玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

日めくりシャア専用その1「若さゆえの過ち」前編

 10日ほど前に脳内妹と脳内で結婚して、祝ってもらったわけだが。


nuryouguda.hatenablog.com


 お祝いで、女性ガンダムファンの方から「日めくりシャアの言葉30日分カレンダー」というのをもらいました。一年戦争の時のシャア・アズナブルの言葉が書いてある。シャアは機動戦士ガンダム全43話のうち、全部に出てるわけではないので一日一話ではないのですが。
シャア・アズナブル全発言
↑これは別の本


 あの、お気持ちは嬉しいんですけど、シャア・アズナブルって妹キャラが多く出てくる機動戦士ガンダムZZの最終回で妹のアルテイシア・ソム・ダイクンからの好感度が最悪だったような…。僕は脳内妹と結婚したので、まあ、人類は増えすぎていると思っているけど、シャアみたいに妹がいる星に隕石を落とそうとしたりするのはちょっとどうかとおもうので、シャアを反面教師にします……。10年以上ネットで交流のある人ですし、悪意や皮肉ではないそうですが!


 で、「グダちんさんなら『シャアの言葉』を有効活用できるかと思いまして」との言葉を頂いたので、まあ、あれだ。ブログ執筆依頼ってことかな。
 うん。普通、一日一枚シャアの言葉を見ても生活には何の役にも立たんからな。(「シャアは理想の上司」という意見には賛同できない派。だって大抵部下は死ぬし)


 しかし、普通に生活している分にはシャアのセリフは役に立たないけど、オタクブロガーとしては一日一つ、シャアの言葉をブログのお題として書くのはまあ、ネタにはなるかな。
 

 というわけで2014年に購入したけど放置していた機動戦士ガンダムBlu-ray BOXを、これを機に見ていくことにします。
U.C.ガンダムBlu-rayライブラリーズ 機動戦士ガンダム
 ↑これは福井産の余計な解説が入ってるバージョン。


 2014年から7年ほどGのレコンギスタで忙しかったのですが。富野監督の新刊の「アニメを作ることを舐めてはいけない」も半年積んでますが。
アニメを作ることを舐めてはいけない -「G-レコ」で考えた事- (単行本コミックス)

 理想を言えば人類は一日に一回は富野アニメか出崎統アニメを見るほうが健康にいい。元気が出る。たくさん人が死ぬイデオンやダンバインやVガンダムやおにいさまへ…ですらテンションが上って元気が出る。でもそれはそれとしてG-レコも忙しかったので。今日も役所の手続きなどをしてきたし、無職だけどそこそこ用事はある。がん検診とか…。おっさんになったので。介護保険料払いたくない…。


  • 10月はシャア・アズナブル月間

 ともあれ、11月にはアムロ、シャア、カミーユ、ロラン・セアック、富野由悠季などガンダムの主要人物の蠍座の男たちの誕生日が続くので。10月はシャアで行きます。(ジュドーはしし座)


 7年間放置していた機動戦士ガンダムBlu-ray BOXを主に一日一話見て、シャアの言葉をお題にブログを書いていきますね。ガンダムは深いのでお題を絞らないと各話感想もうまく書けないので。今回の企画ではシャアのセリフに絞って感想を書いていこうと思います!
 10月ついたちは放置していた機動戦士ガンダムBlu-ray BOXの付属の第一話のシナリオ、絵コンテ、録音台本を読んで第一話「ガンダム、大地に立つ!!」を見た。完成したアニメから見ると星山博之先生のシナリオ、ほとんど変えられてるな…。まあ、色々と決まってない要素が多い段階で作業してた第一話ですが。


(ここで富野絵コンテの情報量に圧倒されて眠くなって土曜日の15時まで12時間寝た)


 いきなり10月の1日1シャアが失敗しているわけですが!まあ、シャアだしな!しゃあなしです!
(劇場版G-レコ第三部の記事もあとひとつふたつ書きたい)


