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玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。旧玖足手帖から記事・ブクマを引き継ぎました。


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拙著「ガンダムの見方」 重版の予感

ガンダム

先週の2015年5月4日の文学フリマで、サークル「はなごよみ」さんから、コピー本として、私が書いた初心者向け「ガンダムの見方」が売れた。
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文学フリマ - 第二十回文学フリマ東京 開催情報


僕は原稿をアップロードしただけだが、サークルの中の人が売れたと言っているのだから、売れたのだろう。

jns.hatenablog.jp

一度お逢ひした事をいい事に、「グダちんの本なら何處から出そうと絶對賣れる」と見込んで「ガンダムをさらっと解説してよ!」とずいぶん酷い無茶を云ふたのが今囘の文學フリマでの「ガンダムの見方」です。本当に頑張って書いて頂きましたです、あと多分、あの分量を本にするのもはなごよみサイドは大變だったかと……。


んでもって、結論から云ふと、結構賣れました! テッテレー
前宣伝そんなにしてないし、全然関係ない文藝サークルにいっこぽんっとガンダム解説書があるとか正直大丈夫なんか、的な事は杞憂だったやうです。流石ぢゃね。


この解説書は主に20世紀のガンダムについてじっくり詳しく書かれたもので、その時の流行や大人の事情、あとは富野さんの思惑や思考なんかまで書かれていて、なるほどコレあったら当時の世相も理解できて作品鑑賞が捗るぞ! という一冊に仕上がっておりました。
見るべきといふ優先順位や、世界觀的にどの作品とリンクしているかなども書かれていて本当に凄い本です。正直、内容は商業誌レベル。

という評価をいただいた。まあ、売れたと言っても、3400人の参加者の小さなイベントで、20部のコピー本が19部売れたと言うだけなので、ものすごくハードルの低い売れ方。富野監督には「同人誌が3000部売れたくらいで気が済むような人は作家ではない」と言われてしまったのだが。でも、同人誌即売会でのコピー本デビューで在庫が捌けるというのは快挙なんですよ!印刷料金の損益分岐点も越えましたからね。偉いぞ!最低限参加サークルに赤字を出さないという俺のプロの仕事ぶり!(まあ、本当は合同誌の中の数ページという依頼だったのに、締め切りをぶっちぎったので個人誌にしてもらって68Pのコピー本を製本してもらうという外道ぶりでもある)


nuryouguda.hatenablog.com
イベントの2日前に告知するし、書き上げたのはイベントの4日前という外道ぶりを発揮したけど、刷った分は売れたようで良かったですね。



ほんで、売れたのでサークルの主催者の人も「次のイベントではコピー本じゃなくてちゃんとした体裁の本にしたらよくね?」と仰ってる。



その程度には売れたのだろう。まあ、販売権は買い取りなので、増刷しても僕には金が入らないのだが。(1万円もらいました)
でも、改訂したら、その分の原稿料はくれそうだったら貰いたい。
400円のコピー本で「コピー本は作るのがめんどいから80P以内に抑えてね」と言われて、割と端折って書いた(製本の際にフォントが小さくなって68Pになった)のだが売れたので「上下巻 計2000円でも売れるのでは?」という評価をいただいた。


ちなみに、商業誌並のクオリティと言われたが、Wikipediaの引用を張り付けたり(ひどい)、各ガンダムの紹介では商業誌で書いたら確実に怒られるようなことを書いているので、商業誌では無理なアングラ流通なのだが。
参考までに、一部抜粋。

①どういう作品か 同じ作者の『人類資金』をガンダムでやった感じ。OVAガンダムの流れらしく、高品質作画で高年齢層へ訴求で、模型も売る感じ。 
②なんでそうなったのか 江戸川乱歩賞受賞、『∀ガンダム』のノベライズ版、『亡国のイージス』『ローレライ』などの映画のヒットで、富野ファンから一気に自称富野の一番弟子と言うように調子に乗った福井晴敏先生が、ガンダムエースを売りたい角川と、模型を売りたいバンダイと、バンダイビジュアルの手先となったサンライズと、戦場の絆と言うゲームとコラボさせたいバンダイナムコと組んで、『逆襲のシャア』の4年後くらいを舞台に書いた。

怒られそうなことが書いてあるじゃろう。
ガンダムユニコーンのファンの人には申し訳ないけど、あらすじは「人類資金と同じ」で雑にまとめている。
だってページ数が…。
でも、富野信者なのでファーストガンダムのあらすじはびっしりA5の3ページ書いてある。というか、各ガンダムの紹介をしているが全68ページ中、∀ガンダムまでが57Pなので、明らかに20世紀ガンダムに偏っている。


改訂しろと依頼されて、僕のスケジュールが合ったら改訂するかもしれない。
改訂しないにしろ、重版がオフセット版になるかもしれない。
電子書籍にしてほしいという要望もあるが。



