2011年の夏休みと言う事で。劇場版だけを見なおそうと思ってたのですが・・・。
ウテナ&アキ電オールナイトがなし崩し的に池袋の新文芸坐とアニメスタイルの共同企画「新文芸坐×アニメスタイル セレクション 」『アキハバラ電脳組 2011年の夏休み』 がこの間の8月27日に開催されて、その評判をツイッターで見たので、バンダイチャンネルで、ほとんどTV版全話を2日間でマラソン視聴した。
「アキハバラ電脳組」 | バンダイチャンネル
おたくって思い込みが激しい・・・。
そして、この物語の主人公の花小金井ひばりちゃんも思い込みが激しい。
基本的に、思い込みの強い奴が勝つって言うアニメだった。
ひばり>白い王子様>ローゼン閣下
という。あと、若さゆえの思い込みの激しさ。
錬金術とかで500年生きてるクリスチャン・ローゼンクロイツ卿が白い王子のクレイン・バーンシュタイクさんに惚れこんで、でも捨てられて、100年後にクレインは13歳のひばりちゃんに惚れこんで、捨てられるって言う話。
世界を導こうとして頑張ってる薔薇十字団のローゼンクロイツさんがホモ恋愛にハマって、美少年に酷い目にあわされるのがかわいそうでした。
それと同じように、世界に絶望して宇宙に逃げようとするリクレイマーみたいなクレインが女子中学生恋愛にハマって、酷い目に遭わされるのが因果応報でした。
で、ひばりちゃんたちは、世界への啓蒙や絶望とかよりも、小さな家族への愛情や友情が大事って言うプリキュア的な回答。中学生女子だし。まあ、それで勝っちゃうのがアニメ・・・。
16話20話25話の家族愛的な描写もよかった。ここで家族愛に説得力を持たせるから芝居として何とか成立している。
アニマ・ムンディの純粋な心って言うのは、家族を守ろうっていう女の子の心で、それは科学一辺倒だった男達には未知のものだったのかなー。とか。
ただ、グダちんとしては、個々の家族が個々の家族を守ろうとして利益を主張して、それが70億も寄り集まって、戦争とか経済的格差とか、資源の偏りとか、労働や法的規制の裏マニュアルなどができてると思うのよ。個人が幸せに生きようとする事や、個人的に他人を出し抜いても愛する者を守ろうと言う闘争が、全体的な破たんを引き起こしているような・・・。第二次世界大戦に出兵した日本軍だって、日本の中の不況を何とかしようと頑張った結果だし。
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と言うわけで、こういう、少女的な家族愛と、男性的な人類への啓蒙、感情と理性、母性と父性の対立と言うモチーフは、グダちんの小説でもうちょっと考えて書いてみたいです。
まどか☆マギカとかを見ると、やっぱりまだまだ美少女の母性は有効みたいだけど。
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で、全体的に超展開だったので、僕が小説を書くとしたら、精神的な全体の流れをもうちょっと掘り下げたい所。
個々のシーンは良かった。
特に、大鳥居つばめちゃんが出てきて、ひばりちゃんが無自覚におせっかいな母性を振りまいて、不幸なつばめちゃんに鬱陶しがられる所が興味深かった。
でも、この子たちは、美少女と言うよりは、中学生のガキっていう感じの所もあり、あんまり深く物を考えてない感じでもある。思春期の前って言うか。過去には色々あったが、そんなに悩まないでひばりとつばめは仲良くしたり、友達同士で嫉妬しあった挙句泣いちゃったりとか、すごく子供っぽくて、そこはかわいかった。かわいいけど、そんなに世界を救うほど偉大でもないと思った。
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あと、すずめちゃんの下品なお嬢様言葉のまくしたてをするのが良かった。特に桜井弘明回。
あと、黒い王子と白い王子ッてモチーフは、少女革命ウテナ、機動戦艦ナデシコ劇場版、アキ電、ときて、アキ電のガンジスがプリンセスチュチュ、で、ウテナで関わった大河内一楼のキングゲイナーのアスハムとゲインとか、そういう繋がりをしててなかなか興味深い。
まあ、古くは地球へ…とかがあった訳ですが。
パプワ君のシンタローと白シンタローとか・・・。
わかりやすいしね!
ウテナと合体劇場版をやってたけど、王子様の出てくる木とか、影絵でしたねー。長谷川眞也さんもチラッと登場してたしねー。
あと、後藤圭二さんもチラッと登場。
ことぶきつかさ先生は大張正己さんのファンだったから、乳首とかメカがバリってたのか。
こないだ、ツイッターで「アキ電はセイバーマリオネットJに似てる」って書いたら、ことぶきつかさ先生にいきなり「輪郭が似てるんでは?」って言われた。それで、「三人娘が天然、お嬢さま、運動」ってのが似てるって言ったら「三人娘の黄金パターンだな!」と。そこら辺はCCさくらのテレビ版でメイリンちゃんが運動娘の位置にぴったりはまったんだなーッて思ってる。
そんな感じの90年代臭!
あと、軽妙なせりふ回しは桜井弘明回以外でもあるけど、そこら辺の韻の踏み方とか、早口のテンポの良さとか、両親の中の良さとか、魔法のプリンセス ミンキーモモ(海)っぽくもあり、楽しい。林原だし。そんな90年代臭さ。岡崎律子さんとかね・・・。
そして、放送当時は16歳で、高校に通うかたわら、深夜まで起きて見ていたのですが、見なおしてみるとあんまり覚えてなかった・・・。こんなに日常描写や家族描写が充実していたとは・・・。
それはそうと、唯一覚えているシーンがラスト・カットで黒い王子のシューティングスター様が、謎の女の子を連れて旅に出て「僕のアニマムンディ・・・・・・」って言って終わる所だけを妙に覚えてました。
「私の13年間は、あなたの100年に負けてない!」よりも。
何故かと言うと、シューティングスターはクローン人間なのです。そして、彼が連れているアニマムンディと呼ばれた少女も、クローン人間であるつばめに似ているので、クローンと言う公算が高い。
つまり、ある意味妹萌えと言う事になる。
妹萌えエンド。
白い王子様は宇宙から純粋な女子高生を眺めている引きこもりでしたけど、黒い王子様は最終的に戦いから離脱して、自分に惚れてる3人の美女を袖にして、自分に似ているクローン妹を作っている!すげえ!
とても親近感がわくわー。脳内妹を具現化だわー。
あと、放送当時ははとこちゃんが大好きでした。恋しましょねばりましょ!浮世離れの達人!
憎めない悪役が味方になる展開は、飛べ!イサミとか、好きです。
電脳組のメンバーでは、桜上水すずめちゃんが好きでした。ちゅーん。お嬢さまなのに気が強くて言葉遣いが独特で、なんでもできちゃうけど世界征服を狙ってるけど、家族想いって言うのが可愛いのですわー。
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