玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。旧玖足手帖から記事・ブクマを引き継ぎました。


          Sponsored Link Google AdSense 広告

『スマイルプリキュア!』第36話演出的にも面白かったですねー

36 熱血!?あかねの初恋人生!!
脚本:成田良美 絵コンテ・演出:田中裕太 作画監督稲上晃 美術監督:篝ミキ
プリキュア第1作やオールスターのキャラクターデザインとして、プリキュアのキービジュアルを担っている稲上晃さんの作画監督回という事で、気合が入っていました。
あと、2番目の戦士の初恋という事で、亜美ちゃんの初恋を連想しますねー。そこら辺、セーラームーンからの流れを感じて歴史的です。
こういうセーラー戦士からのお約束感を出した感じはまっつねさんも言ってて、これは6話だけど。
シュール系演出家・土田豊 - まっつねのアニメとか作画とか



5人組の様式美のレイアウトだなー。これが様式美としてギャグっぽさであり、ギャグだからこそ恋愛の重たさを薄めていて、さわやかな感じに演出してる。友達からの圧力で恋心っぽくなっちゃうのは、ともすればめんどくさい人間関係のドロドロを感じさせる演出にする事も出来るんだけど、そこをテンポ良く進めるのがプリキュアらしいね。



あ、うさぎと美奈子だ。あと、やよいちゃんのおませな感じがかわいい。きいろかわいい。セーラームーンでもヴィーナス派だったし。




今回はこのほかにも、ななめってたり、見切れてたり、っていうレイアウトが多くて、見切れることでの中学生の恋心の「全部分からない」「期待感」「あいまい」「溢れだしそう」「ドキドキハラハラ」を醸し出してる。OFFかぶせ台詞とかも演出的だなー。
恋愛描写のためだけに「見切れ」を使っていなくて、やよいがあかねの下手な絵に画面の外から突っ込む所とか、随所にギャグシーンでも「見切れ」を使っている事で1本の中での統一感を出しつつ、ラブストーリー一辺倒の真面目な話ではなく、プリキュアらしい楽しさもちゃんと醸し出してる。


やっぱり、プリキュアは正義と悪の戦いとか、希望と絶望、とか、そういう真面目な話よりもこの程度の中学生の等身大のキャッキャウフフに、ちょっとバトル要素を入れるくらいでちょうどいいと思う。真面目な話は悪党の悪口も、プリキュアの説教も真面目すぎてちょっと30代の低所得者オタクには精神的にきついです。


あと、様式美とか、表情隠しとか、斜めってるのはおジャ魔女どれみ明日のナージャ細田守回っぽくもある。


ここ時をかける少女。チャリとか。
あかねちゃんの髪がほどけるのは、日野あかねちゃんが女の子だなーって感じを強調してて、それと同時に熱血ぶりも感じさせて、すごくかわいいですね。おジャ魔女どれみでもどれみの髪がほどける時はクライマックスだし。伝統。ジブリ的にも女の子の髪の変化は大事。
仲間の協力!ってのはベタなんだけど、勢いがあって良かった。
あと、バスやチャリの動きの上手下手の変化とか、最終的に中央の空港を目指すとか、映像の原則としてもきっちりしてて面白い。



この戦いシーンも露骨に映像の原則だよなー。

映像の原則 改訂版 (キネマ旬報ムック)

映像の原則 改訂版 (キネマ旬報ムック)

下手にキュアサニーがいるから一件ピンチなんだけど、

炎剣が伸びることで、敵のハイパーアカンベエよりも上位の位置から攻撃をする事が出来て、勝つ。
でも、キュアサニー本人は下手にいるからピンチっぽさもあるし、視聴者にキュアサニーを応援したいという気持ちを喚起させる演出にもなってる。勝利する説得力もちゃんとある。
本人は下手にいるけど、剣は上手、って言うのはガンダムっぽくもあり、ガノタ的にも楽しい。

こういう良い演出があると、ドラマを咀嚼するのもやりやすくて、見やすくて、面白がりやすいので、良いですねー。