サブタイトル[禁断のロリコンオーディション]
前書き:シャアがササキバラゴウだったら面白いと思って思いついたけど、逆境ナインのドラマCDでササキバラゴウの声が池田秀一だったので、ビックリした。みんな似たような事を考えるなあ。
あと、正義と愛とロリータと。
小松「手下ではないが、知っている!知っております!お前は社亜砂!そら様!こやつは家庭教師などではありません。性犯罪者です!」
そら「そうなのか?」
小松「その白い仮面が何よりの証拠!重度のロリコンが刑務所から出所した後、こどもに近づけないよう、被せられる『ロリコン矯正マスク』を被せられた第1号としてニュースになっていた男です」
そら「出所したのなら、もう犯罪者じゃないんじゃないの」
社「そうだ。頭令。貴様は私と来るのだ。このような地下は貴様にはふさわしくない」
そら「今日は誘いが多い日だわねー。
レイ、結局こいつは何者か、知っている?」
レイ「はい。小松の言う事は本当です。社については5年ほど前、教育実習生連続女生徒強姦事件などの罪で実刑になった報道がありました」
ロザリオ「社は今年の四月から、そら様の半径1キロ以内に48回接近し、そら様を双眼鏡などで観察し、またそら様の廃棄物を集めておりました」
宇宙人たちは”セブンセンサー”が観測したデータをそらに報告した。
そら「四月からか……。なら小松とは関係なく尾行していたのね。
社、お前は私の変態ストーカーなの?」
社「それはちがう、私はある人に貴様を教育するように依頼されてきた。そのために貴様がどういう子か調べていたのだ」
そら「それで私を尾行して、こんなとこにいきなり来たの?おかしくない?やっぱり、変態?」
社「ん……。それは、なかなか、声をかけるきっかけが、、、な……」
仮面のレンズを上目づかいにいたずらっぽく睨みつけるそらに、仮面の男は顔をそらしてしまう。
小松「ええ!こ奴は変態ですよ!」
小松は客席最前列のゆったりとしたソファにでっぷりと座り、言い放つ。
小松「『ロリコン矯正マスク』はですね、GPSで性犯罪者の位置を常に送信し、見聞きした物を記録して警察に送信するんですよ。そしてペドフィリアが欲情した時に発するペド脳波を受信すると両耳に埋め込まれた電磁場発生器でぺド神経に電流が流れ、超音波を発振し、強烈な痛みで歪んだ変態性欲を矯正するんです。
だから、今まで欲情しすぎて美少女のそら様に近づけなかったんだろう?そうだろうが、社亜砂!
お前は5年前に教育実習生として受けもった名門女子高付属小学校のクラスの女児全員を強姦した悪魔だ!変態だ!お前こそ地上に出ていはいけない男だ!
そら様!こんなやつについて行ってはいけません!また再犯しますよ!」
小松はそらに自分の知識と有用さをアピールする機会と、得意げに解説する。
社「良く知っているな。さすがテレビ業界人。いや、ここではロリータ裏ビデオディレクター小松康次か」
小松「わ、私を知っている!?」
社「しかし、間違いもある。私はただ、自由恋愛をしただけだ。それがたまたまこの国の法律で禁止されていたにすぎない」
タイガー「この変態が!だいたい、どうしてここに入れたんや!」
社「頭令の匂いを辿った。暗号キーロックにも頭令が押したボタンに少女の残り香が残っていた」
スネーク「変態だ…。こ、こんなにちいさいおんなのこがすきな変態は、おれ、みたことないっ」
そら「おもしろい芸ね」
ロザリオ「通路に残したビー玉ゴーストも社を見ていました。確かに、社はそら様の通ったとおりに迷わず進んでいました」
小松「くそっ!監視員は何をしていた!」
社「貴様が頭令の体に見とれている間に眠らせたが、通路には数が少なかったな。頭令を独り占めしたいと思ったのだろうが。
それから、このマスクだが。確かにカメラとしても使える。
ここは貴様たちの社交場で、少女を食い物にするのに慣れた場所という証拠も隣のビデオルームで見させてもらった」
小松「そ、そのマスクは……、全ての情報を……警察へ……」
社「そうだな」
上流階級が属する裏ロリータ顧客名簿が流出した?セレブと少女たちの乱交や凌辱パーティをみられたか?いや、裏ロリータ社交界の事が外部の人間に知られただけでも、いや、今日、新しい美少女、頭令そらを独り占めしようとした事、これが露見すれば小松は確実に息の根を止められる。しかもそらはおしうりグループに大損害を与えた魔道のアイドルの正体なのだ。
どうしてこうなった?天宮ロロール、頭令そらという美少女のために小松康次はのぼせあがっていたのだ。その高みから死の予感へ転がりだした彼は汗を滑らせ、ズルリ、とソファから転び出た。
だが、小松も表では看板番組のディレクター、裏では少女売春のコーディネーターとして力を奮った男だ。額から脂汗を流しながらも、はたと気付いた。
小松「ハハハハハ!いや、まだだ!甘かったな!