  • 認めたくないものだな。自分自身の若さゆえの過ちというものを。

 第一のお題は機動戦士ガンダム第一話「ガンダム大地に立つ!!」のラストの記念すベき締めのセリフ、「認めたくないものだな。……自分自身の……若さゆえの過ちというものを…」(三点リーダーの数はアフレコ台本準拠)です!
(有名すぎるアバンタイトルのナレーションのあとの記念すべき最初のセリフはデニム曹長の「スレンダー、お前はここに残れ」です。ちなみにそのセリフの絵コンテカット番号22ではセリフを言っている人の名前を丸で囲っているんですが、デニムのセリフの中の「スレンダー」に丸がついていて、スレンダーのセリフにスレンダーが返事をするように見えるという凡ミスがあります。最初からそんな感じでよく42年間も続くコンテンツになりましたねぇ!アフレコ台本では「スレンダー」がデニムの呼びかけるセリフであるというふうに直っていますが、アフレコ台本の時点でもデニムのセリフが「(幸い曇りだ)スレンダー、お前は、ここに残れ、(俺たちに万いちのことがあったら、直ちにシャア”大尉”のもとへ戻るんだ)」と、オンエアされたセリフより少し長く記載されている。オンエア版では()でくくった部分が削除されている。説明的な部分は編集で刈り込んだのか?他の部分でも説明セリフは結構カットされてる。この富野監督の説明を最低限にしたがる演出傾向は最新作のGのレコンギスタまで続いている。ていうかシャアはこの時点では少佐なので大尉じゃないでしょうが。アフレコ台本の時点でもこういうミスをするのはどうかと思うなあ。あとのページでドレンとジーンのセリフが「シャア少佐」と記載されていますが。古参兵のデニムは(攻殻機動隊の敵キャラみたいに)情報を更新してなくてシャアを大尉と思ってた?いや、星山博之先生のシナリオ段階では全体的にシャア大尉表記だったので、デニムの最初のセリフだけ少佐表記に直し忘れたんだろうな)
(しかし42年前の凡ミスにネチネチいう俺も酷いオタクだなあ)


 しかし、この「認めたくないものだな〜」は、いきなりくっそ難しいセリフだ!シャアは解釈に困る独り言をする癖がある。「サボテンの花が咲いている……」とか。それってクワトロ大尉の感想ですよね?


 このセリフの解釈、42年経ってもガンダムのオタク界でもよくわからんセリフの筆頭だったりする。
 うーん。一日一回、この調子のシャアのよくわからんセリフに付き合うの、ガンダムのオタクとしてかなり「試されている」感じがしますが。しかし、私も独り身ではなくなったとは言え、女性ファンにチヤホヤされたいので女性読者から貰ったお題にチャレンジしていこうと思います!


  • 大人の反応

 いにしえのBSアニメ夜話によると

 シャアの名ゼリフ「認めたくないものだな。自分自身の若さ故の過ちというものを」に関して、「放送当時は散々嫌味を言われましたよ。“あのヘンなセリフのせいで、視聴率が取れなかったんだ!”って」

 富野監督はテレビ局の人に怒られた思い出を怒りながら語った。


  • pixiv百科事典

様々な解釈がありこれが正解と呼べる物は今もないとされる。


■シャア自身が戦功を焦って部下とモビルスーツを失ったことに対して発言したとする説。


■若さにまかせて出世街道を邁進してきたが、新兵ジーンの命令無視は、そのしっぺ返しという形になってしまったことに言及したとする説。
...etc


dic.pixiv.net


 まあ、大体そうなんですけどね。


 シャア・アズナブルは「……私もよくよく運のない男だな?(ゲリラ掃討)作戦が終わっての帰り道で、あんな獲物に出会うとは……フフ……向こうの運が良かったのかな?」とドレンに軽口を叩きながら登場する。偶然見かけたホワイトベースが従来の連邦軍の艦艇とは全く違う形態の新型艦なので、そこから「連邦のV作戦(モビルスーツ開発作戦)の基地がある」とニュータイプ的な直感で推理してサイド7のコロニーにザクを3機潜入させるという突貫作戦を行っている。やべーなこいつ。作戦が終わって弾薬が減ってるのに、V作戦偵察という武功に舞い上がって、武装が減ってることを気にしてない。いや、弾薬が減ってることは自覚しているのでホワイトベースに正面から艦隊戦は仕掛けないけど、運が悪くても自分の実力を信じているし、偵察だけのつもりという面もあったか。


