うーん。GATCHAMAN CROWDS insight第三話、面白いしアクションも派手だしデザインの色とか形が面白いので楽しく見れたんですが。
丈さんと清音の先輩トークも笑えたんですが。
面白いんですが、SFとしてはちょっとよくわからない。
前回の感想ブログで
鈴木理詰夢のVAPEクラウズせいでつばさの壮行会が襲われたのに、はじめちゃんに謝罪もせず一人でスポーツカー()で疾走するルイルイ(女装)。なんのためのコミュニケーションツールのGALAXなのか。ホウレンソウをしよう!!!!情報共有しろよおおおお!!!!天才高性能AIハッカーなんだろうが!nuryouguda.hatenablog.com
と、ツッコんだわけですが、結局ルイルイは2話の後、特に対策を練ったわけでもない?一応丈さんには報告したのか?
総裁Xごとガッチャマンの新スーツになった爾乃美家累ですが。特にGALAXで情報共有はしてなくて、三栖立つばさが立川に来た挨拶会の時に対面で口頭で会議する。うーん。
立川CAGEの会議でもVAPEや鈴木をどうするのかという実務的な方針を決めるでもなく、理想だとか進化だとか抽象的なことで枇々木丈(東大卒地方公務員)と爾乃美家累(天才ハッカー)が揉める。
しかも鈴木のノートを抜いたのはベルク・カッツェだって言う重要情報を会議に提出しないでプライベートで聞いてるだけの一ノ瀬はじめ。
うーん。
別に攻殻機動隊のように電脳化してテレパシーしろって言うわけでもないんだが、せっかく情報化社会ツールや心の可視化がテーマなのに、ヒーローであるガッチャマンのホウレンソウが「対面、口頭、議事録なし、議長なし、方針なし、自由退席」というのはクズすぎないか?JJの予言を放っておけないって言う丈さんも勝手に累と揉めて帰るし。丈さん、一応地球人メンバーの中では年長なんだから、もっとちゃんと議事進行しようよ…。まあ、丈さんはダメな大人だから仕方ないけど。
JJの予言は行動の指針ってリーダーのパイマンが言う割に予言の解釈から予想される事態のシミュレーションとか対策立案とか想定訓練をするでもなく、警戒するでもなく鈴木理詰夢のVAPEの放棄を許してしまった。
そんで、軍隊のように統制がとれているVAPEクラウズとバラバラの青いクラウズとガッチャマンが対比されているんだと思うんだが。
ええーっ!ルイルイは総裁Xごとガッチャマンになったのにクラウズの指揮をしないの???
確かにVAPEクラウズは統制がとれているが秘密結社なのでおそらく人数はそんなに多くないと思うんだが、青クラウズは日本人に普及しているので数的にも有利になれたはずなのに、なんで負けてんの???青クラウズ少なすぎだろ。一般人がカジュアルに戦うのはしんどいけど、遠方の警察官や自衛官も青クラウズになれたら瞬時に防衛行動が出来て無敵っぽいのだが、なぜ公務員系クラウズは出動してないの?
クラウズの力でガッチャマン以外の一般人も手軽にヒーローになれるし、それをスーパーコンピューターの総裁Xがアカウント管理してまとめているはずなのに、なんでこんなに負けてるの???日頃から訓練しようよ!
