玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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一番書きたいことつまりはニートから見たリーンの翼。ニートの翼。

朗利と金本のキャラクター作りは俺のブログをパクったんじゃないかというくらい、感情移入できる。
悪い奴なんだが。
だが、朗利はスタッフに理念なんか無いって言われるが、おれは朗利と金本に感情移入する!
まあ、全部が好きって訳じゃないですけど・・・。
米軍にぺこぺこする父親にカテジナみたいなコンプレックスを持っている朗利、在日だと差別された金本。現状に不満があっても対した力も頭もないとか、爆発しないロケット弾とか、駅弁大学理系とか、フリーターでだらだらしてるとか。エイサップと仲良くしてるのも、差別されて社会に入り込めないもの同士だから仕方なく同じ組になってると言うような、中学校のいじめられっ子組みの友情とか、聞きかじりの愛国心とか、すごい、分かる。
分かっちゃダメだが。ダメ人間だが。
朗利がサコミズになれなれしいのも、捨てられた物同士、匂いで分かっちゃうのかも。
「それでも1億人はいるんだからよ!」「消費文化をやめさせるんだ!」
僕はギレン・ザビは人としては嫌いなんだけど、思想としては凄くすきなんです世。「せっかく減った人口です。」とか。
でも、ロウリと金本は「ヒットラーの尻尾のギレンの尻尾」と言う感じがする。自分を見るようだ・・・。
で、えーと、恥ずかしいですけど、ぶっちゃけてしまいますと、
「何もかもから見捨てられて荒れる日本兵の魂鎮めを描きながら、現代にだって社会に捨てられた者たちが居て、現在進行形で彼等も歪みつづけている」
ということを感じて、富野の視野の広さがもう大好き。
ワーキングプアとかネー。だいたい、何度も言うようだが、今の日本の好景気のような物ってそういう捨てられ差別されたものを無視しながら酷使する事で成り立ってるからナー。
まあ、役立たずの俺は真っ先に死ぬべきだけど。下流社会に着いて読むと、死ねば助かるのにと思う。
東京に核爆弾を落として死にたがる気持ち分かるよ。
過去の清算だけに目を向けていると現代もまた清算すべき過去になってしまうよと言う。