話数事に感想を書くのはしんどい。
あんまり変化しない主人公といわれていたけど、「ジャンヌ・ダルクに乗っていたのはジン・ジャハナムと言う知らない人だ。そう思う事にする!」
といって、1話からずっと追いつづけていた父親を振り切ったウッソは男に成ったと思う。
元々ウッソは生活能力もあるし、子供でありながら大人をいつでもやれるような人物だったが。
カテ公に刺された後、「全く・・・ッ」とだけ言って戦いに復帰できるのはカテジナもちゃんと振り切ってられる男らしさを感じられて良かった。
大人になるということは軍人になるとか、出世して自己実現することよりもちゃんと冬を乗り越えられる人になるということだ。
ちゃんと、∀ガンダムに通じるテーマはこの時の富野にもあった。でも、鬱になる時はなってしまうのね。
でも、だから、Vガンがただ黒いだけの作品ではなかったから、白トミノとして復活も出来たのだろう。
光の翼をビームシールドとつなげて羽ばたくのがカッコよすぎる。そして、ガンダムはやっぱり最後は発動して主人公を守る物なのだな。ガンダムを信じるんだ!
そして、役目を終えたら朽ちる。
やはり、ガンダムはこうだな。
あ、新訳Zガンダムは元気だった。うん。Zガンダムは元気。
しかし、アサルト装甲は本当にスポンサーが出せといったから仕方なく出したという感じで扱いが悪いなあ。
アンチビームコーティング装甲なのに、ネネカ隊の手持ちバズーカで粉々にされる。
Gジェネとかで最強モビルスーツとしてV2アサルトバスターガンダムは出てくるのに。本編ではこの扱い。厨房はカッコいいメカがでかい大砲で敵をなぎ払うのを見たいのに。
そういうのは敵の砲台モビルスーツにやらせて、ガンダム様は発動させるのが富野。
そこら辺が、同じアンチビームコーティングでPS装甲の無敵なフリーダムガンダムとかとは違う所だな。
富野のガンダムはマシンのメカニックな性能の優劣だけで戦っているわけではないのだ。
自分のマシンが決定的に優れていないと安心して勝利する演出をつけられないって言うのはどうもなあ。まあ、富野の演出も発動しすぎではあるんだが。
ガンダムよ、天に上れ!
最後の構図はダ・ガーンのラストにそっくり。両方すきですよ?
やっぱりカテジナさんだろ!
ラストの泣き顔の美しさは、ヤバ過ぎる。美しすぎる。
カテジナさんは変化しすぎなヒロインだったなあ。
カルルマンの名を聞いて、リアクションをしたが、記憶はどうなのだろう?
だが、記憶が戻ろうがどうしようが、やはりカテジナさんは涙を流して去るしかない。
訳も無く悲しくなったといって去るしかない。どちらにしても。
ううううううぅー。カテジナさん。カテジナさん。カテジナさん。
到底書ききれない。
カテジナさん素敵過ぎる。
カテジナさんは母性の無い、他者としての少女だったのだろうか?
だから、お姉さんたちの霊に攻撃されたのだろうか?
小説版のカテジナさんは強化されすぎて、サイコミュの中に自分の母性?と言うよりは処女性を見たのだが。
うん。カテジナは処女。
実は処女。萌える。
だから、イッちゃっているようで詰めが甘いんだよな。
「甘ちゃん坊やが!」というカテジナさんが甘い。ウッソを刺しても、ノーマルスーツのせいでちょっとしか刺さらなかったし。
V2を狙撃して「外れた!なんで?!」と言うところの渡辺久美子の演技は素晴らしくカテジナさんの少女的な脆さを出しててカテジナさん萌え。
「クロノクル、来い!」「クロノクル、、来い!」もSで女性上位な字面のセリフだけど、声の音色は少女のそれ。
カテジナさんは背も高いし、家庭環境の中で大人っぽく振舞ってたけども、やっぱり本当は少女なんだよな。
ウッソは身勝手にお姉さん、お母さんのようになって欲しいと思ってカテジナに憧れを抱いていたが、カテジナ自身は少女として大切にされたかったんじゃないか。
でも、カテジナも自分が大切にされるために、クロノクルが自分をちゃんと大切にしてくれる男に成るように自分がしっかりしないといけない、と言う風に動いてしまって・・・。
ルペ・シノ、ファラ・グリフォンなどの女も、つまらない男を相手にしないで一人の人間として生きればいいのに、なんて思ってしまうが。
やはり女には男に大切にして欲しいと願いながらも、男に大切にされて安心はできないというようなアンビバレンツな所があるのだろうかねえ。
小説版でカテジナがクロノクルにコンドミニアムをあてがわれた時の新妻ぶりはとっても幸せそうで良かったんだが。サイコ研究所め。
アニメのカテジナさんはクロノクルのお嫁さんになってしまうには、クロノクルが弱く見えたのだろうか。
しかし、姉の死を知って取り乱すクロノクルを「そそっかしい」というカテジナさんもエゴイスティックなんだよな。そういう男を信頼できないのがカテジナの不安感になってしまって、最後まで男を戦わせる事になる。
