玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

日めくりシャア専用その5,6 即落ち2コマ

 もらった日めくりシャアの名言30日分カレンダーをネタに機動戦士ガンダムを見ていく企画!10月1日から始めるつもりが7日になってしまったので、ここで二つ紹介します。


 ガンダムはとても要素の多いアニメなので全部を語ろうとすると死ぬので、シャアのセリフを元に書いていきます。

  • 第三話「敵の補給艦を叩け!」から

 戦力のあるホワイトベースの若者たちがガデムのパプア補給艦から補給を受けているシャアのムサイに急襲をかけるという、主人公側があまり正義に見えない回。必死に補給作業をしようとするジオン兵の方が人間味があるようにも見える。
 補給部隊ということで中盤のヒロインのマチルダ・アジャンのような存在のジオン軍のおっさんがこの回の主役みたいな感じ。
1/144 MS-05B 旧型ザク (機動戦士ガンダム)


 まあ、ホワイトベースも補給を受けて十分になったシャアに攻撃されたら死ぬのでっていう仕方ない面もある。なのでジオンの兵士をリュウのコア・ファイターが機銃掃射でガンガン殺していく。
 また、メガ粒子砲はエンジン出力を上げていないと充填に時間がかかって撃ちにくいという、宇宙戦艦ヤマトの波動砲をよりリアルにしたような描写などが光る。
 ホワイトベースの若者たちは素人の割に太陽を背にして戦うアムロや、ガンタンクの出撃を自分から志願するハヤトや、文句を言いながらもガンタンクを運転するカイなども頑張っている。リュウのコア・ファイターは敵をガンガン殺すけど、リュウ・ホセイはうっかり無線を切っているとか。
 しかし、ガデムはシャアに「不自然にミノフスキー粒子が濃い」と伝えて、ホワイトベースの接近を示唆するけど、でもリュウ・ホセイに連絡がつかないのはリュウが無線をうっかり切っていたせいで、ミノフスキー粒子ではない。ここらへんは、まだ当時のメインスタッフもミノフスキー粒子を扱いかねている様子がする。まあ、Gのレコンギスタではミノフスキー粒子散布下での戦闘がかなり詳細に描かれているが、それはそれでミノフスキー粒子をあんまり知らない視聴者にはちょっとわかりにくかったんで、痛し痒し。


 他にもブライトとアムロの関係とか、ドラマ性があるが、今回はシャア中心に。

  • 補給を受けるシャア

 前回の記事で「ドズル中将は『ザクを3機もなくしたのか』って言ってるけど、シャアは『ザク3機の補給が欲しい』と言っただけで3機が撃墜されたとはハッキリ言っていない」と書いたのだが。


 結局、ガデムの補給艦からは2機のザクしか貰えなくて、ドズル中将に「十分な戦力で戦える昔とは違うんだぞ」と言われる。8ヶ月ちょいしか戦争してないのだが、いうほど昔か?(ORIGINではちょいちょい小競り合いをしていたが)まあ、ジオンも開戦当時よりは疲弊しているということで。
 で、シャアは「3機のザクを要求してこれか」とモノローグで愚痴る。
 しかし、ホワイトベースはサイド7を発進して、同じラグランジュ・ポイントを周回しているルナツーに到着する、という程度の移動しかしてないのだが、パプア補給艦が来るのは速いな。サイド7遭遇戦はシャアが勝手に始めた作戦で予定にはなかったはずだが。近かったのか?(ルナツーの周りにはサイド7の作りかけのコロニーが一つあるだけで、特に戦略的拠点になりそうなものはないんですけど)


 また、パプア補給艦の3本のコンベアパイプはムサイの横の3つのハッチと規格を合わせているようで、兵器としての運用のプロダクトデザインっぽさを感じる。
B-CLUB 1/3500 scale ポリストーン製塗装済完成品 Bシップコレクション パプア級補給艦


 ムサイにはないモビルスーツカタパルトがあるホワイトベースはモビルスーツの運用をさらに進化させた強襲揚陸艦なんだなあという感じもする。

 

  • 攻撃をするアムロ

 太陽を背にして接近して、パプア補給艦の本体ではなく、装甲が薄そうで、かつ、補給作業に重要なコンベアパイプを最初にバズーカで破壊するアムロってやっぱり戦闘センスが最初から異常に高い気がする。判断も早いし、そもそも船と船の間のパイプを的確に狙撃するとか…。


 それでジオン側は大混乱になって、とりあえずシャアは動けるザクがシャア専用ザクしかないので、補給作業中のパプア補給艦とムサイを守るために自分でガンダムに立ち向かうという風に。
 BGMとしてもガンダムのほうが怖い感じ。主人公のアムロは地球連邦軍だけど、ジオン軍も生き延びたい気持ちがあるという。


 シャアは前回のアムロのようにガンダムバズーカの弾体を撃ち落とそうとするけど、仕損じる。リュウのコア・ファイターのミサイルは撃ち落とせるけど。シャアよりアムロのほうがヤバくないか?


