時に、新田美波とアナスタシアのユニットとニュージェネレーションズのパフォーマンスをシャッフルして同時っぽく見せることで、客観的にショッピングモールのイベントの客が少なくてダメなステージだとするのではなく、主観的に本田未央がダメなステージだと思ってしまった、と示している。
ここが芝居と編集の演出テクニックとして上手い。
同じステージでもきちんとこなせた新田美波とアナスタシアは喜んでいて、自分のことで精一杯な島村卯月とアイドルに元々そんなに興味が無かった渋谷凛はそんなに凹んでなくて、オーディションを何度も受けてクラスメイトにも自慢していて城ヶ崎美嘉に憧れていた本田未央は大きく凹んでいる。この対比で「客観的にイベントが失敗」ではなく、「大事なのはアイドルそれぞれの気持ちの持ちよう」と言う風に描いているのが印象的。
で、そんな女の子の気持ちの主観的な揺れ動きにプロデューサーが気付けるのかどうかっていう提起もあって、今後の伏線になっている。
仕事を取ってきてこなしたプロデューサーにとっては「客観的には新人アイドルのイベントとしては悪い結果ではない」と思うけど、「主観的に本田未央は悪い結果だと思ってしまった」わけで、その気持ちをプロデューサーが理解できるのかって言うのが。
「新人アイドルが序盤のステージに失敗する」って言うのはアイドルものとしては割と鉄板の構成で、その分で終盤の飛躍への差分を大きくして強調出来て感動を大きくするという効果があるわけで。
だから今回、ちゃんみおが凹む回を入れるのは割と構成論としては必然だったと思う。だから、誰得鬱展開と言うわけではなく、きちんと練り込まれた構成だと思うんだが。
ただ、その「挫折回」を「客観的に客が少ない」ではなく「主観的に客が少ない」と言う風に視聴者に印象付けて描くために、ニュージェネレーションズだけのイベントではなくラブライカと二本立てにしたり、ニュージェネレーションズのダンス映像をラブライカとシャッフルして「Memories」を被せたり、と言うテクニックが自覚的に作り込まれていていいな、って思った。
ニュージェネレーションズのCDデビュー曲の「できたてEvo!Revo!Generation!」はステージではあんまりうまく歌えなかったし、アニメ映像としてもラブライカの歌がかかっていたけど、その分、ちゃん未央が覚醒した後に本当に真の「できたてEvo!Revo!Generation!」を気持ちよく歌えるんじゃないかって言う伏線になっているわけで、それが楽しみですね。今回、ちゃんとかからなかった分、真の「できたてEvo!Revo!Generation!」を聞けるのを楽しみに待ちたい。多分来週。
「序盤でアイドルが挫折を味わう」のは必要な回なんですが、今回の演出でストレスの軽減と言う意味では、挫折感は最後の最後にステージが終わった後にまとめられていて、それまでのレッスン風景などは「上げて落とす」でもあるんだけど、全体的に明るいトーンで描かれていた。
あと、ちゃんみおが「客が少ない!私バカみたいじゃん!!」ってキレていたけど、クラスの友だち全員に声をかけて恥をかいた気がするけど、でもなんだかんだ言って友達は来てくれたし横断幕も作ってくれたわけで、それはあったけえ訳で、良かったじゃん。そのファンのあったかさにちゃんみおが気付けるのかどうか?
ファンは数じゃなくて想いのあったかさだと本田未央が改めて実感できるのかどうか?
それで、今回は本田未央に焦点が当たりましたがシンデレラプロジェクトのメンバーは14人もいるわけで、まだCDデビューできてないメンバーが9人もいるわけで、残りのメンバーにどう焦点が当たっていくのかが楽しみですね。2クールですね。アニマスの構成を踏襲するなら、主役回はそれぞれ1回ずつはありつつ、互いの関係性も描かれると思うんだが。序盤での仕事の失敗は前作のTHE IDOLM@STERの赤羽根Pも経験していて、武内Pも今回ある意味失敗したわけで、そこからどういうふうにプロデューサーとして成長していくのかって言う独自性も気になる所ですね。
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あー、あと、今回も野々村そらちんでませんでしたね…。ツーサイドアップの後ろ姿をそらちんだと思ったらレイナ様だったという…。
はっぴーですまいるをファンに届ける活動をプロデューサーに手伝わせるという天性のアイドルである野々村そらちんは挫折しかかっている未央を助けられると思うんだけどどうなんだろう。
善澤記者出てきたね…。