ああああああ、カテジナさん。
それで、しつこくカテジナさん話だが。
カテジナさんはカサレリアに来た時までに、案外周りの人に親切にされてきたのかもしれないと思ったりした。
コートを着てたりしたし。
もちろん、お金が無いからといってシャクティの親切を断ろうとしたので、決して楽ではないとは思うけど。
でも、目が不自由になって(全盲かどうかは分からない)一人旅をしてるのなら、結構人の親切にすがる事も多かったのではないか。
それで、他人を切り捨てて自分だけのことしか考えないで自分の力で生きようとしたプライドの高いカテジナさんにとっては、それはすごいきつい事なんじゃないかとか。
僕もそういうところがあるので、軽蔑していた人から親切にされたりすると困る。
だから、カテジナさんはカルルの名前を聞いて、少しでも何かを思い出して、それで涙したんじゃないか、と、勝手な空想をしたりするわけです。
恐い空想では、エンジェルハイロウの中心にいたせいで、サイキッカーの意識が逆流して解離性人格障害を起こしたとか。
まー、それはないか。
でも、どんな空想すらも、正解にはならないだろうと言う、圧倒的な罪と罰を背負ったカテジナさん・・・。
悲しすぎて美しすぎる。
- ゴトラタン
カテジナのヴァギナの色らしい。ラスボスのモビルスーツにしては、顔が不細工だから嫌いだった。
でも、カテジナのヴァギナの色のモビルスーツだという事を小説で知ると、アノ顔はザンスカール帝国の遮光機土偶型のデザインの究極である事に気付いた。
なるほど。
だから、あんな目玉なのだな。
そう思ってみると、ガーベラ・テトラに似ててカッコいいデザインも、腰のくびれや手足のフォルムが女性的に見えてきて、土偶のように以上に強調された女性性の恐ろしさをテーマにしたモビルスーツなのだな。と分かった。
最終話の1つ前のラストカットで、カテジナをバックにV2とリグ・コンティオが戦うのだが、その二つのビームサーベルが交わる所はカテジナの子宮の位置なんだよなあ。
穴の奥で待ち伏せするのなんか、女そのものだ。
しかし、V2も母の作ったガンダムでは在るんだよなあ。
- クロノクル・アシャー
黒のノーマススーツがカッコいい。
ヘタレとか視聴者に言われて、ウッソにも弱いといわれてるクロノクルだが。ボクには一番まともで一番頑張ってて一番感情移入できる人だったかもしれない。
ウッソが弱いといったのは、女を取られたやっかみ半分だろ。
まあ、弱いんだが。
なにしろ、地球の砂埃が嫌いだからマスクをしている、と言う設定の割に、よく宇宙でもマスクをしている。
単に設定が徹底していないだけかもしれないのだが。
僕も唇が荒れてマスクばかりしていた時期があったんだけど。どうも、そこら辺に親近感を感じる。クロノクルがマスクをしていたのは、神経質な部分があったからじゃないかと思う。
そういう弱さを持った人が、それを押し殺して役割に順応しようとする事が、凡人の人生としては普通の事であると思う。
それを、弱いライバルのヘタレと言ってしまって、アニメ的な強い悪役を期待するアニメファンは残酷だな、と思う。
- リグ・コンティオ
オチンコ・グリ
子供の頃はダサいと思っていたし、無印コンティオのほうがカッコいいとおもっていたが。角はそれなりにカッコいいね。
あと、バックパックの重さもなかなか。
- シャクティ・カリン
カテジナさんに止めを刺した嘘つき女だと思っていたので、ガンダムシリーズで一番嫌いな女性キャラだった。
でも、今回見て、一番嫌いなのはニナ・パープルトン。。。というのもかわいそうなのでフォウ・ムラサメと一緒にいたメガネが嫌い。
シャクティはバカな娘だけど、それなりに11歳なりにがんばってたと思うよ。
でも、カテジナさんは祈りで救えませんでした。
そして、ワッパのコンパスを入れ替えるだけの事しか出来ませんでした。
そうやって、巫女だったシャクティも一人の愚かな女になって子を生み育てていくのだろう。
それにしても、終盤のシャクティのエンジェル・ハイロウの出入りは混乱する。
えっと、
1ファラ・グリフォンに捕まって最初にエンジェルハイロウに入ったときはエンジェルハイロウは怪しいから破壊しようと思ってて、
2タシロにマリアが連れ去られるときの「あなたが人類を在るべき姿に導いてください」で、やる気になって?
3戦争を終わらせるための波動を出してるつもりが地球を眠らせて
4マリアの死を感じたものの、ソレは戦争の一部だと思って結局は祈りを続ける。
(ここらへんとかの、シャクティの達観した部分がちょっと気になる。結局、マリアが死んだということに対する明確な意思表示は無かったんだし。単に11歳にしては言葉遣いがしっかりしすぎているという以上に変だ。あんなに会いたがっていたお母さんなのに。カサレリアのお母さんではないから?)