  • モビルスーツの性能の違いが、戦力の決定的差ではないということを教えてやる。

 教えてやるっていうけど、別にガンダムに無線で呼びかけているわけではないので独り言である。この時のシャアは補給作業を守る必要があるし、ガンダムの性能も不明だし、一回負けてるし、大ピンチで、自分を奮い立たせるために言っているようだ。


 ガンダムと自分のザクには性能の違いがあるということは認めているけど、戦力の決定的差ではないし、経験は自分のほうが上だ!と自分を勇気づけている。


 で、ガンダムの装甲は厚くてザクマシンガンは効かないけど、タックルとかパンチ、キックとかで、中のアムロにダメージを与えるような衝撃を与える感じの戦法を繰り出してくる。そういう細かいモビルスーツの格闘戦の機動はシャアのほうが経験があるので。(ガンダム以前にはモビルスーツ同士の格闘戦はなかったはずだけど、まあ、戦闘機とかも殴って落としてたんだろ)


 でも、太陽をバックに影でドッグファイトをする(作画省略かな?)シャアザクとガンダムを見ると、ガンダムもなかなかいい動きをしている。基礎的な運動性と推進力はガンダムのほうが上だし、そもそもアムロは天才なので。
 パイロットとしての経験で言えばアムロはガンダムの装甲に頼っているだけ、という描写をしても不自然ではないが、割とアムロはガンダムでシャアに殴り返したりしている。避けられるけど。バルカン砲も細かい牽制に使っている。(ガンダムのバルカン砲はシャア専用ザクのシールドを撃ち抜けないけど、宇宙なのでニュートン力学に従ってシャアザクを後退させたりできる)


 しかし、装甲の厚いロボットに対して中のパイロットの衝撃死を狙う物理攻撃は有効だし、マジンガーZだけでなくロボットアニメで割と使われているのだが。アムロはシールドで受けるザクマシンガンや、胴体を狙ったシャアザクのパンチやタックルとかキックに耐えている。タフネスが強い。コアブロックシステムがショックアブソーバーとしても優秀なのだろうか。


 で、結構シャアは善戦してアムロもバズーカを使い切ってしまう。使い切るけど、捨てる時はシャアザクにぶつける。戦闘センスがすごい。

  • ええい、連邦軍のモビルスーツは化け物か。

 今回2個めの名言。


 「モビルスーツの性能の違いが、戦力の決定的差ではないということを教えてやる!」
 と、大見得を切ってガンダムに挑んだシャアだが、マシンガンをぶち込んでも胴体を殴る蹴るしてタックルもしても、ガンダムは負けない。普通の戦闘機だと粉々になりそうなものだが、ガンダムのルナチタニウム装甲はクソ硬いし、中のアムロも妙にタフだし。(後半のビグロ戦でもアムロの耐久力で勝ってるし)


 そういうわけで「化け物か!」ってビビってしまう。とにかくいくら攻撃しても効かないってのは怖い。即落ち2コマ。


 しかも、それでシャアがガンダムとの一騎打ちで時間を取られている間にリュウのコア・ファイターがパプア補給艦の機銃座を殺していくし、ムサイはメガ粒子砲もチャージできてないし、ホワイトベースはガンガン砲撃してくる。ムサイがホワイトベースに向いたら、いつの間にか発進していたガンタンクのすごい射程の長い主砲でパプア補給艦は撃沈される。
HGUC 機動戦士ガンダム RX-75 ガンタンク 1/144スケール 色分け済みプラモデル
 ガンタンクのセンサー有効半径は6キロメートルしかないのに、ガンタンクの120mm低反動キャノン砲の射程距離は260キロメートルあるぞ。まあ、モビルスーツは目視戦闘が基本だし宇宙兵器なので目がよかったらすごい遠くも狙えるんだろ。


 ガンダムのモビルスーツとしての性能の違い、主に装甲の硬さでシャアがガンダムに引きつけられている間に、コア・ファイターとホワイトベースとガンタンクの波状攻撃でパプア補給艦はやられる。
 結果として、モビルスーツの性能の違いが部隊としての戦力の差になってる!シャア…。


 まあ、ホワイトベースの方から奇襲したという面もあるけど、シャアがいうほど戦い方は素人でもないのでは?特に「コア・ファイターが邪魔でホワイトベースの主砲が撃てない」って気づいたハヤトが「じゃあガンタンクに乗り換えて角度を変えて撃ち込んだらいい」と発想を転換させて出撃するっていうのは、主役チームのロボットのゲッター3みたいなガンタンクの紹介でもあるけど、割とうまい戦術。ハヤトは気が弱いのだが、柔道の達人でもあるので、意外とこいつも戦闘センスがある。Zガンダムでも率先してカラバの設立に関わるし。


 で、百戦錬磨のガデムの旧ザク(8ヶ月ちょいしか戦争してないけど百戦錬磨なのだ)がガンダムに襲いかかるんだけど、シャアは「やめろガデム!貴様のザクでは無理だ!」と言ってしまう。モビルスーツの性能の違いが戦力の差って認めてる!発言ブーメランが刺さってるなー。


