玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

銀河機攻隊 マジェスティックプリンス最終回まで見た バランス!

ロボットアニメのお約束と言う遺伝子を守ろうという企画と、地球人の遺伝子を守ろうって言うSFをリンクさせた感じ。
演出的には画面分割が面白かった。それ以外は割とロボットアニメのお約束を守ったような安定感のある感じだった。お約束をたくさんの登場人物に割り振ったので、ドラマチックさは多少抑えめ。そこは脚本吉田玲子さんの日常感覚か。
脚本的に突っ込みセリフが各所にあって、暴走した主人公をクールダウンさせる展開ともリンクして、「あまり熱くなりすぎてはいけない」っていうメッセージや日常感覚なのかなーって思ったけど、「ヒーローになりたい」って言う願望は否定してなかった。それはメインテーマだからか。


しかし、流れを切る感じのツッコミセリフやネタが多くて交響楽音楽的熱狂感覚はそんなに持続しなかったけど。でも、短いフレーズの連結、っていう方向の作曲なんだろうか。
全体的な流れとしての「敵の拠点をつぶして敵の幹部を減らして敵のボスと戦う」、って言うロボットアニメのお約束的戦闘を遂行するためのドラマ進行は割とサラッとお約束通りに流れていた。あと、カメラを意識してキャラがネタをやっていた感じの所もあり、ネタなのかマジなのかわからんところもあった。
争いや闘争心を否定しようとして逆に時空をブッ飛ばした聖戦士ダンバインほどの苦悩は感じられなかった。


でも、けいおん!の吉田玲子さんだし、ロボットアニメでも日常系をやろうとしたのかなー。いや、獣王星ロミオ×ジュリエットはSFだったけども。
戦争してるのにツッコミネタでクールダウンするってのは元永慶太郎監督の作風でもあるか。
刀語はネタや漫談をやりながら異常な殺し合いが淡々と行われているという西尾維新の歪さを強調してて面白かった。ヨルムンガンドもネタや漫談をやりながら戦闘を日常としてやっている兵士の感覚として、ネタと戦いのバランスが面白かった。デート・ア・ライブは映らないので見てないっすねー。真剣で私に恋しなさい!!は政治ネタと美少女ネタと笑いとシリアスのバランスに迷った。スクールデイズは淡々と異常な恋愛が行われているのがシリアスな笑いになっていた。


しかし、吉田玲子さん、今年はシリーズ構成をたくさんやってるけど、MJPより君のいる町の方が見てて不安感がある。山内重保監督は何をやらかすかわからんところがある。原作を再構成しようとして予測不能になるし。
吉田さんはSFよりも現実に即した世界観の作品方が緊迫感や人間関係の濃さやアイディアの飛翔感を出すところがある気がする。カレイドスターとか。マリア様がみてるとか。


戦闘は速かったけど、なんか宇宙の距離感や重力バランスが良くわからんかったので、戦術と戦略が認識できにくかったです。
でも、観客が見たいと思うものを見せようというお約束を守ろうとして、それをちゃんとこなした感じはある。長浜ロマンロボットシリーズを今によみがえらせた感じだし。でも、長浜さんは長浜さんでクドい熱血ロマンやクサい愛憎劇を描いたりして濃いんですが、元永監督は今回はそんなに熱血には振れなかった感じで。
全体的にきちんと作ってあるんですが、もうちょっとちゃんとしてないで「破」とか「離」とかをやってもよかったと思うけど。殺し合いをしてる割に、割と淡々としてたなあって。
「受け入れよ」が狂ってて良かったんですが。これはバトルのセリフじゃないんですよね。戦争で殺し合いをしてる熱狂はそんなになかったかも。
アニメは基本的に何をやってもいいんだから、もうちょっとはっちゃけてもよかったとは思うんだけども。あー、でも、宇宙艦隊戦って言う時点ではっちゃけてるのかなあ…。


ガンダムオタク的に考えると、怒りのスーパーモードより明鏡止水のハイパーモードって話なんですが。Gガンダムは破壊的な作品だったなー。でも、Gガンはかなりお約束に忠実な部分もあり。お約束と意外性のバランス、ネタとマジのバランス、長編ドラマと短いシチュエーション、難しいところです。


MJPは前半のドーベルマンがエロ画像を見たりするところが予想を上回る感じで面白かったかなあ。後半だとドーベルマンが探索任務するところが宇宙っぽくて面白かった。沢山キャラクターが出てくるアニメですが、僕はドーベルマンが面白かった。
沢山個性的なキャラクターやネタ的エピソードを出して、その中で視聴者がお気に入りを見つけるーって言うソーシャルゲームみたいな作りなのかなあ。

フィギュアもあるのか―。