玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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機動戦士ガンダム サンダーボルト TV 1/3 悪くはない

 まあ、見てなかったんですけど。端的に言うと食わず嫌いだったのと金を出すほど面白そうじゃなかったので。
 テレビで見ました。
 ガンダムだから何でも見るという時期は終わったので。(ガンダムエースもORIGINが終わってから富野監督が大きく出るとき以外は買わなくなったし)

 
機動戦士ガンダム サンダーボルト 第1話(レンタル版)

 「えっ?この時期に”ガンダム”って機体名称がジオンの末端部隊に広まってるの?」とか、色々とガンダム公式年表とかと違う部分があるんですけど。
 まあ、パラレルワールドらしいので、まあ、そういうもんかって思うと、ガンダムのガワを被っているけど戦闘バトルアニメとしてはそんなに悪くなかった。
 水星の魔女はたまに人物とメカと背景が馴染んでないっぽい気がしたけど、サンダーボルトは全体的に動画を見てて鬱陶しい部分はあんまりなかったです。
 破壊されてビルやエレカなどの残骸が浮遊するスペース・コロニーの内部という非常に立体的に入り組んだ舞台もうまく描けていると思った。(大変そうだなーとは思った)


  • グロ描写

 水星の魔女がBPOで問題になったとか、そういう外野の話はあんまりどうでもいいけど。


 あんまり義手義足部隊ということに対してはそんなにグロいとは思わなかった。シンプルなデザインの義足なので。ジオン軍側の主人公のダリル・ローレンツも開戦初期の地球降下作戦の歩兵で、宇宙ではなく地球で脚を失ったらしく、そこはそれほど残酷とか、気にならなかった。
 まあ、歩兵ならそういうこともあるかなーって。
 (手術シーンで泣いてたおばさんは泣くためにわざわざ地球まで降りてきたのか、わざわざダリルを宇宙にあげてから義足の手術をしたのか、ちょっとよくわかんないところもあった。)

 神経接続する義足も開戦初期からアニメの舞台となる12月の段階までには免疫的にもリハビリ的にも間に合うかな、と思った。(次回、腕を切断するらしいが、それはちょっと良くわからない)
 いや、まあ、歩兵として参戦していたダリルが一年戦争の期間中に義足に馴染んだうえにモビルスーツを使った宇宙スナイパーになるというのは、ちょっと頑張りの速度が速いな、とは思った。いや、そもそもモビルスーツの手足の技術は義手義足の技術がフィードバックされているという設定もあるし、義足のダリルが普通のMSパイロットになるのはわかるけど、凄腕のスナイパーになるのはちょっと成長が速すぎる気がする。でも、まあ、萬画だから勢い優先なのかな?



 連邦軍側の主人公のイオはなんであんなに手際よくコア・ブロック・システムもどきでダリルたちの部隊に接触したのか、よくわからない。(経過はOVA版では描かれているのだろうか?)
 というか、敵のモビルスーツを奪うのはまあ、アクションものとして許せるけど、(なんでリック・ドムのハッチが簡単に外から敵兵によって開くんだよ、とは思うけど)、入り込んだリック・ドムの中でイオがべらべらしゃべったり、初見でちっさいモニターに映った義手義足部隊の隊員が義手義足を使っていると認識して、その上でさらに嫌味を言ったりするのは、ちょっとスピード感が速すぎると思った。(ていうか、そんなに敵に対してベラベラしゃべる必要はあるのか?って思うけど、まあ、マンガだしな…。つかみのインパクトは大事か。)


  • よくわからない部分

 こういうブログを書いていると、「グダちんさんの分析力がすごい!」と言われて褒められたりAmazonほしいものリストから食い物をもらってそれで生活していたりできて、まあ、それは有り難いんですけど。
 僕の分析力がすごいと思うのは、読者の人の感想ですよね?僕自身は見たままを素で書いてるだけなので。
 それに、この「サンダーボルト」は10年も続いている萬画作品なのだが、僕は完全に今まで触れていなかったので、完全にこの作品に対してはニワカです。
 でも、別にすごい分析力とか知識をひけらかすためにアニメの感想ブログを書いているわけではなく、単にオタクだから見たアニメの感想を書いてるだけです。最近はまあ、話題作とか特に面白かった作品に絞って書いていますが、20代のころは見たアニメ全部の感想を書いていたから。


 というわけで、まず、サンダーボルト宙域でなんで雷が発生しているのかというタイトルコールの設定の時点で分かっていない。えっ?宇宙やぞ?地上の雷は大気を引き裂いて電子が飛ぶからああいう風になるわけで、真空の宇宙空間で電子が移動するときに雷っぽい感じになるのか?とか、そもそもその電力源はどこから来ているのか?太陽風?コロニーの残骸の中の壊れた発電所?コロニーの残骸と残骸の間から通電しているという設定があるが、コロニー潰しは開戦初期のものなので、11カ月以上も電力が滞留しているというのはちょっとよくわからない。
 まあ「俺の宇宙では雷の音が鳴るんだよ!」ということなんだろうけど。


 でもサンダーボルトの雷がバトルに影響しているところもあるので、単に格好をつけているだけでもないらしく、ちょっとよくわからない。そんなにメガ粒子に鑑賞するほどの出力の高い帯電現象が起こるのかが全く分からない。(そんな危険な宙域なら別にわざわざ両軍が奪い合わなくても、迂回したらいいだけでは?)



