玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

機動戦士ガンダムUC 冒頭7分

機動戦士ガンダムユニコーンである。
原作は月に繭地には果実の福井晴敏の小説である。
それがアニメになり、冒頭7分間が公開されるという事で、見た。
http://www.b-ch.com/contents/feat_gundam_uc/

ストーリーは『亡国のイージス』、『終戦のローレライ』の人気作家・福井晴敏
脚本は『戦国BASARA』の むとうやすゆき、
監督は『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の古橋一浩と豪華ラインナップによる超絶クオリティのOVA
氷川竜介

面白かった。機動戦士Zガンダムの劇場版の流れを汲む、立体的な手書きモビルスーツのアクション、リング・オブ・ガンダムのようなコックピット内インターフェース、ガンダムSEEDのような緻密な背景CG、ガンダム00のようなおもちゃを買いたくなるような殺陣と、サンライズの近年の集大成のようなガンバリであり、良し。


また、冒頭からいきなり演説と爆発となるのは富野アニメ1話のような謎の情報量を詰め込んで疾走する感じで良し。
もちろん、富野由悠季監督であれば、世界観的な謎だけでなく、脇役たちの生活感や生っぽさや雑駁さでさらに情報量を詰め込んでくるのだろうが、今回は古橋監督のセンスで原作よりもセリフをグッと減らし、展開は早いが静謐で上品な印象。
逆に、カタストロフ感、高揚感はないか?が、月刊連載小説で読む用の印象と、ユニコーンの日1話のラストでのおそらく見せ場がオードリーとユニコーンガンダムとなることを思えば、冒頭7分はこんな物か。


ジェガンに対するクシャトリアのファンネルのビーム砲描写が「当たると爆発する謎粒子」というマンガ的表現ではなく「高熱照射で貫通して切る」というSF小説的表現になっていたのは細かいがカッコよかった。
(多分、初っ端のアルキメデスの鏡沸騰爆弾と、後半のバナージが感じるビームの余熱の危険感覚の伏線)


私は富野信者だ。私は文学が判らぬ。
ゆえに、富野小説を真似、富野アニメを本歌取りするようなガンダムUCの技巧的な作風は余り好きではなく、また、月刊ガンダムエースに載っていた原作は内容の進みに比べて分量が多いためになかなか読めなくて、ガンダムUCのページを切り抜いて読み、やっと黒いユニコーンを読み終わった。
私の読む速度、というか読む時間の取り方が下手なのだが。というか私のブログのほうが分量が多いな。反省。
また、富野信者ゆえに、富野ファンを自称し富野小説のエッセンスを取り入れながら上手く売れている福井先生に対してのやっかみも在り、批判的に見る癖がある気がする。
それは認めてるのさ。
というか、セリフや展開や描写をツギハギした物は作品じゃネーだろって思ったりする。
だいたい、ラプラスの箱とか、宇宙世紀を揺るがすセカイ系とかバカジャネーノって。


で、私の癖なのだが、私は虚構物を嫌いになると嫌いな物の理由と、嫌いにならないようにする方法を考える。
あ、もちろん金属バットで殴られたり、毒物を摂取する事は好きにはなりません。
閑話休題


今回、機動戦士ガンダム ユニコーンを嫌いにならないようにする努力をしました。
理由は、サンライズの近所に住んでいるおトミ爺さんが好きだから地域振興のためです。
では、どのようにすれば機動戦士 ガンダムUCを嫌いにならずに済むのでしょう。それは、もちろん富野ガンダムが教えてくれる事です。
以前、私はこのように書いた。

だが、ターンエーガンダムがあったために、全てのガンダムは肯定されたし、僕のようにガンダムXとかを認めていなかった者も、「これもガンダム世界の歴史の一部なんだなあ」と認めて安心して、作品の面白さを鑑賞できるようになった。


(中略)


このようなつくりのものはNHK大河ドラマです。

毎年毎年、同じ国の歴史の一部分を、時間と視点と解釈を変えただけで何十年も作られている大河ドラマです。

つまりあれだ。ガンダムは実際の日本の歴史という現実のものに匹敵する「世界」を手に入れたということで凄すぎる!


http://d.hatena.ne.jp/nuryouguda/20070215/1171566483
ヒットしないターンAガンダムがあってこその「ガンダムシリーズ」だと思うが。だからこそ機動戦士ガンダムSEEDにも存在感が見えてきた。

だから、ローレライ戦国自衛隊みたいな歴史エンタテインメントというか偽史倭人伝が得意な福井先生なのだから、ガンダムでトンデモ歴史をやっても別にいいかー。
脚本は戦国バサラだし。
マリーダが「まあああああすたあああああああああああっ!」って言えば良いね。
おもしろくなればいいなー。


あと、ラストでカリオストロ伯爵がユニコーンガンダムの角に挟まれて死ぬ所と、ジンネマンがミネバ姫に「奴はとんでもない物を盗んでいきました。ムーンクライシスの立場です」って言う所が面白かったです。
[rakuten:ubook:10692165:detail]
いや、まあ、黒歴史はパラレル(アベニール)も肯定するから色んな歴史小説が在ってもいいんじゃないかなー。
機動戦士ガンダム0083はマンガ版の方がラストのコウ・ウラキがカッコよくて好きです。