『ひとりぼっちの地球侵略』という萬画を輪るピングドラム関係のオフ会で会った、さいむさんにオススメされたので6巻まで読んだ。それがもう2年以上前。非常にショックを受けた。やはり頑張ったけど感想を書くのが無理だと思いました。申し訳ない。
nuryouguda.hatenablog.com
1巻の感想はこれ。
事の発端は私のブログを褒めてくれているさいむ氏がひとりぼっちの地球侵略に非常に熱を上げているからおすすめされて読んだのだが。
最近も、さいむさんに褒めていただいているので大変申し訳ない。
グダちんさんのblog、何度考え直しても私が書きたいなーと思うblogのスタイルに限りなく近いそれなんだけども私がそれをやるには致命的に文章量が足りない。
— さいむ@侵略同盟No.1(二代目代表) (@_Thursday_man_) 2017年5月22日
どうしても感想を書けないし読むのもしんどい…。
ここで声を大にして言っておきたいのは、さいむさんの感性とか小川麻衣子先生の才能を否定するとか、ぼっち侵略がつまらないというわけではないというのではない。むしろ逆で、感動しすぎてしんどい。
前回のクロスボーン・ガンダムDUSTの感想でも書いたけど、最近、感動することがしんどいという自覚症状がある。感動したりするのがしんどいので、ブログの評論でも感動を表現するよりも技巧的な面を中心に言及することが多い。
やはり、精神障碍者を10年以上、自死遺族を5年もやっているとトラウマが蓄積されてしんどい。脳の器質的な異常ではないのかもしれないが、精神的にはかなり参っている。参っているし間違った方向に行きやすく、非効率で苦痛を伴う精神を使って生きているので、傷が癒えることはなく、むしろ日を追うごとに傷が増えていっている。30代にもなると次々と知人が自殺したり親戚が死んだりしてつらいし。
まあ、精神はダメだけど辛うじて肝臓の数値が良かったので酒におぼれてるんですが。昼から。
最近、本当に親子関係が出てくるプリキュアの母の日エピソードですらつらくて見れないレベルになっていて、感動を誘うものがきつい。名探偵コナンの殺人事件とか、芸能界のスキャンダルとかを笑って見れる大衆的な感情娯楽を楽しめる図太さがなくなってしまった。
なので、ぼっち侵略の感想は さいむ ( id:thursdayman ) さんに任せます。
thursdayman.hatenablog.com
ぼっち侵略は面白いし絵も上手だしバトル描写もかっこいいし世界観も凝っているしキャラクターもかわいいのでいい萬画だと思うし、さいむさんが入れ込むのも理解できる。ただ、さいむさんは僕を買ってくれているけど、実は僕はそんなに大した人間ではない。むしろ、僕は単なるメンヘラであり非常に精神的に弱い。むしろ僕は、さいむさんの健康さを羨ましく思う。
ぼっち侵略はエモーショナルな萬画だ。僕も永野のりこ先生のすげこまくんとか好きですし。辛うじて母親が自殺する前にすげこまくんや電波オデッセイを読み終われてよかったと思うんですが。実は僕が出崎統監督の「おにいさまへ…」というキャラクターがたくさん自殺するアニメを見て全話感想を書いていた時期に母親が自殺したので、非常に大きなトラウマとなった。母親はベルサイユのばら世代で、池田理代子の原作のおにいさまへ…も読んでいたらしい。
なので、自殺をテーマにした作品を見ているときに親が自殺するというのはなかなかフォロワーが体験したことがないことだと思う。
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んで、ぼっち侵略はその名の通り「ひとりぼっち」がテーマだし、孤独感とか見捨てられた感じとか、そのなかで生き残った子供たちの不器用な関係性とかが描かれるわけですが。そういうのを読むのがつらい。あと、さいむさんや漫画のキャラクターは若いし青春真っただ中なので、物語の中を頑張って生きているといいことがあったり救いがあったり恋愛ができたりする。希望がある。うらやましい。嫉妬する。僕は終わった人間だからなあ。生物的な生殖としても社会的な出世としても。