サークル「はなごよみ」さんは電子書籍ではなくネット通販をしてらっしゃるので、そこに重版の要望を出したら夏コミくらいのタイミングで重版してもらえるかもしれない。(僕は実務面ではクズなので、印刷や発送などの仕事はしたくないし、重版や通販は委託先サークルさんの気分次第です)

「はなごよみ」刊行物等のご註文
[新刊] ガンダムの見方(400円) 発行:はなごよみ 初版年月:2015.05 [送料無料]

インターネット全盛の時代に紙で20部しか世に出てないとかね…。あ、ちなみに流石に郵便で通販ができる有料配布物なので僕は個人的にデータの横流しはしないです。さすがに製本していただいた義理もあるので。欲しかったらサークルさんに金を払ってください。

  • 気になる内容

で、さっき読み直したら、ひでえ悪文だった。文章が長いし形容詞節が3つくらい1文に重なっているし、文の途中で時間経過していたりする。
ガンダムの膨大な設定や裏話をネタバレにならないようにぼかして文章にしているので、変な文章になったのだ。あと、原稿料が1万円だったので時給に換算して2日で書こうと思ったので飛ばして書いた(悪い)(実際は4日かかったので赤字)。
改訂する機会とページ数をいただけたら、読みやすい文章に分けて書きたい。
しかし、富野監督の発言も引用したのだが、富野監督の喋り方もすごい悪文だな。それがうつったのかもしれない。
あと、ちょっと漢字の間違えとかもあるので、そこは重版の時に直してもらいたいですね。



ガンダムファンとして映像の原則の素晴らしい記事を書かれたhighland_viewさんにこのように興味を持っていただけた。
なので、まあ、目次と前書きくらいは紹介しよう。それくらいなら、まあ、販売には影響ないっしょ。うん。著作権は僕が持ってるし。

  • 目次

前書き 3
まず留意すべきこと 4
1.ガンダムはちゃんとしたシリーズではない。 4
2.ガンダムは「黒歴史」である。 5
3.歴史は一本ではない。 6
4.何も覚える必要はない。 6
5.虚実の区別を意識しよう。 8
各作品の紹介 9

  • 前書き

 『機動戦士ガンダム』というアニメーション作品がある。そして、1979年に日本サンライズで制作されて放送されたそのアニメには膨大な続編や関連作品がある。私はガンダムのアニメはすべて見ている。インターネットでもガンダムの感想をブログやTwitterで執筆することが多い。その活動を「はなごよみ」の同人である刑部しきみ氏に読んでいただき、今回の執筆依頼を受けた。執筆依頼を受けたと同時に、私の方も喜ばせていただいた。と言うのは、刑部しきみ氏はこれまでの機動戦士ガンダムシリーズを一切見ていない人なのに、2014年10月から2015年3月末までテレビ放送された最新作の『ガンダム Gのレコンギスタ』を楽しんでくれたからだ。刑部氏はガンダムを一切知らないのに、私のブログでの毎週の解説をヒントにしつつも最新作を楽しんでくれたという事実がある。それはすなわち、『Gのレコンギスタ』はガンダムを知らなくても楽しめる立派なアニメ作品だったということの証左である。私はガンダムをたくさん見た人間なのでガンダムを全く見ていない人間の感覚はわからない。しかし、全く見ていない人でも楽しんで、さらにこれまでのガンダムをもっと知りたいと興味を持ってくれた。これまた嬉しいことだ。その喜びをさらに増すために、刑部氏をはじめとする、これまでのガンダムを知らないが興味を持って下さった人に向けて2015年にガンダムを見る作法、ガンダムを見るにあたっての楽しみを最大化する方法を書いてみようと思った。それが本稿である。
 ただし、である。ガンダムの知識をただ漫然と並べるのはこのインターネット情報化全盛の時代には無意味だと感じる。また公式、非公式にガンダムを解説した雑誌や設定資料集などの書籍が数十年の歴史の中で大量にある。なので、本稿では知識や情報への記述は最低限とし、また商業媒体では書きにくいことやインターネットでもあまり体系的に述べられていないことを中心に書いていく。読者の方はそのような心づもりで読んでほしい。


まず留意すべきこと
それでは、ガンダムの見方を書いていくし、作品の紹介もする。しかしその前にいくつか前提知識と言うか、覚悟すべき点を述べる。


1.ガンダムはちゃんとしたシリーズではない。
 ガンダムシリーズの見方を解説する文章だが初っ端に否定しておくことが必要だ。つまり、ガンダムはもともと次々と続編を作ることを前提として作られたものではない。その時々の商業、時勢の事情で続編が作られた歪な作品群である。
なので、J.R.R.トールキン指輪物語司馬遼太郎歴史小説シリーズのような大長編でありながらちゃんと最後まで計算され構成されたものでは無い。

