玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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地球防衛企業ダイ・ガード 見終わった

SFの体裁をとった人間ドラマを描こうというのは、ポストエヴァンゲリオン後期に押井守も混ぜた踊る大捜査線ケイゾク系列の一本。テレビタレント(や将棋名人)からもネーミングを取ってあるし。


地球防衛企業 ダイ・ガードは人間関係がメインと言う事で、城田と赤木と佐伯のゆっくりとした影響のし合い、やら赤木と大山さん、青山と中原の静かな恋などが淡々と静かに描かれているのは好感が持てた。うむ。水島精二監督はこういう淡々と静かな地に足についたフラグのはっきりしない関わり合いが上手いのかもしれないな、と思った。機動戦士ガンダム00のコーラサワーがいつの間にか結婚とか。


ただ、静かな描写は上手かったのだが、桃井さんのトラウマ話とか百目鬼ちゃんの怒涛の説明とかはちょっと、わかりやすくて浮いていたかな。トラウマ話の22話「私が私であるために」は伊藤伸高(四畳半神話大系:キャラクターデザイン作画監督)作画がすごく良かったからドラマとしても見入って良かったのだけれども。
他にも各話、21世紀警備保障のダイ・ガードチームの活躍のためにほかのセカンドチームや脇役や怪獣がわかりやすく悪い人になっちゃってたり、描写がおざなりになっちゃってる部分もあり、作り手の思い入れがちょっとムラになっちゃってるのかな、と思った。
ヘテロダインが自然現象であり、意思が無い、というのは、エヴァの使徒系列の「なんだかよくわからない怪獣」系列なのだが。
勝手に出てきて、コアを破壊したら壊れる、というルールのためだけに存在しているような感じで、怪獣を倒すという爽快感があんまりなかった。怪獣があんまり生への執着が無いから殺しても征服感が無いんだよなあ。作業っぽい。まあ、サラリーマンの仕事がメインのドラマなんだけども。
まあ、たまに偽ダイガードがでたり、地雷で追い込んだり、防衛軍と連携した工夫があったのはウルトラっぽくて良くはある。ちょっと、出来すぎかもしれないけど。


というわけで、淡々と静かな人たちの関係が楽しめるロボットアニメでした。
しかし、ダイ・ガードの角の意味は一生わからないんだろうなあ。機能的意味あるの?
エンジンの塊と接続部分っていうマッシブな体型は良いと思ったけど。背中の角は毎回折れる…。