玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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Gのレコンギスタ第20話のビーナス・グロゥブとロザリオ・テンの大きさと位置を整理してみた

Gレコ20話の宇宙に出てきた新しい構造物、すごくSFっぽくてカッコよかったですね!
でも、スペースコロニーやキャピタルタワーに匹敵するものすごい目新しい巨大構造物(メガストラクチャー)な割に、すごいアッサリ通過していてロボットバトルアニメがメインで、ちょっと惜しかったですね。せっかくの設定が…。でも、設定を自家中毒的に説明するだけの作劇よりは活劇にした方がいいって言う判断なのかな。
それはそれでいいけど、ちょっとついていけなくなる視聴者もいそうなので何となく解説してみる。

  • クレッセントシップ

・おおきさ



凄い大きい輸送船。1年に一回金星と月を往復して一年分のフォトンバッテリーを地球に運ぶ大事な船。
月のような輪の直径が1kmもあるという数字の上での大きさの理解はしにくいかもしれないけど、200mくらいの全長のメガファウナの5倍の長さだと思えば割と覚えやすい。
ちなみに、ガンダムだとホワイトベースが全長262m、ムサイの全長が234m、グワジンは294m。
自衛隊あたご型護衛艦が全長165m、戦艦大和が263m。

クレッセントシップの先端のデッキの高さがモビルスーツの約3倍で50mくらいなので、それも物差しになりますね。


・はやさ
月から金星まで行くのに、複数日かかっているみたいだが、具体的な日数は不明。
劇中の金星の軌道上の位置は不明だが、金星と太陽の距離:1億820万kmで、地球と太陽の距離が1億4950万km。一番近い時に直線距離で4000万kmだけど、宇宙船が直線的に進むことは重力の関係で無さそう。
現実の宇宙探査機だと4カ月から半年くらいかかるっぽい。
1973年11月3日にケープ・カナベラルよりアトラス・セントール・ロケットによって打ち上げられたマリナー10号はおよそ4ヶ月をかけて金星へ向かった。ベネラ15号は1983年6月2日に打ち上げられ、同年10月10日に金星軌道に到達した。あかつきは2010年5月21日に種子島宇宙センターから打ち上げられた。2010年12月7日に金星の周回軌道に入る予定であったが、軌道投入に失敗し、金星に近い軌道で太陽を周回している。
あかつきについて。

あかつきはこの後、約5億2千万キロを飛行して12月に金星付近に到達、最終的には金星表面から300〜8万キロの長い楕円の周回軌道に入る。
探査機あかつき打ち上げ 金星の謎、解明目指す - 47NEWS(よんななニュース)
「あかつき」飛翔!!:化学屋の呟き:So-netブログ

直線ではなく曲線で地球から金星に行くと5億キロかかるのか…。雑に5億2千万キロを半年で飛ぶとすると、秒速33.4km。
金星の公転速度は35km/s。なので、現代のロケットの速さはほとんど相手先の惑星の近くで相対速度がゼロに成るくらいに合わせてます。
惑星探査機の軌道と飛行速度
ここら辺の計算式がくわしいけど、読むのが面倒。
とりあえず、地球の公転速度が30km毎秒だから地球から出発した宇宙船はそれくらいの相対速度を持っていて、ボイジャー2号は初速が39.2km毎秒で、太陽系の惑星の間を飛んでる時は20km/sで飛んでたらしい。
地球の引力圏から脱出する第二宇宙速度が 11.2 km/sで、太陽の重力を振り切るために必要な第三宇宙速度ば約 16.7 km/s(時速60,100km)です。


