玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。旧玖足手帖から記事・ブクマを引き継ぎました。


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オーバーマンキングゲイナー 2526 エターナルフォース氷の中で望むもの(相手は死ぬ)

25話 氷の中で
http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Brush/8398/king.htm#k25
26話 ゲイン・オーバー
http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Brush/8398/king.htm#k26
前回までのあらすじ
http://d.hatena.ne.jp/nuryouguda/20081215/1229273811
http://d.hatena.ne.jp/nuryouguda/20081215/1229273812
http://d.hatena.ne.jp/nuryouguda/20081219/1229624188
http://d.hatena.ne.jp/nuryouguda/20081219/1229668284
http://d.hatena.ne.jp/nuryouguda/20081220/1229706754
http://d.hatena.ne.jp/nuryouguda/20081231/1230716800
http://d.hatena.ne.jp/nuryouguda/20090101/1230753020
(というか、ここ、1ヶ月くらい、キンゲの最終回感想に手間取りまくりで年をまたいで恥ずかしい。なにやってんだか。長いし。ぶち込みすぎ。そろそろ終われ)
1、絶望は死に至る病である
2、絶望はオーバーセンスである
3、絶望は自分と世界を知ることと、その断絶から生まれる
4、絶望したゲイナーとシンシアとサラはオーバーフリーズした
5、絶望して現実の中で生きることを選んだシャルレ・フェリーベは死に、ゲイン・ビジョウとして生きた
6、絶望しても物語は終わらない
では、氷の中で彼らが望むものとは?
そして、絶望の底でも望みがある限り氷は融ける。これはそういう話だ。現実ではどうかは知らん。

  • オーバーデビルの望むもの

これは機械の欲望は機能の発現ということで、初期設計によって付加された地球温暖化解決オーバースキルに従って世界をオーバーフリーズさせることである。
だが、同時に、ブリュンヒルデやXAN(後のキングゲイナー)と同じく制御者をも求める。
つまり、機械や道具と言うのは機能を発現したいと言う本能と同時に、良き使い手に導かれたいと言う気持ちもあるんですな。ここらへんは、ブレンパワード∀ガンダムなどとも似ています。
「アベニールをさがして」でも、完璧な神は不完全な肉を手に入れることで豊かになれるとして人間に宿ったと言う。ここらへんはシュタイナー系のオカルトにも近いっすね。
「密会〜アムロララァ〜」のガンダムでさえ、ジーンのザクの悪行を前に、ただ涅槃仏のように寝ながらコックピットを開けて「なんとかしてくれ!」ってアムロを呼んだわけだし。
富野ロボットのデウス・エクス・マキナはそれ単体で物語をひっくり返すというよりは、人間の主体を必要としてるんだな。(その点で、機械的スペック主導の戦争アクションとは一線を画しているというか、なんか変なものに仕上がってるって言うか・・・)
機械は機械として、リアルに描いてるんだけども、主人公機体や最終局面での機械はデウス・エクス・マキーナ。
アスハム・ブーンも「悪魔などは自分の欲望のためには人間の欲望を利用することしかできないのだからな」という。
それが機械や悪魔やオーバーデビルに対して人間が裏を書いて凌駕できるポイントですな。
では、オーバーセンスに導かれた者たちの欲望を見てみましょう。

  • サラ・コダマの望むもの(母親代わりを演じるモテ系美少女)

サラはモテモテJKチアリーダーでした。エクソダスを始めてからはガウリ隊の紅一点としてますます活躍。
その結果、ゲイナー君とシンシアを傷つけた上に、自分の愛でゲイナー君を救えなかったと言う、女としての敗北感で氷に。
むしろ、母親に成れなかったこと?お姉さんぶってる所や母親ぶってる所があったけど、それをコールドゲイナーに否定された感じ。孤児だった女の子が、孤児院の母親らしい人とのふれあいとか、学校や課外活動でモテて男にちやほやされることで世界との関わりを強めて、「自分も母親に成れる」という安心感を得てきた。それを愛する男に否定された。「おまえなどは母親には成れない」
誰かのために愛してあげているつもりが、自分のために過ぎなかったって言うことをオタクのゲイナーやリュボフに見抜かれて、自分が素敵な女の子だって言うことがシンシアって言う一人ぼっちな子を傷つけてたと知らされて、愛に自信を無くした。
結果、キングゲイナーとクィーンシンシアのための女戦士となって自分の意志と心を氷にしてしまう。
でも、それって裏を返せばやっぱりサラは誰かのために何かをしてあげたいっていう女の子ということ。
絶望という極限状況では本質的に美しい部分も見えるか?まあ、アナ姫に襲い掛かってアナ姫に銃撃されるわけだが。
また、自分を捨てて守るって言うのは母親的な行動であるかも。ま、自分を他人と同化して他人の行動を自分の行動や価値観にあわせたがるとか、人の話を聞かないで、声は聞いても論理で意見を変えないって言う鬱陶しさもキンゲでは表現されてるんだが。
キンゲ世界の女性キャラってアナ姫とサラの「メーでしょ」だけでなく、かなりみんな、母親的な強さを付けられてる。

