玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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北野武のキッズリターン

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    、.\ ヽ
      、 \ . ヽ ._
         丶.   ‐  _
           ` ‐ _  (´・ω,(´・ω・)
                  (ー(,, O┬O
                   ())'J_))
    「俺たち終わっちゃったのかなぁ」 

    「まだはじまっちゃいねぇよ」

元ネタはこれだったのか!
テレビでやってて、富野由悠季監督が映像の原則で「芸能人が簡単に映画を取れるって思うのはダメだが、北野武は本能的に映画の感性を持っている」って書いてたから見た。BROTHERと座頭市アキレスと亀は見た。
なんか暗かった。
富野映画を見たら妙に元気が出るけど、Kids Returnはあんまり。
全滅鬱エンドのイデオンダンバインZガンダムVガンダムでも、破局する事は破局したけど、精一杯やることはやったからお疲れ!っていう高揚感はあった。
うーん。登場人物の覇気と自我が富野作品に比べて薄かったのが、自意識をこじらせているオタクの僕には合わなかったのかも。
そういう流されてままならない感じがテーマなんだろうけど。
日本のストリート系っていうか路地裏や社会の湿っぽさや陰湿さの感覚の表現は上手い。湿っぽいのは嫌いだけど、完成度は高いんだろうか。色と構図はきれい。少なくとも視点は見やすかった。暗かったから顔がわからない所もいくつかあったが。
エンターテインメントの座頭市は、市が強いのは分かったけど、どの程度強いのかはあんまり分からなかった。
つまり、市がぶち殺した敵のうち、チンピラとボスのアサチュウの力の差が上手くわからんかった。
Zガンダムアムロ>輸送機>アッシマー百式っていう序列が明確でよかったのに。
キッズ・リターンのボクシングのシーンも殴ったらコロッと沈むっていうのが多くて、あんまり。ヤクザとか殺人シーンもそうだけど、そういう暴力のあっけなさを好むんだろうなって言うのは分かる。
安藤政信のパンチのリズムはカッコよかった。
あと、あっけないっていうか、共感を拒否するって感じで、キャラクターも共感能力が薄いから暴力が軽いって言う表現ですね。
そういう内容は余り好きではないが、それを表現としてまとめてる手腕は上手いと思う。
ビートたけしは映画よりも絵の方が好きかも。あと、東条英機には似てないと思った。


僕は子供っぽいから、社会に翻弄されるわびさびよりも、世界に一人で対抗しようとして破局したりハイパー化したり解脱するバカなガンダムが好きみたいです。