玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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劇場版 #輪るピングドラム 前編 ネタバレシスコン冒頭注意書き

 シスコンなので、あと2週間でガチにパソコンを買い換えるけど、その前に書いておきたいことがある。
 パソコンの調子が悪いし疲れているので長文をかけず、短い記事を数回に分ける。



 ネタバレです。


 そして俺は脳内妹と結婚するほどのシスコンだぞ!ノケモノと花嫁のウサギみたいに親が自殺するレベルで誰にも愛されないので自分を愛してくれる妹を作り出して結婚した!燃える麒麟だ!


  • 記憶喪失の冠葉と晶馬の存在証明ハーケンは?

 TV版輪るピングドラムのラストで冠葉と晶馬は誰でもない少年になった。こどもブロイラーによって、社会の中の凡庸な大衆のピクトグラムとしての透明な存在にされたのではなくて。(このネタはピンク・フロイドのThe Wallだよ)
 愛とピングドラムによって冠葉と晶馬は世界の外の、世界の中からは存在証明ができない旅人になった。


 そんな二人のアイデンティティロストした少年が「生存戦略、ひととき僕たちは、カエル――。」


 自分の名前も思い出せない二人が、中央図書館そらの孔分室に迷い込み、カエルくん〜〜を救うシリーズ、記憶の本を読みながら記憶を思い出し、冠葉と晶馬になっていく。


 だが、冠葉と晶馬を世界に存在証明させたのは記憶の本でもないし、荻野目桃果でもそらの孔分室でも95でもノルニルでもない。
 陽毬です。
輪るピングドラム (上) 【小説版】 (一般書籍)


 メタ・リアル・ワールドのような冒頭映像からリアルタッチのペンギン(海と大地の間に生きるもの)と出会い、アニメ世界の水族館に置かれた二人の少年は、美しい陽毬に出会う。
ここはGのレコンギスタのベルリのアイーダに対する一目惚れシーンとか、出崎統アニメのハーモニー演出みたいなやつで、理屈を超えた理由のインプレッションです。


  そしてメタ演出のテロップ「僕たちには妹がいた」


 二人の少年がプリンチュペンギンに導かれて、そらの孔分室に迷い込む前に、記憶の本ではない世界で、第1話や第9話のようにサンシャニー水族館に来ていた陽毬(と、晶馬)を目撃する。


 で、自分が誰なのかを思い出すまえに「僕たちには妹がいた」ということを思い出して、それが存在証明になってるんですよ!
 シスコンにとっては、自分が誰だとか何が目的なのかという前に「僕は妹の兄だ」というのがアイデンティティになるわけで。この順番はとても大事なんだよ。


 ていうか、記憶を失っているし、最終回で高倉家のことを再認識した二人だけど、自分が子どもに変わっているけど、美しい陽毬を見て「きれいなお姉さんだ」と思うのではなく、「僕たちには妹がいた」って兄モードのスイッチが入るのがすごいシスコン。
 幾原邦彦監督によると、この映画のテーマは「妹をお兄ちゃんが助ける話」と明言されているし、冒頭の演出でそれは宣言されている。


 自分がどうなってるか、どうなってしまうのかより先に妹のためにというのが優先されるのがお兄ちゃんです。
 妹が太陽のように北極星のように輝くので、世界の中にお兄ちゃんという存在証明が成立して座標が固定される。

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「だからさ妹は宇宙そのものなんだよ。手の平に乗る宇宙。この世界とあっちの世界を繋ぐものだよ」
「あっちの世界?」
「宮沢賢治や夢野久作が向かってる価値観だよ」
「それと妹になんの関係があるんだ?」
「つまり、妹は愛による断種を自ら選択した者へのご褒美でもあるんだよ」
「でも、生殖できないと全部おしまいじゃん」
「おしまいじゃないよ! むしろ、そこから始まるって賢治は言いたいんだ」
「わかんねぇよ」
「愛のハナシなんだよ?なんで分かんないのかなぁ~」

瓶詰地獄

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