25話でオーバーデビルをゲイナーが引き倒す時に
ガウリ「無理だ!」
アデット「やっちまえ!」
サラ 「出来るかも!」

とか

オーバーデビルをワイヤーで牽引しながら
ガウリ「オーバーフリーズがきたら逃げろ!」
ベロー「(アナ姫に)退りますよ!」
アナ姫「最後まで、最後まで戦うの!」
トゥン「もたねぇぞ!」
コナ「気合でもたせるの!」
ナン「トゥン、恐いなら、ここに来な!」

っていうシーンでも、世界と言うか状況を考えて諦めがちな男と、精神論とかぬくもりで諦めない女っていう対比が、しつこいくらい描かれてる。
で、思春期が終わらない引きこもり系の中二病メガネ男子としては、そういう女のぬくもりが気持ち悪いものだな、ってイライラする。

  • シンシア・レーンの望むもの(戦闘美少女も母親になりたがる)

ていうわけで、貧乳でコスプレ戦闘美少女であるシンシアも、母親や保護者ぶりたがります。もう、見るからに黒ロリータ処女戦士の魅力をアピールしまくってるのに、オーバーデビルに寄ってゲイナー君とカップルが成立したら調子に乗って保護者面を。

コールドシンシア「ゲイナー、できるね?」
コールドゲイナー「フリーズクイーンの言う事なら…君とは! 決着を! つけさせて! もらうー!」
巨大化してブラックメールのコートを着るコールドゲイナー。
ゲイン「子供が言ってる!」


コールドシンシア「ゲイナーをいじめたなっ!」
コールドシンシアの乗るオーバーデビルに突進していくブリュンヒルデ
ゲイン「ブリュン! うかつなっ!」
オーバーデビルはブリュンヒルデをフリーズさせ、粉々にしてしまう。
このとき、オーバーデビルの光輪もいっしょに粉々になる。
コールドシンシア「これで心おきなく戦えるね、ゲイナー」
コールドゲイナー「ありがとう。しかし!」
コールドシンシア「ゲイナーをいじめる男なんか!」
ゲイン「…ここまで好きにされて!」
コールドゲイナー「まて! とどめは僕にやらせてくれ!」

オーバーデビルの子宮と成ったシンシアがゲイナーのためにオーバーマンを出産して、それを着せ替え人形のようにゲイナーに着せて、ゲイナーを戦わせるけど、ゲイナーの敵のゲインまでシンシアが殺そうとした。
バロンは!俺の力を信じてないのか!
母親面して「私の許可も無く戦うな」っていうサラがウザくて、メンヘルでボーダーで傷ついててロリ体型で、自分が守ってあげたくなるシンシアと付き合ったのに、シンシアまでゲイナー君の母親面をする。ゲイナー君涙目。
ここら辺の子供の主体を奪う母親って言うのは、出崎統の「雪の女王」でも涼風真世の女王とか盗賊のお母さんなどでも描かれてる。
盗賊の女の子が「母さんは、私から友達も取り上げて、今度は私が失敗したことも取り上げるの?」って。
出崎とか富野とかって、そういう母親憎悪を母と子のテレビアニメでやっちゃうから非常にヤバイ。自立心が旺盛かも知れんが。
なんか知らんけど、女が母親に成ったら、自分とは直接利害関係の無い相手に対しても、むしろ自分とは直接関係無いからこそ、誰かを守るためとかいう理由で残虐行為を働いたりしますね。
(近年の女性受けがいいガンダムシリーズでもしつこいくらいに「これ以上誰かを悲しませない」「みんなを守りたいんだ」っていうセリフが繰り返されているのもそういう流れか?「戦争なのよね」とかでいいじゃん)
男の戦争とは違うけど、幼児殺しとか。遺産詐欺とか。まあ、詳しい事はここではゆわんとこう。アニメの話っすよ。
シンシアって言う子は、封建的レーン法の主従関係に従って、ムント家の家父長制に抑圧されて、戦士として他人を傷つけさせられてきたわけです。
その支配は巧妙に死を見せないゲームデザインだったので、シンシアは思いっきり遊べないって言うストレスはあったけど、罪悪感は無かった。だが、ゲイナー君がそこに侵入してきた上にゲイナー君を怪我させてしまい、今まで人を殺してきた罪悪感と、キッズ・ムントやアスハムに意志を無視されていた無能感を一気に感じて、オーバーフリーズ。
その結果、女としての庇護欲と自分の罪と自分を切り捨ててきた世界への恨みがブレンドされて、
「ゲイナー君のために人を殺すんなら、ゲイナー君への罪滅ぼしにもなるし、人を傷つける事しか出来ない自分にも存在理由が出来るんだ」と言う暴走。


