玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

当サイトはGoogleアドセンス、グーグルアナリティクス、Amazonアソシエイトを利用しています

機動武闘伝Gガンダム49Gガンダム大勝利! 希望の未来へレディ・ゴー!!

000049:G(ゴッド)ガンダム大勝利!希望の未来へレディ・ゴーッ!!
950331:脚本、五武冬史 絵コンテ :須永司 今川泰宏 演出 :武井良幸 作画監督 :逢坂浩司 佐野浩敏

最終3話くらいを2回見た。ああ〜ガンダム・ザ・ガンダムだったなーッ!
超面白かった。
とりあえず、軽いジャブから。

  • 作画

スゴイ・・・紙芝居です・・・。
ほとんど動きません。最終3話はほとんど動かない。グランドマスターガンダム等は正面図の設定画しかないため全然動きません。
いや、全然動かないと言う事はないのだが、ほぼワンカットワンアクションで、移動はほとんどスライド。あと、バンク大杉。
おそらく、「第45話 さらば師匠! マスターアジア、暁に死す 」で時間と予算を使い切ったからでしょう。
な、の、だ、が!
一枚一枚の原画のクオリティーが高すぎるるるるる!動かないけどすごく綺麗。
機動戦士ガンダム0083の良作画のような感じ。同じ人だしな!
それをカット割と超常演出でスムーズに見せてしまうのがサンライズ作品らしいですね。
な、の、だ、が!
ここぞ!
と言う所ではやたらと動きましたね!

ドモン&レイン:二人のこの手が真っ赤に燃えるぅっ!

ドモン:幸せ掴めと!

レイン:轟き叫ぶっ!

ドモン&レイン:ばぁぁぁぁぁぁくねぇつっ!! ゴッドォッ!! フィンガァァァァァァァッ!!

ドモン:石っ!

レイン:破っ!

ドモン&レイン:ラァァァァァァブラブゥゥッ! てんっきょおおおおおおおっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇんっ!!!
http://jiyuunomegamihou.hp.infoseek.co.jp/dai-49-wa.html

なんと言うダンス!ドガーーーーって5000年前の初代キング・オブ・ハートが出て、グオーーーーーーーって引く。誰だこれ。

ちなみにGガンダム最終話では作監を勤めた佐野浩敏と共に動画にもクレジットされているが、
これは原画を修正するなら全部描き直した方が早いとの理由で描き直しまくった結果、動画にまでクレジットされた。この理由からもGガンダム最終話は氏の代表作監回の1つと言っても過言ではないだろう。
(余談だがGガンダムのDVDジャケットを描いた際、当時の画とまったく違うと仲間内から詰られたらしい。
http://www18.atwiki.jp/sakuga/pages/443.html

VガンダムGガンダムのジャケットは素晴らしすぎる。でも、このエピソードって一見すごいが、これも動画の人手がマジでなかったこととスケジュールがやばい事の証拠だよな。
BONES設立の理由の一つかなあ?サンライズフリーランス集団だし。

  • キラル・メキレルの改心ぶり

全員構えぇっ! 最大出力! 仕掛けるぞぉっ! キラル殺法! 曼陀羅円陣っ! 極楽往生ぉーぅ! 南無阿弥陀仏! ふーっはっはっはっは、見たか、我らの力!

ちょっっっ!!!!!
何その技。
あんた、暗殺拳の使い手だったじゃないですか!
っていうか、まんま超級覇王電影弾じゃないですか!ガンダム連合!
おそらく、キラルがネオネパールのファイターだったからだと思われる。つまり、あれだ。キラルは鎮魂の旅にの間に再びネパールに行ったのではないか。そこで、流派東方不敗と同じ仏教護法拳を改めて修行しなおし、ガンダム連合のガンダムたちのガンダムパワーを増幅させる超級覇王電影弾に似た必殺技を会得したのではないか?と。
っていうか、ガンダムが仏様になって曼荼羅を描きます。うわああああ!
ここら辺もZガンダムに似た、仏教とキリスト教との戦いなのかなあ。英語圏でのデビルガンダムはダークガンダムなんだが。
思いっきりもろじゃん。
ガンダムは神!
キラルはドモンの魂の拳によって、流派東方不敗に感化されて暗殺拳から護法拳に変わり、それを全世界のガンダムたちに伝えた!
主人公が皆にいい影響を及ぼして、最終回に大集結するのは最高だなっ!

リ・ガズィGMガンキャノンザンボット3ダイターン3ガンダム連合に入っていいらしいです。
イデオンザブングルはビクターだからいないのかなあ。ライディーンは長浜か。イデオンはパワーバランスを崩しまくるし、ザブングルダンバインは宇宙苦手そうだし。マーベルとショウみたいな人はネオジャパンコロニーにいますけど。
と、するとエルガイムは!
主役ガンダムでは、ガンダムGPシリーズZガンダムF91クロスボーンガンダムV2ガンダムウィングガンダムが参戦。ニューとダブルゼータは?リ・ガズィでいいのか?
未来世紀にはガンダムトゥルーオデッセイ的な製造機械があって、戦争が起こればすぐに過去のガンダムをコピーできる体制が整っているのではないか?と言う妄想。
っていうか、黒歴史の概念はGガンダムで既に出来ていたと!君は!

  • さばさばライゾウ・カッシュ博士

妻が死に、冷凍刑から目ざめたと思ったら、長男は死に、ミカムラも死に、次男は大ピンチで、その恋人が自分の作ったガンダムに取り込まれて暴走して地球圏が滅亡寸前いると言う、かなりどうしようもない状況に放り出された親父。普通は取り乱す。
でも、さらっと「大方の事情は聞いた」と言う。これまでの1年間の事件をすべて「大方の事情」で理解。
さすが天才博士!!
マッドサイエンティストみたいにデビルガンダムに愛着を持たず、失敗だとわかればあっさりデビルガンダムを破壊するために的確な指示を出す。

ライゾウ:いいか、ドモン! レインはなぁっ、お前を避けているんだ!

親父率直杉。

カラト:おおっ! 市民は無事だぞ!

ライゾウ:そして、どうやら宇宙の覇権なども一緒に消えたようだな…

市民が生きてて喜ぶカラト次期首相に冷静なツッコミを入れる博士。復興対象国でテロ国家ですから、優勝は無効ですか。

カラト:はぁぁっ… なあカッシュ博士。 これからガンダムファイトはどうなるのかのぉ…

ライゾウ:ふっふっふっふっふ。 恐らくは続いていくでしょう。

カラト:ええっ?

ライゾウ:確かに、ガンダムファイトには様々な問題があったようです… ですがそれがわかっているならば、間違いを正す事も可能なはず。

元はといえば、自分の作ったガンダムがこれだけの事件を引き起こしたわけだが。
自信満々ですね!親父!長男は死んだが、次男が勝ったからな!
天才はポジティブだなーッ!ガンダムファイトガンダムばっかり出るおもちゃ番組としてのガンダムというメタ批評でもある?

