玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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さすらいの太陽 第17話 海女の特訓

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今日も今日とて富野コンテ。


主人公ののぞみは肺活量を鍛えるためにライバルの美紀が船上コンサートで歌手デビューする豪華客船の周りの志摩海岸で海女になってアワビを毎日採るという理不尽な特訓を師匠に課せられる。
これは、ダウンタウンのアニメデモミー賞や怒り新党などのテレビ番組にも取り上げられた有名な理不尽エピソード。
また、師匠は「私はアワビで一杯やるのが好きだから毎日樽いっぱいアワビを採ってこい」と言うが「本当は私はアワビが大嫌いなのだ…」って裏で言いながらのぞみがとってきたアワビを海に捨てたりする。
いろいろとひどい。
そんなこんなで何とか歌手志望な割に海女として泳ぎが上達したのぞみだが、ライバルの香田美紀がコンサートデビューの当日になって楽譜を船に持ってくるのを忘れるという失態のために、美紀に「船までのぞみが泳いで楽譜を届けろ」と言われ理不尽にビニールで包んだ楽譜を持って2キロ船まで泳ぐ。
でもビニールは破れていたので楽譜は濡れて読めなくなっていたので美紀に怒られる。
キレる美紀に対して、のぞみは「歌は私が覚えているから」といって水着のまま美紀に弾き語りをしてやる。それをこっそり壁越しに聞いた師匠は「海女の特訓で声が伸びるようになった」と喜ぶのだったが。
しかしのぞみは美紀に船を追い出されてまた泳いで岸に戻り、海岸で船から美紀の歌声を聞いたり船の盛り上がりを見て、評価されない自分がみじめに泳いでいると夜の海で落ち込んでロングヘアをベタベタにして暗い雰囲気で終わる。


今日は僕もあまり調子が良くないのであんまりはっきりと見どころがわからなかったし、あと、今回は基本的に師匠の機嫌が良かったのであまり可哀想だったりドラマチックだったりする展開はなく、演出的にも平坦だった印象だが。


ラストカットで上手の上の方で光る豪華客船に対して、のぞみが背を向けてうつむいて下手に立って俯瞰のまま夜の海をカメラが引いてフェードアウトするみじめっぽい抑圧の表現は映像の原則を繰り出していたと思います。

大体そんな感じ。