で、ガンダム Gのレコンギスタの劇中では、第14話でゲル法皇が「半月後には、ここで年に一度のカシーバ・ミコシの降臨祭があります。」と発言していて、第20話ではテン・ポリスがジット団に対して「(クレッセントシップが)降臨祭を済ませずに帰国した」と言っている。
降臨祭がカメラで描写されていない間に行われたのかどうかは不明。だが、半月後の降臨祭より先に帰国したとすると、2週間くらいで金星圏に到達したと言える。メガファウナのメンバーも半年も経過した感じではない。18話で乗り込んで、19話でランニングをしていたまでの間も数日と言う感じで、19話でベルリが眠らされて20話で起きたのは一晩くらいらしい。
現代の化学燃料ロケットだと加速できるのはほとんど打ち上げの時と、あとは惑星の重力を利用したスイングバイくらいなんですが、未来の宇宙船は現代だと半年かかる道を2週間くらいに短縮しているようでスゴイ速い。ミノフスキー物理学やフォトンバッテリーの威力ですね。レイハントンなんたらでクレッセントシップは性能アップしたらしいが、それでも10%の時間短縮らしいので。
ちなみに、帆船のインド航路が半年で、現代の航空機だと数時間です。技術の進歩ですねー。
JAXAさんの解説を見ると、燃料式ロケットだとホーマン軌道という半円形の軌道で燃料を節約してるみたい。
また、地球から金星に行くためのチャンスの周期は584日に1回しかないらしく。毎年往復しているリギルドセンチュリーのクレッセントシップはすごいわけですね。

せっかくうまく打ち上げて木星の軌道まで到達しても、そこに木星がいなければ打ち上げた意味がありません。このような最適の打ち上げチャンスは、各惑星に対し表のような周期でしかめぐって来ません。これが「会合周期」です。
http://edu.jaxa.jp/materialDB/html/teacher/4/con5.html


仮に、クレッセントシップがホーマン軌道を無視して直線気味で1億kmを2週間で飛ぶとすると、秒速82.67km。うーん。従来の宇宙船の倍か。あかつきと同じ5億2千万kmを2週間で飛ぶとすると、秒速429.88km。アホみたいに早いなあ。


※追加参考値
機動戦士クロスボーン・ガンダムに登場したマザー・バンガードは木星から地球まで、メインマストを途中で折りながらも、ミノフスキードライブで2か月半+4日(トビアが捕えられて再合流するまでの日数)+数日(反乱が起こるまでの日数)の約3カ月で航行した。
続編の機動戦士クロスボーン・ガンダム鋼鉄の7人では、ミノフスキードライブユニット・イカロスを使って地球から木星までたったの1週間!で航行した。
地球と木星の距離は9.66億キロ〜5.91億キロ。マザー・バンガードやイカロスは直線的に飛んでいる感じだった。
平均して8億キロを上記の日数で飛んだとした場合、マザー・バンガードはメインマストが折れている状態で時速37万キロ、秒速102キロ。イカロスは時速476万キロ、秒速1322.7キロ。(ちなみに、これは平均値で宇宙では加速と同じくらい原則にもエネルギーを使うので、最高速度はもっと出る)
ミノフスキードライブって想像を絶する速度が出るな!
ミノフスキードライブは無限に加速したら光速の秒速30万キロが出るらしい。
同じ長谷川裕一先生の機動戦士Vガンダム外伝だと、巨大宇宙船のダンディ・ライオンが500年かけてプロキシマ・ケンタウリに入植したらしい。この平均速度は秒速2530キロ。
クレッセントシップはVガンダムのころの技術よりも速そうなので、秒速数百キロを出してもおかしくないのか。そう考えると、ビーナス・グロゥブまでは2週間と言わず4日くらいで到達したのかもしれない。

  • ビーナス・グロゥブ




このモビルスーツの後ろにある金色の丸い奴の集団がビーナス・グロゥブ。
前回のサブタイトルが「ビーナス・グロゥブの一団」だったので、金星の組織がビーナス・グロゥブだと思っていたんですが、ドニエル艦長が今回「メガファウナの目標はビーナス・グロゥブの上にある、オーシャン・リングのジット・ラボ!」と言っていたので、ビーナス・グロゥブはオーシャン・リングの下(宇宙では南が下)にある巨大フォトン・バッテリーの環状構造物がビーナス・グロゥブ(金星の球)らしい。
ビーナス・グロゥブとオーシャン・リングとロザリオ・テンとジット・ラボという固有名詞の区別が難しいですね!富野脚本は分かりにくいですね!そもそもファーストガンダムでもルウム戦役が何なのかとか各サイドの固有名詞に対してほとんど説明が無かったですからね!なので、僕たち私たちみたいなファンが読み解いて説明していくのが必要なガンダムしぐさが35年前からの伝統なわけですが。
公式サイト