カラト:所詮我々人類は、闘わずにはいられぬ生き物。

ライゾウ:そして、希望の未来を勝ち取っていく。あの若者達のようにね…

闘争本能との兼ね合いは∀ガンダムにもつながってますね。
そういう風に本質を突く人だなあ。
カッシュ博士は悪気はないんだが、とにかく率直過ぎる。ズバズバ真実を言う。ある意味富野?
そういう合理的なところが嫌で、賢い父と兄にコンプレックスを感じてドモンは家を出て拳法家になったりしたんだが。ミカムラ博士はカッシュ博士にシャイニングガンダムの感情システムの欠点をdisられて裏切ったし。カッシュ博士の研究馬鹿が元凶ちゃうんかと。
でも、カッシュ博士は感情がないわけではなく、「大きくなったな、ドモン」に万感の思いを込めたのだろう。それだけで充分だ、と言う人なのだ。
そして、ドモンも以前のように拗ねたりせず、その父に堂々と答える男に成ったわけで!ドモンカッコよすぎ。

  • ネオジャパンの代わりの繰り上がり優勝国はどこだ?

ネオホンコンはテロ国家だし、コロニーを持ってない都市国家だし、大半が壊れたし、マスターアジアもウォン・ユンファも死んだ。
ネオドイツはリーグでは負けなしだが、決勝バトルロイヤルには公式出場して無い。シュバルツはロボットだった上に死んだ。
ネオロシアはアルゴがらみでダメっぽい。
ネオアメリカは自由の女神砲でペナルティーか?
ネオチャイナかネオフランスということになりそう。
だが、ガンダム連合を組織して決勝バトルロイヤルにも一応参加したネオスウェーデンっていう線もありそう!
セーラー服美少女ガンダムが優勝かよ!
4年後のガンダムファイトまではガンダム連合が統治するかも?

フォウ・ムラサメと同じ髪の青い改造人間ですが。アレンビーは本当に偉いなあ。
フォウとか強化人間はメンヘルだったのだが、アレンビーはサイコだけではなくって体も動かしてたから良い子になれたのだろうか?身体性?
それにしてもずっと軍人だった割には恋愛についてドモンにアドバイスとか!いつのまにか人の心がわかるような子に。
女ってもっと寂しがりで個人主義で自己中心主義だと思うんだけど、アレンビーは我慢したなあ。いや、拳を通じて本気でドモンのことを考えたら自然と気付いたか?ドモンの一番は自分ではないと言う事に。自分がどうすべきかとか。
殴り合いや戦争はある意味セックスだからな。相性って言うのが分かったのだろうか。
恋人たちのフォウ・ムラサメファ・ユイリィカミーユを譲る決心をしたよな。死んじゃったけど。
Gガンダムニュータイプっぽいよなあ!(ファンネル操作ができるとか、そういう意味ではなく、洞察力)
ちなみに、90年代のアニメでは「亜美」「亜梨実」「綾波」というアで始まってミで終わる「青い髪」の女が出るとヒットしました。水玉螢之丞が言ってた。
アレンビーは惜しいな。ミ。
傷ついた事は無駄じゃなかったねー!

Gガンではニュータイプと言う概念が存在しないのだが。明らかにニュータイプだろう。
ファンネルを操作したり、未来を予測して回避したりっていう事をニュータイプと、スパロボ的に定義するのなら、そういうニュータイプはいませんが。
「電波な演出を使いこなして思いを伝える」事をニュータイプと規定するのなら、Gガンダムニュータイプすぎます。ヤザンとレコアとか。
だって、前回も書いたけど、宇宙、地球、デビルガンダム内部、デビルガンダム中枢などという風にかなり隔絶した状況が同時進行しているんだが、それが相互に隔たったリアルな戦争アニメと言われるパトレイバー2(見てないから噂だけ)とは全く違って、伝説巨神イデオン発動篇みたいに、全登場人物が理解しあっているし、通信しあっている。ここら辺は、ミノフスキー粒子による相互断絶を発明したガンダムとは違う。技術的には、未来世紀は亜空間通信が実用化されているので、みんな分かるよ!監督がトレッキーだから。
だがしかしっ!
そういう機械的デバイスの発達以上に、みんなが心を通じ合わせすぎる。
何しろ、ドモンがわざわざレインの脳は通信機を捨てたり、拾ったり、コックピットに持ち込んだりしているのだが、使いませんでした。機械があるけど、使いません!
それ以上に空想的演出が凌駕する。
アレンビーが妖精になったりとか!ドモンとレインの語らいを全ガンダムファイターが固唾を飲んで見守ったり。チボデー・クロケットが「さあ、これからだ・・・」と言う。
告白するかどうかが一番の山場で最終決戦と言うガンダム。(まあ、有性生殖生物にとってはそれが山場だよな)
ドモン・カッシュは告白する時に金色になる。レインを取り戻し、石破ラブラブ天驚拳を放つ時は既に普通の色のドモンだ。
戦いよりも、女子に告白する方がハイパーモードを必要とします。そりゃそうだよ!
もっと指摘すると、レインはデビルガンダムのコックピットの中に収まっていてドモンはゴッドガンダムの上に乗っているのに、ドモンが語り始めると、機体の装甲は無視してドモンはレインを後から抱きしめたりする。
物理的な位置関係は全く無視して、心情的な芝居をするわけです。
ドモンがデビルレインの前でへたり込むところの構図などは宗教画的でもある。
スポットライトを浴びたりするし、出崎統っぽくもある。原作クラッシャーだし!
Gガンダムの世界観はそういう演出であるので、マンガ的表現で安心っていうふうに視聴者が一歩引いて線を引いてみると言う事があるかもしれない。
だがっ!
ガンダムを全部見た上で、僕が「アニメ表現を登場人物が利用してまで思いを伝えること。それがガンダム世界の中でのニュータイプの心理的現実なのだ」と思って、現代のオールドタイプの僕には電波演出にしか見えないイメージシーンも未来世界の作中現実では実際に起こっていることだと思えば、Gガンダムニュータイプすぎる。
なにしろ、今川監督はハイパー化の発案者らしいし。


なんだかんだいって、僕にとってガンダムは「リアルな戦争」っていうよりは「リアルな世界を脳髄が凌駕する」っていう物のような気がします。リアルロボットと言う観点で見ると、ガンダムってかなり異常な世界観だし、それゆえに唯一無二だと思う。
マクロスも異常だしなあ。攻殻機動隊原作も後半は宗教だし。エヴァも。
リアル描写にはプラスアルファが必要か。


というか、結局みんなは心の中の事にしか興味がないし、心の中でしか存在しないし、心でしか分からないのだ。
アニメについては。
実際は数学。

  • 未来世紀のサイコ・コミュニケーター〜あるいは、デビルガンダムに取り憑いたイドの怪物〜

まあ、演出は演出なのだがGガンダムはこじつけのリアルはある。
ガンダムのすごい所はちゃんとしたリアルじゃなくても兎に角全てをこじつけるところにあると思う。そして、そのこじつけの連鎖がドラマを生むのだ。
オニール計画→スペースコロニー棄民政策→思想革命→軍事革命独立戦争→最終戦争→新人類の目ざめ→新人類の陳腐化→略→ガンダムファイト・レディゴー!
というわけで、デビルガンダムにも理由はある。

ライゾウ:これで分かったろう! このガンダムこそ、人間の感情を、心理をエネルギーにした、究極の最終形態! そしてレインそのものなんだ!

