玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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機動戦士Vガンダム6〜8話

6「戦士の輝き」・碇ゲンドウの言う事か!そりゃあ、立木文彦氏がエヴァンゲリオンのパンフレットのコメントで「エヴァが今ブームですけど、皆がエヴァを誉めるたびに、僕自身はこの作品に対して・・・何とも言いがたい気持ちになります」というのも頷ける。「こんな現実が、こんな現実があるというのか!まだ遊びたいざかりの子供が、こんなとこで、こんなことをしちゃいかん!」
ギラにはウッソと同じような世代の子供が居たのかも知れない。バーンズ大尉に受け継がれる?
「子供が戦争をするもんじゃない・・・こんな事をしていると、皆おかしくなってしまう。そうなる前に、モビルスーツを早く降りた方がいい!」「まったく・・・」
んで、こういう状況でこういう人生を送ってきたこういう人がこういうことをしてこういう目にあったらこうなるよね―。という当たり前な感じが上手くて怖い。
富野アニメはお話と言うよりは状況の叙情詩に近い。ガイア・ギアも小説読み終わった。ラジオドラマ版のほうが構成がしっかりと英雄モノになっていたし、面白かった。描写は硬かったけど。
小説版のガイア・ギアは構成がメタメタだった。あまり面白くないし。が、個々の情景描写は詩的な鋭敏さを持っていたと、ハゲは!
ディオニュソスギリシア悲劇というようなものに近い気が。ギリシャ悲劇は今でこそ古典として確固たる地位をもち野村萬斎だったりするが、古代ギリシアにおける現代ではVガンダムレベルの同時代性を持った問題作だったのかもしれん。うーん。そこら辺は専門じゃないし、感覚的に書いてるだけですけど。(逃げ)
アイスキュロスとか、「この芝居を見られたものではありません!」とか言ってたりしてな(笑)おハゲ様には長生きしてほしいんだけど。
でも、Vガンダムって未来の話の上に演出手法自体はアポロ的なんですよね。話はディオニュソスなんだけど。
また、富野アニメは悲劇を悲劇として客観的に楽しむのに留まらず、Gackt曰く「では、君はどうする?君に何ができる?」という投げかけを魂レベルでして来る。これは、恋人が死んでしまって悲しい、で(観客の前からは)終わる純愛悲劇エンターティンメントとは真逆のベクトルだ。
で、Vガンダムの場合は「でもどうしようもないよ」という雰囲気が漂ってるので気分が悪いわけで、見られたものじゃありません!
しかし、これも10年経って再評価すると、時代*1の中で少しは芸術*2として見られるようになってきた気がする。
「こんな現実が、こんな現実があるというのか!就職したり恋愛したりする青年が、こんなとこで、こんなことをしちゃいかん!青年がアニメを見るもんじゃない・・・こんな事をしていると、皆おかしくなってしまう。そうなる前に、ガノタを早く降りた方がいい!」
「僕だって、好きでやってるんじゃありません。鬱病を治すために、鬱病サバイバーの中で一番カッコいいトミノの人生を追体験するという、類感呪術儀式をやってるんです。高島忠雄ダイエー
とか言って、「真のガンダムならばこちらの味方になるはずだ!」とか「だからこそ、ライバルだ!」と、普通の大人のキャラクター人物が、萬画の悪役のようなセリフを「普通の言葉」として吐いているのがまたキモイ。ザンスカールの人は芝居がかってるのか?
おたく第3世代にオタクをやめろと言う大人自体がオタク第2世代。いや、アニオタにかぎらず、メカニカルなものとかエコノミックな偶像に囚われた大人って言うか・・・。しかし、そういうロマンチシズムや騎士道精神も一概に悪いだけのものでもないって言うか…?やっぱり、Vガンは(F91あたりから酷くなってきた)富野の主義主張と魂の叫びが敵と味方にこなごなに分裂しているな。
なまじコンテのリズムやレイアウトはいいので面白く見えてしまうのがまたひどい。面白いならいいじゃないか。
7「ギロチンの音」・何気に大気圏突入トムリアット。せいぜいビーム搭載で軽快なマゼラアタックレベルに過ぎないバイクの癖に。士郎正宗萬画っぽいな。士郎はビーム兵器嫌い派だったけど。リガ・ミリティアの大人たちも自分が助かりたいためにウッソを奮い立たせるために殺害動画を見せる。それは、普通すぎる!ウッソの名台詞が続出。「僕を人殺しにさせないでよ!頼むから!」スージィたん(;´Д`)ハアハア…!ウォレンがパイロットでもないのに、なんで居るのかワカラナイ子供だったが、今見るとウォレンも頑張ってるなあ。いいよ、いいよー。
アムロ・レイがグチグチいいながら毎週訓練をしていた空中換装がやたらと簡単だ。74年でコンピューター進化しすぎ。
8「激闘!波状攻撃」このサブタイトルは妙に印象に残ってた。命の価値は同じでも、知っている人はヤッパリ知っている人で、大事なんだ。でも、それも偶然知っているだけのことだ。それをいうと、自分が自分に生まれたのも偶然でしかない!
カサレリアのご近所さんが9話でどんなリアクションを見せるか?ウッソは帰る場所がしっかりあるのに。シャクティ以外に友達がいればなあ。シャアの血がマシンに取り付かせる?カテジナさんを取り戻すのが戦う理由になるのか?

