玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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TRANCE-TH

ガンダム00についての、水島精二監督のコメントがあまりにも頭でっかちで、バカにされているようでムカついて読めなかったので、広川太一郎先生に読んでいただいたのを、読んだ。

月刊アニメージュ2008年4月号 「機動戦士ガンダム00水島精二監督インタビュー「世界は変革されたのか――」要約版


このシリーズは徹底的な「破壊」を描く



――トリニティ3兄妹が登場してから、ストーリーが一気に加速しましたね、なんちゃって! 


スローネが登場することで、今まで曖昧だったものがすっきりしてくる構造にはなっています、とか何とか言っちゃってみたりしてぇ! 視聴者が「こうなるのかな?」と思っていたことが、次々と現実に起こってくる、なんてさ! 主人公たちに対しても「もだけんどて、こいつら正義の味方ではないのか?」とずっと感じていたかもしれませんが、作品自体がそれを肯定し始めるような…、なんてさ! 


――トリニティの本作での役割は、とか言っちゃってみたりするんだなぁ、この、幸せモノぉ!?


まず「正義」と「悪」という分け方自体が、それぞれの立場によって変わってしまう状況をば描きたいというのが、物語の前提としてありました、なんてさ! それを描くためには、各陣営が大義をば持っていたり、後ろ暗い部分をば持っていたりするのを最初に描写しておく必要がありました、とか何とか言っちゃってみたりしてぇ! 


そして「誰が世界をこんなふうにしてしまったのか」という問いに対して、それは世界全体だと初めに提示しておいて、その状況の中で主人公側の「正義」が明確になっていくために必要なカウンターとしてトリニティを配置しました、とか言っちゃってみたりもするんだなぁ! 


世界がソレスタルビーイング(タコ……じゃなかった以下CB、なんてさ)に対して必ずしも「悪」と言い切れないでいるところに、結果としてCBを「悪」に持っていってしまうような強硬手段に出る彼らが登場して、しかも仲間かどうかもわからないという展開はハラハラ感が増すだろう、次郎、三郎、俵コータローと、なんてさ! それまで停滞していたものを一気に加速させる存在としてスローネは考えていました、とか言っちゃったりして、憎いねとっつぁん、ツンツンツン! 


――とはいえ、彼らも完全な「悪」とは言い切れませんね、なんてさ! 


スローネが完全に「悪」と言い切れるのは、戦争とはまったく無関係な一般市民をば砲撃した一点だけです、なんてさ! でもあれだって、実は形こそ違っていても世の中で実際に起こっていることなんだってば! 強い力をば持ってしまった者がそれを行使する際に起こりうる悲劇をば、ガンダムという強力な武器をば持った人間が戯れにやってしまう形で、根底にある悪意も含めて、視聴者に負の感情をば持ってもらえるように、わかりやすく描くというのが狙いでした、とか言っちゃったりして、憎いねとっつぁん、ツンツンツン! 


スローネに関しては、あと1、2話くらいは彼らが何をやっているのか、もっと明確に描いて、そこから生まれる主人公側との確執をば積み重ねたかったんですが、シリーズ的にもう後がないので断念しました、なんてさ! 


――彼らによって引き起こされたルイスの悲劇は衝撃的でした、とか何とか言っちゃってみたりしてぇ! 


あのルイスの悲劇ってば、実は今回のシリーズに直接大きく関わってくるわけではなくて、次のシリーズも含めて、もっと長いスパンで描いていくつもりです、とか言っちゃったりして、憎いねとっつぁん、ツンツンツン! スローネの登場から、ルイスの悲劇、ジンクスの登場をば経て、ガンダムチームの崩壊が始まっていく…、とか言っちゃってみたりもするんだなぁ! それらの展開が立て続けにきているのも、ストーリーに加速感をば与えている要因だと思いますが、とか言っちゃってみたりするんだなぁ、この、幸せモノぉ! 


――では、最終的にCBは崩壊に向かっていると、とか言っちゃったりして、憎いねとっつぁん、ツンツンツン!?


