玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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ラジオから流れるニュース

エヴァンゲリオン劇場版の最終回において、青葉シゲルの中途半端な補完以上に、滅ぼされる人類の無辜の民の描写が空撮でしか処理されなかった事に、当時の高校生の俺は不満だった。ゴジラだったら、「お父さんのところに行くのよ」的なあれね。
よく考えると、エヴァを見ているようなアニオタにとって、違う町の人って言うのはニュースとかネットとかでしか知らないわけで、空撮でも、一人一人の死を描いても、対して距離感に変わりは無いんだが。ガンダムSEEDの虐殺シーンみたいなのがあっても薄っぺらいだけでしょ?
で、17話での碇と冬月の「敵だらけの外界から逃げ込んでる臆病者の街さ」という会話には、「一般社会を書くことをドンドン減らしているのに、そう言うことを言って、どうなんだろう?使徒以外に敵っているのか?」
と、違和感を持っていたのだが。
20話において、綾波が目覚めた時BGで流れていたラジオのニュースで「南沙諸島の問題は政府は正式に否定」とか「第2東京市で発生したテロに対する戦略自衛隊の掃討作戦の展開」
という、ニュースが流れていて、この10年気付いていなかったんだが。
セカンドインパクト以後のゴタゴタは15年後も続いているようだ。
そう言えば、エヴァンゲリオンに予算をつぎ込んでるせいで3万人餓死した国もあるって2話の段階で触れられていたし。ただのリアルっぽい雰囲気作り、と言うだけではなく、ちゃんと水面下でやばい事には成っていたんだな。
使徒と戦うと言う以前に、世界はどうしようもなく敵だらけで、むしろ、使徒のほうがよっぽどやりやすい。人間と争うのから使徒との戦いに逃げ込んでいる臆病者の町?
でも、あえて無視して荒唐無稽な使徒との戦いに熱中してる第3新東京市ネルフという存在は象徴的だなあ。オタクの。
そして、大人からしっぺ返しをくらう。
そして、大人に対しては何だか分からない少年のアレで溶かす!
ツーか、使徒も人間ですよー。