玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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#永野護デザイン展 に行った限界オタク

naganomamoru-osaka-exhibition.com



 行ってきたわけだが。


 どうせ無職だし、アニメの感想を書く時とか「終わるまで寝ない」とかのスタンスであり、実際どんなに疲労していても睡眠導入剤を摂取しないと眠れないので、睡眠リズムが破綻していて、浅い睡眠でうだうだしていたら到着が午後になってしまった。
 それでも事前にTwitterで「時間が経つのがあっという間で3時間も見ていた」というツイートがあり、「ふーん。3,4時間程度か」と見込んでいた。
 閉館は19時。余裕はあると思った。


 結論を言うと限界だった。


 具体的に言うと永野護せんせいの妻・川村万梨阿さんの音声ガイド(声優・川村的な富野作品の思い出トーク入り)はスマホでQRコードを読み込んで、リンク先のサイトから4時間限定で聴く仕様だったわけだが。


 まあ、永野護の大学生からの人生の作品をね、見て、4時間で済むわけがないだろっ!



 いや、これでもだ、障碍者手帳特権で美術館には無料で通い慣れている我。ペース配分をしていた。ペース配分をしていたんだが、当然のことながら物理的には展示の後半にファイブスター物語がまとまっている。(人生設計的にはむしろファイブスター物語の合間に逆襲のシャアとかブレンパワードとかシェルブリットをやっていたのだが、それはそれ)


 あー、ちなみに、受付で「ホームページで、障碍者手帳をもっている人は介助者の文が無料と書いてあったのだが!」と初手で値切ろうとしたが、介助者が無料なだけで本人は全額払うことだった。なのでいつものように脳内妹を介助者として置いた。作品を集中的に見ている時は話さないけど、ちょっと騎士の服装について話した。


 いや、精神障害の介助ってフワフワしている概念なので通る会場と断られる会場があるのだが。
 (僕の場合は幻痛とか自律神経失調症とか免疫力低下とか恐怖感や自殺願望の過剰や混乱などで、特に運動機能には、たまに左半身が麻痺して転ぶ以外にはない)
 とりあえず値切れそうな時は交渉だけはしてみる主義。


 話をファイブスター物語に戻すと、ちょっと表紙原画のタイトルが判明したレベルで楽しくなり、ペースが乱れた。(あと、スマホで音声ガイドのおかげで観覧中にスマホをいじっていても怒られないのでグラブル水古戦場ワンポチ肉集めしていた)
 


 そして、話題のファイブスター物語のモーターヘッドやゴティックメードのド迫力の模型展示だ―――ッ!
ボークス ファイブスター物語 VSMS 1/100 ダッカス・ザ・ブラックナイト



 しかし、触ってはいけないんだけど、作品が(多分ダッカスがデカすぎるせいで)ガラスケースでおおわれていない。モラルが試される。おおわれていない代わりに、微妙に展示台から60センチくらいの距離にKEEP OUTテープが張って結界してある。
 そうなるとどうなるのかって言うと、ド近眼でしかも老眼も始まっているうえに乱視の僕は、見えない!


 見ものと話題の1/24スケールのダッカス・ザ・ブラックナイト(GTMの設定サイズは25mくらいなのでだいたい1m弱の大きさ)だが、うん。「黒い塊」としか肉眼では認識できなかった。


 逆に小さいバーガ・ハリのサーフェサー吹き展示品も「灰色の塊」にしか見えんかった。


 それまでの絵の展示は10センチくらいまで近づけたのだが。


 永野護のデザインって細かいディテールも大事じゃないですか!シルエットも大事ですが。


 しかし、そこは現代の騎士。
 剣聖ダグラス・カイエンも監禁されながらドラクエをしていたので、展示会を見ながらグラブル肉集め3000個をしていた我も端末を持っているわけで。
 メガネ男子の衰えた肉眼では見えない模型も、スマホで撮影してクラウドに飛ばして自宅のPCで拡大して明度彩度を調整して見る!というわけで、見えなくてもとにかく連続撮影だ――――――ッ!
 とにかく機密GTMの画像を撮れるだけ撮るんだ!(それって本当に展覧会か?)(普段は引きこもりでスマホの契約プランは一番安いのにしているのでデータ通信も限界になった)