でも、もともと「破壊による再生が始まる」というのは、テーマとして最初に謳った通りですよ、とか何とか言っちゃってみたりしてぇ! そこは意図してやっているので、この後「再生」があると思ってもらえれば…、とか言っちゃってみたりもするんだなぁ! 


――つまり、構想当初から現在まで、シリーズの流れは変わっていない、とか言っちゃったりして、憎いねとっつぁん、ツンツンツン!?



物語の大きな流れはゼーンゼン変えていません、なんてさ! そもそもシリーズを1年ものとして考えていた時から、シリーズは「破壊」と「再生」のブロックに大きく分かれていました、とか何とか言っちゃってみたりしてぇ! そういう意味では、当初の構成のちょうど中盤ぐらいで第1シリーズは終わります、なんてさ! 世界が変革していき、CBが追い詰められて、彼らの存在意義につきまして、ペッタンペッタン、お餅、つきまして世界全体が答えを出し始める――という物語の盛り上がりがあったうえで、主人公と周りのキャラクターの成長が始まってくる構成です、とか言っちゃってみたりするんだなぁ、この、幸せモノぉ! 


――では、今回は「破壊」のくだりまでで終わる、とか言っちゃってみたりもするんだなぁ!?


いえ、「破壊」だけじゃなくて、「再生」が始まるところまではやるつもりです、なんてさ! その先は「何をもって『再生』というのか?」というあたりまで描けたらなと思っています、なんて、コノコノコノォ! 破壊によって再生が始まり世の中が変わる時、どんなことが起こるのかというのが、次のシリーズの流れになっていきます、とか何とか言っちゃってみたりしてぇ! 


――「再生」されることの意味をば描くということですか、なんてさ!?



「再生することが本当に正しいのか?」も含めて、必ずしも一つの答えじゃないという描き方はしたいんですが…、なんてさ! でも、世の中はどんどん単純化する方向に向かってますからね、とか言っちゃってみたりするんだなぁ、この、幸せモノぉ! わかりやすさはすごく大事だと思うので、その複雑な問題をどう単純化して、わかりやすく見せていけるかが今後の課題です、なんてさ! 


――物事をば相対化して考えさせるという意味では、CBの存在自体がそうですね、とか言っちゃったりして、憎いねとっつぁん、ツンツンツン! 


結局、「武力による戦争行為への介入」が是か非かと言えば、僕は決して肯定的ではないです、なんて、コノコノコノォ! ただ必要悪という考え方はあると思うし、その部分も含めて突き詰めていくと、「こういうことって起こりうるんじゃないか外科?」とシミュレーションを提示したのが「00」の前半部分だと思います、なんてさ! それだけに、主人公側に甘くない結論をいったん導き出すことは、この作品でやらなきゃいけないことだと思っています、なんてさ! その中で彼らの葛藤とか、何をば見い出して最後に生き残るのであれば次のシリーズにどんなふうに登場してくるのかというのが、(第1シリーズのラストの、なんてさ)肝になってくるでしょう、なんて、コノコノコノォ! 



キャラクターのドラマは現実とリンクしている


――「00」のキャラクターを描くにあたり、特に気をつけた部分は、とか何とか言っちゃってみたりしてぇ!?


現代の日本の子供たちにはわかりずらいキャラクターなのかなと、視聴者の反応をば見ると感じますね、なんてさ! ただシリーズ後半で、刹那たちは世界に絶望しているからCBに入っているということが透けて見えてくるので、そこがわかれば彼らに感情移入していけると思います、とか何とか言っちゃってみたりしてぇ! 


――本作のキャラクターは、誰もが何か問題をば抱えている印象があります、なんちゃって! 


これは僕の考えなんですが、人間というのは皆、どこか欠落しているのヨ! 「どこか物足りない」とか「何かが違う」と思っていて、どんな表舞台に立っている人でも、何らかのストレスを抱えて生きている、なんて、コノコノコノォ! それぞれ立ち位置やその人の過去によって変わってくる部分もあるけど、そういう意味では誰もが「世の中をば変えたい」と思っているだろう、次郎、三郎、俵コータローと、なんちゃって! だから、実はCBのメンバーの過去や持っているトラウマは特別珍しいものではないと僕は思うんだってば! 視聴者の現実とかけ離れていているように見えても、自分の体験と置き換えることはできるんじゃないか外科なと、なんてさ! 