爾乃美家累のノートの能力は「コーデックのNOTE。物体を粒子分解してデジタルデータ化し、スーツの記録装置に蓄積する。常に総裁Xのサポートを受けることが可能。クラウズのNOTEの能力も引き継いでいる」
他のガッチャマンの能力がほぼほぼ破壊活動系(はじめは特殊系だけど最近は刃物、うつつは回復役も兼ねてる)なので、ルイルイが能力を生かして情報指揮の役割を果たしたらチームとしてすごく機能する。
ガッチャマンチームの下部のサポートメンバーとしてクラウズを動員出来たらかなり強固な組織が作れそうなんだが。実際思想面でもガッチャマンはテレビに出ていて好感度を上げているんだが。
うつつの分身とか清音の無限間合いはルイルイの情報管理能力で指揮されたらかなり有効なチームになる。
なのに、その情報のハブの役割のルイルイが勝手に敵からの直通電話での脅迫を受けてホイホイ能力を差し出してナイフでぶっ刺されて死にかけるとか…。ルイルイに「犠牲者を見捨てるのかどうか」とか、そういう重要な情報をリーダーのパイマンに上げてない。いや、リーダーに情報共有して、責任は一人のメンバーではなくチームで分担して活動しろよ…。ルイルイは情報参謀タイプなのに、なんで責任をしょい込んで刺されてるの…。そこはちゃんと組織化しようよ…。
「一人一人の進化を信じる!」ってルイルイは言ってるけどパイマンに支持を仰がなかったり、丈さんと揉めたり、敵を信じてる割りに仲間を信じてないな。
チームで行動しろよ!!!敵が人的被害を強迫してきた場合にどうやってチームで対処するのかとか、日ごろからそういう方針や意思を決定してチームで共有して訓練して…。せっかくヒーローが社会に認知されてヒーローチームが世間の支援を受けられるのがガッチャマンクラウズの持ち味なのに…。
なんでルイルイやつばさの個人的心情の問題とか「命を捨ててでも守りたいものがある」とかいう抽象論になってんの。もっと組織と事故対策をスマート運営したらいいのに・・・。それができる能力なのに…。なぜ…。
VAPEは鈴木理詰夢というリーダーがいて統制しているけど、ガッチャマン側はリーダーのパイマンが「一人の犠牲者も出すな」っていうふんわりとした命令しかしてなくて、「民間人が人質に取られた場合」すら想定してないし、ルイルイが敵に脅迫されて刺された後の対応もチームで出来てなかった。
リーダーとか方向性の有無の違い。
で、結局ど新人のつばさに処理をさせるという。うーん。
つばさが空中ダッシュするのはカッコいいんだけど、無限間合いで空間を操れる清音もワープくらいしろよ…。なんで足をつかまれたくらいでヘタレてんの…。
まあ、やっぱり中村健治監督的には美少年が刺されて血を吐くって言うリョナをやりたかったんだろうな…。まあ、そこは萌えるからいいんですけど。やっぱりルイルイにはリョナが似合うというのは分かる。
あと、冷静で知性派で天才肌のはじめと、熱血田舎娘のつばさの対比を描きたかったんでしょう。そういう描きたいシチュエーションが先にありきだったっぽいので、超能力組織の最大効率運営で勝ってしまうとドラマ性が減るのでわざと負けたっぽい。
でもなー、ドラマをやるためにヒーローがわざと弱いって言うのもちょっと残念っぽさがある。
まー、情報統合組織戦で戦闘妖精雪風みたいになると、それはそれで難しいアニメになってしまってエンタメが減るんですが。
うーん。
ゲルサドラの能力はよくわからないっす。先頭はまだ継続中なので来週に来たいです。しかし、ゲルサドラの真の姿ってアクマイザー3っぽいんだけど、なんでガッチャマンなのに仮面ライダー響鬼とか変身忍者嵐とか仮面ライダーWとか石ノ森章太郎系デザインが多いんだろう…。謎…。
ま、まあ、今後の感動に期待です!僕は設定厨なので能力の運営方法とかに疑問を持っちゃうけど、やっぱりアニメはドラマなので。ドラマ的に感動できたらいいですね!!!
宇宙人ジョークを言う花澤香菜さんは可愛かったですし、つっこむ石原夏織さんも可愛かったです。そこはよかった。
あと、ミリオネさんは世論をどう操作したいんですかね。単に数字が欲しいだけなんですかね。ガッチャマンチームの母親代わりのO・Dさんもミリオネ屋にご意見番として出演しているんだが、世界をどういう方向に持って行きたいんでしょうね。うーん。世論を動かすO・Dさんが「ルイルイが刺されているけどノープラン」というのはちょっとどうかと思うけど、今後、意図が明らかになるんでしょうか。