ボーダーライン症候群の女の子って、性的に奔放で自暴自棄だったりして母というよりは女として振る舞うけど、むしろ母親への過度の憧れやら関係性がこじれているって言う場合も在るらしい。シンシアも母系の肉親的なものに憧れていたし。
で、キングゲイナーでは、母性の黒い側面を、セリフで言及しないけど映してる。僕とか、童貞をこじらせているので、アグリッピーナ・コンプレックス的に分かってしまう。
アムロがネットでエロ動画を集めながら「女性器から生まれてきたのに、女性器を見るのが大好きなのに、女性器を否定して破壊したい」っていう富野小説の読みすぎ?(笑))

アグリッピーナコンプレックス


通常ならば離乳によって母子の分離が行われるが、母親の方がその性的快感を忘れられず、無意識のうちにその分離を拒否すると、男児の方で母親との忌まわしい記憶がコンプレックスとなり、自我の中で暴れだすという。たとえ直接的な性的行為がなくとも、子供の母親に対する性的衝動を超過させるに十分な要素が母親側にあれば、このコンプレックスは働き得るとされる。一方、母親から性的虐待をされた男児は、その原体験によって「狂っているならさらに狂ってしまえ」という心理状態に陥ってしまうのだという。


マザーコンプレックスの場合は母親に対して愛情を抱くことが原因であり、母親が近づいてくれる事に好感を持つとされるが、このアグリッピーナコンプレックスは母親からの一方的な愛情に起因するものであり、子供は母親が近づくことに対して非常に嫌悪感を持つからである。また、このコンプレックスは母親からの直接的な心理的攻撃が原因であり、マザーコンプレックスは物語など母親とは直接的に関係ないところから来るものであるとされることからも区別される。


さらに、母親が自身の年齢に伴う性的魅力の減少を、息子に押し付けてしまうこと(「あなたが男として弱いから私はこんな身体になったのよ!」など)や、自分自身の若い頃の男性との交際関係を自慢することもあり、この場合さらに形成への影響は強くなる。


実情
このコンプレックスを負っている者は母親を精神的には極度に嫌がり、母親に上位に立たれることはおろか、触れられるだけでさえ嫌気が差すこともあり、悲劇的で自虐的な感情に襲われることもあるという。また「自分は悪魔なんだ」と言うこともあり「奈落の底まで堕ちて行け」と自暴自棄にな感情に襲われる事もあるという。


実際にはかなりの人がこのコンプレックスを負っていると思われるものの、自分が軽蔑される可能性があると思っているため名乗り出る事が少なく、どうしても研究が遅れ気味になる傾向があるようである。見かけ上過保護な母親の息子の多くは少なからずアグリッピーナコンプレックスを持っているとされる。


結果として薬物依存、セックス依存、セックス恐怖、人間関係や夫婦関係がうまく行かないなどの状況になると言われる。



http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%94%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9