(シャア専用ムサイをホワイトベースが入るサイド7の港湾施設側に待機させてサイド7駐留連邦軍の目を引きつけて、その逆側の工事中の区画からザクを潜入させる。これもレーダーが使えないミノフスキー粒子散布下らしい奇策。ちなみに第一話の時点ではミノフスキー粒子という単語は出てこない。あ、でも、コロニーを挟んで逆にいるスレンダーからはデニムとジーンの状況を無線で報告されてるのでミノフスキー粒子はないのか?スレンダーとの間にサイド7がある
レーザー通信ではないはず。コロニーのミラーにレーザーを反射させたらできる?いや、そこまでスレンダーは器用ではないような。ホワイトベースやサイド7の港湾施設基地の目視圏外で、こっそりムサイを発進したデニムたち3人がミノフスキー粒子を散布しながらレーダーに映らないように迂回して飛行して、サイド7の裏側に潜入する頃にはミノフスキー粒子は自然消滅したのかな?ミノフスキー粒子の減衰時間はドラマを進める都合上、はっきりとは設定されていない。月刊OUT1979年10月号の富野監督インタビューでもデニムたちが潜入できたのはミノフスキー粒子のおかげと語られている。)


 シャア・アズナブルが偶然発見したホワイトベースを見てV作戦を叩くって急遽決めたのは、ニュータイプ的な直感だろうけど、上司のドズル中将にも無断だし、過ちと言えば過ち。というか、シャア専用ムサイを任されているとは言え、軍の指揮官として、このシャアの行動はスタンドプレーすぎる。でもミノフスキー粒子とかスペースデブリとかで通信がちゃんとできない世界観だし、ガンダムって後のシリーズでもモビルスーツパイロットが指揮官を兼任するような戦国武将みたいな世界観なので、シャアも手柄を立てることを優先して急遽変更したのだろう。というか、このあともシャアはサイド7とかルナツーに自分から率先して潜入するとか電撃的な速攻を連発してくる。逆襲のシャアに至るまで、シャアはそういう電撃速攻の奇策を好むタイプ。
 悪く言えばその時の気分で突発的に行動するタイプ。(ミネバを見てハマーンにキレたりとか)


  • ビジネスマンとして

 BSアニメ夜話の少しあとの、やはりいにしえの、16年前の皆川ゆか氏による「評伝シャア・アズナブル」とか「シャアに学ぶ仕事術」のアーカイブでの、このセリフの解釈。
評伝シャア・アズナブル《赤い彗星》の軌跡 (講談社文庫)

www.itmedia.co.jp

「このときのシャアは全然反省していないんですね。過ちだと思う話し方をしていないんです。楽しんでいるというか、余裕がすごくある。マイナスをプラスに変えることをもう考えている。『この失敗をフォローしよう』というタイプではないんです」


 「ビジネスパーソンでいえば、上司の判をもらわずに勝手に決済してしまった、それが焦げ付いてしまったという感じです。しかし、焦げ付きを隠しながら取り返せるバクチにいくという人ではなかった。殊勝に報告して、『自分が失敗したんですから、それだけ大きな案件です。追加補充をください』ということを言うわけです」


 シャアが上司であるドズルに報告したときの流れはこうだ。まず「連邦軍のV作戦を発見しました」「よくやった。さすがシャアだな」とドズルがほめる。続いて「3機のザクを失いました」「何をやっておる!」「3機のうち、2機は連邦軍のモビルスーツにやられました」「なに、それはそんなにすごいのか?」


 「この理屈です。ずるいですが。そして『補給をください』『そこまでのものだったら補給をやろう』──。人間としては微妙なところも感じますが、まぁこれは仕事のことだから、で割り切れるところもあります。仕事とプライベートの切り分けができる人はこんな感じかもしれません。『失敗しちゃってどうしよう。あぁ』とは思わず、自分は生きてるんだし能力もあるし、この失敗から逆に『よくやった』と言わせられるんじゃないか。そういう切り分けができる人なんだと思います」