・ビーナス・グロゥブ
金星宙域を遷移する超巨大なフォトン・バッテリーの集合体と、それに付随するスペースコロニーの総称。


ヘルメス財団
フォトン・バッテリーの生産と供給を独占している団体。
大昔にトワサンガで創設され、現在は金星近傍の軌道上に構築したビーナス・グロゥブを拠点としている。
生産されたフォトン・バッテリーはカシーバ・ミコシやクレッセント・シップによってトワサンガを経て地球に運ばれてくる。
http://www.g-reco.net/glossary.html



ビーナス・グロゥブ
超大型フォトン・バッテリーを連ねたリングとオーシャン・リングと呼ばれるコロニーの総称。


オーシャン・リング
資源採掘用の小惑星を中心に6つのシー・デスクを環状につないだコロニーの集合体。


シー・デスク
海水をたたえた海と無数の小島と周回陸地を持つコロニー。


ロザリオ・テン
オーシャン・リングの中心的な場所。
http://www.g-reco.net/story.html

うわっ!ヘルメス財団がトワサンガで創設されたとか、現時点では全く劇中で説明されてないだろ!!!劇中で説明しないガンダムしぐさ…。
(コメントで19話で「トワサンガで創出されたヘルメス財団」とエル艦長のセリフがあるという指摘をいただきました)
また、ビーナス・グロゥブの近くに金星が映っていないので金星の衛星と言うわけでもなさそう。金星の宙域を遷移している、というふんわりとした表現なので、金星の公転軌道に浮いてる、くらいの気分なのか。もちろん、公転していないと太陽の重力に引かれて落ちるので停止はしていないんだろうけど。
また、ビーナス・グロゥブのカプセル状のフォトン・バッテリーはバッテリーだけで構成されているわけでなく、ポリジットの基地などのスペースコロニーもついているようだ。


ジャイオーンのプラモデルの説明書によると、ビーナス・グロゥブを構成する4連リングのフォトン・バッテリー集合体は「ビーナス・リング」だそうだ。
クレッセントシップのエル・カインド艦長によるとビーナス・グロゥブの全体の大きさは月と同じくらいらしい。
19話

エル・カインド「我々はオーシャン・リングで暮らして、あの空域をバッテリーだけで球体を完成させたいのです」
アイーダ「どのくらいの球体なのです?」
エル「月ぐらいの大きさでしょうなぁ」

で、20話の開始から3分30秒のキアが「我々の考え方が、リギルド・センチュリーの正義だということをロザリオ・テンの連中は、どうしてもわからないとみえるな」って言うシーンで4つのリングが重複するビーナス・リングが映ったので数えたんだが、ビーナス・グロゥブを構成するフォトンバッテリーの数は41個(リングの交点にバッテリーがある方の半円弧)×4+35(無い方)×4=304個だった。
でも、リングとリングの交差する中央にバッテリーがあるシーンとないシーンがあって、割と美術設定は緩い感じで、正式な個数は決まってないかもしれない。
富野監督もモビルスーツの大きさなども、今作ではあんまり細かく決め込まないと証言している。



でも、とりあえずバッテリーの大きさが気になるので計算してみた。
月の直径が3,474.3kmなので円周は10,914km。画面上の印象から、1周82個のバッテリーが、互いに自分の直径と1.5倍の距離を置いて(つまり空間占有率が4割で)浮遊しているとすると、バッテリーの直径は53.2km。
バッテリー間の距離が80kmくらいという計算になるので、直径1kmのクレッセントシップも衝突の心配が無く通り抜けられる計算になります。
バッテリーの半径が26.6kmだとして、分かりやすく比較すると東京駅から西に25km行くと府中市です。北だと埼玉県越谷市。東京都心や外環自動車道がすっぽりバッテリーに押しつぶされる計算になります。怖いですね!!!
機動戦士ガンダムスペースコロニーは全長32キロ、直径6キロの円筒なので、ビーナス・リングのバッテリーは一個一個がそれ以上の大きさだし、空洞のスペースコロニーと違って中も詰まっているっぽいのでバッテリーが地球に落ちたらコロニー落としよりも酷いことになるわけで大変ですね!