僕の場合は、僕が小さい頃から心身ともに弱かったんで、僕の責任もあるよなあ。小学4年くらいまで毎晩不安で夜中に起きてたし。弱者だなー。そんなに生きるのが嫌か。バイバイ、テロリスト(素子少佐)。
俺や小説版カミーユには強くて若い新しい妹兼母親が出来て本当に良かったな。
シンシアの場合は母系家族の虐待の連鎖は白雪姫コンプレックス?ファザコン?攻撃性が増すのはダイアナコンプレックスかもしれないけど、それはそれで女らしくもあり?
キッズ・ムントの代わりにゲイナー・サンガ君を父親として依存し始めたのかもしれないし、ちょっと簡単には読み解けないなあ。


こういう母性に対する攻撃って、ブレンパワードの反省か?
比瑪があまりにも可愛いく、バロン・マクシミリアンを描いているのにブレンパワードでは乙女チックが世界を救ったみたいにまとまって受け止められかねないし。だから、ソシエがロランに振られたり、サラがゲイナーに愛情を押し付けて気持ち悪がられたり、伊佐未勇が姉にしたみたいにゲイナーがシンシアを助けようとして逆に取り込まれたりっていう期待外しをやったのかなー。
母性自体は良いも悪いも無く、そして、ママンだろうが美少女だろうが女の怖さや鬱陶しさはあるっていう言い直しか?
あとは、同じようなシチュエーションでも、キャラクターや話が違えば結末も違うって言う動物化したストーリーテリングへの反発とかかなー?
とりあえず、白富野作品では母性が描かれてはいるけれども、母性であれば即、善である、という書き方はしていない。
男に限らず、哺乳類系人類は女の胎から生まれた自分を否定できないという安全装置が働くために、母性を正しいと論理を捻じ曲げて思ってしまうところがある。自戒したいところ。
まあ、論理が正しくても幸せになれなかったら仕方ないかもしれんけども。うーん。母なるものに抱かれた方がいいんだろーか?


つーか、この間のオフ会で女の子に「グダちんのブログ、毎日読んでるよ。たまに的を射た事を書いてるね」って言われて「絶望した!たまにしかほめられない、原理原則を手に入れられない自分の才能に絶望した!」ってめんどくさいブロガーを丸出しにしたわけだが。
こんなに女性蔑視と女性憎悪が全開のこじれた童貞ブログを我慢して読んでくれてるってのは、かなりありがたい事ですね。っていうか、もっとキモがられて当然だと思うんだが・・・。
まあ、女に認められて喜ぶのも男の本能を刺激されてるだけみたいで悔しいんだが。
なんか女性萬画家に「文才を分けて欲しい」とか言われた。ありがたい事です。アフィリエイトでなんか買ってくれたら印税が1%もらえます。よろしこ!
http://www8.ocn.ne.jp/~ikitale/omise.html

  • ゲイン・ビジョウの望むもの(母の遺産から若者へ)

ゲイン・ビジョウは前回、アスハム・ブーンの絶望のオーバースキルとともにブラックホールに落ちて終わる覚悟だったのが、ホワイトホールもどきで命を拾った。
ウッブス事変で家を無くし名を捨てて2周目だったので、3周目の男に。死ぬのは2回目。いい男はしぶといのさ。
で、そんなカッコいい男代表、ウッブスの種馬ことゲインだが、実は彼も絶望している。
それは何故かと言うと、彼は本質的には過去に囚われた男だからだ。それを知るからこそ、現実の中で生きるために必死に軽薄男を演じている。
そして、自殺するか敵を殺すという事以外に解決策を見出せない戦士でしかない。(クワトロ大尉にも似てるかも)
アスハムに昔を思い出させられたら自殺攻撃を敢行する。
「悪いがシンシアは殺すぞ!」というのは、おそらく、ウッブス事変で首を切断されて死んだ恋人のガエラを引きずっていて「男は究極的な目的のためには惚れた女を殺さなくてはいけない」というマッチョ原則がゲインの中に在るためだと思われ。
そう考えなくては、ガエラの登場には裏設定や未出版失敗小説以上の意味がなくなってしまう。アニメにわざわざ出たからには、ガエラの死はゲインに影響してると読まないともったいない。
ゲイン自身も、そういう恋人の死を受容するためには、「目的のために恋人を殺す」という事を行動原理にまで分解して、対シンシアにも当てはめてる、と。
26話でゲイナーに弾をぶち込んだのは、25話で銃弾を止められた後だし、プラネッタコートを探す時間稼ぎでゲイナーを欺くためっぽいので、コールドゲイナー曰く「本気で僕を殺そうとしたのが分かってしまった」と言うのは、ちと曖昧。
まあ、男同士の戦いは助けるつもりでも本気で殴るのが礼儀かも知れんが。
ただ、26話のゲインってオーバーデビルではなく、ゲイナーを標的にしているんだよな。つまり、ゲインはオーバーデビルに対しては全くの手詰まりでシンシアを殺す事もデビルに通用せずに失敗しているから、オーバーデビルを倒すにはゲイナーを助けるしかない、っていうかなり情けない状況。
ゲイン・オーバーと言いながら、ゲイナーは既にゲインを越えてるねん実は。ただし、ゲイナーはぼんくら近眼のメガネ少年だから自覚なし(笑)。


