ネタバレ・ヱヴァンゲリヲンに見る新入社員教育と決断主義のネクスト - 玖足手帖-アニメ&創作-
↑この長ったらしい記事のトラックバックが増えたので分かりやすくまとめます。ボクもまとめたい。
トラバされたので、分かりやすくまとめます。
http://zmock022.blog19.fc2.com/blog-entry-965.htmlの記事で、囚人022さんが
ブームを起こすような作品っていうのは、「時代と寝ている」作品が多いんじゃあないかと思うんです。(もちろん、世の人たちよりもいち早く、時代を捉える感性が、そこでは要求されるんだろうと思いますが。)
今回の庵野さんが目指しているものは、90年代の作品であるエヴァをゼロ年代モードでリビルドすることなのか、エヴァに「時代を超えた普遍性」を与えることなんだろうか、というのが頭をよぎりました。
と言う事をおっしゃってたし、ボクも見る前は口当たりをゆとりモードにしただけかと思ってたのですが、僕がヱヴァンゲリヲンを見た限り、ただゼロ年代の想像力に合わせただけでは無いと思いました。
時代と寝るって言うのは、時代に売れるものを作るだけじゃなくって時代を作るということもあるし、エヴァはそういう作品だと思うです。
普遍性は人間らしさがあればいいと思う。
で
00年代風にリライトしただけで無く、その次を見据えていると感じた。
90〜00年代を踏まえて。
ラミエルをやっつけたシンジはセカイ系に引きこもるのでもバトルロワイアルルールの中で戦うのでもデスノートコードギアスルールを作るのでも戦闘美少女を助けるでもなく、ルールがなくなって訳が分からなくなった所でブチ切れるというところが新しい。
70年代の戦闘ものへの回帰かなあ?
でも、シンジ君は戦って勝つとかカッコよく燃えるというよりは訳が分からなくなってる所がシンジらしい。
「やってやるぜ!」とか「地球の平和のために!」なんて絶対言わないし、そんな余裕が無い。
以前のガイナックスだったら「奇跡は起きます!」というセリフくらいは吐くのだが、なりふりかまわなくなってる。
ミサトさんがシンジを励ますのも、そうしないと死んじゃうからだし、NERVも必死だし、セカンドインパクト後の世界が旧作エヴァンゲリオンよりも復興してない後の無さがリアル。(Zガンダムは環境問題という程度になってて一年戦争の傷痕が薄かったなあ)
格好よく戦わないところが格好いい。すごく痛そうだから痛いのをなくすために戦う動機ができる。
これから先、
- 美少女達と繰り返し、終わらない(あるいはその部分だけ切り取った)パラダイスを演じるか?(Fate、ひぐらしのなく頃に、涼宮ハルヒの憂鬱、らき☆すた、「また3番目か」のカヲル君、碇シンジ育成計画)
- 異種との生存競争を肯定し、悪を破壊する快感に燃えるか?(ガオガイガー、マブラヴ、ガメラ2、スーパーロボット大戦、ガイキング、鋼鉄神ジーグ、ブチ切れて本能だけでラミエルを屠るシンジ君)
- っていうかキレっぱなしで殺すだけで狂うか?(旧訳カミーユ、キれて少年ナイフシンジ)
- 分かり合えない人間同士の悲しみに溺れるか?(ガンパレードマーチ、ラーゼフォン、旧エヴァの使徒と人間の関係)
- 主人公様は無敵なんだからお前等全員死ね?(ガンダム、ボトムズ、機械よりも正確な射撃を気合で遂行するシンジ君は異能生存体っぽい)
- バカは死ななきゃ治らない?(イデオン、EoE)
- 命がけで和解して、生きて死ぬこと自体が楽しいと満足する?(白富野。オルファンさーん。ディアナ様、また明日。やっぱ、この一杯のために生きてるようなもんよねえ)
- 小さな共同体や擬似家族を守れたら良いんじゃないかな?(キングゲイナー、木更津キャッツアイ、協力するネルフや電力会社、トウジとケンスケのボイスメッセージ)
- 認識を半歩ずらしてポジティブになる?(新訳Zガンダム、我が強くなったシンジ)
- 戦ったら女にモテるぜ!(Zガンダム、リーンの翼のエイサップ、包容力が増したミサト)
- むしろ、親父が改心する(リーンの翼、ミサトに説教される碇ゲンドウ)
- 死ぬ(ロック冒険紀、男はつらいよテレビ版、ぼくらの、ゲーム版のバッドエンド)
- 始まったばかりだ!(男坂、ローゼンメイデン、新世紀エヴァンゲリオン学園堕天録)
ヱヴァンゲリヲン新劇場版 REBUILD OF EVANGELIONを見る限り、これらのどれに成る可能性もある。
どれにも成らない可能性もある。
見たことが無い物が見たいが、面白いものが一番見たい。
とりあえず、これくらいの要素はヱヴァンゲリヲン:序の段階でぶち込まれているので、破、急、???に至る段階で確実にやってくれると思います。
グレンラガンは見てません。
うん。ぜんぜんまとまらねー。
次は、ミサトさんに見る女性管理職問題をまとめて書きます。