ア・バオア・クーガンダムフロント東京の1/7500スケールモデルから高さ約33.750km、直径約22.5kmと公式設定されたらしい。アクシズもそれくらい。なので、バッテリー落としの方がヤバい。


ちなみに、そのバッテリー1個を通過するのにメガファウナは10秒くらいだったので秒速7kmくらい出ている。第二宇宙速度が秒速11kmなのだが。オーシャン・リングのジットラボで停止するために減速するべきだと思うが、速いなあ。
メガファウナがビーナス・リングに入って出るまでに録画時間で大体110秒かかっているんだが。月の直径が3474kmなので、こっちだと秒速31km…。多分編集でカットされたんでしょう!
メガファウナがビーナス・リングを出てシーデスクの下に入るまでがだいたい3分です。これも編集でカットされてなんとでもなる。


で、バッテリーの直径は何となく月の円周から求められたけど、長さはよくわからないので、何となく直径の1.4倍くらいかなーって。53.2kmの1.4倍は74.5km。楕円でもない俵状ですね。
で、ものすごく雑に均して直径70kmの球だとすると、体積は179兆6千億立方メートル。17万9千600立方キロメートル。


材質が分からんけど、雑に花崗岩の平均密度の2.75グラム毎立法センチメートルとする。大体石とか岩とかと同じくらいだとする。(地球は内部に鉄があるのでもっと重い)


そうすると、1立方メートルが100000立方センチメートルなので、フォトン・バッテリー1個の重さは49京3900兆キログラム。(4.939×10の17乗キログラム)
地球の重さが5.972 × 10の24乗キログラム
なので、地球の重さの8.3×10のマイナス8乗倍の重さ(質量)。
で、重力は質量に比例して距離の2乗に反比例するので、フォトンバッテリーの表面では地球の表面の重力に比べて8.3×10のマイナス8乗 × 240の2乗 = 0.00478倍の重力を観測されることになります。逆数すると、地球の約210分の1の重力です。


仮定や目測を3つくらい使ったので雑なんだが。微妙な値だな…。よくわかんない値ですが、えーっと、探査機のはやぶさがサンプルを持ち帰った小惑星イトカワ(平均半径が約160メートル、長径500メートル)の重力が地球の10万分の1らしい。
http://www.sci-museum.jp/staff/?p=490
なので、そう考えると結構あるのかもしれない。
機動戦士ガンダム宇宙世紀地球連邦軍の基地ルナツーに成った小惑星のジュノーは直径が233.9kmで、表面重力が0.13 m/s^2。地球の赤道上の重力が9.78033m/s^2なのでルナツーの表面重力は地球の75分の1の重力があります。
月の重力が地球の六分の一ですね!


そうかんがえると、300個で互いに重力で干渉しあう小惑星規模のフォトン・バッテリーをどうやって等間隔の環状に安定させているのか、非常に疑問なんですが、キャピタル・タワーのナットを安定させているミノフスキー・マグネット・レイ・フィールド(MMF)効果の場の力なんですね!ミノフスキー物理学は万能だなぁ…。色々と大きさや密度から重力を計算しても結局はミノフスキー物理学なんだよ!!!ガンダムしぐさなんだよ!!!

  • オーシャン・リングとロザリオ・テンとジットラボ


ロザリオ・テンってなんだよ!!!!
場所なのか施設なのか組織なのかはっきりしろ!
一応、ロザリオ・テンの偉い人がラ・グー総裁で、ジットラボとロザリオ・テンは違う組織らしい。
それで、クレッセントシップはキア・ムベッキにジットラボの鉄骨桟橋に向かえと言われて行って、それに対してテン・ポリスは「クレッセントシップの針路がロザリオ・テンに向いていない」と警告した。
えっ。ロザリオ・テンとジットラボは別の場所なの?
終盤でG-セルフとメガファウナが入り込んだ場所をポリジットは「ロザリオ・テンのあるシー・デスク」だと言ってました。
で、キア・ムベッキはメガファウナに対して「まっすぐにジット・ラボに入ってくれれば海の魚を食わせてやる」と言ったし、序盤でアイーダがロルッカに「この海に面して、ジット団のラボがあるんですか?」って言ったのでロザリオ・テンもジット・ラボラトリィも海沿いでシー・デスクに乗っているらしい。

なので、この直径100kmの円盤がシー・デスク(ディスクではなく海を支える机のデスク)で、

推進150mの海を支えている。
んで、シー・デスクは6個あって、ジット・ラボラトリーのあるデスクとロザリオ・テンの拠点があるデスクは別なんですかね???