そんなゲインは、この期に及んで母親に助けを求めます。
「ただ見ているだけなのか!アーリィー・ミイヤよ!」(現ミイヤはカテズでスパゲッティ食っとる(笑)
「行くんだブリュンヒルデ! アーリー・ミイヤが果たせなかったオーバーデビルの封印を成し遂げろ!」
ここで新説「ゲイン・ビジョウはマザコンだった!」
直接的な母親というよりは、ドームポリス構想(大変動の後の冬眠を経て、エクソダス運動による冬眠体制の解体)を作った五賢人のミイヤ・ラウジンというグレートマザーですな。シャルレの母の薫陶があったのかもしれないが・・・。
そもそも、シャルレ・フェリーベはウッブスの領主として太古の歴史と知識とドーム社会の真の目的を受け継ぐ家系の人だったわけで、ピンチの時に太古の母の力を頼るのは割と当然の判断。ゲイン・ビジョウはマッチョイズム全開の女たらしだが、シャルレとしての本質はマザコン
だから、カリンの夫にも成れないと逃げ回るんだろうか?カリンの夫としてロンドンで体制を維持して働くよりは、エクソダスを説いたミイヤにしたがってエクソダス請負人として進む道をピープルに説く方が志だと。
やはり、貴族は血と役割に支配されてるって言うのが富野アニメのノブレス・オブリージュ
ただ、オーバーデビルは人間に弄りまわされいるが強大だった。
ブリュンヒルデブラックホールはフリーズされる、こいつの左腕は震えている」
人を乗せないオーバーマンブリュンヒルデは所詮機械なので、成長しない。よって、アーリィ・ミイヤが果たせなかった封印は今回も失敗する。
ブリュンヒルデは粉々に砕かれる。
一応、オーバーデビルの後光のような触手部品は相打ちで破壊したのだが・・・。
あの後光リングはドミネーターと同じだとすると、オーバーフリーズを制御して解凍したりする部品だと思われ。ある程度はダメージを与えられたか?
オーバーデビルの姿は光の変更率を変えているって言う半分、幽霊のようなものだがパンサーガンでも破損したりするんで、ゲインがアイシングゲートを破壊して光輪を壊した後は物理的存在に成ったんだろーか?
いちおうブリュン頑張った。
しかし、それだけでは未来には繋がらない。
エイサップ・鈴木君が「死んでいった者は過去なんです。過去の力は、振るっちゃあいけません!」「力とは、未来を築くために振るう物だ!」って言ってる。富野アニメは5年置け、と言うのは富野アニメ自身が次回作によって前の作品の解説やリベンジなどの補助線を引くからわかりやすくなる?コードギアスみたいなフォロワーも出てきて、それも補助線になる。
あと、こういうブログや感想サイトとかも。ビデオを見ながら、画面に見えない補助線を引いてる感覚はあるなあ。三色ボールペン読書。


だが、ゲイン・ビジョウはただ、過去の遺産を継ぐだけの貴族だったのか?
違う。
サタンゲイナー「思い出したぞ!君には、黒いサザンクロスというあだ名があったが、どうした!」
ミイヤの遺産だけではない、ゲインにはゲインが自らの人生とエクソダスを通じて高めたオーバースキルが、ある!
狙撃、そして生き抜く意思、それから人と人を繋げる請負人、ゲイナー君たちの兄貴分としての力はゲインの力だ。

  • ゲイナー・サンガの望むもの(少年は男を目指す)

ゲイナー・サンガは男の証明が欲しいんだ。絶望して、全世界をカチンカチンに凍らせたい。なにか、自分で成し遂げた実績が欲しいんだ。
女の愛や母の安心ではない。サラにキスされても絶望は融けない。
フリーズシンシアがブリュンヒルデを倒してくれても、