そういう若々しい感性で、割と幼い絵柄の高校生の主人公の幼児の頃に親と死別するあたりの回想シーンを星の王子様を触媒に描くとか、本当に読んでてつらい。家族関係は本当につらい。お正月とかゴールデンウィークとか、家族を連想させる社会的な雰囲気の時は如実に体調を崩して精神科の薬が増えるくらい家族にアレルギーがある。ブレンパワードのバッドエンドルートなんだ。
富野由悠季監督とは、死なばもろともと言う感じだし、富野作品は我慢してみているけど、それ以外の新しいみずみずしい感動的で心を揺さぶる作品が読めない。つらい。
っていうか、回想シーンの岬一、 幼児なのに難しい言葉遣いをし過ぎだし、そういう所の詩的なせりふ回しで感傷的に読者を揺さぶってくるのは本当にきつい。
っていうか、僕も創作をしますけど、池田理代子とか萩尾望都とか竹宮惠子とか、心を揺さぶる残酷な人間関係の少女漫画を描く萬画家って本人はすごい図太いですからね。まあ、論理的に考えてみれば当たり前で、心を揺さぶられたぐらいで死ぬ人は心を揺さぶる作品を描いたり読んだりすると死ぬので、そういうのを描く人は心が揺さぶられたくらいではびくともしない強い人間なのだ。生存バイアス。
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というわけで、本当に人間に興味があって、人間の生き死にとか愛憎をネタにしたものを見聞きして喜んだり楽しんだりできる多くの人は強いなあーって思います。
nuryouguda.hatenablog.com
うーん。
すみませんね、さいむさん。せっかくオススメしていただいたのに2年もかけて感想を書けなくて、ご期待に沿えず、不快に思わせたら申し訳ない、という言い回しは僕が最も嫌う言葉の一つだ。(冥福を祈るのも嫌い)
僕も割といろんな精神的地雷を抱えていて、人のちょっとした汚い食べ方とかを見るだけで不快になるので。精神的に不快になるかどうかなんか予測できないし、いちいち謝ってられるか!少なくとも俺は6巻まではぼっち侵略を買ったんですよ!(逆ギレ)
(まあ、さすがにマゾヒストでも爆弾や致死性の毒を食らったら不快になるとは思うし、ある程度の普通の人は傷つきたくないだけなので、なるべく日常生活では電車の中で鉈を振り回したりはしないように気を付けているんですが)
さいむさん、どうしましょう。僕はぼっち侵略を読むべきか…。別に読んでも感想を書いてない萬画や見ても感想を書かないコンテンツはいくらでもあるんだが。
好きなクリエイターの作品でもさめぱさんには気遣われるくらい弱い。
シーン数こそ少ないですが、親(特に母親)との関係性は大きなテーマのひとつなのでグダちんさんにおすすめして良いものか迷います https://t.co/IKSEsrWMMA
— さめぱ (@samepacola) 2017年6月2日
ほんと、プリキュアの映画プリキュアオールスターズNewStage3永遠のともだちとか、きつかったもんなあ…。シコアニメ美少女はオナホールだけの存在でいなさいよ!なんでシコ美少女に親がいるんだよ!進路とか過程で悩むな!ユーフォニアム!3Dプリンターから俺をしこらせるためだけに出て来いよ!
まあ、読んでない本はいくらでもあるし、そっちを…。ジョジョリオンとかブギーポップも積んでるし。まあ、ジョジョやブギーポップも家族がきつい奴なんだが。ファイブスター物語をちまちま読んでる。ファイブスターくらい暴力が突き抜けたらそんなにきつくないんですけど。日常的な物を題材にした少女漫画とかレディコミや祥子様が卒業した後のマリみては本当にきつい。
みんないろんな地雷があるんだよなあ…。(まあ、僕も割とシアーハートアタックみたいな自分が罪悪感を感じないし相手が傷つくところを見ないで済むような虐殺文法地雷を敷設してみんなの繁殖意欲や生存する力を減らして人口を削減するのは好きなんですけど、自分が傷つくのは嫌ですね)
というわけで、さいむさんにはこれで一言言って義理を立てたんで、また自分の活動に戻ります。