玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

日めくりシャア専用その4「見せてもらおうか」

 第二話「ガンダム破壊命令」から3つセリフが選出されています。


 シャアがサイド7の中を強行偵察して、ホワイトベースの写真を撮っていたら、案の定、銃撃の反撃(民間人も含めてみんなでシャアをライフルで撃つ)にあって、ブライトにカメラを壊されて、すごい威力の手榴弾ふたつでサイド7の二重隔壁に穴を開けて脱出します。


 シャアは自分がホワイトベースのあるデッキに乗り込んだと同時に、4人(スレンダーと突撃要員)の部下に撤退命令を出しているので、一番危険度の高いホワイトベースへの強行偵察は自分だけでいいと思っていた様子。なぜシャアは自分がめっちゃ大勢の人に銃撃されても大丈夫だと思っていたのかは謎だけど、華麗に銃撃を避ける。カメラは壊されるけど。


 でも、シャア以外の4人の突撃隊員もそこそこ写真を撮っていたはずなので、まあ…いいんじゃないですかね。シャアのノーマルスーツは赤くて目立つので、シャアは自分を囮にしていたのかもしれず。


 それで、有名なアムロの「撃つぞ、撃つぞーっ!」と言いながら人間は撃てないというシーンも有り。 
 「慌てるな。下手に動くとかえって当たる。人間みたいな小さな目標に、そうそう当たるもんじゃない」
 も、割と名言だと思う。でも、アムロ、2回目の実戦で、ムサイから発射されたミサイルをビームライフルで狙撃しているんだよな。あの、人間よりも大きいけど格段に速い目標では?
 やっぱりアムロの戦闘センスは異常…。



 それはそれとして、ムサイに向かって帰るかと思ったシャア、スレンダーと自分のザクを第一種装備で射出させる。飛んできたモビルスーツに、生身のまま乗り込んで操縦するという荒業。宇宙遊泳をしているパイロットの近くに来たらモビルスーツが減速するとかいう機能がないと、まあ、普通に当たって死ぬと思うんだが。未来のロボットがそんな間抜けな設計なわけ無いだろ。ちゃんと考えられてる。人工知能ブレーキとか。たぶん。


 しかし、シャア、むちゃくちゃするなあ…。その上で通常の三倍の速度でホワイトベースに接近してパオロ艦長をビビらす。(よく考えたら、シャアはノーマルスーツでサイド7に潜入していたし、ムサイもサイド7目の前にいたので、三倍の速度で接近するにしては距離は近すぎる気がするんだが)

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 飛んできてるモビルスーツに乗り込むとか、高等技能な気がするけど、シャア・アズナブルだけができるわけでもなく、スレンダーも普通に乗り込んでる。スレンダー、右手を怪我しているのに。(第二話冒頭でムサイに収容されたスレンダーのザクは右側のシールドを欠損しているようでもあり、再出撃したあとも、カットによってはシールドがあったりなかったりする)


 ドズル中将との通信では、シャアは「ザクの補給も3機」と言って、ドズル中将に「なに?モビルスーツ・ザクを3機もなくしたのか?」と言われ、「は、中将。そのうちの二機は、連邦軍のたった一機のモビルスーツの為に」と、ガンダムがヤバいので補給も当然、みたいに言っているけど。
 シャアはザクの補給を3機くれ、と言っているだけで、ザクを3機なくしたと思ったのはドズルの方。スレンダーのザクは確かに中破してスレンダーも負傷しているんだけど、撃破されたわけではない?たった1機のモビルスーツに2機やられたのは事実だけど。
 微妙にシャアは嘘ついている。そういう細かいところでやっぱり異常性を見せている。まあ、スレンダーのザクが中破しているのは確かだし、モビルスーツをもらえるチャンスが有ればちょっと多めにお願いを申告しておこうかなっていうのはありそう。シャアはあこぎなので。


