玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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コードギアス 反逆のルルーシュ24崩壊のステージ25ゼロ

うははっはははははは。何これおもしれー。
うーん。楽しませどころが分かってるなあ。ドキドキワクワク。
いろいろ思想とか哲学ぶったところもあるけど、そこを娯楽の一要素として昇華しているのは評価できるし、評価する。
ただ、そのために意図的過ぎるすれ違いを作るためにウーム?なリアクションに成ってる所もあるんだが、まあ、こんなにグダグダな風呂敷をぶん回している手腕は頑張ってると思う。


絵もきれいだしグリグリ動くしおもしれー。なんか皆テンションが上がってグレイみたいな顔になるのがキモくておもしれー。
髪の毛とか血しぶきがきれいに描いてあって女の子にも安心。
ガンダム以後のサンライズも安泰ですね!
機動戦士ガンダム00と客層がバッティングするのもラ・セーヌの星勇者ライディーンわんぱく大昔クムクムで視聴率を奪い合った創映社の伝統っぽくて素敵。
ランスロットのプラモはおもちゃ屋で見かけた。ガンプラに勝てるか。


んで、内容ですが。
まあ、関東の人はまだ見てないので、ネタバレはしないって言うか、別にネタバレするほどのネタでもネーよなーって言うか、ネタを言わなくても語れる面白さ。
23話でのビックリドッキリの種明かしはあったが、それ以上のビックリドッキリなぞなぞが出てきたので秋も楽しみです。
V2とかオデュッセウスとかガンダムっぽい人が出てきて面白かった。
ルルーシュがジェレミア・ゴッドバルトを断固としてオレンジとしか呼ばないのが素晴らしかった。
つーか、ラスボス?ガメラ


世界系だとか決断主義のような体裁を取っているのだが、僕が良いなあと思ったのは、そこらへんの構造をグチャグチャにしている所ですね。
つまり、セカイ系って言うのは主人公が世界に直結する力を持つ事が物語りの原動力になり、決断主義って言うのは異形の力を持つ主人公が周りの人をコマとして操って決断していく様式、だと僕は認識しているんですが。
(まあ、用語の詳しい事にはあまり調べてないんですけど。ゼロ年代の想像力も読んでないし。ちなみに、一番のセカイ系のマンガは新約聖書だと思う。僕は神だ。2000年前のゼロ年代だからなあ)
コードギアスはそこら辺の構造を意図的に寸止めというか半歩ずらしていると言うか一ひねりで諧謔があって面白い。


C.C.が「個人の意志は世界の意志の前には無力なのか」とかいう趣旨のことを言う訳ですけど、それもブラフでレトリックで視聴者の陶酔感を招くスパイスなんだろーナーと。
えっと、つまり、「世界の意志」っていうのは「個人の意志の積分」でしかないわけで、それを「個人の意志の関連」ではなく「大いなる流れ」として認識してしまう所にシーツーやルルーシュの観測能力の限界を示していて、ラプラスの魔に成りきれない中途半端な超能力者の七転八倒が面白いわけです。


何が言いたいのかと言うと、王の力を持っていて超カッコいい世界系主人公のハズのルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが微妙にしょぼかったり(ガウェインはC2が一人で操縦した方がいい動きをするよ!)、ルルーシュランペルージ以外のキャラクターも脇役に至るまで、しっかりした人格と目的と欲望を持ち、破滅的な力を持つ人も複数居て面白い。
そーいう人たちが好き勝手に「個人の意志」を暴走して行く事で結果として「世界の意志」のようなぐちゃぐちゃが発生して、おもしれーなー。
みんな一生懸命なので応援したくなっちゃいます。みんながんばれー。


あと、気になったのは、登場人物って利己的に見えて、ほとんど全員が深いところで利他的な意識で誰かのために動いているのが面白かった。
愛だねえ。
あるいは、「世界の前で人はコマだ」とか言ってわがままな欲望を貫くには人はもろいので、何かに寄りかかることで自分の欲望をどこまでも肥大させても押しつぶされないようにしようという本能だったりするのかしら?
ブリタニア皇帝とシュナイゼル兄さんはわがままっぽいが、まだ明確な目的が無いので楽しみ。


基底現実の弟が「事を成す時に女のことを気にするのはダメだね」と言ったので、
「妹!これ以上の男の生き様があるか!」
と怒っておきました。
ただ、ナナリーは可愛いんだが、ちょっとキャラが弱いなあ。まあ、ヒロインなんだろーが。
(熱血マンガのおしとやか系ヒロインを21世紀に描くにはめくらでいざりにしなければ描けないっていうのは女性が強くなったって言う事なんだろーが、ナナリーはかわいそうだなあ。)
僕の脳内妹はもっと暴虐だよ。
と、そこら辺の不満感をサイドストーリーやパラレルマンガや同人誌やグッズで補完させようと言う計画も見透かされる。
ナイトメア・オブ・ナナリー
エヴァンゲリオンひぐらしのなくころにやバトルロアイアル系の人気っていうのは、酷すぎる作品内現実に対する拒否反応を甘くて理想的な同人やグッズに振り向ける構造になってて上手いよなあって思うんだな。
そのためのキャラ人気。おっぱいマウスパッドとか。
その始祖は海のトリトンの同人誌だったりするわけだが…。


(やはり富野由悠季はアニメ界の構造を創造したのか。未だに富野の掌の上か。トミノ自身はそれを否定しているのに、アニメはソレでもってるところがある。
20年くらい経ったら今の富野が生み出した何かがどうにかなるのか?それとも谷口悟朗監督とかの生み出した何かだったりするのかは、20年経たんとわからんが。)


オレはビンボー人なので全てのストーリーには意図的に興味をもたないようにするぞ。ナナリーがナイトメアに乗るとかスザクが変身するなんて知らないぞ。
テレビ版だけで充分面白いです!面白いと思うぞ!思うんだ!マンガやCDには手を出さないッ!


でも、コードギアスは面白いので、オレもこういう頭の悪い萬画が描きたいなーって思ってしまうですよー。


つっこみ
ヴィレッタのコスプレ趣味は何とかならんのか。
オレンジは出るだけで幸せになるのでたくさん出ると良い。
ランスロットが再起動するところの顔がガンダムっぽくてカッコよかった。
ノーブラ。
伊佐未勇と全然違うロイドさん。声優すげー。
枢木スザクは理想を語るばかりでうざいっていう感想を良く見るのだが、僕は今回のスザクの男気を見てスザクが好きに成りました。
やっぱり、男は女のためにわがままを貫かないとナ!そして、そのわがままを支えてやる仲間達。
熱血!
不屈闘志!(ドラマCD版)


そんで、コードギアスガンダムっぽさをエッセンスにした、ドラグナーっぽいサンライズ作品なのだが。

コードギアス 反逆のルルーシュ(-はんぎゃく-)はタイトルにガンダムの名を冠してない珍しいガンダム作品。ガンダムもあんまり出てこないが、足りない分はピザと細長いキャラ達で何とか補っている。通称「コド反」。

http://ja.uncyclopedia.info/wiki/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%AE%E3%82%A2%E3%82%B9_%E5%8F%8D%E9%80%86%E3%81%AE%E3%83%AB%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A5

流石に2クールの終わりに来るとガンダム以外の何かも見えてきておもしれーと思う。
ガン×ソードは忙しくて見れなくなっちゃったんですけどネー。少女コゼットも購入しなおさなければ・・・。



壁娘が壁のために学園を解放すると思った。