 僕はシャアはろくでなしだと思うので、シャアみたいなヤツの仕事術は学びたくないし、むしろ孫子の兵法をビジネスに応用する自己啓発本も嫌いですね。だって孫子の兵法、「山を駆け下りる時に反時計回りに行ったほうが右利きの兵士の刀が外に向かう」とか原始的な戦闘ノウハウですし。死ぬことを前提にしたスパイ活動を作戦の中心にしたりとか、現代社会ではちょっとどうかと思う人権の軽視とかあるので。(まあ、古代の戦争のノウハウなので人権もクソもないのだが)


 僕も勤めていたKLab(ラブライブ!スクールアイドルフェスティバルで倒産の危機を救われた会社)で入社式の後に人事研修で大声で社訓を叫ばされたり60キロ走らされたりした。それが日本テレビの午後のニュースで密着取材されて「ゆとり世代の新入社員に熱血指導するITベンチャー社長!」という広報に利用されたわけ。

日テレのNEWSリアルタイムを見ていたらKlabというIT企業の新入社員研修の様子を放送していました。
バスで千葉に連れて行かれ、名刺交換や電話対応、そしてブラック企業の鉄板技、大声発生や長距離歩行等の研修を泊り込みでやらされていました。


無理難題、理不尽な扱い、飛び交う罵声。
精神的にも肉体的にもヘロヘロにして抜け殻状態させ思考停止にし、洗脳ドォーン。
これを研修中ずっと行うことによって会社に逆らわないYESマンを作ることが出来ます。

http://prays.blog65.fc2.com/blog-entry-102.html

 新入社員を洗脳すると同時に、会社としては「ゆとり世代の若者を熱血指導するITベンチャー社長!」という宣伝にも利用されたってわけ。経営者にはサイコパスが多いらしい。


 で、案の定、仕事が始まったら研修でのグループの絆とかは2日くらいで消滅し、足の引っ張り合いと業務の押し付け合いになったし、現在取締役の日吉雅人に僕は失敗案件のサービス終了までの撤退戦(クレーム対応とかサ終まで続く課金周りのバグの謝罪と補填とか)をほとんど一人で毎日終電までやらされた。それで過労になっていたのに別件にちゃっかり移動した日吉雅人には「俺みたいにお前も儲かる案件に自分で参加しないと圧倒的成長できないぞ」と責められた。
 KLab、基本的に上司に好かれるために定期面談で「自分はこんなに業績を上げましたっていうレポート」を作成してアピールしないと給料が上がらない会社だったんですが、業務を押し付けられて過労状態の人はアピールのためのプレゼン資料が作れないですよね。だから実際に働いている人より、仕事を人に押し付けてプレゼン資料を作る時間を確保する人が出世するシステムでしたね。
 そういうずるい功利主義がビジネスだから、仕事だからって割り切るべきっていう人は僕は嫌いですし、仕事をするということも嫌いになったし、過労から重度の鬱病と自律神経失調と身体化障害の複雑性PTSDの合わせ技(後に親の自殺のトラウマも加わる)で医者から労働禁止診断を出されるレベルの精神障害者になった。もう、つらい経験が多すぎて絡まって、医者からは仕事をせずにゲームやアニメを楽しんでうつ状態に陥らないように遊んでいろと言われている。ダメ人間としてヘラヘラしていないと病気になる!って医者が診断書を出したんだもん仕方ないじゃん。医者の言うことは聞け。ジョブズですら医者の言うことを聞かなかったので早死した。



 なので、働きたくないでござる!働かないけどガンダムの話をブログに書いて女性読者にチヤホヤされたい!労働者は何千万人もいるけど、ガンダムなどのデザイナーの安田朗さんも認めた「富野アニメについてひたすら長ったらしく書くブログ」を書ける僕はオンリーワンですから!