 ガンダムはビームサーベルで応戦しようとするが、ガデムは「素人め、間合いが遠いわ!」とベテランっぽいことを言って、棘がついてないザクのショルダーアタックを決める。
 これは旧ザクにとっては必殺技だし、アムロも衝撃を受ける。しかしアムロは耐えきる。
 ガデムはインファイトを狙って右ストレートを繰り出すが、ガンダムはなんと、画面ではちょっと見えづらいけど避けて、そのガデムの旧ザクの右腕をガンダムの左腕と胴体でホールドして逃げられなくした上で、確実に旧ザクの胴体にビームサーベルを入れている。ファーストガンダムから1秒以内の高速格闘戦をしている…。G-レコだけが早いわけじゃないのだ。


 アムロくん、ちょっと君、序盤から戦闘センスがありすぎないか?経験に物を言わせて若者を舐める大人をやっつける、っていう痛快さはあるのだが、普通にアムロの天才ぶりが怖い。


 ジーンのザクは一刀両断したけど、ガデムの旧ザクの胴体はコックピットまでは切れてないので、ちょっと出力を低めにしていたのかもしれない。接近戦だし。しかし、エンジンに引火(?)してガデムの旧ザクは爆発四散する。
 たぶん、至近距離で旧ザクが爆発したらガンダムも被害を受ける可能性があるので、サーベルの出力を小さめにして、代わりに確実にガデムの旧ザクを殺すために右腕をホールドして「致命傷だけど、ガンダムが距離を取るまでは爆発しない」程度の切れ込みを旧ザクに入れたと思う。怖っ。3回目の実戦でこういう戦闘判断ができるアムロってヤバいな。逆襲のシャアのアムロもヤバいけど、もう、TV版の序盤から異常な戦闘センスを見せてる。怖い。



 それでシャアはすごい長台詞で困る。
「パプアがやられ、ガデムも死んだ。どういうことなのだ。モビルスーツにしろ、あの船にしろあきらかに連邦軍の高性能の前に敗北を記した。それはわかる。しかしいったいどういうことなのだ?連中は戦法も未熟なら、戦い方もまるで素人だ。どういうことなのだ」


 シャアから見たら未熟だけど、初手でパプア補給艦のコンベアパイプを破壊して補給そのものを困難にしたり、ガンダムを囮にしつつホワイトベースで攻撃し、ホワイトベースに敵が注目したらガンタンクで砲撃する、という波状攻撃は大したものでは?
 まあ、シャアから見たらガンダムの動きはまだまだ未熟かもしれないけど、普通にベテランパイロットのガデムにインファイトで勝つし。アムロ、強すぎない?
 この時点でのシャアはまだガンダムが高性能だから負けた、って思ってるけど、もうこの3話の時点でアムロの戦闘センスがすごいような。ブライトはアムロに小言を言うし、アムロ自身も気づいてないけど、天性の戦闘センスがあるような……。


 しかし、シャアが「どういうことなのだ」って三回も言うカット、顔のアップの止め絵というアニメではほぼ禁じ手に近い絵なのに、「シャアの顔と声の良さ」だけで間を持たせている。シャアはそういうところがある。(止め絵だし頑張ってシャアのヘルメットやマスクにエアブラシで光沢処理をしているし)


 ここでシャアがガデムの死にブチギレてガンダムを深追いすることはなく、補給されたザクに宇宙空間で乗り込んだマチューとフィックスに対しても攻撃命令をせずに、パプア補給艦から放出された物資の積み込み作業の援護をしろって後退命令を出せるのは、まあ、そこそこ冷静な指揮官と言えるが。
 バズーカがなくなってもガンダムのビームサーベルは超怖いしザクマシンガンは効かないので、自分で深追いしたり補給を受けたばかりで武装も十分でない部下のザクを向かわせても勝てないって判断だな。(ザクバズーカはHEAT弾頭(成形炸薬弾)なのでガンダムシールドに穴をあける程度の威力はある)


 というわけで、今回は「ガンダムの性能が高くても負けない!」って出撃したシャア・アズナブル少佐が勝てなくて「化け物か!」って泣き言を言う上に、旧ザクとの性能の差が決定的だし、ベテランパイロットでも普通に負けるし補給部隊もほぼ全滅させられるということを見せつけられる、かなり辛い即落ち2コマ騎士でした。


 次回、第4話「ルナツー脱出作戦」でもシャアは頑張るけど、日めくりカレンダーにはセリフが選ばれていません。どうしよう。


 ていうかシャアのセリフをネタにガンダムを見ていく企画だけど、結局「アムロがヤバい」という話になりがち。
 まあ、シャア自身がアムロのヤバさを視聴者にお伝えする係だしなあ。
 主役ロボットがヤバいっていう話だと割と普通だけど、アムロ・レイがヤバいからなあ。いや、ゲッターチームもヤバいか・・・。


  • ほしい物リスト。

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↑グダちん用


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