 ちなみに、ちゃんと落ち着いて撮影したものをアップしてくださっている方の記事もあります。↓
note.com
 僕は模型は見えなかったので撮影したけど、原画はむしろ撮影せず目に焼き付けた。


 そんなふうにGTMの構造解析の限界オタクみたいな撮影をしていたら、あっという間に時間が経ってしまい。閉館前の物販コーナーに10分残す計算をしていて、何とか模型コーナーを離脱して最後のデトネーターブリンガーコーナーで音声ガイドを聴こうとしたら「マスター、試聴時間オーバー、停止します。再起動するには、もう一度コード認証をしてください」との無慈悲な通知が。


 ダムゲートコントロールでロックされていた!


 うわあああああああああああ!!!!!!!!あ、あと3項目、川村万梨阿さんのお声を聴きたいんじゃああああああああああ!!!!!!!!!



 というわけで余裕でドラクエしていたカイエンから、アウクソーが壊れちゃったカイエンみたいな限界オタクになってしまった!


 というわけで、閉館15分前に最終コーナーから、我、永野護の人生を逆走。(もちろん、本当に走ってはいけないので摺り足で)
 途中、客を追い出すチェックをしている係員を見つけ、「何とかQRコードをもう一度、読ませてくれええええ!」と頼み込んだ。とても情けない。でも音声ガイド、900円もしたし。しかも現金払いで。入場チケットはクレジットカードOKだったのに。
 まあ、こういう時のために自分が持ってる服の中で一番高いカシミヤの英国紳士的なコート(貰い物)(ハンドメイドの舶来品なのでブランドは不明)を着て恰好だけはつけていたんだが。ファッショニスタ富野由悠季の鬼弟子でさらにファッショニスタの永野護のデザイン展なので普段着ない40年物のコートを引っ張り出したりする。
 いや、僕は肌が弱くて天然素材ではないとアレルギーが出るので高校も別に学力とは関係なく私服の学校に行ったレベル。30歳くらいを過ぎて代謝が衰えてからはアレルギーも弱くなったので薬で収まってるけど。いやー、昭和の高級品はユニクロと違って30年くらい普通に着れるからいいね。一応、虫食いは注意している。



 でも、実は美術館逆走は割とよくやる。特に作家の人生を俯瞰するような個展の場合、若いころから最新作まで順に見た後、最新作を覚えている状態でデビュー作を見たりする。なので、ちょっと楽しかった。永野護のデザインを高速で巻き戻しているような感じで。係員の人にはすごい迷惑をかけた。それは謝る。いや、本当に情けない川尻浩作くらいペコペコと謝った。
(実は途中でナハトガルを見てからステゴサウルスZACとZガンダム案を見たり、LEDミラージュの設定画を見てから、サンライズ入社直後のバイファムのラフ案を見たり、部分的逆行はしていたので時間がかかった。美術館はそういうものだ。混んでなかったら順路通りに見る必要は実はない)


 で、まあ、なんとか入り口でQRコードを読み込ませてもらったので、また高速で出口まで摺り足して、会場を出てから電波の力で音声ガイドのお礼を聴いた。展示のラストに貼ってあった永野護先生の謝辞の文は読んでる時間がなかったので撮影して後で読む。まさに科学技術の勝利ですね!(最後の著名人の落書きコーナーも関東の所沢会場からのコピーだったし、それはインターネットで見れていたので、とりあえず一瞬だけ見て、たんのうした!)


