玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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プリンセスチュチュ 終盤〜フィナーレ

http://aoneko.k-server.org/tutu/katari/katari.htm
↑あらすじ
テレビ放送から大好きで、DVDも買ったのだが、DVDは5年経ってからやっと見終わった。俺の回避性格(嫌なことは避けるが、大好きなことはもっと避ける)が発揮されてますね!
やっぱり、いいなあ。これ。感動。
オーバーマンキングゲイナーの感想が滞っているが、こちらを先に書く。
というか、放送時期が2002〜2003年と重なっていて、物語構造的にもかなり共通する部分が在る。
黒と白の戦い、絶望によって悪魔の腹の中に囚われたプリンセス、絶望で心を悪魔にされた王子、絶望で姿を変えられた人々、女の子の愛が人を苦しめる、それを融かす希望、とかね。
あと、キングゲイナーブリュンヒルデとの関係をみると、XANよりはジークフリートという本名な気がする。
で、みゅうとの本名はジークフリート白鳥の湖からだが)。
やっぱし、天才佐藤順一と奇才富野由悠季では同時代的な共振を起こしたりするんだろうか?伊藤郁子さんとか、横手美智子さんとか、いろいろな視点も関わってるわけですが。
それに、チュチュとキンゲでは細部はもちろん大分違いますしね。
作られた物語の人物って言うのと、作られた戦闘オーバーマンっていうのとではメタ性の意味合いが違うし。
チュチュの敵の大鴉は父親で、キングゲイナーの敵のオーバーデビルは母親でしたし。
ただ、心臓を欲しがる大ガラスというのも、オーバーデビルと同じく「愛」を貪ると言う共通点は在りますね。愛することなく、愛されたがる気持ちを小さな子供にぶつける大人っていうのが迷惑なので剣で刺し殺したいなーって言う?
ワーグナージークフリートはブリュンと母子相姦的な関係なので、突破力が弱い。悲劇が前提だしね)
愛されるより、愛したい真剣で!みたいな?
あと、弱き者が世界を変えるって言う構造も、(Vガンダムセーラームーンウテナからかもしれんが)似てるなあ。
チュチュのあひるちゃんが一番弱いけど一番がんばる。
キングゲイナーでは親を殺された上にクラスメイトに無視されているキモオタひきこもりメガネ男子のゲイナー君。
そういうわけで、実は、僕は「あおとあ」が一番ひいきのキャラクターだったりして。
一目ぼれしたるうはみゅうとと結ばれて、物語を紡ぐの力もふぁきあにはかなわない、っていう報われないオタクめがねのあおとあ。
童貞っぽくるぅちゃんに一目ぼれしたり、現実と虚構を超えて世界を革命したいとか言うし。ああ、メガネくん!とっても感情移入しやすいキャラですね!
ふぁきあが自分に会いに来るまでの時間を「18日と7時間と24分だ」とピアノを弾きながら言うとか、性格が歪みすぎてて可愛い!
思い込みが激しくて知識をひけらかして説明大好きで、他人を見下しているのに格好をつけてついつい人を助けてしまう。基本的には良い奴だ。
最後は図書の者の斧からふぁきあを守るために、世界を守るふぁきあを守るために、ガチンコのケンカですよ。
ああ、あおとあ、いいなあ。
へぼいのにその時々でできることを必死にやってるあおとあ大好き。
(でも、メインキャラに比べたらフェードアウト。結婚式に呼んでもらえない(泣)
というか、プリンセス・チュチュの基本的な価値観ってのはヘボい子が自分をかなぐり捨てて頑張るのが好感っていうもの。
るうちゃんが泣きながら告白したのも、ふぁきあが泣きながらあひるが傷つく物語を書いたのも、あひるが最初から最後まで踊りつづけたのも、そう。
るうちゃんの愛の深さと激しさはうちの妹も共感してる。
「愛してるのよ、ずっと子供の頃から! ずっと好きなの!!」
ただ、みゅうとがなあ。
心を失っても弱いものを守るみゅうとが素敵、ってのは感じられたのだが、心が完全になったみゅうとは強いけど、強い分、がんばってる感じが薄くて、最後はなんかよくわからん世界にるぅちゃんを連れて行って、なんかよくわからん踊りを・・・。
大鴉をやっつけるのを、るぅといっしょにやったのはキンゲっぽくていいんだけど、やや熱さが足りない。
それから、みんながプリンセスチュチュの正体を知ったのに、みゅうとだけは「女の子のあひるがチュチュ」っていう事は知らなかったんだよなー。そこらへんが、魅力が無いと言うか、ちょっと他のキャラと区別されてる構造。
みんなが物語から解放されて、作中の人物からただの人(あと猫*1)になったのに、一人の女の子を愛せるように成った王子が女の子と一緒に作中の人物に・・・。
作中の人物になることはいいんだけど、それは狭い城で二人だけで延々と踊るって言うのが・・・地獄?
サトジュンのそういう毒がなあ・・・。
まー、るぅちゃんはそれで幸せ。。。なんかなあ?
うーん。ふぁきあが書いてるんなら、まあ、いいか?そうか、ふぁきあは親友の新婚生活を自分の手で書き記せるんだね。変態すぎるね。
ふぁきあとあひるは、まあ、あひるは元々鳥のアヒルで、それを認めるって言うのが彼らの信念だったから、別にアヒルはアヒルでいいっす。
最初に見た時は、「鳥はすぐ死ぬからかわいそー」って思ったけど、まあ、見直してみたら、そういう自然の掟も含めて愛するって言うのはわかったんで、了承。
せやけど、るぅちゃんはメトロポリタンミュージアムに。うーん。そりゃー、るぅちゃんはボーダー恋愛依存症だけどさあ。学校生活が全然嫌だったと言うわけでもないのにねえ。
うーん。
まあ、変な飛行機で気軽に帰ってきてもいいんじゃないっすかね?
現実と虚構は地続きですから。ちょっと時差ぼけはあるけど。


あおとあは最後まで図書委員としての本分を忘れなかったので萌え。

*1:ニャジンスキーに憧れていた頃から、本当は猫だったのかーッ!