一言の説明で済んでしまっているけど、確実にGガンダムZガンダムなどの宇宙世紀技術を引き継いでる。
で、ニュータイプサイキッカーと呼ばれるようになったVガンダムよりもさらに未来のGガンダムの時代にはサイコミュは珍しい技術ではないようだ。むしろ、全員が電波な演出のテレパシーを使いこなしまくり。
疑問にも思わん。
むしろ、精神を機械で増幅することよりも身体的な格闘家がニュータイプの位置になっている。

身体性といえば、ドモンたちやガンダム連合たちはデビルガンダムと戦う時は軍事行動だから、モビルとレースシステムの痛覚フィードバック機能をオフにしたらいいのに!と、思った。
のだが、コックピット内光子フィールドホログラムでパイロットに外界と同じ障害物と衝撃を作りだして、パイロットの姿勢を強制的に機体に合わせる方が、主観と客観を一致させて操縦しやすいし、タイムラグをなくすのかな。
そういう技術的な背景があるっぽい。ガンダムはアームスーツよりも数万馬力にパワーアシストされているし、マスターアームも内蔵されてるから万全。
人機一体こそが未来世紀のサイコミュのようだ。
それを、ナノマシンによって操縦者の深層心理のエゴまでも一体化させてしまうのがデビルガンダムのようだ。
ただ、これには致命的な欠陥がある。
ライゾウ・カッシュ博士はミカムラ博士のシャイニングガンダムに対して「この感情エネルギーシステムだと怒りのパワーでしか効果がない。これでは不完全だ。」と言い放った。
だが、アルティメットガンダムは人間の多重構造エゴを全て一緒くたに積分してエネルギーにしてしまう。
普通、人間は、無意識、過去のトラウマとか思い出で構築された自己軌範、社会などの現在状況判断理性、未来目的、など、時間的空間的生物的化学的に異なったフェイズの論理回路を並列して、それをリアルタイムに組み合わせを変化させる事で、
バラバラの事を組み合わせる事で逆に統合性を保っているのだが。
デビルガンダムは(地球に落ちたショックからかどうかは明示されていないが)、人格を全て大雑把に統合してエネルギーに強制変換してしまう。
しかし、これは致命的な欠陥がある。植芝理一ディスコミュニケーション精霊編を見れば分かるのだが、人間は目に見える行動や表情だけではなく、無意識領域の方が広く、ポテンシャルエネルギーが高い。
で、エネルギー変換効率だけに従うと、デビルガンダムはむしろ無意識領域の欲求の方を増幅してしまうのだ。
だからして、自我の弱い人間は全員ゾンビだ。デビルガンダム自身もエネルギーを効率よく変換すると言う機械原則に沿っているので、エネルギーを取り出すために人の無意識を求めつづける餓鬼となる。
それで、母を失ったキョウジの憎悪の部分や、汚染された地球意思、マスター・アジアの絶望などと共鳴しあって人類を抹殺する悪魔となったのだろうな。
地球を食おうとしたのも、人間の無意識を取り込むためとか、死ぬときの人間の精神エネルギーをエネルギーに変えようとしたと言う風にも見える。
レイン・ミカムラをドモンに奪われた後のデビルガンダムの慌てぶりは、餓鬼だ。
人間の精神をエネルギーにするということは、それを通じて無意識の悪鬼、すなわちイドの怪物、「殘賊強暴横惡之藭(ちはやぶるあしきかみ)」を読み込んでしまったのではないか!


そういうわけで、ライゾウ・カッシュ博士も致命的な欠陥を犯しているのだった。
つまり、人間をエネルギー源にするのはいいのだが、制御系が人間ではなく機械だったために、人間の悪い部分も区別なく増幅してしまうー。
だからこそ!
人間の統合性、正負総ての感情をまとめあげる明鏡止水の境地が、無意識の悪魔を破る唯一の力と、なる!と、君は!
Gガンダムの展開はあまりにも理屈が通り過ぎていて感動的だな。


ここら辺はブレンパワード14話の人間とオーガニックマシンとの関係にも似てます。

ゴッドガンダムはデビルガンダムに比べると、キャラが薄い。ひたすらに人の無意識を求めるデビルガンダムに比べると、ゴッドガンダムはドモンの手足である事に徹している。
それでいて、ただの機械でもない。
ドモンがデビルガンダムに押しつぶされながら「ガンダアアアアアアアアアアアアアアアアアアム!」と叫ぶとハイパー化して触手を吹き飛ばした。
ゴッドガンダムは神で人間のエネルギーを増幅するのだが、人間を操ったり、人間のエネルギーを吸い尽くす悪魔ではない。
ただひたすらに人に寄り添う精霊なのだな。
これも、ガンダムらしいなあ。ア・バオア・クーアムロの帰還を待っていたガンダムとか、THE・Oを打ち破ったZガンダム、アクシズを押し返すνガンダム、天に昇ったV2ガンダム
ガンダムは滅私奉公するデウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)だな。
だが、その真価を発揮するには、乗り手がニュータイプや明鏡止水でなくてはならん。機械的デバイスだけではガンダムWのゼロシステムのように人を狂わすだけなのだ。
ただの兵器としてのガンダムGMに毛の生えた汎用試作機に過ぎない。セイラさんがガンダムに乗ったら負けるし。コアブースターは強いが。
そう言う訳で、ガンダムガンダムだけで強いのではなく、主人公の強さと合わさって高めあうのだ。それで、主人公のカッコよさが引き立つんだなあ。超面白い。ドラマツルギー


そういうゴッドガンダムを製作したミカムラ博士はカッシュ博士に思いっきり勝ってるだろ。実際勝ったし。
ただ、カッシュ博士は物言いが率直で偉そうで誉められて、ミカムラ博士はすごい事をしているのにいまいち誉められた実感がないと言う損な性格だ。
ミカムラのおじさん・・・。
そんな、劣等感を抱くなよぅ。もっと皆ほめてやれ。


まあ、機械的な初期完成度やサイコエネルギーと言った点では、アルティメットガンダムのほうがシャイニングガンダムゴッドガンダムを確実に凌駕している。
だがっ!
ゴッドガンダムが強いのは、機械的完成度や精神エネルギー出力機関という事ではなく、サバイバルイレブンのシャイニングガンダムの記憶とドモン・カッシュの愛と怒りと悲しみを飲みこみ、ドモンと共に明鏡止水の境地となってエネルギーを正しい方向に収斂する事にあるのだ!
つまり、コジコジに出てきた亀の思い出のような技ですね。
コジコジかよ。
ゴッドガンダム自体の初期性能はアルティメットには及ばないし、自己進化能力もない。
だが、アルティメットはパイロットから主導権を奪って機械が何でもやって進化する機体だが、ゴッドガンダムガンダムファイター自身の成長に寄り添う。人の心を加えた時に、無限の力を発揮する魔神だ。スーパーロボットだ。
やっぱり、ガンダムは教育型コンピューターだな。
ガンダム自身も学習して強くなるし、ガンダムがパイロットを教育して強くする。