 そもそも萬画の後半に登場するアトラスガンダムも「いや、0080年にこの関節構造はないやろ」という感じなんですけど。まあ、太田垣康男先生の宇宙世紀ではそうなんだろ。


  • 残念な部分

 太田垣康男先生の前作(というかサンダーボルトの時は休みつつ並行している)「MOONLIGHT MILE」も他民族の軋轢と同時に宇宙開発のロマンを書いている萬画なんですけど。オリジナルでもかなり力のある萬画を描ける人でも、やっぱりガンダムのブランドの暖簾を借りた方が売れるのかって言う切なさはあるよね。


 あと、テレビエディションなんですけど、三分割で1/3が放送されたのかな?(あんまり全話数もわかってない)


 イオに最新鋭機のフルアーマーガンダムが渡されるけど、さっきまでジムに乗ってた奴にいきなりフルアーマーガンダムが来るのはちょっとスピード感が速すぎる気がした。
 まあ、ガンダムだし速くて重装甲でビームの出力も強いというのは分かったし、ガンダムの凶悪な顔の演出も決まっていたし、イオの出自が特別ということも補強されていたんだけど、ちょっとガンダム出現するのとガンダムに馴染むのが速くて、オタクとしてはガンダムの特別感が薄い気がした。重装甲ジムではダメなんですかね。
 (というか、ファーストガンダムではガンダムは一機一機種だったのが、いつの間にか増える…)


 で、ガンダムが出て「ガンダムってスゲーな」って思う間もなく、サイコザクの訓練シーンが入ってきて、ちょっとガンダムのプレミア感が薄い。いや、ダブル主人公なんだろうけど…。



 ていうか、ジャズが聞こえたときに殺すって言っておきながら、ガンダムで接近した時にはジャズを鳴らしてないのは???


 宇宙世紀なのにオールドスタイルなジャズって言うのはちょっとよくわからなかったけど、まあ、ハッタリとしてはよかったかな。ダリルの音楽の趣味はよくわからん。



 そもそも、ミノフスキー粒子が濃くてちょっとした物音や接触回線が重要な戦場で音楽を聴いてる余裕があるのか?とは思う。イオは個人戦スタイルっぽいけど、ダリルは連携して狙撃をしているので、音楽を聴いてていいのか?


  • まあまあ良かったところ

 イオが宇宙世紀なのに20世紀のジャズを愛好していたり、出会ったばかりのジオンの義足部隊に嫌味を言っていたりするのは軍人としてはよくわからんのだが、まあ、その前に変人っぽい凶暴な奴ということは演出できていたので、「まあ、変人なら仕方ねーか」って感じでした。
 ダブル主人公だからか、ガンダムの凶暴さというか無敵な怖さがジオン視点で描かれているのもまあよかった。ジムに比べるとガンダムは目つきが悪いからな。


 発進シーンで機械的に自動的にジムに装備が装着されるのはよかった。それで、損失を受けてグダグダで帰還するのも対比としてよかった。


 ただ、やっぱりシールドやアームが多いとはいえ「じゃあ、そんだけジムやザクからデザインを変えるんならガンダムじゃなくてオリジナルロボットマンガでやればいいのでは」という暖簾貸しの切なさはある。(幾原邦彦と永野護のシェル・ブリットみたいにモビルスーツとは全く違うアプローチの宇宙ロボットのデザインはある)


 ダリルが幼少期に地球で暮らしていたというのはWikiを読まないと分からんかったけど、まあ、地球で走っていた少年がジオンに戻って義足でロボットに乗ってるというのは、まあ、それなりに切なさはあった。
 (サイコザクとはいえ、パイロットの筋肉神経を直結させるのはよくわからんけど。サイコミュとは違うのか?シャアが接触したフラナガン機関以外にもニュータイプとかサイコミュの研究施設はジオンにあったのだろうか。まあ、パラレルワールドだけど。義足を直結させるのとサイコミュは微妙に違うよな)


  • 総評

 というわけで、まあ、富野ガンダムや平成三部作くらい愛着が沸くガンダム、って言う感じはしなかったものの、普通のアニメ作品として作画が劣っていたり話が退屈、というほどひどくはないので、まあまあ面白かったと思う。CG背景の硬質さが馴染んでないのが多かった水星の魔女よりもアニメとしては見やすかったかな。
 水星の魔女はキャラクターはかわいい感じだったけど、背景のCGが固かったりして、そこが馴染んでなかったけど、サイダーボルトの人物作画は結構濃い感じだったので、ディテールの多いロボットや複雑な背景にも負けてないというか、見やすかったと思う。


 男女の恋愛関係がめんどくさくなりそうな予感はあるけど、それは今後に期待。


 とりあえずガンダムのオタクではあるし、今まで食わず嫌いと課金控えをしていたものの、まあ、テレビエディションで話題性もあるし、タダだし、ということで見たのですが。ちょっと感想としては雑ですけど。まあ、第一印象はこんな感じです。
 あと、メカクレくんが割と面白かった。



  • ほしい物リスト。

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↑グダちん用


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