源氏物語千年紀 Genji
俺が好きなアニメ作家は富野由悠季と出崎統であるっ!なぜかっ!
私がアニメを評価する軸は唯一つ、血が燃えるかどうかだ!そう、見るだけで何だかよく分からない生命力の炎を点火させられてしまうかのような!なんだかやる気が沸いてくるような。実際、それで成績が上がったし。いつもは表情が凍っている僕だが、自然に笑みが浮かんでしまう。
オーバーヒート!そう、正面!
そういうアニメを見るだけで勇気が出ます。ありがとう、ありがとう。
理屈じゃねえんだよ!
そう言う訳で、ブログのタグも[アニメ]ではなく[統]や[富野]なのだ。別格。
まあ、出崎と富野だけで無く、サトジュンとか大地とかも結構元気になるわけだが。
というわけで、Genji第10話でございます。
で、来週は最終回。「若紫へ」いやっほう!妹エンドだぜ!
っていうか、今回も若紫が可愛くて可愛くてタマラン。
源氏の君は「東宮と使用人のことだけを守れたら、自分はどうなっても構いません。自分は子供の頃より、自分は与えられた人生の中で精一杯生きられたらそれで良いと決めて、誰にも頼らないで生きてきた」
と、皇族でやんごとなき身分でありながら矢吹丈のような出崎統的旅人系主人公思考!
だが、そんな孤独な男を「助けたい、でも助けられない」と泣く若紫の何といとおしい事よ!助けを必要としていない男がピンチの時に助けてあげたい!何の力もないのに!
その心だけで、言葉を聞くだけで、源氏の君は勇気が出るのです。ありがとう、ありがとう。
これぞ、妹の力!妹エネルギー!
でも、源氏の君は妹のような存在の若紫だけは抱かない。心と心で通じているのに、朧月夜の君(っていうかほとんど女全員・・・)のようなセクシャルな関係にならない。あああああっ!!もどかしいっ!妹萌えッ!
しかも、ここでさらにもどかしいのは、源氏の君がどうしても守りたいと言ったのは「東宮と使用人」のみ。
若紫って言えよ!
と、グダお兄さまはテレビに向って文句を言う。
そこで、朱雀帝お兄さまが返して曰く「あなた御自身は守りたいものに入っていないのですか?」
源氏「入っておりません。わたくしはあるがまま」
ここですよ!ここ!
つまり、源氏が敢えて若紫を守ろうと思わない。思いつきもしないということで、逆に、源氏は自分自身を大切にしないのと同じように若紫の事を我が事のように思っていると言う事が証明されるのです!
妹、それ即ち我が半身なり!アンドロギュノスのかたわれなり!
妹、近すぎて、似過ぎているからこそ、自然にあるがままな存在だからこそ、愛に気づきにくく、それでも深く深く愛するもの。
いやー、妹って本当にいいものですね!
もちろん、朧月夜の君とも本気の恋であるように見えるんだから、萌えアニメや大人向け劇画のモテモテ君とは違って説得力がある。
願望充足型フィクションでモテる場合、女の方がなんだか変な理屈やイベントで勝手に好きになってくれるんだけど、源氏の君も確かに美貌や地位も在るんだけど、源氏の物言いがとっても粋で、俺も惚れるくらいだから説得力が超在る。
あ、あと、天皇陛下がカッコよすぎです。
あれ、原作ってこんなのだったッけ?
帝は色んなヒトに光源氏の事について吹き込まれたり突き上げられたりされてる立場ですけど、そこで、「舞」を通じて互いの心を通わせればそれで万事解決させてしまうと言う!
兄貴かっこいいよ兄貴。
こんな天皇見たことねえ・・・。
今上帝ご一家はこのアニメをどのようにご覧になっているか、一度お聞き申し上げ奉りたいものです。
ほんと、源氏の君は親父と兄に恵まれてるよなー。
でも、兄貴の性格が丸くなったのは、性格の悪い母親を見て育ったからと言うのも逆説的に説得力が在る。母親が不安定だと子供が歪むとよく言われるが、こういう風に傷つく事で心が磨かれる場合もあるんだねえ。
頭の中将にも恵まれてるよな。
それにしても、右大臣の顔は餅のように伸びますねえ。これ、出崎アニメは右脳で見るように全体を誘導して作ってあるからいいようなものの、ガンダム00みたいな写実的アニメでいきなり伸びたら笑うぞ。
でも、出崎だと自然に見える。
あと、シロッコは最後伸びる。
んで、刹那は全裸になる。
最近、源氏の君の全裸が少ない。
っていうか、ほんとに須磨流れで終わるんだ・・・。なんか、力石が死んだようなところで・・・。
まさか、Genji2をやる気では!
だったら・・・・・・感じちゃウッ!
DVD買わないとなあ。支援砲撃で。映像が美しすぎるからブルーレイで欲しいです。出ない?
http://www.animate.co.jp/animate/event/event_e0502.html
歌も良い。
主題歌は歌PUFFYと曲と詞:椎名林檎。ロック調が時代劇のそぐわないように聞こえたりもするが、ずっと聞いてたら歌詞がなかなか合ってる。
goo音楽
「たった今しか味わえない色が好いの!」
刹那主義に必死な恋する感じが合ってるよなあ。アニソンはこれだから好き。
エンディングは恋 / 中孝介
これは、藤壺への未練の歌で、これはわかりやすく合ってる。
2では紫の上との愛の歌が出るといいですね!
ジョーの時みたいに寺山修司あたりが書いてくれないかなあ〜霊界から?