富野由悠季ファンであり戦国魔神ゴーショーグンやポケモンなどの首藤ファンでもある20代前半の友人とデートしたくなったついでに、小田原に行って来た。
第17回小田原文学館特別展「首藤剛志展 小田原ゆかりのシナリオライター」
小田原文学館では、図書館が所蔵する文学資料等を特定のテーマのもとに公開し、小田原と文学に親しんでいただく「小田原文学館特別展」を開催しています。
17回目となる今回は、「首藤剛志展 小田原ゆかりのシナリオライター」と題し、長く小田原市早川に住まわれたシナリオライターの首藤剛志(しゅどう たけし)氏から寄贈された資料を展示し、その業績を広く公開します。
日時:3月19日(金)〜4月18日(日)
午前9時〜午後5時まで(入場は午後4時30分まで)料金:大人250円、小・中学生100円(20人以上は団体割引あり)
http://www.city.odawara.kanagawa.jp/public-i/e_f/library/bungakukan_tokubetuten17.html
首藤剛志氏寄贈資料目録ダウンロード
http://www.city.odawara.kanagawa.jp/public-i/e_f/library/shudou.html
私はポケットモンスターの映画のクローンポケモン同士の殴り合いとかすげえ好きだけど、どっちかといえば富野の方が好きかなーくらいだけど、リーンの翼の新作小説が出たりリーンの翼のDVDが出たりしたし、富野が生まれ育った小田原に行って来た。聖地探訪。
入場料は250円だったけど交通費が莫大だったので死ぬ。
首藤剛志のふらふらファイル箱
http://blogs.yahoo.co.jp/syoutou2?sess=4479b7159df276a78d6d77856b70b6dd
で、首藤さん展の感想。
文学という物を展示するのは難しいな、志は良いのだが惜しい、と思った。
私は文学館という物に行くのは初めてに近い経験かもしれない。京都にいたころは新撰組展や源氏物語絵巻展とか、書簡や文字媒体も展示されていた展示会に行ったが、物品や絵画の展示がメインのものが多かった。
首藤さんはシナリオライターなので、アニメのシナリオが主に展示されていたのだが、シナリオの表紙や開かれた一シーンだけを読んでもあんまりよくわからなかった。置いてあるだけというのも価値なんだろうけど、価値が分からん観客に対する訴求をしてほしかったなあ的な。文学と言っても、知っているファンだけが分かればよいというスタンスでいいのだろうか?
物の展示自体は良いんだが、もうちょっと解説や、アニメ制作の流れが有機的にわかるようなガイドがほしかったの。やっぱり、学芸員やら評論家と言う物は必要なのかという逆説を感じた。
ポケモンの1話の脚本とアフレコ台本で、同じシーンを見比べられるのは良かったけど、その違いの意味を説明されたらベターだったなあ。
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山本弘(と学会会長)の書いた「ようこそようこ」の同人誌の表紙が置いてあっても中には何が書いてあるかわからないので、表紙の絵から鬼気迫る何かを感じるだけであった。
そんな風によくわからなかったので、とりあえず、webアニメスタイルの首藤さんによるシナリオえーだば創作術で該当部分を携帯電話を使って参照しながら展示を見た。ナウイズフューチャー。現物を観賞しながら、その意味をネットで調べる。
http://www.style.fm/as/05_column/shudo83.shtml
マナー違反だったかしら?でも、たまにおじいさんおばあさんが来るだけで、客は僕たち二人だけだったし…。新聞の取材お姉さんがミンキーモモのフィギュアの写真を撮ってたけど、私はケータイ写真は撮ってませんよ!
平日の昼間から若者が戦前の邸宅を改装した文学館をうろつくとかナウイズ大正浪漫。
手書きの原稿や小説の創作メモとか、設定案は参考になって良かった。一つ間違えたら黒歴史ノートだが。
当時のアニメ雑誌も置いてあって、当時の雰囲気を伝えていただろうか。
鬼気迫る感じと言えば、ファンから送られた首藤さんの着せ替え紙人形と手作り首藤さん縫いぐるみがものすごいオーラを発していました。ファンってここまでやるものなのか…と!
あと、いのまたむつみ先生のゴーショーグンイラストとかがあって良かったです。
当時は権勢を誇っていたアニメグランプリサブタイトル部門受賞記念色紙のブンドル様とか。
そのブンドル様の横にキスマークがあって、「これは唇についていた脂が時を超えて酸化して浮かび上がったもの!」
やはり、マテリアルな物の展示というのは文字媒体展示よりわかりやすい。
しかし文学館というオーラなので、ミンキーモモのセル画があってもあまりヲタヲタしくキャッキャウフフできない雰囲気で、真面目ぶって無言で展示を見ました。でも目の前には「モモかぁいいよぉ〜!」というM君事件直前のアニメ雑誌が置いてあり、TPOって、なんだ!と!
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小田原の郷土の文学館なので受け付けのおばちゃんが「お兄ちゃんたちはオタクだろうけど、文学にも興味を持とうね」的なオーラを発していてヒャー。文学館の常設展示は小田原ゆかりの文士の人生がコンテンツとして提供されてました。書簡展示の定番、「借金の無心とか愚痴のメール」が晒されてたり。
常設展示にもあった文学者の人生もあまり行儀がよくない感じだったので、アニメオタクと大差ないのかもしれん。とか。あわてない、あわてない。黒歴史黒歴史。
あと、小田原城で富野由悠季や迫水真次郎に思いを馳せたりした。北条国のマークが書いてあった。
「twitter山口県民クラスタはリーンの翼を見るの!」とか言った。
小田原は京都クラスタの私も落ち着ける城下町で、緑も多く、庭や木々もよく手入れされ、東京よりも空気がよく、純愛組がたくさんいる良い街でした。富野監督が言うほどコンプレックスは感じなかったなあ。
でも、城下町らしい実直な郷土愛も感じられたので、東京人としてふるまいたがった富野坊ちゃんが坊主頭の小学校で一人だけポマードで頭を固めていたら湘南純愛組から浮き上がっても仕方がないなあって思った。
それでも高校のころには富野少年も小田原に馴染んでいったのか。
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