玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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大和田秀樹ガンダムさんに対する憎悪

単行本で絶賛したといわれる池田秀一氏の文章の大意は「否定はしないが自分はあまり好きではない」という物だったらしいがっ!
僕がどれくらい機動戦士ガンダムさんが嫌いかと言うと、飲み会で京大生の女の子が「わたし、ガンダムさん好きなんです。大和田秀樹は天才だと思う」といった時に


「あんなものはっ!ガンダムブームの大衆意識に迎合し、マンネリズムでネタを粗製濫造しているだけのっ!駄作ッ!
ガンダムのなんたるかが全く伝わってこないっ!上っ面だけのガンダムキーワード記号を置いただけで、それが笑いになると思うなっ!ガンダムとしてもギャグマンガとしても中途半端!カス!カス!カス!
ガンダム・ギャグならシャア猫のことかブラスター・マリ、最近では餅月あんこか犬ガンダムがいいです!ユーモアがあり、ガンダムの本質をついてるっ!」
と酔っ払って叫ぶほど嫌い。
最悪だ・・・。いや、弁解を許していただけると、その頃はちょっとドアのガラスを蹴って割るくらい(5万円)精神状態が悪化していたので、普段の僕は穏やかですよ!(墓穴)


うーん。
大魔法峠は面白かった、って言うのは、僕が魔法少女に対して思い入れがないからか?大魔法峠魔法少女ジャンルのパロディーで、特定のアニメのパロディーではないという程度にはオリジナルだったからだろうか?
私はようこそようこと海モモの世代ですね。



マンガ家としての大和田秀樹はそれなりに売れているんでそれほど酷くはないと思っています。
じゃあ、なんでガンダムさんに対して僕がこう、憎悪を掻き立てられるのかを考えてみました。


「権威に対抗するギャグマンガという構造において、ガンダムが権威の位置に据えられて貶められている」という事がこのマンガの面白さの立脚点なのだな、と感じて悲しくなってしまう、というのが僕の憎しみの原因のようです。


ガンダムさんにおいては、ガンダムが強大な力を持った悪役的に描かれる事がある。
また、事実上の主人公であるシャアさんはアホである。
確かに21世紀におけるガンダムの一般的な認識においては、ガンダム白い悪魔でゲームでも外道な強さで地道に頑張ってるジオンを叩き潰すというイメージが在る。
シャアも美形エースパイロットという人で、そういうイメージを壊す事で笑いに変える、と言うのはやくみつるのマンガ(あまり好きではない)とかもっと古くからの風刺漫画とかから通じるギャグマンガの手法としては全く正しいものではあります。ありますが!


ままならない世の中や大人社会への少年の対抗手段だったガンダムや、組織に一人で立ち向かって敗れつづけていったシャアが、そのように貶められる立場になってしまった、という刻の流れが、悲しい。


だが、それはガンダムが3世代ブランドになってしまい、親が子供に見せる物としてのガンダム、アニメ業界でも化け物のような利益と人気と影響力を持つガンダムブランド、という風になってしまった事の証明でも在り、シリーズが続いたこと自体は喜ばしい事だと思わなければならない。だから、グダちん個人の感情は無視して、我慢します。



あ、宇宙島のガルマは、ニートのギレンと港湾労働者のデギンが選挙活動をするって言うアイディアは素晴らしいと思うので、悔しくも面白いです。キャスバルが嫌な子として描かれてるのは悲しいですけど。
っていうか、ギレンってセシリア以外に本妻がちゃんと居て、絶対に奥さんを表に出さない愛妻家(独占家)らしいですけど。まあ、そこら辺を言うのは野暮ですね。


だけど、ギレンとジオン公国が一週間戦争でやった事は一生忘れない。
とても評価する。
あとは平時における人減らしとして、過当医療廃止法案ですよねー(←マイブーム)