ゴッドガンダムガンダムらしいな。ガンダム・ザ・ガンダムだなー。

「そうでもないさ。歴代のガンダムは、連邦軍にいても、いつも反骨の精神をもった者が乗っていたな。そして、ガンダムの最後は、いつもこうだ。首がなくなったり、機体が焼かれたりバラバラになったり…。しかし、反骨精神はガンダムがなくなった後でも、健在だったものだ。」
と、ブライト・ノアは言う。
ゴッドガンダムはぶっ壊れませんね。超元気。
閃光のハサウェイの後も、Vガンダムはどうやら擱座停止したし、ウィングガンダムゼロカスタムもぶっ飛んだし、ガンダムDXも吹っ飛んだ。Ez-8も。GPシリーズは存在抹消。
∀ガンダムは微妙だが、自己封印。
フリーダムガンダムの事は知らない(笑)


ゴッドガンダムはぶっ壊れない。超元気。
おそらく、これはドモンが超カッコいいからじゃないかなあ?
つまり、ガンダムがぶっ壊れるのは青春の幻影からの卒業です。メーテルです。つまり、少年時代の守護神は少年に万能の力を与えるが、少年が成長する時には脱ぎ捨てられるのだな。
だが、ドモン・カッシュは自分自身の力で石破天驚拳を放てるイイ男に成った!
その時にはガンダムはもはや少年に力を与える万能機械ではなく、青年の門出を応援して祝福する友人のようなものになる。だから、ゴッドガンダムはドモンカッシュを乗せて新婚旅行なのだ!地球へ。
ここら辺は機動戦士ZガンダムIII-星の鼓動は愛-にも逆輸入されてます。


っていうか、ぶっ壊れたのはシャイニングガンダム。シャイニングが少年の力で、ゴッドガンダムは2周目の機体だからな。ドモンは漢だね。
ネリーブレンも2周目かな。キングゲイナーも生き残ったんで、ゲイナー君もいい男なんだろうな。

  • 身内と戦うカタルシス。

最後の敵が恋人。
「倒せるわけないよ・・・・・・。倒せるわけない・・・。」
最終回にして、ドモン・カッシュはまだ凹みます。最終回まで勝ちつづけたドモンをして、凹む。
ドモンの敵は兄、師匠、国、恋人です。とにかく身内。これはつらい。何が辛いかと言うと精神的に辛い。
そして、Gガンダム島本和彦的世界観なのですが、その世界観によると

特訓は 今どき誰でもやっている!


敵だって主人公と同じ一日24時間生きているんだ。
もともと主人公より強いのなら主人公より練習してるのは当たり前!
練習量で勝ったら勝つ!というのは
理由にはならん!



ポイントはその秘密特訓で普通にはない「何か」を
心の成長につながる「何か」を得た!ということだ



心の成長があって初めて技術的成長につながる



マンガの中の戦いは技術的な戦いが展開されているようで、実は精神的戦いが展開されているべきなのだ

との事。現実の戦いは技術や経済的な戦いで勝ち負けが決まりますが、アニメマンガは基本的に目で見て脳で感じるものなんで精神的に視聴者読者を揺さぶるために、精神的な戦いが繰り広げられます。デスノートとかも頭脳戦といっても心理戦だし、オーバーアクションだ。ミステリにおいても、淡々とした調査や証拠採集よりも精神的な戦いが裏で繰り広げられていると思う。ここでは深く言わないし、ミステリはそんなに読んでないけど。
そして、精神的には身内が一番辛い。どう辛いかと言うと、作者的に辛い。
あのね、キャラクターっていうのはインクの染みとか鉛筆の線とか文字列に過ぎないように思われがちですが、物を作る人にとっては自分の分身のような時があるんですよ。というか、基本的にキャラクターに思考させるときには自分の脳を使うしかないしな。(パロディーとかシェアワールドというテクニックもあるが、基本は自己脳しか使用できない)
で、でも、キャラクターの境遇を作者から遠いものにしてしまえば、あんまりダメージは受けないんです。ガンダムSEEDの福田監督は戦争を描くって言うけど、キャラクターに対する視点は「連れション感覚で戦争」という風に発言し、遠い。
が、キャラクターの身内を出すとそうもいかない。SEEDでは親は薄かったです。ザラ議長もなんか知らん人に撃たれるし。
家族とか恋人とか、そー言うものを出すと、作為的に作ろうとしても自分の人生経験を無意識に参照してしまう。(身内に限らず、性的嗜好とかもそうだ)
これはつらい。
特に、身内を敵にするのは辛い。
辛いんだが、実際の人生において一番敵対する機会が多いのは、身内だったりする。(敵性度が高いと言うよりはかかわりの量が多いから)
だから、リアル。
見ているほうも、基本的に木の股から生まれた人はいませんから、大抵が身内との何らかの軋轢はあって、揺さぶられる。
作るほうはもっとキツイ。
だから、「本当の覚悟が出来ていれば、親殺しだってできる!」なんていうセリフを言うのはキツイ。っていうか、親が見るかもしれんのに、テレビでそういうことを言えるってすごいなあ。
少なくとも、僕は親を描こうとしてもできなかったりする。
親離れできてないのね。
そういうことだが、Gガンダムは富野監督とか身内っぽいのがいっぱい出てきて戦いまくる。
うぎゃああ。
これはかなりの精神的体力を必要とする。東方不敗を倒した時に、今川監督が「Gガンダム、完」と勢いで絵コンテに書き込んだことからも分かると言うもの。
その分、見ている側も心を揺さぶられるんだなあ。


Gガンダムは最後の敵が女の子(成人女性だが)というわけで、新世紀エヴァンゲリオンみたいでもあるなあ。エヴァこそ監督の卑近なところをキャラクターに落とし込むことで、逆に生々しさとある種の共感で視聴者を揺さぶるアニメだったし。


まあ、母親についてはGガンダムは子どもを守って先に死んでてくれるし、エヴァでは匂わせているけど母を殺すまでには到らなかったな。

  • 身内が敵なら他人が味方

そういう風にドモンの敵は身内の連続なんだが。
そこで逆転の発想で敵だった他人が味方をしてくれるって言うのがヒーローアニメっぽくてとても良い。
身内と言う、最初から規定されているものに対して、自分の過ごしてきた人生で立ち向かうと言うのは非常に爽快感があるし、カタルシス効果も強い。自己肯定感になる。
シュバルツも
「教えたはずだ。 人を信じる心があれば恐れる物は何もないっ! そして聞こえるだろう。お前を応援する友の声が。」
って言うし。
そんで、レインと言う幼なじみと戦う儀式をする事で、自分の人生に取りこんで娶ると言う婚姻譚構造にもなってるんだな。
雄性生物にとって、結婚は大きな戦いだからな。


THE END OF EVANGELION碇シンジ君も最終的に惣流・アスカ・ラングレーがラスボスとして立ちふさがったのだが、その時のシンジ君には助けてくれる仲間がいなかったし、20歳のドモンよりも14歳でまだ未熟だし、テレビシリーズを通じての戦いもシンジ君の自信にはつながってなかった。
酷い話だ。
そっちの方がリアルなのだろうか?
うーん。エヴァGガンダムみたいに痛みを感じる戦いを押し付けられる話だったんだが。
うーん、ドモンは拳を交えた相手と愛し合っていたが、シンジ君は誰も好きじゃなかったからか?
うーん。でも、ドモンもシンジも大切な漢を握り殺したわけだし。
こうしてみると、エヴァGガンダムの影響が濃い気がする。
やっぱり、エヴァは取り込むデビルガンダムっぽくて、ゴッドガンダムみたいに黙って助けてくれるナイスガイじゃないからかなあ?
そこでジェットアローンですよ(笑)