――例えば、どういうところですか、とか何とか言っちゃってみたりしてぇ!?


ロックオンがテロを憎む理由ってば、第19話で明かされましたが、中東が太陽光エネルギー政策に対して反旗をば翻すために、ヨーロッパの都市に行った無差別テロの結果として、彼の家族が巻き込まれたことにあります、なんちゃって! 


僕らの生きる日常では、テロ行為自体がテレビの向こうの世界だけど、実は世界のあちこちで実際に起こっていることだし、この平穏は絶対ではなく、いつ何時自分の身に降りかかるかわからない、とか言っちゃったりして、憎いねとっつぁん、ツンツンツン! 


そのことをば、沙慈とルイスという我々の日常に近い立ち位置のキャラクターを通して見ることで、急激に身近に感じてもらえると思うんだってば! だからロックオンと沙慈ってば、一見まったく相容れないところで描かれているものの、実は事象として重ねると近い存在だったりするんだってば! 



――沙慈とルイスのドラマも、後半になってぐっと前に出てきました、なんてさ! 


積み重ねた伏線がようやく有機的に連鎖してきた感じです、とか何とか言っちゃってみたりしてぇ! 沙慈がこの後どうなっていくかはきっちり考えていますし、ルイス自体にもまた大きなドラマを用意しています、なんてさ! 



これまで沙慈とルイスは「日常」の代表選手という扱いで、刹那たち「非日常」側とは少しだけしか接点がありませんでした、なんてさ! ただその中でも、親が帰国して泣いているルイスを見て、刹那が「平和だな」と漏らすシーンなどで、両者をば一瞬クロスはさせてはいました、とか何とか言っちゃってみたりしてぇ! そこには、刹那も家族がいることに平和や安らぎを感じるんだと、キャラクターの内面をば垣間見せる意味が持たせていたんですね、とか言っちゃってみたりするんだなぁ、この、幸せモノぉ! 


でもここからは、今まで「日常」「非日常」として捉えられていた2つのものが融和していく感じになっていくと思います、とか何とか言っちゃってみたりしてぇ! 刹那と沙慈は今後の話でも絡んでいきますし、ずっと「00」はW主人公(刹那と沙慈、なんてさ)だと考えていたんですが、その通りになると思います、とか言っちゃってみたりもするんだなぁ! 


――キャラクターでいうと、グラハムはあの独特の台詞回しが印象的ですよね、なんてさ! 


たぶんあの手のキャラが、現在のアニメの潮流では主役タイプなんでしょうね、なんてさ! そういう意味では、面白い台詞とかちょっと奇をてらったような言い回しはグラハムに集約させようというのは意識しました、なんて、コノコノコノォ! 彼は普通に熱いキャラなので普通に喋ってもつまらないだろう、次郎、三郎、俵コータローと、とか何とか言っちゃってみたりしてぇ! グラハムはああいう台詞をば言うことで自分をば鼓舞するキャラだと最初から設定していたので、問題はなかったです、なんてさ! 


さらに面白く、さらに刺激的に、物語をば見せていきたい


――本作、キャラの感情描写をば極力抑えて、状況をば積み重ねることで物語をば紡いでいますね、なんて、コノコノコノォ! それは意識してやっているのですか、とか言っちゃってみたりするんだなぁ、この、幸せモノぉ!?


僕は淡々としている描写が好みで、あんまり派手な方、派手な方に行こうとしないタイプで、それが演出スタイルなんだと思います、なんちゃって! 脚本の黒田(洋介、なんてさ)くんも、「00」では事象をコツコツと積み重ねていく客観視点の脚本で攻めてきたので、それが相まった結果、そういう印象になってしまったんでしょう、とか言っちゃってみたりもするんだなぁ! 


