玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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機動新世紀ガンダムX11話「何も考えずに走れ!」


ガンダムXディバイダーというとてもカッコいいガンダムが登場するのに1話かかる話。
出撃してカッコいいのは良いんだが、そこで次回に引くのが残念。カッコよくやっつけてくれて、1話を終わった方がすっきりするなあ。
クリフハンガー方式と言うか、ドラマ仕立てという狙いは分かるし、予告編をエンディングに被せるスタイルもそういう路線なのだろうというのは分かるんだが。
それで視聴率を稼ごうとしても実際視聴率は低くて、打ち切りになったのだから、やはり・・・。
まあ、視聴率が悪かっただけでもないんだがナ。テレビ朝日の内部問題とかも在ったし。
とりあえず僕は1話ごとにきちんと句読点が打ってあってすっきりできるのがいいと思う。
ビルバインが出てきたときは結構活躍したと思うんだけど。
Zガンダムは凄くあっさりだったか?でもいきなり出てきてインパクトはあったか?ガブスレイやっつけたし。
あと、「ガロードは敵と戦っているんじゃない、ニュータイプという言葉と戦っているんだ」というセリフは、メタアニメといわれるこのガンダムXでの製作者側の気分を表しているのかもしれないなあと思ったのだが。
しかし、それもなあ。
まあ、ボクもそうなんだが。
僕は僕で、∀ガンダムニュータイプのいない世界に繋がる黒歴史の一つを復習しようと言う動機で、つまり純粋に作品を楽しもうと言う気持ちではなく機動新世紀ガンダムXを見てるわけだ。
つまり、一つ一つの話が微妙におもんなくても、最終回の衝撃を味わってみたいためにそれまでを見ているわけだ。
D.O.M.E.の言葉を聞いてみたくて見てるわけだ。
確かに、本放送の時、それまでは微妙につまらなかったガンダムXだが、D.O.M.E.の壮絶なネタバレは面白かった。そこだけ。
で、10年経ってそれもうろ覚えになってきたので、もう一度最初から見直してどんなだったか記憶しなおそうと思うんだが。
それも、ガンダムという「言葉」に踊らされているだけで、ニュータイプ「論」をしているだけかもしれない。と思う。
ただ、設定を語るだけなら、ドラマは必要ない!
では、ガンダムXにドラマはあるのか・・・?うーん。在るといいなあ。
とりあえず、今は最終回が楽しみで見ているだけなんだが・・・。戦闘シーンがもうちょっとトミノみたいにハッタリが効いてたらいいんだけどなあ。気持ちいいんだけどなあ。
なんだかんだ言って富野は見せ方が上手い。非トミノガンダムを見るとそう思う。
まあ、メッサーラの主砲にメタスが直撃しても無傷とか変なところはあるんだが。
富野はカット割の快感が上手すぎるからなあ。
トミーノは思想的な面白さもあるけど、かなり技術的な単純快楽も上手いからなあ。
そういうおハゲ様と比べられるガンダムXは不憫だ。
うーん。これから見直していって、独自の面白さを発見できるだろうか?僕は・・・。
ガロードのキャラクターソングで、高木渉が「夢の中で現実をつかみかけた俺」とか「夢じゃなくて君がいる現実」と歌っている。オープニングがDREAMで、夢=ガンダムとすると、ガロード高松信司のあがきでもあるのかなあ?
それも言葉遊びか?


あと、思ったんだが、ガンダムXは同時代のエヴァンゲリオンガオガイガーに比べるとつくりが古いなあ。エヴァガオガイガーはCG使いまくりだったけど、ガンダムXはそこら辺がちと古いんだよな。で、古めのマクロスとかドラグナーほど作画に力が入っているわけでもなく、予算が少なそうな感じで、やはりジリ貧という感じだ。
富野が∀の癒しで言うところの「自己衰微していった」というところだ。
ターンエーガンダムはそれを全肯定して、全てのガンダムシリーズをつなげて救ったんだから、∀ガンダムはヒットしていなくても素晴らしいと思う。
ターンエーが無かったらガンダムSEEDは絶対無かったな。まあ、種ガンダムが無かったら新訳Zガンダムも無かったわけだが・・・。


んで、今回の話の中身としては、ジャミルニートがとてもいい指導者振りを発揮していて、カッコいいクワトロとか、へたれてないハンゲルグ・エヴィンというよりはサカキバラ・ゴウという感じのグラサンだった。
カリスがティファの事がスキスキな感じが可愛かった。
フロスト兄弟が、ライバルキャラなのではなくて「ライバルキャラを任務で演じている人」だったのが深そうで期待できる。これはおもしろそうだ。
だが、まだ新連邦政府がどういうものか分からんので、まだ面白くない。はやく面白くなってくれ。