 おっと、ビジネス文書を読んで、ついつい過去の労働や敏腕ビジネスパーソンに対する憎しみを思い出してしまった。KLabオリジナルIPの禍つヴァールハイト、無事アニメ化とサービス終了おめでとうございます。
 ラブライブ!も決算書で売上が下がったと名指しされてよかったですね!新人声優の盾に救われるといいですね!
 サンライズはラブライブ!を今後もKLabに任せるのか、それとも・・・。


  • シャアのキャラ付けとして

 話を戻すが。上記の皆川ゆか氏の言葉として、シャアは仮面を付けているので仕事が自分の全てではなく、「シャア少佐」というペルソナは自分の一部分に過ぎないと割り切っているとのこと。
 っていうか偽名ですし。


 そもそもなんでシャア(偽)がこんなに功績を求めるのかって言うと、キャスバル・レム・ダイクン本人としてジオン公国を率いるザビ家に復讐するために、ザビ家に近づいてスピード出世をしたいからなので。基本的に異常な殺意が行動原理です。
 今回、「認めたくないものだな」と独り言で自己分析をしてるのも、シャア・アズナブルを演じているというメタ視を自分に向けているわけで。自分(シャア)の行動をどこかキャスバル本人の行動ではないと思って自分(シャア)に駄目だししているようなところがある。逆襲のシャアの小説版のラストでも自分の作戦の結果を評価してダメ出ししたりする。



 3年目だし、追加の新潟会場も始まっていて盛況なので、こっそり書くけど、富野由悠季の世界展で「機動戦士ガンダム逆襲のシャア Mobile Suit Gundam: Char's Counterattack(CCA)」の絵コンテを4時間かけて読破したんですが。
nuryouguda.hatenablog.com
 この時は黙ってたんですが。


 シャアは最終決戦でアムロに対して、ファンネルとモビルスーツの性能を限界まで駆使した激闘(監督が認定したモビルスーツ史上最長の格闘戦)のさなか、
「アムロ、ララァが死んだ時のあの苦しみ、存分に思い出せ」と、悪口を言うんですが。
 絵コンテで「本当の気分ではありませんが(せせら笑い)」と謎のト書きがある。
ハ?????
 シャア、最期の最期でまだ嘘をつくの?もう演技性人格障害すぎるだろ。仮面を被りすぎて偽名を増やしすぎて自分でも自分の本当の気分がわからない状態になってる?
 多少好意的に解釈すると、シャアはアムロと同じくらいララァが死んだ時に苦しんでいるので、本当の気分では自分も苦しいので思い出したくない。だけど、異常にアムロに執着しているし、自分と同じくらいアムロに苦しんでほしいし、煽るためにそういう言葉しか口から出なかった、ということかな?
 映画を見てても全然気づかないけどシャアの内面はそうなのか。めんどくさすぎる男。享年34才。
(機動戦士ガンダム第一話の絵コンテでもアニメを見ているだけではわからない指定が書いてあったり、逆にアニメの名場面で芝居を細かく付けていそうな部分が絵と秒数しかなくてアニメーターの芝居に任せていたり、富野絵コンテにはそういうところがある。謎の自画自賛や自嘲が書いてあったり、富野監督もシャアみたいなところがある)
(絵コンテではホワイトベースのテム・レイの部屋に飾ってある写真には妻のカマリア・レイもアムロとともに映っているがオンエア版ではアムロだけに改変されているということで、より夫婦仲のエグみが増している。絵コンテ見ないと気づかないトラップがガンダムには多すぎないか?というか富野作品は作業段階ごとのリテイクが多い。劇場版とか小説版でパラレル展開したり。これは細かくナンバリングする庵野秀明作品に受け継がれている?)


 シャアはファーストガンダムの最終回でもキシリア少将を助けてくれという瀕死の軍人から宇宙服のヘルメットを託されて優しい言葉をかけて死を看取ったあと、平然とキシリア・ザビを殺害するので、そういう奴だ。だってしょうがないじゃん。空気が薄くなっていたし、ヘルメットをアムロに割られちゃったんだから。
 シャアがザビ家に復讐したいというのはアムロたち主人公サイドの裏のもう一つのドラマの縦軸になっているので、ちょくちょくそういう奴だっていう要素をチラチラと見せていく。「ガルマ散る」だけでなく、第一話から「ちょっとこいつはおかしいぞ」というのを見せていくわけですね。
 だからテレビ局の人に「ヘンなセリフのせいで(初回放送の)視聴率が取れなかった」と言われたのは正しい意見だけど、シャアのキャラクターを印象付けるためには第1話のラストに変なセリフをぶっこんでインパクトをつけるのが必要だったわけ。シャア自身は第一話では戦っていないけど、裏の主人公としては少ない出番でガツンとやる必要があった。実際、機動戦士ガンダムのあらすじが知られたあとの再放送では視聴率は高くなったわけだし。(初見殺しだけど、再見性が高いのは他の富野作品でも同様の傾向)


