玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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千の風になって〜はだしのゲンからリーンの翼まで〜終戦記念日に反戦原爆作品を考える

千の風になってを聞いていたら、リーンの翼のラストシーンを思い浮かべた。

私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 眠ってなんかいません


千の風
千の風になって
あの大きな空を
吹き渡っています


秋には光になって 畑にふりそそぐ
冬はダイヤのように きらめく雪になる
朝は鳥になって あなたを目覚めさせる
夜は星になって あなたを見守る


私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 死んでなんかいません


千の風
千の風になって
あの大きな空を
吹き渡っています


千の風
千の風になって
あの大きな空を
吹き渡っています


あの大きな空を
吹き渡っています


むしろ東京に落とされるはずだった
4発目の原爆のエネルギーを吸収して
若返っています


再びバイストン・ウェルを統一しています


もちろん娘も渡さん!

というわけで、なんとなくこれは迫水真次郎のテーマソングっぽい気がするので、誰かMADを作ってください(笑)
つーか、千の風体験って何だよ!シロッコカテジナをやっつける感じか?


そんで、以前ミクシィ

僕から言わせていただければ
古い富野ファンならば
トリトンの目のでかさ
きらきら具合を思い出せ
といいたいです
富野監督の話はリアルだからこそ
漫画じゃないと見てられなくなると
俺は思うんだけど
リーンでまた同じ失敗をしちゃって
なんなんだ?
とおもいます
オカマさんを使うなら最後まで男らしく
オカマキャラで行けばいいのに
変にリアルにする
富野アニメにデッサンの整ったリアルキャラは鬼門なんです
むしろ
プリキュアみたいな絵や
リングにかけろみたいな絵が好ましい
とぼくは思うんですが
カレーを作るときにカレー味のジャガイモは使わないのとおなじで
映画的でふくらみのある映像を撮る富野だから
刺激的な漫画絵が絶対必要だと思うんですね
昔の富野作品なら1流の漫画絵師が絵を描くのに
いまはアニメーター風情がキャラを描いて富野映像に
キャラをつける
富野こそクランプを登用すべき何です

(コピペしてすみませんが、要約するのも失礼かなあと思ったし、すんません)
というコメントを頂いたことがあって、それからずっと引っかかって考えていた。
リーンの翼は面白かったし。
絵柄が合ってないと言う程度で僕の中でつまんなくなると困るわけです。
うーんうーん。


キャラ設計の要素はマンガっぽいんですけどね、リーン。絶対領域だし。
萬画版のリーンの翼は結構面白かったです。エイサップとリュクスが頑張ってたし。
迫水の荒びきたる迫力はアニメの方があったけど。



そんで、はだしのゲンを見て考えたのは、やっぱり戦争ものだからリアルにしたいと思ったのかなあと言う事です。
僕はヒロシマナガサキで育ったので、原爆をテーマにしたアニメをたくさん見せられて育ちました。
んで、それは結構、淡白な絵柄の作品が多かったんですよね。リアルって言うか、あまりインパクトが無い感じのタンパクさ。
リーンの翼も、戦争ものということなので、淡白な絵柄にする事で中和しようとしたのかと思いました。
それはFLAGとかにも感じるんですけど、僕にとってはリアルめの絵柄って言うのはどうも他人事っぽい感じがしてしまう。
絵柄でリアルと言ってもやっぱりどこまで行っても絵なので、むしろリアルにすればするほど現実との差異が気になるのかもしれない。
まあ、感覚的なもので何となくなんですが。


そんで、今回のはだしのゲンの実写版では、特撮部分がそういう感じだったなあ。衝撃波のCGは頑張ってたかもしれんが。まあ、テレビでのオンエアと言うところもある。実写だったらリアルかと言うとそうでもない。
それに比べて、はだしのゲン萬画インパクトがあってくどい萬画だったと思うのだ。ちゃんと読んでないけど。(学校の図書館に置いてあったけど、天邪鬼なので皆が読んでるマンガは読まなかったのだ。三国志も。すごい後悔。)
萬画は全然リアルではないんだけど、図案的なディフォルメを自前の脳細胞で読み解く事で、イメージとしてはリアルな感覚がする。


と、するとリアルな話を萬画でやったほうがリアルになって見ていられないという逆の結論になるか?
しりあがり寿先生の鬱萬画とか。
いや、うーん。
でも、リアルな話をリアルな絵柄でやったほうがはまる作品もあるんですよね。
FLAGとかP2とかアニメの攻殻とか。
それは物体的にリアルで突き放したリアルさなのかなーとか思う。軍事ものって言うか。
でも、富野作品の場合は物質的なリアルさよりは、物質的にリアルな世界観の中の心情的とか生活的にリアルなキャラクターじゃないかと思うので、つやとか質感とか部分ではリアルで全体の印象としては萬画というような、いのまたむつみ絵(永野護デザインも)はブレンパワード的だったなあと思うのです。
いや、ここらへんは難しいので簡単に結論したくない気分もありますが。


リーンの翼は、戦記物っぽいフィーリングでリアルな絵柄にしたかったのかもしれないのかなあ〜?
でも、最初の企画では富野監督に萌えアニメを撮らせたかったという意図があったと言う噂も聞いた。
特攻隊のサコミズっていうのも要素の一つでしかないので、それだけをテーマにしたように見える絵柄は良くなかったのかもしれん・・・?
だって、サコミズは聖戦士で変な鎧を着て空を飛んでたような人だから、特攻隊と言うだけではくくれないよなあ。


何の話だ。
反戦萬画の絵柄はどんなのがいいのかという話なのだが。
http://www.ashita-genki.com/character.html
このあした元気にな〜れ!の湖川友謙氏のキャラクターは萬画っぽいけど、3次元的でもあるなあ。
うーん。
動いてる所を見てないからなんとも言えん。
うーん。
反戦萬画というか戦争萬画の場合、
エンターテインメントとして見せるか、
悲惨さを強調するか、
極限状況での心情を描くか、
空しさを感じさせるか、
とか、色々な目的があるわけだからなあ。

今日の絶望先生6話は湖川友謙氏が描くそうだ。楽しみだ。


そもそも、リーンの翼反戦映画化というと、それはそれで微妙なんだよなあ。
小説のリーンの迫水は「悟り」みたいな部分を追求してたし。
反戦と言うテーマだけではないもっと大きなものを富野は持っていると思う。
でも、「これだけ戦争アニメを作ってたのに憲法9条を変えようとする輩を止められなかった」と富野由悠季監督は言ってたので、やっぱり反戦の人ではあるんだろうなあ。
そのわりに、∀ガンダムの初期企画の段階で星山博之先生に
「ダイターンのようなエンタテイメントをいれて、殺しだって爽快なんだ、宝塚のシャアもいるんだ、というのがいいんじゃない」
と言われて「漠然と考えている事を、見事に言葉にしてくれた」と言う。
どっちだよ!