六つのシーデスクを連結しているリングがオーシャンリングだと思うが。


中心の小惑星がロザリオ・テンなんだろうか???
それとも六つのシーデスクとオーシャンリングと小惑星を総称してロザリオ・テンと言うのだろうか???


※追記・公式サイト

ビーナス・グロゥブ
超大型フォトン・バッテリーを連ねたリングとオーシャン・リングと呼ばれるコロニーの総称。


オーシャン・リング
資源採掘用の小惑星を中心に6つのシー・デスクを環状につないだコロニーの集合体。


シー・デスク
海水をたたえた海と無数の小島と周回陸地を持つコロニー。


ロザリオ・テン
オーシャン・リングの中心的な場所。
http://www.g-reco.net/story.html

ロザリオ・テンが中心かどうかは21話を見てもいまいちよくわからなかったんだが、21話のあの薔薇はロザリオ・テンの入り口なんですかね?


とりあえず、大きさを考えてみよう。


・オーシャンリングの円周。

シー・デスクが直径100kmで、目測だとデスク間のオーシャンリングの長さはデスク9個分くらいだと思う。
なので、オーシャンリングの円周は100km×10×6=6000kmとなります。月の円周が10,914kmなので、オーシャンリングはビーナス・リングよりも小さいわけですね。
で、正六角形の辺は外接する円の半径なので、シー・デスクと小惑星を繋げるケーブルの長さも1000kmくらいになる。この場合、円周率が3に成るんだけど、元が目測なので。公式で大きさの設定は出来るんですかね?
って言うか、この小惑星とシー・デスクを繋げているのもキャピタル・タワーと同じく軌道エレベーターっていうことなんですかね?


・謎の小惑星
で、中心の小惑星なんですが。
オーシャン・リングの半径が1000kmだとすると、目測で高さが500〜400km、直径が200kmくらいの円筒型に見える。
でかい。
具体的には小惑星帯のベスタと同じくらいデカく、ベスタは小惑星帯の中で3番目に大きい。最大の小惑星のパラスは最大径が582km。ガンダム世界でルナツーと呼ばれるジュノーの直径が233.92km。
デカいな!
あと、この小惑星、なんか白い。
つまり、明るいわけで発見されてない小惑星と言う可能性が低い。ルナツーよりも大きい小惑星ってさあ…。


小惑星の一覧 (1-1000) - Wikipedia
この中のどれかなんですかね。


ちなみに、ア・バオア・クーガンダムフロント東京の約1/7500スケールモデルから高さ約33.750km、直径約22.5kmでアクシズもそれくらいの大きさ。


つまりロザリオ・テンはガンダムワールドの小惑星としてもかなりデカい規模なんですよ!


大きい!大きくて怖い!
ベスタは表面重力も0.30 m/s^2もある!ルナツーの重力の2倍近くで、地球の重力の30分の1くらい。


・「海の重さ」
ガンダムGのレコンギスタ第21話のサブタイトルが「海の重さ」ですが。
直径100kmで水深0.15kmの海の重さは、それと同じ円筒の水の体積と重さなので、小学生でも算出できる。
1兆1780億9724万5096立方メートル=1兆1780億9724万5096トン=千兆キログラム。
フォトン・バッテリー1個の重さを先に49京3900兆キログラムと類推したので、円盤の海は軽いなあー。
ルナツー(ジュノー)の質量が2824京キログラムです。



・回転
まあ、海の重さが千兆キログラムなのはわかった。
問題は、そのシー・デスクの水が小惑星の方に向かって地球の重力の数十分の一で引かれているの「ではない」ということ。
シー・デスクの内部の重力が小惑星とは「逆方向」に1Gくらいっぽくて、内部が地球に近い気圧で鳥が飛んでいる…。
は????
人工重力で小惑星から逆方向に1Gかかっているらしい。
で、ガンダムで人工重力と言うと、回転なんですが。半径千キロメートルのものがスペースコロニーのように遠心重力で1Gを得るのに必要な回転速度はですね…。
5.3.2.2 遠心力 ■わかりやすい高校物理の部屋■
F=mrω^2
r=千キロメートル=1000000m


F=mg
g=9.8ms^-2


rω^2=g


ω^2=g/r=9.8/1000000[s^-2]


