玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

喰霊-零-0102

絵柄がリアルだと思った。
リアルと言っても写実的リアルではなく、アニメ風リアルなのだが。背景は写真。
最近の僕はリアル系アニメに懐疑的なのかもしれない。
何故かと、多少考えた。実写的な物を引き写しただけでは演出意図が逆に見えにくくなって、ハッキリしない印象になるのかなあ?感覚的印象論に過ぎません。
富野アニメとか、虫プロ系リミテッドアニメーションの見すぎです。
ピクサーアニメみたいに髪の毛一本一本の質感を見せられても、で?って言う。
ピクサーは本稿ではどうでもいい。


喰霊-零-は、絵がきれいだし、アニメとしてもよく動くし、構図も凝っている(と思う)んだが、芝居としてはやや棒立ちで、セリフもちょっとだけだけど、硬いかな、と。
プロフェッショナルだから落ち着いている言動、という感じでもなく、マンガっぽくカッコつけてる。キャラクターがカッコつけてるんじゃなくて、アニメとしてカッコいいセリフって言うか。
んー。
記号の配置が見えすぎるきらいがあるかな。
戦う人、敵、被害者、ビックリしたり解説したりする人、外野、という役割がシーンごとにしっかりしてる。
っていうか、一般人が居ないのに、イルミネーションですね。
東京って言う街がキャラクターって言う退魔物の雰囲気ですかね?


最近、星山博之のアニメシナリオ教室を読んでます。この本はこの本で、脚本と言うよりはアニメ脚本に特化した意識がある特殊な本なのですが、どのような特化意識化と言うと、「テレビアニメは(実写やジブリと違って)長回しだと絵が持たない」っていう虫プロサンライズ系の意識です。
喰霊-零-は、エヴァンゲリオン以降の綺麗なアニメのキャラ絵や背景の凝った光線で長回しをしてもいいっていう意識があるっぽい?
まあ、絵は凝ってるからいいんだが。


えーっと、まあ、理論は特に理解している人間ではないので、説得力は無いです。えっと、つまりどういうことかと言うと、「見てて楽しくなかった」って、そんだけです。
僕は快楽原則に忠実な人間ですから。オナニー大好きですから。アニメも感覚で見ますよ。
うーん。喰霊ゼロの快感としては、たくさん鉄砲を撃って殺してもいい怪獣を屠殺していく、また、美男美女が殺されてビックリ、エロくて痛い目に合うのを見て興奮、っていう感じかなあ?
まあ、確かに、エッチはエッチだよね。えへへ。
でも、僕は流石におっさんだし、脳内妹に操を立てた身なので、二次元の美少女の視覚イメージだけで最後まで興奮はできんのだ。
こういうとき、ビックリ感を楽しむものなのかしらん?
僕はホラー映画が苦手だからかな。ホラー映画はジェットコースターみたいなものと驚きを楽しむものだけど、僕は驚くよりも「気の毒だ」「このような状況では私はどのように対処すべきか」と、登場人物に対して妙な責任感を持って見てしまうので、疲れるのです。
素直にビックリできない。
これ、ホラーアニメなのかな。ホラーって言うには怪獣がヘボいんだけど。人間の方が怖いって言うものか?そのわりに地獄少女とかもだけど、高校生の女の子レベルのイラつきを「憎しみ」とか「狂気」とか「心の闇」とか言われるのは違和感って言うか、カテジナさんが可哀想だろ。国家陰謀論も浅いし。
感情移入はともかく、愛着もない段階で死なれても、ドラマとしてよりは記号としての印象しかない。


ヘルシングはバカマンガとして、「死んでも良いんだぜー!死ねー!」っていう雰囲気を作ってくれてるので、僕も喜んで死を楽しめるんですけどね。

特に「ガンダム」以後ということで言うと、そういうもの(人を殺すという行為)を当たり前にする作品が多くなり過ぎているということがあります。これはアニメに限らずです。
 例えばホラー、ミステリーという分野のものでも、あまりにも人を殺し過ぎている作品が多い。それがここまで氾濫してしまったときに、自分までそれに合わせていく必要はないと思いましたから、「ブレンパワード」以後は人の死にざまを描写の中心に据えることは、変えました。

―富野さんご自身の、人の死、あるいは生き方についての考え方についてお聞きしたいのですが。以前、「Vガンダム」の取材の時だったと思いますが、「70歳以上の人間は殺してしまえばいいと思う」というような、いささか過激なことを、おっしゃっていましたね。

富野 それに関しては、今でも変わっていません。そこで僕が指し示したのは、無駄な人、生きているのに値しない人ということではないんです。生きているということを自覚していないような人間のことを指しているんです。それは老人であれ、若者であれ、死んでいいと思っています、今でもね。
http://dargol.blog3.fc2.com/blog-entry-2111.html

っていう、富野由悠季思想にかぶれすぎているか、俺。


喰霊0はビックリドッキリの仕掛けって言う部分の精巧さは感じますが。
コードギアスも仕掛けてるアニメだったけど、それはそれで見ててワクワクした部分もあったしなあ。CLAMP絵のマンガっぽさとか、メカや演出の何でもありな感じで安心して見れたんだけど。
どうも、喰霊-零-は変にリアルなので快楽原則って言うよりは不快感です。
∀ガンダムのように不快感をあたえてテーマ性を語る、って言うよりは倒錯した不快感自体が見所って言う感じでもあるし。よーわからん。



僕はやっぱり虫プロダクション系列の人間なんだろうか?何となく好きなアニメを列挙していって、最近になってプロダクションの知識ができてから見直してみると、自然と虫プロ系が多い。こういうのは体質ですね。







ま、簡単に言うと趣味が違う、ていうだけなのかなあ?


せやけど、割かし趣味が近い印象だった氷川竜介氏が、微妙に誉めてるので、
http://hikawa.cocolog-nifty.com/data/2008/10/post-7ed7.html
僕も微妙に見ますよ。
うーん。
「なんか見てて嬉しくなかったけど、微妙」っていうだけのことを悪口にならないように説明するのは疲れるな。