5ウッソに救い出される物の、そこで大団円とはならずに、エンジェルハイロウのサイキッカーの意思を完遂させるために戻る
6エンジェルハイロウを発動させる。
と言う感じですか。
小説版では、割とずっとエンジェル・ハイロゥの中にいて、母マリアとも一緒に祈祷していたんだがな。
小説版では、マリアの死と呼応するようにエンジェル・ハィロゥの分解と発動が起こったようだが。
アニメではシャクティの電波がすごい感じでしたね。
結論として、シャクティのラストのカテジナさんに投げかけられた涙の顔を見ると、嫌いになれなくなった。シャクティは人のために泣ける、いい子。
ちょっと勘違いしてるかもしれないけど、それでも良い。
そうやって、痛みを知ったら女になっていけるさ。
Vガンダムにはニュータイプが登場しない、といわれていたが、むしろ、人類全体がニュータイプなら、それはもう"ニュー”タイプではない。
ということだろう。
Zガンダムの頃からほとんどのキャラクターにニュータイプ的な交感減少は見られたが。この時代になると、全ての人間がいくらかはニュータイプになっているんだろう。
地球育ちのウッソやカテジナも立派なニュータイプで額から閃光を出してる。
その中でも先鋭的なニュータイプがサイキッカーということなのではないだろうか。
宇宙世紀153年にして、シャア・アズナブルが夢見た人類全てがニュータイプになった時代なのでは?
そして、ララァ・スンが言ったように、「人は時間も支配できるように」なったのだ。
そのような人類はエンジェル・ハイロウと共にスター・シードになるしかない。
それでも、地球の上で世代を重ねるのを選ぶものもいる。それは退化ではないし、それだけ地球が大きいという事だろうな。
∀ガンダムに続く!
- 後は一言で
- フォンセ・カガチ
富野の理想の思想を体現した人物。クリーンで完璧な人類粛清と再生を計画した。
でも、1年戦争で人類が半分以下に減ったのに、それでも人類は増えすぎたから粛清せねばならないと吠えるのがちょっと分からない。
1年戦争で人口は減ったけど、活発化した宇宙戦争とそれに伴う経済活動はそれ以上に環境を圧迫したということか?
核爆発も起きすぎてて、Vガンダムの戦後は放射能汚染で最悪っぽいが。
それなら、もうちょっと宇宙戦国時代の人類のあさましさをカガチが木星から広い視野で憂うと言う描写が欲しかった所。
- オデロ・ヘンリーク
「サイキッカーだろ?」(だから殺してもいいだろ?)とかやたらと好戦的な自分をアピールして女に雄の力を見せようというオデロは、人間としては憎めないヤツなんだが。
やっぱり、死ぬべくして死ぬよな。
- トマーシュ・マサリク
ビックリするほどの雲隠れ。
- マーベット・フィンガーハット
マーベットの子供は絶対バリアーになるというのは富野なんだが。
小説版ではカテジナがファラと同じように怖れていたが。
アニメではカテジナさんとの絡みはなし。
胎児の力は、身ごもる事の出来なかった負け犬女を退けるには有効だが、処女として力を振るうカテジナには効かないから?と言う印象も受けたり。
むしろ、カテジナがいらだったのは処女よりも無垢で初潮もまだっぽいシャクティの歌の方だったりする。
- リーンホースJrの老人
最高にカッコいいじゃないか。もトラッド艦隊を全滅させる爆発力ってどんなんだよ。
でも、いくつもの愛を重ねてはラストシーンのカテジナさんの方が好きだな。
いや、こっちでもなかなかいいんだけど。
「引き裂かれた愛がそれっきりおしまいになると思わず」にカテジナさんもこれから生きていけるのだろうか?
ああ、カテジナさん。
- ハンゲルグ・エヴィン
生きてるのでは要素
・木星帝国をたたくという小説版
・「はしっこい男だ。これから何をするつもりだ」と言うムバラク
・カテジナに対する幽霊の中にいなかった
死んでいる要素
・ジャンヌ・ダルク特攻の時の顔(機関部に残って操作していた?)
・シャクティが死んだ人のことを思い出す時に「おじさん」という。
どっちなんでしょうね。
どっちでもいいけど。
ダルマシアンを犯した。エロ過ぎる。
- ファラ・グリフォン
引き裂かれた女と言う感じだ。メッチェは包容力のある男だったんだろう。タシロにあてがわれた男であっても。メッチェ。
- タシロ・ヴァゴ
こう言う、むかつく大人を描けるのが富野のすごいところだなあ。
- シュラク隊
エヴァンゲリオンでは葛城ミサトに集約されたわけだが。
ウッソもてすぎ。
- 他にも色々在るけど、朝になるので辞める