玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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とりあえず

いいわすれた事とかで良いかな。

が、微妙に秋田訛りのアクセントの海軍言葉だったのが、テレビのない時代の素朴な日本人ぽくて良かった。

  • CG

樋口真嗣監督はCGを使いこなせる分CGには出せないミニチュアの魅力があるんですよぉ。でも予算はCGの方が安いから最近の超大作のCG主義は何とかかんとかゆってたんだが、予告編のローレライの戦艦のCGは紙っぽくて萎えた。
しょぼいロボットアニメとかだと、かっこよくてもメカの中に機械が詰まってない感じで紙っぽく見えるのね。CG・・・。
そんで、樋口の癖にCGかよ、やっぱメジャー思考で予算切り詰めかよと思ってたんですが。
見てみたら、詳細なマニアっぽい画コンテからの動画と、スカイウォーカーサウンドのリアルっぽい摩擦音とか破壊音のお陰で何とか鉄っぽさが及第点レベルには出てたと思う。
今パンフレットを見ると紙っぽいんだが、やっぱ映画は動いて何ぼですなあ。
でも、水とか気泡の描写はまだまだだね。そこら辺は優しさフィルター。
と、言ってもハリウッドでもそこら辺のが上手いこといってるのはまだないし、21世紀も初頭に完璧な自然物映像をされてもつまらないので許す。
ただ、メカ大好きなキャメロン・ディアスタイタニックを売るために付け加えた超有名な恋愛シーンに似たシーンでも空と海がCGだったら樋口を呪おうと思ったんだが、呪わないですんで良かった。やぱし、あそこは大自然じゃないといかんと思うが。
あれが実はCGでしたと言われたらビビる。
タイタニックローレライもだが、やっぱし、ラブは映画には必要だと思うので妻夫木はよかったですよ。新兵マインドセットが上手かった。ガンダムにもラブがあるしねえ。
ほかの登場人物もキャラの役割や萌え属性ではなく、マインドセットで行動してて、それもガンダムっぽかった。敵性国家のアメリカ海軍も戦争モノには珍しく人間扱い(ことさらに民主主義的ではないという意味も含めて)されてて良かった。そこもガンダムっぽい。

原作の福井晴敏氏がパンフレットのインタビューで8回も「ガンダム」といってるのがすごかった。ちなみに、「ローレライ」は5回。お前ガンダム大好きかよ!おれも。
でも全体的にはどっちかっつーと、ふしぎの海のナディア劇場版の恨みが晴れる映画って感じ。

  • 泣き

ラブと泣きが映画には大事っぽいと思う。
非常にツボをわきまえた演出だった。燃える。
が、わきまえすぎて映画をたくさん見た人なら元ネタを連想してしまい、羅列感を感じてしまうかもしれんと思った。
それは2時間9分でテンポよくまとめたからだろうけど。
私は見てるときワクワクドキドキできたのでそれでいいとおもう。映画はジェットコースターでしょう。リアル4巻読め。
しかし、戦闘のアレとかソレは文字通りスレスレだったなあ。まあ、島篇とか戦艦の上を八艘飛びとか主砲を水中で発射とかそんな事ばっかりの監督だからねえ。
ケレンだねえ。いや、面白かったですよ。すげぇ。
役者の使い方もケレン味があったなあ。バトルロワイアルIIの主人公の使い方とか。やっぱプロデューサーも頑張った。

前のほうで見るのが大好きな俺だが、潜水艦モノだと下手したら本当に訳がわからなくなるかもと日和って中盤に座ったが、京都宝塚は老舗で自由席で席の傾斜もあるのでもっと前のほうの下の方が良かったなあ。反省反省。
んで、隣に夫婦者の50代くらいのおやぢが座っていた。それが序盤とかヒロインが登場する時に嫁に見れば分かる事を賢しらげに解説してたので、次に喋ったら左脳が陥没するくらい黙らせようと思ったけど、その後は最後まで喋らなかったので良かった。
しかしオヤヂはずっとウィスキーの瓶をチビリチビリとやっていた上に反対隣のあみょんLも前日に深酒をしていた上に、案の定、男の船には大酒呑みキャラがいたので非常に酒臭かった。でも、アルコールオッケー劇場なので許した。偉いな、俺。
そのオヤヂが、樋口監督曰く日本人の溜飲が下がりまくり、ハウルの動く城には出来なかったドヂュワーンなシーンで、
「嘘だろう!」
とかゆってたのが面白かったです。
いいシーンなので殴ろうかと思ったけど、一般人にそれくらいの衝撃を与えられる映画という事で許した。偉いな、俺。
あ、でも、俺はいつも他人を殴りたいわけじゃないですよ。
帰りのバスで老人に席を譲ったしな。まあ、これは仮面ライダー響鬼に影響されてるだけでそんなに偉くない。
でも、やっぱり映画は集中して前のほうで見たいな。見終わった後に語り合うのは楽しいが。

  • ラスト

最後の最後の最後に大どんでん返しがあった。原爆よりも眩しすぎる光を浴びて頭が真っ白になった。

  • そーいうわけで超面白かった

でも、けなされてるサイトも事前に見つけて、ビビってそこは読まないで劇場に行ったので、これから読んで自分の浅はかさに打ちのめされてみるプレイ。