玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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るろうに剣心-明治剣客浪漫譚- 追憶編234

弟が借りてきて見てたので、見た。今日は徹夜テスト明けでやる気がないので、時間つぶしに見ていた。
とてもよかった。
なるほど、人物というものはいるものだな。
うーん。長生きはしたくないんだけどねー。
古橋一浩監督はテレビ版から同じなのですが、ものすごく雰囲気を変えてきましたね。ウィキによると実写的な人らしいので、こっちの方が作風なのかも。いやあ。よかった。
キャラクターデザインの柳沢まさひで氏は瓶詰妖精とかの萌え系の人かと思ったら、こーいう実写的な(まあ少々鼻と口が小さいが)骨太な絵も書けるんですねー。アニメータースゲー。


で、実写的だったというか、映画的だったというか。萬画原作なのに、よくもまあ、こうしたものだ。
ビックリしたのは、声優の演技が声優っと言うよりは実写映画のリズムの台詞回しに聞こえた事。
涼風真世は宝塚男役なのでそうなのですが、岩男潤子がすばらしかったなあ。
スタジオジブリの「慣れない俳優を使っているために出来てくるアニメじゃない感」ではなく、ちゃんと演出した結果として、実写的なリズムになっているのは雰囲気作りとして素晴らしい技だと感心した。
アフレコ演出の三ツ矢雄二氏の演技指導と、カット割と編集によるリズム制御のなせる技っぽい。


かといって、実写嗜好という訳でもなく、アニメにしかできん表現を決めてきてて良かったなあ。
血とか雨とか雪とか流体表現がきれいでした。血の色は3話までは鮮やか過ぎたけど、4話は割といい色になった。
るろうに剣心萬画版の終盤はあんまりマジメに読んでなかったので、大枠しか知らないけど、かなりアニメーションとして雰囲気を変えてるなーって感心したあ。



うーむ。ボクもこー言うOVAを見るべきなのかどうか・・・。長生きはしたくないのだが、トミノだけでもないのねえ。困った事ですよ。



話はすごく泣けました。
なるほどねー。
緋村剣心が子どもから男になって、人生の一周目を終えてしまうのを2時間くらいの映画としてきちっとまとめてて良かった。すごいなあ。
アメリカのビデオチャートで売上7位というのもさもありなん。
ただ、英語版音声はちょっとニュアンスと展開が簡単で説明臭くなってた気がする。
すごい微妙な話なんですよねー。
男と女の業という概念は難しいか。
敵のジジイのセリフは剣心が喋らない分、一寸多すぎるかもしれんと思ったが、終盤で善悪を相対化して、同じ人間として戦うという構図にするのは見事。
その上で、剣心の生への踏み込みを見せる事で主人公にしている。悲しいことになるが。
脳内妹も感動したって言ってました。愛ですねえ。