ホント、ドモン・カッシュはこの1年間でやたらと良い男に成った。1話の頃とは大違い。最初はやさぐれて単独行動が好きなくせに依存心が強く、その上すぐに暴力暴言を振るい、自分の不幸は全部他人のせい。損なドモンがなあ。
メッチャ恨んでいたカラト委員長に「あんた、案外いい首相になるかもな」なんて言うようになる。すげえ!
それは、勝利して自信を深めたと同時に、殴りあいで仲間を作って、逆に人に対する信頼感を徐々に回復していったからだろうな。信頼感というかなんだろう?
人にも自分と同じように心があることが判って、それを尊重しつつ自分も尊重できるような?
愛ですか?

>>「SEED」のテーマは話し合い。ニュータイプなんてウソ<<


今回の基本はですね、言葉で解決できなきゃダメということです。
これは「ファースト」のニュータイプに対するアンチテーゼなんですけれど、人と人とが心で分かり合えるなんていうのは嘘なんですよ。何もしないで分かりあえるわけないというのがあるんです。人間は言葉の動物なんですよ。話し合ってお互いの価値観の違いを認めることが、全ての争いの停止に繋がると思うんです。
言葉でぶつかり合えないと、後はどちらかが滅ぶまで殺しあうしかない。どんな問題でも言葉で解決するしかないというのが、「SEED」で一番出した部分ですね。
ですから、キラとアスランが和解したように、全ては話し合いで解決していく物語になっているんですよ
http://members.at.infoseek.co.jp/tanepo/hatu.html#tvb
http://tiyu.to/permalink.cgi?file=news/03_10_01

と、福田己津央監督は言ったのだが、Gガンダムの方がそれを完璧にやっている。8年も前に。
種も5年前かー。
レイン・ミカムラは武闘家(ニュータイプ)ではない。ドモンたちのように拳と拳で分かり合うことはできない。
そう思い込んで、心を閉ざしてしまったわけです。
その心を開くのは、「好き」だと言う一言。
でも、それだけじゃない。ドモンはメチャメチャ語ります。

ドモン:レイン。聞こえるか、レイン。 返事はしなくてもいい。ただ、聞いていてくれればいい。 ミカムラのおじさんは、逝ってしまったよ。 「全て自分が悪かった。」って、言い残してね。 っでもっ! そんな事はもういいんだ! いいんだよ… それとも、その事で俺がお前を責めるって、思ってるのか? なあ、俺たちはこの一年間、一体何をしてきたんだ? 俺たちのこの1年間は、一体なんだったんだ? まだ何も答えなんか出てないじゃないか! 覚えてるか? あの時、母さんの墓前で、10年ぶりにあった俺たちは、上の連中に、無理矢理ガンダムファイトを押し付けられて、何もわからないまま、地球というリングに放り出された! 俺は! 無我夢中で闘った! でも、終わってみれば、周りはそしらぬ顔で、後の事しか考えちゃいない。でもそれで、俺たちの1年が終わってしまっていいわけないだろう? 確かに、俺はガンダムファイトに勝った。でもそれは全て、お前が一緒に居てくれたおかげなんだ! そうだよ… お前と俺とで闘ってきた勝利なんだ。だから、これからも一緒でなくちゃ、意味が無くなるんだ!

ドモン、怒涛の長セリフ。これに合わせてスポットライトを浴びたり、訴えかけたり、回想したり、精神をデビルガンダムのコックピットの中に飛ばして後ろからレインを抱きしめたり、言葉だけで無く、肉体とニュータイプ能力とアニメ演出の全てを使ってレインに語りかけます。
そこで感動的なのは、ドモンがレインに話し始めると、ちゃんとデビルガンダムは攻撃を止めたんだよな。話を聴く女です。
レインはイイ女だなあ。
ドモンのような、一言も好きだとも言わないし、すぐに切れたり凹んだり拗ねたりするダメ男に1年間、公私共に尽くして尽くして尽くして、デビルガンダムに取りこまれてからも話を聞いてあげるとは。
デビルガンダム自体も人の心を欲するものであったのかも知れんので、話は聴くのだ。


でも、ドモンの言っている事って、そもそも、言葉にして言わないといけないものなんですかね?
と、全否定するような事を言ってみる。
だって、レインがドモンの元を離れて拗ねるっていう儀式は既に「第40話 非情のデスマッチ! シュバルツ最終決戦」でやってるわけですよ。
ニュータイプとオールドタイプの和解も40話でやってるし。

レイン:ごめんなさい、私バカだから…… あなたの反対側のここへ来て、やっとわかったの! 私、アレンビーやあなた達みたいにファイターじゃないから、拳と拳で分かり合えるなんて出来ないっ! だから、なんか一人置いていかれるみたいでさみしかったの! 今は、サポートしか出来ない私でいい! だって、だって、だって! 気付いたら、私今まであなただけを見てたから!


古事記か?
女から先に告らせるとダメですか?Gガンダムはいちいち神話の意味性がある。


やっぱり、漢の方がちゃんと告白しないとダメだな!
ドモンの告白も、ぶっちゃけた話、1年間のことを再確認しているだけで、新しい情報は何にもない。だけど、それを言うって言うことが大事なのかなー?


実際、それはニュータイプ同士でも同じなんですよ。
ドモンは東方不敗マスター・アジアと拳で魂が通じ合っていたけど、むしろ拳で分かり合えるはずなのに相手の行動が理解できないからと怒って、話を聞こうともしなかったせいで、師匠は死んでる。
Zガンダムハマーン・カーンとの構造を踏襲している。
だから、ドモンは師匠を喪った後、ちゃんと物を言わないとダメだなーって言うことを学んだのだろう。


いや、でも、その前にドモンもちゃんと言おうとしたんだけどね。優勝してから聞いて欲しい事があるって、それ、告白だからな。レインもそれくらい判れ!アホか!
男って言うのは、やっぱり、まずは自分の自意識を何とかする方を優先しちゃうんですよ。
同じ島本和彦価値観である逆境ナインの不屈根性(演:三船敏郎)によると、

息子は一つの目標をめざしていた、その結果がまだでぬうちに女に夢中になるということは、男として最低な責任の放棄である!!

そんな男とニコニコつきあう あんたであってほしくもない!

とかナントカ。
女子を大事にするが故に、そういう風に自信をつけるために仕事に注力するって言うことも分かって欲しい。
で、まあ、その間にレインは親の因果を一身に受けて引きこもってメンヘルに成ってしまうわけだが。
そういう昼ドラみたいな事も起こるよねー。


こう、男も女もおたがいにやるべきことは分かっていても、何かの原因で分かんなくなる時がある。そーいう時に言って聞かせて再確認と言うのが大事なのか。女はちゃんと欲しがらなければダメか!