 というわけで、そんなこんなで、シャア・アズナブルとアムロ・レイは初めてのモビルスーツどうしの宇宙空間戦闘に突入する。


 というか、シャアとセイラの出会いとか、シャアのノーマルスーツでのホワイトベースに対する肉弾戦とか、結構アクションシーンが多いのだが、それに加えてモビルスーツ戦闘もするのか。まあ、ロボットアニメなのでロボット戦闘をするのは当たり前といえば当たり前なんだけど、最近はロボットが戦闘しない回があるロボットアニメやガンダムもいくつかあり。そう考えると昔のロボットアニメは律儀に戦闘してるなあと。
 というか、アクションシーンが複数あるわけで、アニメーターというか背景美術マンも大変そうだなーっていう感じのガンダム。しかも今まで誰も見たことがない描いたことがないスペースコロニーとか小惑星基地(まあ、鉄腕アトムで他の惑星に行く話とかはあった気がするけど)などの難しいメカ背景を設定を起こしながら描くのは大変そう。まあ、そのせいで中盤は労力が足りなくなって、背景はほとんど砂漠とか荒野になってしまうわけだが。序盤は「新しい世界観を見せる!」という気合がビジュアルでも見えていてよかった。


  • 見せてもらおうか、連邦軍のモビルスーツの性能とやらを。

 今回の名言。
 カメラを壊されたけど、まあそれはそれとして、得意なモビルスーツに乗り込んで、くっそ自信満々のシャア・アズナブルである。
 宇宙遊泳途中に飛行してきたシャアザクに乗り込むという荒業なのに、ノーマルスーツを脱いでいつもの軍服に着替えている。マントも付けていつもの白兜も被る。
 そんなめんどくさいことをしている暇はあったのか?ララァに言われるまでノーマルスーツを着ないでモビルスーツに乗っているけど。謎のこだわり。窮屈なのが嫌いというわけではないだろう。だってこの軍服もかなりタイトな服だし。心の病気かな?


 ビームライフルを見ていないというスレンダー(ザクに乗る前に宇宙遊泳をしてる時に撃たれてたが、怖くて後ろを見ていないのか?)に「当たらなければどうということはない」という名言を言っている。
 結果的に当たってスレンダーのザクは大爆発するわけですが。


 もう、すごい自信で負けるとか思ってないし、「性能を見せてもらおう」という余裕こきまくりなのだが。前回、デニムとジーンが負けたのは自分より弱いからだと思っていたっぽいが。この段階でもV作戦に対して「偵察」「様子見」という感じで、ガンダムを絶対撃破しよう、程の熱意はなさそう。連邦軍のモビルスーツのの性能は高くても戦闘経験が絶対的に違うので、余裕で様子見して、できるならドズル中将の命令通り捕獲しようという程度。
 なめてんなー!



 しかし、
 ザク・マシンガンの榴弾をあてたのにガンダムが無傷なので、
「ば、馬鹿な、直撃のはずだ」とびっくりして、
避けられたら、「速い、な、なんという運動性」
 と、ガンダムを褒めまくる。ライバルキャラの鑑。


 ビームライフルを横移動で避けたり天地逆になっても立体的に戦うのはすごいけど。(ビームを避けているというより、ライフルを向けられた時点で回避しているっぽい。ビームを避けられるようになるのは後半のアムロからだと思う)


 そして、スレンダーがビームライフルで撃破されたら、真っ青になって「い、一撃で、一撃で撃破か。なんということだ、あのモビルスーツは戦艦並のビーム砲を持っているのか」とビビりまくる。スレンダーもそこそこプロなので、ちょっとジグザグに進んできているっぽいのだが、負傷していたせいか、カメラの外に逃げるシャアほど横移動できてないので直撃を食らう。


 あの、今回の名言、そんなにかっこよくないのでは?舐めプして来てガンダムの性能を見せられてすごく怖くなってしまう。


 リュウのコア・ファイターの攻撃をシャアは一回は避けたのだが、スレンダーがやられた後に、またコア・ファイターの接近と機銃掃射を受けると、シャアは驚いて「うわっ」って言ってしまう。一回目は余裕で回避したけど、スレンダーがやられて情緒が不安定になっている時にもう一回、来られたらビビってしまう。かっこ悪い。
 すごいビビってコア・ファイターを避けた後に、「フン、変哲のない新型戦闘機か」ってコックピットの中で他に誰も見てないのに強がる。シャアは独り言が多い。



 それでアムロがビームライフルを撃ちすぎて(たぶんザクよりも人間相手に乱射してたのが大きい)エネルギー切れになったのでシャアは逃げ帰ることができる。
 で、逃げながら
「か、火力が、ち、違いすぎる」と、またビビる。


 情緒不安定じゃないか?