  • 反省点

 うーーーーん。まあ、そのーーーー。他の美術館でもスマホ読み込み式音声ガイドはあるので、近年はそれほど珍しくはないんだけど。


 今回はイヤホン等は貸し出しされていなかったし僕も持ってなかったけど、耳に当てて聞こえる程度ならいいということで、会場もなんかずっとロック音楽(多分フール・フォー・ザ・シティの元ネタ)とGTMの女性の泣き叫ぶ声のような機動音が鳴り響いていて頭がどうにかなりそうだった。(グラブルは音声をオフにしておいたよ!中原麻衣さんとかがしゃべるので!)


 4時間で想定試聴限界なのか…。4時間…。確かに普通の社会人の1日のスケジュール感覚としては長い!でも無職で睡眠リズムも崩壊しているクソの限界オタクが、永野護のこれまでの人生を体感するのに4時間は、普通に足りないですね。
 いや、お前、モビルスーツやGTMの設計にどれくらいの年月が費やされていると思っているんだ!旗騎モーターヘッドとか、ログナーとか、数千年単位で改修されている奴もあるんやぞ!



 いや、割と美術館で1日潰すとかよくするけど?国立博物館の仏像の間は湿度温度管理がとても行き届いていて暗くて人もあまりいなくて快適なので数時間ボケ――――っとしていたことが若いころに何回かあった。(とくに拝むでもなく、単に快適だったので)会社勤めはおそらく向いてない。あと、ずっと見ているので脳内妹以外の人と一緒に回るのも向いてない。(自分が先に見ている展示を引率する方が楽)


 というわけで、今後、鑑賞する人は「川村万梨阿さんのガイドに沿って4時間、その後、自由に再見」という風にプランを考え直すべきですね。ちょっとGTMの模型実体の大群を見て嬉しくなっちゃって、アホみたいに撮影し過ぎた。


 富野由悠季の世界展も、初日は開幕摺り足高速移動で、他の観客が富野監督の幼少期コーナーで団子になっているのを脱出して逆襲のシャアの絵コンテコーナーまで飛び、急いだが数時間で読み終わり、そのあと劇場版Gのレコンギスタ第一部のイベント上映を見て、後日朝から閉館まで見て、Gのレコンギスタコーナーの手前でタイムアップし、三日目でGレココーナーを見たようなオタクなので。僕は。
 規模は違えど、5時間程度でそこそこ見れたのは、ちょっと後半が駆け足でしたね。



 永野護のデザインは、まあ、ぶっちゃけた話、大抵は富野由悠季の世界展やブレンパワードスパイラルブックやファイブスター物語デザインズや、その他単行本や資料集で見ているので、知ってるんですけど。
(完全に知らんかったのは学生時代の習作と燃えるキリンくらいですかね)


 やっぱり原画はねー。オーラが違うんですよね。うん。


 いい絵を見るとねえ…。別に半日いてもトイレにも行かないし空腹感は遮断する。
 最近、食事に無頓着になっていて、アルコールのせいで胃腸が荒れて、1日に2食しか食べない。そして血液検査で肝臓が限界になっていたので昨年末から断酒した。7キロやせた。

  • 終わり

 突然だが寄生獣のミギーのように眠くなったので、作品の感想は別の記事に分ける。前回のGQuuuuuuXのように、オタクとしてのツッコミや私感と作品の感想の前後編に分かれることが増えた。瞬発力が落ちてきたのかなあ。


 でも、「この状態を続けたら体に有害」という連続稼働の疲労感が分かってきたのは病人としては進歩しているか?いや、普通の人は仕事のスケジュールとか通勤時間とかで規則正しく生活しているけど、僕は無職なので。精神科の主治医にも「同じ時間に寝るのが睡眠を安定させるけど、君は毎日違うことをしているから、あんまり同じ時刻に行動するモチベーションはないだろ」と言われている。


 よーーーし!
 古戦場本選も頑張るぞ!あと学マスとデレステとミリシタも!まあ、担当アイドル野々村そらのSSRは多分もう出ないけどな。でも今回のタワーインフィニティでは弱いSSRを作れるから…。




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