玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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怪人による仮面ライダークウガ 第15、16話 感想

EPISODE15「装甲」EPISODE16「信条」


 色んな人にトラウマだと言われている「バックします」のヤドカリ種怪人メ・ギャリド・ギ戦。トライゴウラムのお披露目回。でも、個人的にはそんなに怖くなくて、楽しく見れた。なぜならヤンキー漫画っぽかったから。

仮面ライダークウガ 3―トライゴウラムでかいじんを やっつけろ (徳間テレビえほん 23)

 メ・ギャリド・ギのトラックによる殺人がトラウマだと言われているのは、バックするトラックから袋小路に追いつめられて逃げ惑ってトラックと壁の間に挟まれて死ぬ人の表情が映されて、それを怪人が楽しむところとか。あと、今までの怪人は超パワーで殺人していたことが多かったけど、トラックで轢き殺すのは人間でもできそうな現実感がある殺人なので、クウガに影響を与えたっぽい寄生獣の殺人鬼・浦上の殺人シーンと同じような嫌悪感が出たんだと思う。


 まあ、それはそれとして、仮面ライダークウガはバイクが魅力です。今回も公道を改造バイクに乗って変身したまま渋滞を縫って走り回るぞ。最近の仮面ライダーは私道しかバイクで走らないらしいが、クウガはガチで普通の道路を走る。
SO-DO CHRONICLE 仮面ライダークウガトライチェイサー2000&装甲機ゴウラムセット

 あと、バラのタトゥの女とゴオマも駅のシーンではゲリラロケをやってたっぽくて通行人の一般人に普通に不審がられている。割とスタッフもオラオラ系だな。


 で、トライチェイサーはパンペーラをベースにしたトライアルバイクで軽快なアクションやバイク格闘がたのしいのだが。
 敵が「トラック」を持ち出してくる。そこで逃げずに「こっちはヤマハ「VMAX」に装甲と角をつけてやんぞ!」というヤンキー精神がすごい。改造バイクでボコボコに。
 トライアルバイクもいいけど、重バイクの質量で何もかも粉砕して突撃するのも快感がある。バイクの体当たりで敵のトラックも数十メートル吹き飛ばして怪人も爆殺する。廃車はロマン。


 トライチェイサーに合体する古代虫型ロボットのゴウラムも「クウガを助けるためじゃけん」って長野から東京に向かう途中で色んな車や施設から金属部品を「食う」。古代ロボなので現代の倫理観は通用しないよ!
 そんなゴウラムなので、パワーアップパーツロボなのに普通の特撮とは違って、序盤では警察から未確認生命体と同じような未確認飛行体と呼称される。普通に怖がられてる。


 でも、五代雄介は「いいやつですよ!」となんとなくのイメージで言う。リント文字が書いてあって、桜子さんの解読で馬の鎧って出たのもあるけど。
 特に説明もなくトライチェイサーに合体してトライゴウラムになったらクウガのマークが出て、五代雄介が「同じマークだから仲間!」っていうヤンキー精神。


 クウガの新技はこれまで桜子さんの解読のヒントがあったけど、トライゴウラムアタックは問答無用でトラックに火を吹く角で体当たりですからね。ヤンキー精神。


 あと、今回も色々破壊してる。メ・ギャリド・ギは2台のトラックを使ってるけど。1台目はドラゴンフォームのクウガとの戦いでガス工場に突撃して引火して爆散。2台目はトライゴウラムアタックで爆散。
 CGじゃなくて普通にガス工場っぽいロケセットや裏返しになったトラックのシャーシが炎上してるんですけど…。こわいなーーー。2話の教会のセット炎上で予算がやばいと言われることが多いし、1クール目の制作状況が会社から問題視されたとも言われる仮面ライダークウガだけど、2クール目でも派手に金を使って色々壊しているな…。次回は総集編ですけど。
 

 クウガのパターンとして1回目はパワーを発揮できずに、2回めの戦いで技の真価を発揮するのだけど、科警研でトライゴウラムを分析してもらっていた時に五代雄介が触ったら活性化して、科警研の高い機材をぶっ壊して出動!ヤンキー精神。高いものを壊すのはロマン。
 トライゴウラムの時間だあああああ!!!!!


 あと、一条さんが「未確認飛行体も4号の仲間だから私に任せてください」って本部長に言うの、まあ、警察らしいバディものということなんだろうけど。
 4号関係の情報を一条さんが一人で抱えるのはどうなんだろ。本部長も認めてるけど捜査本部全体で情報共有するべきでは?(まあ、後半はそうなるけど)
 それにしても、一条さんがそういう風に責任を一人で背負い込んでるけど五代雄介は自分がクウガだということは科警研の榎田さんにも特に隠さない。うーん。

  • 一条さんのドラマ

 前回までは五代雄介の「正義の味方」としてのメンタルの異常な強靭さが描かれたが、今回は一条さんの尊敬する警察官としての父の死に様と、看護師としての母の生き様が描かれる。一条さんの母、息子が未確認生命体事件の担当だから誕生日に帰省しなくてもいいっていうのはまだいいけど、(看護師の同僚に警察官の息子の所属部署を行っていいのかは謎)普通にこの人も過労で倒れる。
 仮面ライダーだけでなく、一般の人も人間社会を守るために頑張っているという描写だけど、やっぱり過労は良くないです。


 ていうか、今回は桜子さんも榎田さんも捜査本部の人も徹夜する描写が多い。未確認生命体はだいたい二日おきくらいに襲ってくるので、捜査員の累積疲労がやばい。榎田さん、「お肌に悪い」って言うけど、そういうレベルではないのでは…。(サイ種怪人ズ・ザイン・ダが3月25日に倒されて、殺人カウンターが作り直されてメ・ビラン・ギが出るまで、3週間だけお休みがあったけど)


 しかし、桜子さんと五代雄介が同じ研究室で徹夜して夜を明かしても男女関係っぽくないのはニチアサらしい健全さだけど。でも東京のゲーム会社で過労死寸前になった僕としては、やっぱり連日徹夜は研究とか平和を守るためと言っても良くないし、本当に死んでしまうので、良くないと思う…。


 でもまあ、今回は全体的にヤンキーっぽいので体の負担をいとわずに戦う!っていう男の美学があるかなー。
 五代雄介が一条さんに「お母さんの病院、電話は8時までらしいですよ」って怪人をやっつけたあとに言って、一条さんは午後8時の2分前に報告書を手書きで書き終える。真面目か。
 それでギリギリで母に電話して短く言葉をかわす。もっと色々話すことがあってもいい気がするけど、やっぱり仕事が大事なのでっていう責任感がある。いや、仕事の責任感があるけど、短い言葉でも親子は通じ合う、みたいな感じでもあるか。それはそれで和製ヤンキーっぽい家族観な気がするが、まあ、ライダーだし。


 後輩の婦警さんに誕生日プレゼントを贈られるけど、真面目だし父親が警察として市民を守るために事故死した命日でもあるので、一条さんが断るっていうのも、任侠な感じがするな…。


 というわけで、五代雄介の「正義の味方」としてのメンタルもヤバいけど、一条薫刑事の公僕としてのメンタルも強靭すぎるということが描かれて、物語が一周した感じです。
 次回の総集編を挟んで、戦いはさらに過酷になり、次のステージに行く。具体的にはライジングフォームにパワーアップ。バイクもちょっとかっこよく改造し直される。金のパーツや電気が付いたら強くなるっていう、FGOの坂田金時かよっていうゴールデンなヤンキー精神。まあ、ライダーだしな…。



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