 というか、富野監督の中では「打倒長浜忠夫ロボットシリーズ」というのがあったと思う。エッセイの「だから、僕は…」では富野監督は巨人の星で長浜忠夫監督の熱意に学んだと書いてある少し後ろのページで「ライディーンの後半の監督を任されただけの長浜監督が次の番組のコン・バトラーVやボルテスVの監督も任されて創映社(日本サンライズの前進)の幹部に憎しみを抱いた」と酷いことを書いてある。
 また、近年の富野監督の発言でも「長浜監督がロボットシリーズを成功させたけど、シャーキンのあのキャラを作って、あの声優(市川治氏)を呼んできたのは俺だぞ」と仰っている。
 市川治氏は勇者ライディーンのシャーキンから、超電磁ロボ コン・バトラーVの大将軍ガルーダ、超電磁マシーン ボルテスVのプリンス・ハイネル、闘将ダイモスのリヒテル提督の美形悪役を連続して演じた。同時に富野監督もその作品で長浜忠夫監督のもとで演出マンをやりながら、牙を研いでいた。



 なので、打倒宇宙戦艦ヤマトも機動戦士ガンダムのテーマだけど、「俺のほうが一番うまく美形悪役を動かせるんだ!」という気持ちがあったと思う。


 それで、シャア・アズナブルは最初はロボットもののテンプレ指揮官みたいに登場させておいて、微妙にそれまでのロボットアニメの美形悪役とはちょっと違う異常性や個性を描写していったのではないかと。
(実際、美形悪役のシャアとの決戦を描いた逆襲のシャアはガンダムシリーズではトップクラスの人気作ですからね)
(富野監督じゃない宇宙世紀ガンダムでもシャアの影響はアムロより強かったりする)


 というわけで、機動戦士ガンダムの第一話は基本的にアムロとガンダムの運命の出会いと、ガンダムの強さを描くことが主眼なのだけど、裏の主人公であるシャアを印象付けるのも目的の一つだったのだろう。実際、富野喜幸監督による小説版ガンダムではシャアが主人公に交代しますし。
機動戦士ガンダム I (角川スニーカー文庫)


 庵野秀明監督も機動戦士ガンダムの第一話は完璧で真似ができないとして、主人公ロボのエヴァンゲリオン初号機の初陣を回想シーンに回すという奇策に行ったが。美形悪役の観点から言うと渚カヲルが第一話から出ているのがガンダムとも言える。濃い!

  • つづく

 実は僕もガンダムのオタクなので、ちょっとシャアについて巨大感情があるけどパソコンの文字変換速度が重くなってきたので記事を分けて続きを書きますね。マグネット・コーティングしたい。


 日めくりシャアをくださった磯崎愛さん、いかがでしたでしょうか?こんな感じで。ていうか、こんな感じで毎日シャアについて徹夜したら俺は死ぬと思うのだが?
 でも、女性読者にチヤホヤされたいのでがんばるぞ!女に気を取られてーっ!(ちなみに脳内妹と結婚するくらい脳内がお花畑なので自分をフォローしている女性は10年以上の交流があってもみんな美少女だと思っている。女性ファンには年齢はない!というか脳内妹以外の女性には大して異性としての…)


  • ほしい物リスト。

https://www.amazon.co.jp/registry/wishlist/6FXSDSAVKI1Z
↑グダちん用


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匿名で住所を伏せてプレゼントを送るための、つかいかた
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 このブログは最後まで無料で読むことができますが、著者に物を送ることは出来ます。特に返礼はないです。


 脳内妹との結婚祝い用のほしいものリストはこちら↓
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 もう結婚しちゃったけど、年末くらいまではこのリストを残しておきます。クリスマスプレゼントだろ!



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