この演芸ホールはVIPも集まるトップシークレットホールでね、どんな行為をしても大丈夫なように、完全防音、……そして電磁波も完全に遮断している!ゆえに!
お前が見た証拠はまだ送信されていない!」
社「出ればすぐだがな」
小松「出れんさ!私が雇ったのはタイガーたちだけじゃないからな!隠し部屋に待機させた輩もいるんだっ!地上に出る前に始末してやる!」
そら「……なんか、混乱してるみたいだけど。とりあえず、あんたたちはみんなロリコンなのね」
変態男の言い合いに、美少女そらは腕組みし、呆れ顔で確認した。
小松「……あっ」
社「頭令、確かに君は魅力的だ。///」
タイガー「僕たちはロリコンやないですよ」
小松「嘘をつけ!貴様たちも私の下請けで援助交際ビデオを撮って売っていたじゃないか!」
タイガー「うっさい!タダの仕事じゃ!ロリ専ちゃうわ!」
社「頭令、貴様が契約しようとしていた男たちがどのようなものかわかったか」
小松「この前科持ちが!」
そら「はぁー。もう、うるさいし変態はめんどくさいから全員殺したい」
レイ「殺人はいけません」
そら「でも、こいつら知りすぎたからなあ。記憶ぶっ壊そうよ」
レイ「そら様、24時間テレビジョンで催眠をかけた人間には予期しない障害が残った者もいました。我々としましては人間の脳への干渉はなるべく行使すべきではないと上申いたします」
そら「じゃあ、ほっといて帰る。知られた住所とかは、ま、引っ越せばいいでしょ。お兄ちゃんとあたしとあんたたちがいればどこだっていいわ」
レイ「了解し、実行します」
すたすた
言い争う男たちを置いて、花道から頭令そらは退場していく。
ぞろぞろ
水着のお嬢様の後に執事とメイドの姿をした宇宙人たちも付いて行く。そして、赤いジャケットの男も。
そら「ロリコンはくるな!」
社「貴様を迎えに来たと言っただろう。それに出口は同じではないか」
そら「なら勝手にしたら?でも、急ぐわよ。レイ、抱っこ」
レイ「了解し、実行します」
そらをお姫様だっこするレイ。その背中に投げかけられる叫び。
小松「そら様!私との契約は!」
そら「あんたは使えなさそう。デブでキモいし。レイ、走る!」
レイ「了解し、実行します」
そのままレイ、そしてメイドたちは100メートル10秒のペースでディレクションルームの穴から通路に出、一目散に去って行った。
社「なかなか速いな!」
それを追う社亜砂。取り残される肥満の小松と縛られているタイガーとスネーク。いや、ドタバタしている間にスネークがタイガーの縄を噛み切っていた。タイガーも懐のナイフでスネークの縄を切り、
タイガー「小松さーん。どないします?こないなことになるとは聞いてませんでー」
小松「絶対に!絶対に!ここから出すな!げほっげほぇっ」
興奮してげっぷを出しながら叫ぶ肥満中年。
タイガー「じゃあ、ここからは口止め料も含めて別料金になりますけどええですねー」
小松「細かい話は後だっ!後だっ!早くしろ!社亜砂と老人とメイドは殺せ!ガキは捕まえろ!ヤンキーどもを使ってな!」
タイガー「はい、確かにサインいただきました。ドン亀、ちょっと手荒にいくで」
スネーク「スネークだよ、兄貴」