俺は、お前が… お前が… お前が好きだっ!! お前が欲しいっ!! 

ガンダムは恋愛の勉強になるなー。まあ、ガンダムを参考にするのもどうかと思うけど、セックスして幸せーオワリって言う一部の読みきり少女コミックよりは恋愛を頑張っているかもしれん。


っていうか、最終回だしな。
だから、ドモン・カッシュの告白は、告白自体よりも1年間のテレビシリーズの重みがあってこその告白なんだなあ。
そして、その重みに気付くには、また言葉が必要なんだ。

愛と勇気は口だけのことと分かれば求め合い、愛と勇気は言葉、信じられれば力、感じられれば力!

キングゲイナーにもGガンダムは強い影響を与えてるよな。
大告白大会をテレパシーで全世界に実況中継とか。
ただ、ゲイナー・サンガの告白はそのセリフの内容の割にサラ・コダマ本人に聞かせるつもりがなかったって言うのがアレだけど。
アレが一番ゲイナー君がとっさに考えやすい思考だとしたら、ゲイナー君はいつもあんな事を考えてるんですね。青少年!

  • レインに対する憑き物落とし。

機動武闘伝Gガンダム格闘ゲームにヒントを得た暴力アニメなんだが、ただの暴力で終わらせないために京極堂的憑き物落としで敵をやっつける。シャッフル同盟の戦士は兄や師匠やDGガンダムの手先を殺したりもするが、殺すだけではなく、歪みを正す、と言う殺し方だ。(オウムのポアに成らないように、理屈ではなく魂の拳で殺している)
Zガンダムもそういう側面もあった。
そういう風にドモン・カッシュは連戦連勝していたわけだが、最後の敵は絶対に死なないデビルと死なせてはいけない恋人。
これは大変だ。殺さないで憑き物を落さないといけない。どうするか?
ニュータイプとオールドタイプの垣根は40話で一応なくなっているんだが、その後でミカムラ博士の悪事が発覚して、レインは父の罪は自分の罪って言う。
まあ、そんな風に思わなくてもいいと思うんだが。
それは、レインがドモンも父も愛していたからだろうな。父の罪とは言うけど、感覚的には悪いとかどうとかよりも、どちらかを選ばないといけないって言うことが苦しみではないかと。
どっちを愛するか、と言うよりもどっちを憎むか、って言う事になる。博士は反省して罪を償うと言うけど、それで博士を悪役にしてドモンと一緒になって、「ミカムラ博士は悪い!」って自分が言うのも、ドモンにそういう風に言われるのも怖いわけだ。愛する人が誰かを憎む姿は見たくないし、それが自分の親なら、なおさら。
どちらにしても恋人同士の間に一生憎しみの要素が混じってしまうから、それは避けたい。それで、レインは身を引く、というかドモンの顔を見ることを回避したのだね。僕もよく回避するのでわかります。
そんで、ダメになってしまった父親と一緒にウジウジしている方が不安はないのだ。ダメだけど、これ以上ダメになりようがない時は不安はない。
まあ、実際そういうケースは多いんですけどね。親の因果が子に報いて、娘が親が原因の憎しみを見て育って、自分がそうならんように人付き合いを避けたり、逆に娘が親を避けている所に言い寄る男がいたり。まー、よくあることです。
よくあることを描くのはフィクションとして揺さぶりが強いんだが、よくある結果を書くのはフィクションとして志が低い。
と、言う訳でドモンはなかなかできんことをやる。
いや、でも、なかなかできんことはやっても仕方がないことじゃなくて、やりたいけどなかなかやれないことだな。なかなか、ああ言う風には言えません。それでいて、言うべき事はきちんと言ってるって言うのがスゴイ。関智一の演技もすごいし。長台詞に合わせた演出と演技の付け方もすげーなー。
何を言うべきだったかと言うと、それはドモンが言ってるんだが、
「ミカムラのおじさんを憎んではいない」「怒ってない」「むしろ感謝している」
あとは、まあ、言わずもがなです。そう言う事を再確認して、レインが抱いていた予期不安を解消するとともに、父親の娘、と言う居場所からドモンの腕の中に居場所を作ってやることができた。
最近ではニュータイプは誤解なく物事を判断できる人という事なのだが、ニュータイプでも予想が外れる事は良くある。だから、予期不安というものはあるし、それはレインがオールドタイプっていうだけの事じゃないと思う。
だから、誤解無く物事を判断するというか、誤解をしてもすぐにそれを解けるように、やっぱり言葉をマメにかける姿勢と言うのが大事なんかなあ。


予期不安と言うのは、寄生獣で言う所の「痛がり屋」って言うことだろう。痛い目に合う前に、自分の予想の中の痛みを怖れて、逃げてしまう。
僕は犬が嫌いだから、そう言うところがある。犬に噛まれたことはないんだが、幼児の時に犬にかまれた人を見てからダメになった。でも、周りの犬好きの人は飼い犬にかまれても割と平気というか、あんまり死んでないようす。なので、僕も痛みを恐れないようにすべきか?殴られたり噛まれたりして痛みに慣れるべきだろうか?
でも、新兵が初戦で重症を負うと、軽症の奴よりも精神的外傷が大きいとも言う。


で、レインも学者肌だから、そう言う予想とか予期不安は強い。で、武闘家のように殴りあって間合いを計る事もできん。死ぬし。
じゃー、どうすればいいかって言うと、前述のとおりマメに言葉をかけることですよ。言葉を書けることも、ある意味痛みを伴います。武闘家の拳も言葉も魂を伝えるために使える。
ニュータイプって言っても何でも分かるって言うよりは、手に入った情報の中での判断能力が割りと早くて深く、勘がつよく敏感と言う事だと思う。
アムロが「時間さえ支配できる」と言ったことは、ちょっとここでは無視する。スケールがでかいから)
だから、情報を与え合うために言葉が要る。
情報だけじゃなくて、情感を伝えて、痛がる恐れを取り除くって言うのも大事。
やっぱ、人間は関わりの中で苦しむが、関わりで救われる事もあるんだな。
ドモンはしゃべるのが苦手だけど、一生懸命頑張った。成長したなあ。何度も言うけど。

  • ドモンの憑き物を落としたのはミカムラ博士

ちなみに、ドモンがレインに「ミカムラのおじさんを怒ってないよ」って言うことができたのは、ミカムラのおじさんが自分の罪を命がけの本気で償って、ドモンの憑き物を落としたからだろう。主人公自身の憑き物を落す脇役と言うのはなかなかできん。まあ、自分でまいた種だが。
でも娘と娘婿を助けるゴッドガンダムを作ったのもミカムラ博士だし。ミカムラ博士GJすぎる!
むしろ、ゴッドガンダムに乗り移って若い二人を見守っていたとかな。
やっぱ、清川元夢テム・レイガンダムエンジニアとして最高だな。もっと評価されるべき。ミカムラ博士大好きになったよ。
死ぬけど。
実力があるのに誉められないで神経を病む所(ってうか性格上ほめられにくい所)は今川監督が好きなスタートレックレジナルドバークレー中尉(後に大尉)を思い出すなあ。レッジーも好きです。
女の子は愛するべきだが、男に対してもちゃんと誉めるべきだな。うん。コミュニケーション能力は大事。

