玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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Vガンダム徒然は続く

フォンセ・カガチも正しいと思う。

ウッソ 生き物は親を越えるものです。親は子を産んで死んでいくものなんです。その真理を忘れているこの作戦はもともと敗れるものだったんですよ。
カガチ 増えすぎた人類こそ真理を踏み越えたのだ。そういう人類は消えたほうがよい。
ウッソ ひとりの頭でっかちの老人のおかげで、人類が全滅するなんて。 僕たちが新しい方法を編み出して見せます。
カガチ 自惚れるな。 その自惚れが人類を間違えさせたんだぞ。
ウッソ 僕らが出来なければ、次の世代がやってくれます。

次の世代、次の世代といって、それでドンドン地球は汚れていくし、次の世代も育てなくなる。
それが人類と言う愚民の有り様だ。
大体、ウッソだって頭でっかちじゃないの。
いや、頭でっかちだったのが、カサレリアから出てからの戦いで身体性とかを身につけたのかしら?
そんな地球育ちのニュータイプのウッソが理想を語っても、身近にオデロとかカテジナとか優しさとエゴに固まった愚民はいっぱいいる。そういうものも救っていけるのかよ?
生き物がそう簡単に親を超えられているの?
うーん。どうなんでしょう。
ネアンデルタール人を全滅させた頃よりはマシになったとは思うか・・・。なら良いか。
それにしても、何度戦争してもコロニーや核が落ちまくっても増えつづける人類って言うのもまた恐いよなあ。
人類は眠るべきだ。
∀ガンダムの冬眠?
あと、親は子を産んで死ね、と言うのもまた違う。と思う。だって、遺伝子だけではなく模倣子、つまり文化を残す人の知恵と言うのも大事だと思う。
そういう側面は、子供をマーベットに変わりに生んでもらって(自分は人口を増やさないで)死んでいったシュラク隊のお姉さんや、若い者を逃がして散ったリーンホースの老人達で補完してるのかな?
そんで、知恵の継承というのも、あくまで冬を越すための人の営みに寄り添った物であるべきで、どこまでも肥大させて良い物だとは富野は考えてないのかな?それともそこに希望を持っているのかな?宇宙開発世代として。
というのは、つまり、知恵の終着点として、人の心すらも動力にできるようになった究極機械のエンジェル・ハィロゥはそれ自体人類を越えた存在になって外宇宙を目指してしまうという事。
そういうのは壮大すぎて簡単には答えは出せないよな。進化するものもいるし、ニュータイプを生み出すオールドタイプも要るし・・・。
とりあえず何が言いたいのかと言うと、僕は「人間も動物だから、欲望に従って行動するのが良い。どこまでも利益を追求するのが良い」という人は嫌いだ。
満腹の時は目の前を獲物が横切っても行き過ごせるような動物が良い。イナゴじゃないんだからさあ。
ということを、富野アニメを見るとつらつらと考えます。