コールドシンシア「これで心おきなく戦えるね、ゲイナー」
コールドゲイナー「ありがとう。しかし!」

オーバーデビルの子宮からマンオーバーマンとして生みなおされたというのに、
「僕にとってはオーバーフリーズより、そのブリュンヒルデの腕ぇっ!」
オーバーデビルの子宮、大陰唇そのものであるブリュンヒルデという女や母親には、ゲイナーは興味はない。
だが、ゲイナーの目にはゲイン・ビジョウが閃光のようにまぶしい!ブリュンではなく、ゲインが持つ逞しい腕が欲しいのだ!
簡単に言ってしまえば、「おちんちんをよこせよ」
です!
HO MO い !

ゲイン「コートがいい装甲になってくれるが! ゲイナー! 聞こえるか! 俺の声が!」
ゲイン、プラネッタのオーバースキルを発動させる。
コールドシンシア「誰? うるさいな!」
コールドゲイナー「黙れよ! 僕はもう一人でやれるんだ!」
ゲイン「聞けよ!」

と、ゲインがプラネッタで人の心を繋いだ時、ゲイナーが「黙れよ! 僕はもう一人でやれるんだ!」 と叫んだ時に睨んでいたのは、画面下から上昇してくるエンペランザに乗ったゲインではなく、ゲインを迎え撃つシンシアのオーバーデビル。
つまり、ゲイナーは母親(のようにふるまう女の子)の保護から抜けて、自分一人で、若く強い男(父親ではない)を殺して、男に成りたい!
ゲイナーは一人で生きていきたい男です。
最近のアニメやラノベで言うととらドラ!逢坂大河みたいな子。ゲイナー君はツンデレヒロイン過ぎる。
いや、タイガはツンデレじゃないか?
デレない?
少なくともゲイナー君はデレでは救われない。生暖かい唇の女は気持ち悪い。それよりも一人で生きられる男に成りたいんだって。
親なんか簡単に殺されるから、親を超えるとかは問題じゃない。
親を殺した奴も社会に取り込まれた忍者に過ぎないし、親を殺させた奴も小物の老人でしかない。
だから、そんな人間どもは問題にならないように、一人で生きられる、自分以外の人間を必要としない、いつだって自分以外の人間を凍らせて殺せる魔王に成らなければ自分は生きていけない!
決断主義


前回のコメントでid:mattuneさんに「ゲイナー君は第三勢力」とお聞きしましたけど、少女革命ウテナで、状況を打破する第三勢力ってウテナなんですか?で、2003年においてはもはや女である事がハンデではなく、ゲイナー君のような理想ばかり高いオタク少年が人生を手に入れられるかって言うことが問題になってるのかーッ?
オタクなのに大人の男に成りたいって、こじれてる。
でも、女の子もこじれてますね。
サラはモテモテなのに、カッコ悪いオタク少年がカッコよくなって自分の愛を袖にした事に絶望。
シンシアは戦士だったのに、母親になりたがってる。
ゲインは自分の力があるのに、母親の力を呼んでいる。
無いものねだり。
ここらへんの裏腹感がおもしろいなー。


コールドゲイナー「遅いよ、ゲインさん!君は、僕をバカにし続けてきたあ!」
っていうのもそう。
ゲインはゲイナーを男と認めているから、昔の自分のように英雄気取りで死にたがらないように、「デートなんか生きてりゃあ何度でもできるんだからな」と、現実の中でヘラヘラ生きていく方法を春陽綺談の滝田六助(26歳で17歳の妹持ち)のように、冗談めかして教えようとしていたのだが、純粋な童貞のゲイナー君はそれを「イケメンが僕の真剣な恋を馬鹿にしくさっている」と、腹の底に溜めてたっぽい。
もう!すれちがいですよ。


っていうか、ゲインの本質は過去を引きずっているシャルレ王子で、軽薄なゲインの振る舞いはゲインにとっては王子として世界を背負い込んで死んだりしないために作り上げた2周目のペルソナなんだが。ゲイナー君はそちらの方の男らしい男としてのゲインにひたすら憧れて対抗意識を燃やして、心を凍らせてしまった。
せつねーっ!
自分にとっては虚像でも、他人から見たら憧れだったり妬みだったり、価値観の違いはままならない。