今まではデビルガンダムに取りつかれた人から憑き物を落としていたが、今回は本体を何とかしなければ。
そこを、どうするかと言うと、(Zガンダムも同じなんだが)機械仕掛けの神であるガンダムという器を通じて男女陰陽和合して、そのチャクラクンダリーニ(ゴッドガンダムは鳥の羽根とヘビの輪を持っている仏である)を、シャッフル5000年の歴史と流派東方不敗の名の下に天然自然の力をも上乗せし、愛の形として爆熱ゴッドフィンガー石破ラブラブ天驚拳として打ち出すのだ!
陰陽五行説によれば、ドモン(土)はレイン(水)とは相性が悪い。ドモンがレインを苦しめるのだ。苦労をかけっぱなしだ。ですが、間にガンダムという金の気を挟むと良いのですね。ガンダムすげえ!
そして、人間の心をエネルギーにするために、人の心を求めつづける空っぽの機械悪魔に対してハートマークの穴を刻印する!形象呪術によってデビルガンダムに心を埋め込むのだな。
デビルガンダム自体は空っぽの本質に機械の実体を持った悪魔なので、ハート型の真空こそが直接作用できるものなのだ。(こじつけ?)
そんで、ハートを埋め込まれたデビルガンダムは、暴力によって破壊されるのではなく、愛の心の前に充足して、二度と復活することはなくなる。
で、デビルコロニーは、愛を受け取って、その口から「ウーマーイーぞー!」と言う感じで光を発しながらバラバラになる。今川演出だから、ミスター味っ子です。
これは、魔法戦隊マジレンジャーの最終回で家族愛をぶつけられてン・マ様が倒されたような感じですか。ちょっとだけ逆襲のギガンティスっぽくもあり。
で、デビルガンダムの触手に対して、愛に満ち溢れたカップルが天馬に乗って触れると光の粒になって宇宙を彩り、カップルを祝福する。ガンダム達も結婚を祝うぞ。
すげー!
また、生物進化的に述べると、デビルガンダムは自己再生自己増殖自己進化、と言う単体生殖生命を模倣したナノマシンであります。
それが、ドモンとレインと言う愛に触れて、ラブラブ天驚拳逆転写酵素を打ち込まれることで有性生殖機能(=死)を受け入れるようになった、と言う風に見ることもできます。
実際WikipediaDG細胞の項によると、

本作の内容を包括するさらに未来世界を描いた作品『∀ガンダム』の設定では、DG細胞はその後さらに研究が進められ、本来の目的であった汚染が進んだ地球環境の再生など、そのほか様々な平和利用に用いられた様子が語られている。新たなDG細胞には、目的用途を越えた進化・再生・増殖を食い止めるアポトーシスのプログラムが組み込まれたという。つまり『∀』劇中を支えるナノマシンは、DG細胞の末裔なのである。

つまり、世代を重ねる意味と言うものをデビルガンダムが実感したと言う事ですね。だから、デビルガンダムもまた、ただ単に殺されただけではなく、新たな形の生命体として憑き物を落とされて適正化された。ひたすら人を食らって生き続けなければいけないという性質の呪いを解かれた。絶対単体生物から環境浄化ナノマシン群体に生まれ変わり地球に降り注いだ、と言う風にブレンパワード的に解釈したい。


Gガンダムはとにかくおもしろいのでネタ的に語られる事が多いのだが、(それも面白いから悪くないけど)ものすごい神話の暗示性がある。
むしろ、そのような普遍性を内包しているから、ネタ的な熱も強く感じられるのだろうか?


ここまで、機動武闘伝Gガンダムガンダムの異端児のように見えて、確実にガンダム要素や普遍的神話性を持っており、また、ガンダムの思想に対してのネクスト・ジェネレーションからの回答をも持っていて、それが後のガンダムにも受け継がれている、と言う風な事を長々と、非常に長々と書いてきた。
長過ぎて論点がハッキリしてないように見えてたら、ごめんなさい。推敲する時間は無いんだ。
読者の方の貴重な時間を奪って、どうもすみません。
ただ、一番時間をドブに捨てたのは僕ですよ!
どうも、僕は自分の損得よりもガンダムをわかりたいということや、ガンダムを分かって欲しいと言う欲求を優先する癖があるようです。困った事だ。
で、ガンダムのことを調べて、四六時中考えて、こじつけて、エウレカーッ!って叫びながらブログを書くのです。
だがっ!
ドモン・カッシュはそんなことは全くしない。ガンダム・ザ・ガンダムガンダムファイターで在りながら、ガンダムについて思い悩んだりしてない。そんなことは必要なく、ガンダムを操るには自らの明鏡止水を以ってする。
ここが、機動武闘伝Gガンダムの非常に熱く、そして上品な所です。
僕は衒学的なオタクなので、上記のようにアニメを見たくらいで多大な引用で読み解くわけです。で、Gガンダムの元ネタ探しをするんですね。
で、新世紀エヴァンゲリオンとかはそういうオタクの「大して物をわかっているわけではない知識欲求や承認欲求」をキリスト教や映画からの引用というオタク知識でくすぐって注目させたわけです。「謎本ブーム」の時期ですから、視聴者は謎解きを取っ掛かりとして面白がる道を与えられたんですね。
エヴァほどあからさまじゃなくっても、謎の敵の謎を小出しにする作品と言うのは多々あります。そうやって視聴者読者の注意を持続させるわけですな。
そんで、主人公がその謎を解いて行く事で精神的成長を経て、勝利への説得力とするという構造です。
たとえば、ARMSもGガンダムと同じような鉱物生命体との関わりを通じて彼女をゲットする萬画だったんですが、そのアザゼルとかアリスとかの謎を解くことが大きなウェイトを占めていました。
94年の熱血アニメであるマクロス7でさえ、熱気バサラの態度はともかくプロトデビルンとはなんぞやと言う謎に対応して歌エネルギーが説得力を持たされてたし。
伝説巨神イデオンもイデの謎とかが大きな流れになってる。
ですが、Gガンダムだ。
一応、謎はある。シュバルツ・ブルーダーの正体は?とか、デビルガンダム事件の真相は?とか。
でも、それをあんまり隠さない。シュバルツなんかモロバレだし。声で。
いや、視聴者に対する謎はあるんです。実際、僕も上記の記事で読み解いたわけだし。放送後14年でこれだけの事が分かったのは興奮する。
だが、それは事件的な謎であって、設定的な謎を小出しにする事じゃないんだな。
つまり、「デビルガンダムは人の心理を栄養にするイドの怪物だから、正しい心で立ち向かえば倒せる」などと、僕が解読したような事は、見れば分かるが、本編での説明は一切ない。
制作者のカッシュ博士がチラッと「このガンダムこそ、人間の感情を、心理をエネルギーにした、究極の最終形態!」と言ったが、ドモンはそんな仕組みなんて分かってないしな。
むしろ、そういう設定を聞かされたら、ドモンは簡単に「勝てるわけない」とか言う。
憑き物落とし系の作品というか、心理的治療を描いた作品は、事件の本質を解き明かせば解決できるという、フロイト精神分析のような考え方をミステリ構造に組み込んでエンターティンメントにする、と言う構造がある。
だが、ドモンは別に判ってやってるわけじゃないのだ。「〜〜だから〜〜したら憑き物を落せる」とかじゃない。基本的に力押しです。相手の拳を避けないで分身して全部受け止めるゴッドシャドーとか、新必殺技もトンチのように見えて力技だ。むしろ、力技に大層な名前を付けて叫んで元気をつけるという炎の転校生理論。
ゴッドフィイイイイイイイイイイイイルドッ!!!ダーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーシュッ!
バーニアじゃん。
で、力技で、拳の心のままに戦うと、いつのまにか敵を浄化している。という。
まあ、ドモンもそれが最初っからできたわけじゃなくて、修行の連続でできるようになったんですけどね。周りのみんなの助けで。