ロンリーソルジャー!
胸揺らす娘たち、見て。
汗ばむ手に滑る、ライフル銃。
ロンリーソルジャー!

あと、フリーダムガンダムをやっつけたインパルスガンダムレベルの戦いを日常動作でこなすウッソはスペシャルだ。ウッソのUはウムラウトがついてるので、ユッソに近いかも。
しかし、ああ言う戦い方は子供のおもちゃ遊びに近いトリッキーさですねえ。氷竜炎竜のセミ・ビークルモードってガオガイガースタッフのお子さんのアイディアらしいし。子供って変形が好きというか、個々の部品機能を独立して考えるのかも。
普通におもちゃほしい。ガシガシ変形させて遊びたい。トミノアニメなんだかんだ言っておもちゃほしくなるよ。なんでバンダイに怒られたりするのかなあ?まあ、バンダイが組み立て簡単なフレーム付きプラモの企画を出したのに、「ムーバブルフレームよりもよっぽど進化した組換えパズルロボ」を主役にしたんだからなあ。そこら辺の縄張り意識かな?でもトミノに好き勝手にさせたほうが面白いんだから・・・。手綱は重要だが。
ガンイージのフレーム付き1/144はわかりやすくてカッコよかったぞ。
クロノクルは普通に良い奴本放送時は気付かなかったが。だって、敵の癖に良い奴とか子供にはワカラネエよ!
あと、オデロも。スゲー良い奴。オデロ・ヘンリークが良いやつと言う事は本放送の時からわかっていたし、下手したら一番好きだったかもしれない。
以前、製菓大でVガンを見ていたMM先生にオデロのエンディングをウッカリ教えてすまなかった。だって、ライジンオーの話を覚えてるんだからさ・・・。Vガンも見てると思うじゃんねエ?
その後、MM先生はVガンダムを見たのだろうか?すみません。僕のせいで見る気が失せたとしたら、見て下さい!
さいきん、シャクティはやっと見てほしそうになってきた。
トミノ絶対無敵ライジンオーも仮想敵にしてたのかなあ?かもなあ。いや、俺は両方好きだったけどね。当時から演出が違うもんだと割り切って見てたし。
少年兵リハビリはとてもきつそうだ。なにがアフガニスタンの子供の瞳が輝いてるだ。深作健太


あと、
カミオン隊のメカニック3人組のネス・ハッシャー(伊吹マヤ)が可愛すぎる。折笠愛。ウェーブ金髪おかっぱでベレー帽。白人らしくお尻も大きいぞ。http://kamenon.gooside.com/personal/v/ness.htm
あと3人組はストライカー・イーグル(青葉シゲル)(藤原啓治)クッフ・サロモン(日向マコト)(森川智之)。非常にカッコいい。っていうか、お前らメカニックしなくていいからパイロットを練習しろと小一時間。オデロとトマーシュでさえ覚えるの早いと言うのに。
ウンコ部長の藤原啓治(リアルゲイ)が主役のVガンダム!うーん。う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・ん
おれは見たいですよ!?!
「クッフ!ネス!合体するわよ!ほら、バックからハンガーで貫いて!かもん!」
っていうか、この頃からずっと野原ひろしをしてるんだよなあ。すげーなー。