玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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GUNDAM展来たるべき未来のために

養老孟司である。
講演会の入場券は、ガンダム展の入場券である。1500円。
で、講演会の会場でガンダム展の入場券を買って、講演会に入る。
http://www.kyotomm.com/2007/01/post_11.php
で、ガンダム展の入場券は今日買ったし、また暇な時にゆっくり展示を見ようと思ったのだが。なんか、ガンダム展の入場券は「当日有効」と書いてあった。
「行くしかないのか・・・・、行くしかないんだ!」(byガロード notアスラン
で、行った。講演会の後大学の用事をして、また御池に戻って、マンガミュージアムを見た。



はじめて行ったが、綺麗で好感が持てる建物だった。何よりいいのは、マンガという内向的でインドアな博物館でありながら、元小学校という立地を生かしてグラウンドを芝生にして、その芝生で色とりどりの可愛い服を着た小学生の美少女が数十人も元気に遊んでいて地域の憩いの場にもなっていると言うのが非常にいいと言うか萌えた。
内装も綺麗にリフォームしてあるのだが、小学校っぽいノスタルジーや古い建築物のデザインの暖かさもあり、居心地がいい。
ただ、居心地が良すぎるし、レアな萬画も読み放題だし、入館料もマンガ喫茶に比べて安いと言えるので、ちょっとそんなにサービスを良くしていいのか?という不安もあります。
万引き防止策はちゃんとしてるのだろうか?利益は上がるのだろうか?飽きられないだろうか?
とりあえず、常設展示もちょっと見たわけですが、マンガの歴史や国際展開を展示したり、子供用のマンガ体験コーナーや似顔絵屋、紙芝居屋などのプレイバリューもあったし、好感が持てたし、また暇ができたらじっくりと見てみたい博物館だとは思う。
で、ガンダム展ですが。
全ての展示に対していろいろ思うところがあるのだが、列記するのは流石に眠い。
全体的に多くの作品に対して思う事は、もうちょっと工夫したらもっと良くなるのになあという物が結構あった。別にこれでいいかというのも結構あった。よくわからんなあというのも結構あった。
あと、ガンダムエースあきまんのコラムに書かれていた、akimanの連れの女性の語った事に似ているのですが、
「みんなガンダムが好きでガンダムを自分なりのアートのアプローチで、自分の色をつけようとしているんだけど、やっぱりガンダムガンダム以上のものにしかならないわけで、つまり、ガンダムを見てたら良いじゃん。ガンダムが一番アートじゃん。お前程度の主義主張は見たくない。ガンダムが見たいんだ。俺は!」
という事です。
で、僕はアートという物、芸術という物は、それを見る物に何か新しい認識を植え付けて、人の知能や思考の可能性を広げるという一点において意味があると思う人なのね。
(だから村上隆はボーメじゃん。ということで止まってしまうからアートなのか?ただ、居乳の等身大フィギュアを見て、面白いと思うだけでも認識の拡大か?)
そういう意味では、今回の展覧会は新しい発見があったかどうか微妙。ガンダムだし。
展示品自体はガンダムエースで何度も見てたし。
まあ、実物を見て、という面白さのある作品も大きさのある物ではいくつもあったけどもももも。
うーん。
あ。
ガンダムが一番アートだという事に気付いたのは新しい認識かも試練。つまり、ガンダムがよりいっそう好きになった。
ガンダムガンダム
というわけで、気に入った作品を3つだけ書く。

  • トミーノの作ったFrom First。

等身大ザクとパーフェクトグレードガンダムを並べて白いサーフェサーを吹いた物。組み立てたのは川口名人っぽい。



(トミーノの作品だけ、写真撮影可能だった)
正直、ダムエーで写真を見たときは素組みかよ。プ
と思った。
でも、やっぱり、等身大ザクの巨大感はよかった。
よかったのだが、それは商品としての等身大ザクが優れているというだけで、アートとしては?
結局一番アートを感じたのは



やっぱり、肩アーマーは上向きイズム。
たぶん、僕には分からないテーマがあるんじゃないでしょうか。
ぶっ壊れるイデオンがおもちゃを暗示してるみたいに。
ただ、白サーフェサーを噴くのだったら、パーツの裏側までちゃんと噴いて欲しいと思った。ザクの動力パイプの内側に少し塗りむらがあった。

で、ちょっと解釈を考えたのだが。
富野のアートはファーストガンダムガンダム様の強さを端的に表現しているのかな?
つまり、巨大な敵を撃つ!
そしたらザクはバラバラでガンダム様のかっこよさを支える礎になる!
ガンダム様最強!

これはすごい。
ただ、映像とのコラボレーションよりはコアファイターをもっとじっくり見たかったのだが、宇宙空間に浮かぶコアファイターなら、照明はあれくらい暗い方がよかったんだろうなあとも思う。
ではなんでピカピカのコアファイターではなく最終戦争のコアファイターなのかというと、一番鑑賞者の目線に近い部分に来るコックピットを見せるためだと思う。
つまり、アムロ・レイの座っていた座席。
アムロ・レイのフィギュアを飾ると安っぽくなる。それに、観客自身がアムロになるという展覧会の趣旨もある。だから、コアファイターは空席でなくてはならない。空席だからこその存在感を出すには最終戦争のコア・ファイターでなくてはならない。
「このせまっくるしいコックピットの中でアムロは鉄の壁に囲まれてたった一人で戦ったり泣いたり時を見たりしてきたんだなあ・・・。」と思うと泣きそうになった。

目録が2800円もしやがったのだが、巻末のマンガだけ立ち読みした。
展示物のガンダム神像はいっぱいキャラがあって面白かったが、その絵はマンガの最後のコマだと言われたら、見るしかないじゃないか!
ガノタっぽくて面白かったです。

もっと狭かったらコアファイターと同じくらい泣けたと思う。
サンドイッチがあったらもっと良かった。白目剥く。