(中略)

4.何も覚える必要はない。
 「歪さ」や「歴史」、「大らかに許す感覚」など、ここまで非常に観念的なことを書いた。また、ガンダム宇宙戦争をするロボットを描いた作品であるので、「ロボット」や「キャラクター」や「世界観」の「知識」を覚えなければならないのでは?と懸念してガンダムを敬遠してしまう人が多くいることは知っている。また、作品が多くて多岐にわたることも初心者には「覚えることが多そう」と、不安を招く要因であろう。
 しかし、今はインターネットが全盛の21世紀なのである。設定は覚える必要などないのである。個人のブログやサイトで感想や解釈が執筆されているのは言うに及ばず、ガンダムを製作しているサンライズの公式サイトで、ガンダムシリーズのほぼすべての公式サイトが整理、網羅されている。
http://www.sunrise-inc.co.jp/works/list/
(検索サイトで「サンライズ 作品紹介」と入力すると表示される)
懇切丁寧に作品の成立年やテレビ等の作品媒体、スタッフリストなどの情報もサンライズの作品紹介検索ページに用意されている。また、個別の公式サイトではほぼすべてのキャラクター、メカニックの外見や名前や性格設定や声優が記述されているし、各話のあらすじやその回の脚本家や絵コンテや演出の担当者も記載されている。もちろん、Wikipediaというものもある。なので、現代においてはガンダムについて覚える必要はないのだ。
ただし、ここでまた注意が必要。公式サイトやWikipediaなどのネットにはほぼすべての情報が網羅されている一方、いわゆる「ネタバレ」、キャラクターの結末などが載っている場合があるので、作品を見る前に情報を見てしまうと後悔する場合もあるかもしれない。また、ネットの情報は膨大なので、作品を見る前にネットの情報を全部見ようとすると時間が無くなる。なので、あくまでネットは補助的に使うのが良いと思います。

  • 各作品の紹介

では、全体に対する注意事項を述べた所で、ここからは初心者の人に向けて軽く個々の作品を紹介していきます。そもそもどんな作品があるのか知らない人が多いと思うので、主に映像作品を中心に紹介していきます。
①どういう作品か 
②なんでそうなったのか 
③どんな気持ちで見るといいのか 
④見る順番の参考 
⑤ネタ

と言う感じで、公式サイトよりは個人的に、Wikipediaよりは短く寸評を行っていきます。しかし、ガンダムは本当にたくさんのシリーズがあるので、映像作品とそれに付随するもののみを取り上げます。Wikipediaの「ガンダムシリーズ一覧」という項目で萬画や小説も含めて記載されているので、調べたい人はそれを参照してください。


だいたいこんな感じで書いた。6万5千文字。
インターネットや設定資料書籍がたくさんある世の中なので、ググればいくらでも情報やネタバレを知ることができる。なので、僕の本ではググることを前提にして「ググるためのキーワードを教える」とか「とりあえずアニメーション作品を見る時に最低限混乱しない程度のガイド」と言う感じで「ガンダムの見方」を書きました。知識や情報を書いた本はたくさんあるけど「全くの素人への見る姿勢のアドバイス」という本は少なかったかと思う。


私はガンダムをたくさん見た人間なのでガンダムを全く見ていない人間の感覚はわからないので、正直、執筆を依頼してくださったGレコしかガンダムを見ていない id:jns さんに読んでもらっての感想がどうなるか心配だったのだが、(社交辞令かもしれないが)

その道のプロに頼めばいい本が出來るし、実際賣れるんで怖れずにガンガン頼もう
締切はもっと餘裕を持って、更にもっといい本を作りたい
兎にも角にもずっと憧れを持っていた人にダメ元で頼んで結果的にはすごく良かった、またやりたい

とまで言ってもらえたので、自分では読者の気持ちはわからないけど、読者さんに褒められたので、ちょっと調子こいてますね。僕はプロじゃないんですけどね。まあ、その道のオタクではある。
富野ガンダムファンの人にも褒められたし。


自分が人に褒められたという事をネットで言いふらして自分を大きく見せようというライターとしての営業活動はあんまり好きじゃないんですけど。でも、まあ、サークルさんには潤ってほしいし読みたいって言う人もいらっしゃるので「重版や改訂の可能性もありますよ」という程度のご報告はブログでさせていただきますね。


そう言うわけで、本書が欲しい人はサークルの情報をチェックして応援してくださいね!
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ちなみに、5W1Hが表紙だけど、これは機動戦艦ナデシコの「なぜなにナデシコ」と少女革命ウテナの「When Where Who Which」とHOW TO BUILD GUNDAMのオマージュ。僕は90年代チルドレンなんだ!