角速度ω=0.00313[s^-1](rad/s)=0.0004981395rps(回転毎秒)



つまり、1回転するのに2007秒、33分かかるわけです。円周が2000km*π=6283km。なので時速11423km。秒速3.17km。


遠心力 - 高精度計算サイト
ここの遠心力計算サイトにm(任意)でr=100000m ω=0.00313rad/sを入れると、接線速度が3130m/sで出ます。遠心力も、正しく回転物の質量m[㎏]に近い㎏重を返します。
ガンダムスペースコロニーが半径3kmで120秒で1回転している。1回転毎分 = π/30 ラジアン毎秒 = 約0.104 72ラジアン毎秒。なので、0.5回転毎分=0.00833333333rps、0.052361503801445rad/s(ラジアン毎秒)
http://www.monosiri.jp/tool/9:tilte


オーシャン・リングの自転周期が33分か…。スペースコロニーよりは遅いんだが。規模の桁が二つ違う。
計算が煩雑になるので、本当はやるべきだけど、小惑星からの重力は無視した。
で、ルナツーとなった小惑星ジュノーの自転周期は7.2時間なので、自転周期が33分と言うのはかなりの高速回転な気がする。人工的に加速したんだろうか。


ちなみに、地球に宇宙エレベーターを建造した場合も、人工衛星静止軌道の高度36000kmで地球からの重力が遠心力とつりあって0に成る。それで、地球の自転に合わせて回転すると0.00001157407回転毎秒(rps)になる。この時の周回速度が3.08km/s。

宇宙エレベーターの本: 実現したら未来はこうなる

宇宙エレベーターの本: 実現したら未来はこうなる


遠心力 - 高精度計算サイト
ここの遠心力計算サイトにm(任意)でr=36000000m+6371000m(地球の半径)=42371000m ω=0.00001157407rpsを入れると、接線速度が3081m/sで出ます。



大林組宇宙エレベーターのシミュレーションによると静止衛星軌道から反対側にカウンターウェイトを伸ばすのだが、その終端の高度が地球から96000km。その場合の遠心力は、地球に向かう重力よりも大きい。
遠心力計算サイトにm=60㎏でr=102371000m ω=0.00001157407rpsを入れて見る。
この時、体重60キロの人は、自分の体重が3.3㎏で地球とは逆向きに感じられる。
で、接線速度が7.4km/sなので、地球の重力から地表で脱出するための第一宇宙速度約 7.9 km/sに近く、地球の重力の影響も薄いので、かなり早く惑星間飛行ができやすいらしい。地球の公転速度が30km/sなので、地球の交点方向に向けて発射すると単純に上乗せされて37.4km/の惑星間速度が出せるんだろうか。


ちなみに、Gレコのキャピタルタワーの全長は8万kmなので、大林組の試算したカウンターウェイトよりも短い。
で、そこにあるザンクト・ポルトは回転する円盤を内蔵して、人工重力を横向きに生みだしていた。




・海の重さを支えるシーデスクの強度
「フレームのある宇宙」というサブタイトルですが、フレームがあるのは結局シー・デスクの下だけなんですが。
では、大気と海の重さを支えるシー・デスクのフレーム強度とか、気圧を保つためのドームの強度とか、小惑星からシーデスクまでのエレベーターの引張強度とか、オーシャン・リングの強度とか材質とか、そんなの計算するのが面倒くさいので、ここで止めます。
なんか、ジャイオーンにぶつかった海の底の板は厚みが50センチしかなかったように見えて、ガンダムスペースコロニーよりもペラッペラな気がするんだが、重ね合わされてるんですかね???


っていうか、ざっと大きさとか軌道速度を計算しただけでまた徹夜してしまった!!!うーーー。うーーー。つらい。
でも、ガンダムしぐさは天文学だし…。でも、どうせ強度がどうだろうとMMF効果で有耶無耶にされる…。人工重力もヒッグスルートなんたらで回転しなくても生み出されているかもしれない…。


あと、久しぶりに物理学の計算をしたので上記の計算も間違ってるかもしれない。暇な人は検算してください。


GレコのBD3巻の発売日ですね…。そして、もう21話が放送されますね。どうしようかな。買いに行きたいなあ。いつ寝たらいいんだ?