そう!
理屈で戦うのではないのだっ!
泳ぐのは僕だ!
ドモン・カッシュニュータイプなので、理屈や設定を知ることではなくっ、拳と拳、心と心を誤解なく通じ合わせれば、やるべき行動はーーーーーーーーーーーーーーっ!判るッ!!
そう、大事なのは気力です。
体育会系だなあ!
ですが、精神的な戦いにおいては、理屈よりも根性とか闘志とか愛とかの方が強いのでは?
フロイト精神分析も学問としては有益なのだが、実際の治療においては理論よりも「治療者と患者の長期的努力が必要〜」というような精神論になってる。まあ、精神の話なんですけど!
だから、Gガンダムってフロイト批判でもあるのかなあ?
などと言う風におたくは考えてしまうのだが、おそらく、ドモンも今川監督もそこまで考えてないでしょう。本気すぎる命がけの直感で面白い作品を作ろうとする過程で、神話性を獲得したのではないかと。
判らんけど。
まあ、香港映画とかの引用はすごく多いので他にも色んな部分から調べてきた事もあるんでしょうが。(Gロボも引用の固まりだしなあ。あからさま過ぎるけど)
Gガンは調べた事をおたくっぽく小出しにしたり自慢せずにひたすら熱く判りやすく咀嚼しているんで、その姿勢は潔い。


つまり、猪突盲進でもないのだな。
色んなものを持っているんだが、それを無意識レベルまで落とし込んで、明鏡止水の境地に達している。概念を取り込みながらもそれに支配されずに制御するニュータイプですな。


そして、そのためにもっとも大事な事は、真っ赤に燃えて幸せ掴めと轟き叫ぶ、その心!
幸せになると良いな!
そう、幸せになるためには方論ではなく、とにもかくにも幸せになってしまうしかないのだ。
だから、僕がこうやってダラダラブログを書いているという事もかなり無意味に近いのだが。だらだらアニメを分析しているヒマが合ったらもっと役に立つ事をするべき。
英単語を覚えるとか。教科書を読むとか。


でも、俺のこの手が真っ赤に燃えるときはブログ感想を書くときと妹の絵を描く時だったりする。それは実際そうなので、うーん。元気をつけないとな。

で、ドモンとレインを乗せたゴッドガンダムは大勝利した!
その代わり、他の人は全員負けた。
ドモン以外のガンダムファイターは全員優勝できなかったし、ネオジャパンもコロニーが半壊。
ハッピーエンドのようだが、主人公以外は結構酷い目にあってる。まあ、ドモンは今までが酷すぎたからいいんだけど。
そう言うのを見せられると、こう、よわっちいオタクとしては、「幸せ掴めって言われても、たった一人しか勝てないんだよな。体育会系め。マッチョめ」と、拗ねたりもする。アニメって言うのは、勝ち方は見せるけど、負け方は教えてくれない事が多い。
それに、幸せ掴めって言われても、幸せが本当にあるかどうかも知らないし。
俺はややこしいぜ!
では、他のガンダムファイターがどうなったかと言うことを見てみましょうー。


シャッフル同盟は全員コックピットに女を連れ込んでキスをしていました!ぎゃああ!
全員発情していたっ!
ドモンに振られたアレンビーもハートを描いたりしてなー。


Hな事は何よりも大切ですよね。
ドモンとレインはこのあと絶対SEXするよね。しない方がおかしい。っていうか、20年間性欲をスポーツで発散させすぎでした。ドモンは。そろそろ性欲を使っても良い頃ですよ。
そんで、そういうカップルを見せられると、他のみんなも当てられて発情。ドモンとレインの愛を受けたのはデビルガンダムだけじゃなくって、全員。
いやー!主人公様はつええなあ!皆がいい方向にむかった。後味がいいアニメだ。キンゲ的なお祭感覚もある。まあ、古代、お祭はフリーセックスの場でもあったわけだし。
ガンダム道祖神か。俺も結婚式にガンダムをいっぱい呼びたいなあ。


というか、ドモンが勝って他の人は負けたのだけど、それは客観的な見方で、それぞれの人生において勝ったと思える負け方をするくらい頑張ったら、勝ってるんだ。
客観的に勝つのは、一人だけかもしれんが、それ以外の人が幸せをつかめないって言うことは無いのねー。
Gガンダムの女性たちの度量が広いと言う事もあるかもしれん。相手の男が強いって言うこともあるか。
その、客観的に誰かに負けた事があるから即、ダメ、っていうことじゃなくって、納得できる相手かどうかって言うのが良いのか。
納得できる人生を自分がやっていれば、ドモンが大勝利しても嫉妬をせずに、むしろその幸せ気分を一緒に盛り上げながら、自分の発情も盛り上げて恋ができますか。
それは良いな!


チボデーギャルズは5Pですか。すごいですね。チボデーはかませ犬だったけど、セックス的には一番勝ってるから良いか。おめでとう。


幸せになるためには、幸せにならないといけない。幸せだと思わないと思えない。
幸せになるには、全宇宙の覇権とか、永遠の独裁とかそんなことや全地球の平和とかが必要条件ではない。
勝手に幸せになってろ!発情でもしとけ!



えっと、別にSEXしろとかDQNになれって言ってるんじゃないよ。セックスという行為とか経験とか、それに伴う財産の移動とかの話じゃない。それを競うのはまたただの勝ち負けで幸せ自体ではない。
納得して情を発する事を発情と言っておるのだ。


僕も今の恋人を大事にして納得するようにします。

  • オールガンダム大勝利!希望の未来へレディ・ゴー!!

それに、今回はドモンは勝ったけど、次回のガンダムファイトもある。その時には誰も負けるとは思ってない。4年後のために、またそれぞれが戦いを始める。だから、希望が持てるんだな。絶対的な勝利も敗北もないと思える。
たまに凹むけど。その時は拳を交えた仲間や、情を交わした恋人がいる。痛みと共に喜びを分かち合って生きていけると。
だから、ガンダムファイトは続いて行くんだな。希望の未来を目指して!


そう言う訳で何が言いたいかと言うと、Gガンダムを見たら恋愛をしたくなったので、良い映画だな、と。そんだけ。
まあ、49話をカップルで見るのはきついかもしれんが。
マイケル富岡編が入ってないだけでもありがたく思え。
Gガンダムおもしろかったなー!