玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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リーンの翼を一気に全部見たッ!

5話「東京湾」,6話「桜花嵐」を見たので上に追記します。
約2ヶ月ぶりに見ました。大筋の感想は9月に見たときと同じなので、過去記事を読んでください。
桜花嵐見た! - 玖足手帖-アニメ&創作-←から1週間はリーンのことばっかり書いてた。
やっぱり泣けた。大泣きじゃないけど。やっぱ映画だったなあ。というか、映画はこれくらいの分量をつぎ込めて、映画なんだよなあ。うんうん。
っていうか、リーンの翼の映画版って言う感じだよねえ。テレビなら1年できる。でもなんだかんだ配信期間は1年近くなんだよな。
ごっつり疲れた。心地の良い疲労感です。今朝12時間寝たのに。レポートはまだ出来てないのに。
10回見たが、それでもまだあった気づいた事。

  1. 1話の冒頭で母親に顔を捕まれたり、テロに関わって逃げ出したりしていたしょぼいエイサップが一国の王である迫水真次郎にしっかりとした問答が出来ているのは何でだろうとずっと疑問だった。

それは富野御大の理想の主人公像として、これくらいの精神力は持ってて欲しい、最低限これくらいの事は言えないとおまえ等ダメだぞ、と言う富野の性格の問題なのかなあとか思ってた。だって機動戦士ガンダムSEEDとかの主人公ってもっと子供っぽいし言葉遣いもなってないし言葉が使えないので思考も破綻しているでしょう?
(まあ、これは脚本家自体が子供っぽくなっている、大人の言葉が紡げないと言う問題なのかもしれんが)
ゲイナー・サンガもひきこもりの癖にしっかりしてるしな。カミーユは性格はアレだが優勝しまくりだし。ロランも月面のパイロット養成学校でレースで優勝(だっけ?)。アムロジュドーも性格が暗かったり登校拒否だったりするけどしっかり天才メカマンだし。
富野監督はしっかり者が好みなのだろう。
が、エイサップはフリーターニートなのだからもっとしょぼいほうが自然だし、むしろそのしょぼいエイサップ鈴木が成長する事が物語りの縦軸になるはずなのだし。と思っていたので、やっぱりエイサップが最初っからしっかりした人間だったら変なわけだ。
と言う問題意識をおいて一気に見たら、やっぱりエイサップは6話の間でメキメキ成長してるな。1話のエイサップは確かにやっぱりしょぼかった。
ママンが「テロに荷担する事なんかありません!」と言ってるけど本当はブラックリストを乱暴者のロウリが恐いからしぶしぶ横流ししてて黒。うわあ。しょぼい。
F-15のシミュレーションデータもロウリに言われてホイホイ盗んでいた。便利に使われる立場に慣れすぎている。これはしょぼい。
(あと。富野は親父のコンピューターを主人公にハッキングさせるのが27年前から得意。)
ロウリはそのシミュレーションを大学のコンピューターで行なっていたが、エイサップは浪人なので大学行けてない。かと言って勉強している風でもない。しょぼい。
海兵隊に締められたら絶対有罪なのでおお慌てで逃げる。塀に擦ってバイクのミラーを折る慌てぶりがしょぼい。
逃げながらロウリに携帯で助けてもらおうとするけど(オーラ電波干渉で)繋がらない。んで、翼がほしいとか思う。しょぼい。
リュクスが海から降ってきたら「膝で俺を殴ったんだぞ!」とか言ったり、えらそげな軍人に講義したり、一見しっかりとしたような積極性を見せているようだが。「膝で俺を」だし、混乱して饒舌になっているだけと見たほうが妥当っぽい。
んで、1話のエイサップは確かにしょぼいんだけども。最後のエイサップはすっごいカッコいいよな!友を撃ち、水爆を抱えて昇天(寸前)だし。
じゃあ、なんでエイサップが成長できたのか、と言う原動力を考えてみた。
むしろ、しょぼいから自分を何とかしようと常に思いつづけていた。
と言う事なんじゃないですかねえ。ソレまで溜まっていた自分に対する後悔みたいなのが一気に逆流したのではないかと。
そのきっかけはバイストン・ウェルでデビューしちゃった。ということなのかなあ。
つーか、2話の冒頭でリュクスと二人だけでジャコバ・アオンに締められた、と言うのが大きいと思う。ワーラー・カーレンや嵐の壁はリュクスにとっても異世界だし、たった二人っきりだし、美少女だし。「ダメな自分を捨ててしっかり変わるのは今だぜ!」と嵐の壁に堀江由衣の尻を追いかけて飛び込んだときにエイサップの成長は始まったっぽい。
だからリーンの翼もエイサップから生えてくれたし。
「自分を 世界さえも 変えてしまいそうな 瞬間は いつもすぐそばに♪」福山潤
俺もスゴイしょぼいけど、何かのきっかけで頑張るぞ!
んで、そのきっかけの一人であるところのリュクス姫はいちいちエロイベントやらラブイベントでエイサップを盛り上げてくれてる。
リュクス・サコミズ姫は最高の絶対領域だと思う。イベントいっぱい。
嶋村侑さんの声もエロいエロい。
3話ラストで互いの気持ちを確かめ合う時のラブラブップリは照れくさいな。が、ここではホッペにキスです。映ってない所でしてたのかも知れんけど。
そして最終回のキスしまくりはすごい。
絶対領域でノーパンでパンツを主人公に脱いで手渡しとか極悪。暖かすぎ。そりゃあ、エイサップもがんばっちゃいますよ。頑張りすぎてラストにはリュクスのキス7連続攻撃を華麗にスルーするほどに成長してしまったが。(ラストは・・・・・・・ッッTT)
うーむ。構成巧いなあ。って、ここまで考えてやっとすっきりする構成もどうかと思うが。富野アニメはソレがとても良いんだよなあ。クセになります。