「見せてもらおうか、連邦軍のモビルスーツの性能とやらを」(余裕)

「ばかな!直撃のはずだ!」「何という運動性!」(驚愕)

「当たらなければどうということはない!」(部下に向けて強がり)

「なんということだ、あのモビルスーツは戦艦並のビーム砲を持っているのか」(愕然)

「うわーっ」(コア・ファイターがよぎっただけでビビる)

「変哲のない新型戦闘機か」(何の意味もない強がり)

「か、火力が、ち、違いすぎる」(絶望)


 驚きと強がりが交互に来ているので余計不安定に見える。で、次回はパプア補給艦のガデムに対してまた強がりをいう。コックピットの中で一人の時は割とリアクション芸人みたいにガンダムにビビるけど、出世したいので他の大人の軍人の前では強がる。
 コア・ファイターにすらビビるのは相当だぞ。まあ、当たりどころが悪かったらコア・ファイター相手でもザクは負けるんだが。


 うーん。なんと言いますか。第一話の感想で、シャアもアムロたちと同じ若者だけど、若さだけで行くのが過ちだということを自覚している点でアムロたちより大人だということを書いたのだけど。
 それでも史上初の対モビルスーツ戦をして、新兵器のビームライフルを見ると超ビビる。
 シャアはホワイトベースの若者たちや連邦軍に恐れられているけど、シャアはシャアでやっぱり青臭い若い部分があって伸びしろがあるライバルキャラ、ということだと思う。好意的に擁護したら。


 長浜ロマンロボットシリーズだと、美形悪役幹部は毎回使い捨ての敵ロボットの部下に作戦を出して、自分が実戦に出るのは最後の最期に追い詰められた時だけで、そこで最後に主人公にやられるのだが。なのでほとんど1回しか敵ロボットとしては活躍しないのだが。
 シャアやマスク大尉はビビったり負け惜しみを言ったり言い訳したりしつつ、逃げ帰ってまた主人公に再トライしてくるので、その点では1979年のロボットアニメの美形悪役としては「毎回自分でも戦闘する」という点で他とは違う感じを出しているのかもしれないというか、むしろタツノコプロのドロンボー一味に近くないか?(ラ・セーヌの星の警備隊長ザラールもあるのかも)


 まあ、美形悪役は死ぬのも見せ場なので、そこはガルマにやってもらう。ライディーンのシャーキンやコン・バトラーVのガルーダは前半で死ぬけど、シャアはちょっとやさぐれた後、復活してくる。
 巨人の星の花形満も入ってるかなー?野球は何回か対戦してもめったに死なないので。まあ、花形満は大リーグボールを打ったらバキバキに骨折してちょっと休むんだが。


 そういう点ではそれまでは1回で死んでたプレミア感のある美形悪役を頻繁に出して、いろんなリアクションをさせるというところがガンダムの面白みで、シャアが今日まで愛されるキャラクターになった理由かもしれない。
(それまでのロボットアニメは敵ロボットも一回に一体が大体のセオリーだったけど、ザクなどのモビルスーツは量産されているので、美形悪役のシャアは最後まで死なないけど、他の兵士をたくさん殺して残虐アクションを楽しませることができる)


 また、美形悪役のシャア自身も頻繁に前線に出て活躍するので、能力が最初から高止まり気味で変わらない長浜ロマンロボットシリーズなどの過去の幹部キャラに比べて、毎回負けを味わったり、変な作戦をしたり、妹と何回か接触して困ったり、彼女を寝取られたりして成長していくという裏の主人公に見えてくる?
 いや、成長っていうか、業が深くなっていっているという方が正しいような。


 シャア以降、怨念が溜まっていくタイプの美形悪役は確実に増えたと思う。特に富野作品では仮面の有無よりも、欠かせないポジションとなっている。
 ∀ガンダムでは仮面のハリー・オードが味方気味なので、ラスボスのギム・ギンガナムよりも、最初の味方指揮官に見えたグェン・サード・ラインフォード卿が変なカルマを積んでいったっぽいな。ディアナ様をラスボスという人もいますけど、僕はきれいな女性に弱いので…。


 富野監督自身が嫉妬深い人だからなあ。


  • ほしい物リスト。

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↑グダちん用


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