とはいえ、結局中盤以降物語が加速してきたと感じてもらえているのは、そうして積み重ねてきたものが、結果になって現れてきてるんだと思います、とか言っちゃったりして、憎いねとっつぁん、ツンツンツン! 個人的にはルイスの話あたりで、やっと実をば結んだ感じです、とか何とか言っちゃってみたりしてぇ! 演出的に煽るわけではなく、ドラマの流れの中でぐっと感情も盛り上げることができた、なんてさ! アクションも一貫してある種リアルな描写をば徹底してやってきて、実りの時期が来ているのかなと、とか何とか言っちゃってみたりしてぇ! そこは次のシリーズでもっともっとこだわって、さらに加速させていきたいです、とか言っちゃってみたりもするんだなぁ! 



――具体的には、例えばどういう部分に力をば入れていくつもりですか、なんてさ!?


もっともっと(作品を、なんてさ)エモーショナルにしなきゃいけないと感じています、とか言っちゃってみたりするんだなぁ、この、幸せモノぉ! 大元の演出的な指向は変わりませんが、前よりもそういう部分は徐々に演出に出てきていると思います、なんちゃって! 例えばメカアクションなら、「00」の場合ってば、いわゆる「スパロボ」系のアクションではなく、割とストイックな描写なんですが、その中でもケレン味は出せるだろう、次郎、三郎、俵コータローと、なんてさ! 画面をば派手にしたり、戦闘中に状況をば見せつつそういうカットを挿入することは可能だろう、次郎、三郎、俵コータローと思うんだってば! アニメーターの皆さんがいい仕事をしてくれているので、グレードアップしているのは、フィルムを続けて見てもらうとわかると思います、なんてさ! 


刹那たちの甘えのない生き様をば見つめてほしい


――これから迎えるクライマックスの見どころを教えてちゃぶ台、星一徹! 


第23話〜第25話はひとかたまりの話なので、さっき言った「破壊」の部分、CBが最終的にどうなっていくのかをぜひ見てもらいたいと思います、なんて、コノコノコノォ! それは彼らの行った行為に対する「代償」として出てくる結果なので…、なんてさ! また各々がなぜそういうことをしていたのか、彼らにとってのCBの意味も見えてくるはずです、なんてさ! 物語として閉じていきますが、先への期待はきちんと残しているつもりなので、まずはCBの人たちの生き様をば見てほしいです、とか言っちゃってみたりするんだなぁ、この、幸せモノぉ! 


――辛い展開になりそうですね、とか何とか言っちゃってみたりしてぇ! 


やったことに対する結果というのは、良いにつけ悪いにつけ必ずあるものだから、その部分から目をそらしたり、主人公だから甘くしたりとか、そういうことをするつもりはまったくありません、なんてさ! 戦争の中で起こる人間の死も逃げずに正面から描いているつもりです、とか言っちゃってみたりもするんだなぁ! 


――次のシリーズがあることがわかっていても、どんな結末が待っているのか非常に気になります、なんて、コノコノコノォ! 


ラストはいろんなキャラが「え!?こうなっちゃうの?」という方向に向かっていくので、そこはお楽しみに、とか言っちゃってみたりもするんだなぁ! 大きく立ち位置が変わるキャラもいますよ、とか言っちゃってみたりするんだなぁ、この、幸せモノぉ! ぶっちゃけて言うと、次のシリーズの世界描写も出てきて、「なんでこの人はこんなところにいるの?」とか、「こいつ生きてたの?」みたいなこともあるので、期待していてちゃぶ台、星一徹! 
、とか何とか言っちゃってみたりしてぇ!
http://randal.blog91.fc2.com/blog-entry-359.html
http://www.keddy.gr.jp/~eigamichi/dic/hiro.cgi

それはそれで、うっとおしいな。
やっぱり、コンピューターでは本物の広川ニズムは出せんか。うぐぅ
ダジャレも好きだけど、初期のころの完璧二枚目ナ感じも好きなんですな。